ダンジョンに魔軍司令が居るのは間違っているだろうか 作:ナナシの権蔵
頭に浮かんだのでとりあえず書いて後先考えずハーメルンにて初の投稿。反省はしてません。
あと、エタる可能性は絶大なので過度な期待はしないでくださいm(_ _)m
第1話
それは突然だった。
テレビのチャンネルを切り替えるように、目の前の景色が自分の部屋から自然豊かな草原に変わった。
「⋯⋯なんだ、コレ⋯?」
最初に目についたのは薄い青銅色の肌。この時点で俺は人間種じゃなさそうだと感じた。
そして頭に浮かぶ、ラノベや転生の文字。
髪は白と言うか銀髪っぽいロン毛だ。アニメやファンタジー系にはよくある色だし、最近のは大体の色が揃ってたから作品の断定要素には向いてないか……
耳はエルフのように尖っているが妙に長い気がする。白いロン毛とエルフで葬送のフ◯ーレンが浮かんだけど、俺はまともに見てないからフリー◯ン以外のエルフを知らないし、肉体は結構マッシブだから多分違う。そもそも肌の色が色だし、褐色じゃないダークエルフが出てくる作品って何かあったっけ?
いやまて、一回エルフから離れよう。
とりあえず鏡か水を探して顔の確認が先だな。それでもし不細工だったらワンチャンダイブだ。
「グギャアーッ!」
「うわあぁぁぁ!」
獣っぽい咆哮と子供っぽい悲鳴?誰か襲われてるのか!?
声を頼りに走ると声の発生源はかなり近く、二つの人影をみつけた。
片方は尻餅をついた白髪の幼児。
もう一つは緑色の1メートルも無い身長に、毛の生えてない丸い頭部。足音に気付いたのか、あまり見たくない醜悪な顔面が獲物から目を反らして此方を見ている。
こん棒とボロボロの腰ミノ。これ以上ないと言える模範的で特徴的なこの見た目……コイツどう見てもゴブリンだろ。
真っ先に頭に浮かんだのは俺もプレイしたことのあるRPGの代表作FF。
ただ記憶が確かならFFのゴブリンは服や帽子を着けてたし、武器もナイフだった筈だ。だから多分違う。
次に浮かんだのはゴブリンスレイヤー。確かゴブリンを舐めて掛かった新米が泣きを見て、それを助けた主人公がゴブリンの危険性を語りながらゴブリン関係の討伐をする内容だった筈だ。
登場するゴブリンは他作品では見ない種類も多く、装備も石やこん棒、拾った武器にテキトーに作った毒や罠と、多種多様だった。ダークエルフはまだ出てなかったし、一応可能性はあるか……
「グギャッ」
おっと、考察はやめてとりあえず子供を助けよう。作品によって強さはマチマチだが、見た感じだと本当にただのゴブリン。なら一匹程度なら、油断しなければどうにかなる…筈……多分………
ゴブリンが大きく振りかぶったこん棒を対角線上に振り下ろす。それをバックステップで避け、一旦様子を見る。
叩かれた地面は僅かにこん棒型にへこんでいたが、大怪我をする程の威力では無い。念のためにもう二回ほど試したが、頭にさえ受けなければ負けはしないと確信する。ならばそろそろ反撃だ!
さっきから同じように振り下ろされるこん棒を、今度はスレスレで回避する。そこから一歩踏み込んで、腰の横で構えていた拳をアッパー気味に全力で振り抜く!
《会心の一撃》
「……はっ??」
突然頭の中にどこかで見た記憶のある言葉が浮かんだ。そして殴ったゴブリンは首から上が木っ端微塵に吹き飛んだ。
「………汚ぇ花火、だな……」
多分、俺は混乱してるんだろう。でなきゃこんな言ってる場合じゃない感想を口から出す訳がない。しかしこの世界は俺が嫌いなのか、さらなる追い打ちが用意されていた。
テレレレッテッテッテー
《ハドラーはレベルがあがった》
かつてどこかで聞いた空耳だと思いたいメロディーに全身の力が抜けていく。
さらに頭の中に浮かぶ文字がトドメを刺した。
助けた少年に肩を揺すられるまで俺はorzしたままだった。
さて、続きは何時になるのやら⋯⋯