ダンジョンに魔軍司令が居るのは間違っているだろうか   作:ナナシの権蔵

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早くオラリオ行かないとタイトル詐欺になるぅ…



第10話

 

「なるほど、馬鹿は高い所が好きとはよく言ったモノだな」

 

 村から円を描くように地理と地形を記憶し続けて約2年半。俺はようやくオラリオを発見した。まだロクに城壁も見えないのにバベルだけは阿呆みたいに目立っている。

 

「さて、これからどうするべきか…」

 

 オラリオの外でもそれなりに経験値エクセリアを積み、何度か階位昇華ランクアップも果たした。まだ諸々の準備が終わっていないので今の所オラリオに行く予定は無い。

 

港町メレンで魚でも見繕ってから更新に行くか」 

 

 俺の恩恵ファルナは事情を話し協力を取り付けたバルドルのモノに変わっている。今では不定期に学区を訪れてレオン達を鍛えたり、学区に足りない物を運ぶ雑用を頼まれたりと持ちつ持たれつの友好な関係を築けていた。一部の増長して絡んで来た生徒には諸事情によりボコボコにしたせいで嫌われているが、連中の性根が曲がっていて尚且つ互いに塩対応なのでこれは例外とする。

 正直な話、最終兵器黒の結晶が有れば今からでも黒竜と相打つ事は可能でありその覚悟もある。この世界での戦闘力上位数十人を全滅させた相手だけに撤退は不可能と考えるのが妥当であり、俺も負けるくらいならと決死の覚悟も決めている。

 だが俺は死んで英雄になるつもりは無いし、時折ベルが見せる淋しげな眼差しがそれを躊躇させる。どうも戦いに関してはハドラー本物の、ベルに関しても俺以外の誰かの思考が混ざっている気が…

 

「むっ…」

 

 視界がふらりと傾く。どうやら思考に集中し過ぎて呪文の制御を乱し、態勢を崩したようだ。まだまだ修練が足りん。

 かなりの角度で地面に向かっているな。これは立て直すのは至難、と言うか無理だ。せめて足から着地出来れば…

 

「ふんっ!」

 

 着地ギリギリで角度を水平方向に戻して強引に身体を捻る。両足を地面に突き出して一旦着地、その直後に左膝を曲げて態勢維持、右足は進行方向に伸ばしブレーキ、次いで左拳から地獄の爪ヘルズ・クローを出して地面に刺し更にブレーキ。頭に『隙を生じぬ二段構え』とか浮かんだが何故だ?作品が違うだろ…

 

「ちっ…無様な…」

 

 どうにか着地はしたが無意識でも制御出来ぬなら空中戦は厳しいな。身体能力や近接戦闘ではレオン以上でも呪文の技術的にはまだまだ未熟のようだ。

 

「…で、何時になったら出て来るつもりだ?」

 

 スルーしても良かったがあえて声を掛けたのはこちらに敵意を向けて居なかった事と気配が単独で、しかも冒険者ではない事を察知したからだ。ここは近隣には小さな水場があるだけで、歩きなら最も近い集落まで2日は掛かる上に街道もどきからも大きく外れている。端的に言えば気に掛かり、思考はただの偶然と闇派閥イヴィルスの可能性を思い浮かべる。

 後に振り返れば幸か不幸か、俺の行動は自ら進んで爆弾を抱えに行ったのと同義だったと理解する。

 

 

次回、【発覚】原作は実は結構昔から崩壊してたでござるの巻\(^o^)/オワタ

 




ハドラーオリ主居る時点で原作からは外れてますけどね
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