ダンジョンに魔軍司令が居るのは間違っているだろうか   作:ナナシの権蔵

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何とか1000文字超えたので⋯



第2話

 

 

 おれは しょうきに もどった。

 

 

 流石に助けようとした幼児に助けられたのは大人として情けないと思うが、これは仕方のない事だったと諦めよう。

 とりあえず幾つか判明した事がある。

 まず俺の名前はハドラー。この肉体が魔王の頃なのか、それとも魔軍司令時代なのかは今のところ不明。ちなみに呪文は使えた。

 幼児が膝を擦り剥いていたので試しに回復呪文ホイミを唱えてみると見事に成功した。人体実験とか言ってはいけない、コレは善意に基づく医療行為だ。

 

 問題は怪我が治ってはしゃいでいる幼児だ。

 俺が助け、俺を助けたこの幼児の名前はベル•クラネル。

 ライトノベル《ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか》の主人公の名前だ。つまりここはダンまちの世界か。

 

 

 

「さてベルよ、お前は何故一人で居て、ゴブリンに襲われていた?」

 

 俺がそう聞くとベルは表情を曇らせ俯き、黙り込んだ。恐らくは原作にあったゼウスに助けられたシーンだと思うが、周りにはそんな気配は無い。それに原作の大まかな流れは大体憶えているが細かい時期とかまでは憶えていない。

 

(時期が違う? それとももう原作からズレてるのか? いやまて、俺の存在がもう既にイレギュラーだからどっちもあり得るしイレギュラーが俺だけとも限らんか。これは早急に情報を集めないとロクに判断も決断も出来んぞ⋯)

 

 俺としては可能であれば原作の悲劇を減らしつつ、原作沿いに進むのが理想だ。過信と油断は禁物だが原作知識と言うアドバンテージは殊の外大きいのだ。正直今の時点でもキャパオーバーに近いのだ。出来れば人生イージーモードを所望する。その為にも⋯

 

「うわっ」

「家の方向を指差せ。連れて行ってやる」

「⋯あっち」

 

 俯いたベルを肩車し、指差された方向へ歩き始める。先ずはベルを送り届ける。そして原作主人公の安全を確保しつつ下半神ゼウスからの悪い影響を減らし、自分を鍛えながら情報収集。やる事とやりたい事は多いが俺なりのハッピーエンドの為にもやれる事くらいはやるとしよう。

 

 

 

「あの村か?」

「うん。小さい煙突が二つ付いてるのが僕とお祖父ちゃんの家」

 

 ベルの住む村は徒歩で三十分くらいの場所にあった。

 いや、村と言うより集落を近いか。たまたま歩いていたおばちゃんに事情を話し、途中で仕留めた鹿を手土産に持ってきたと告げると嬉しそうに他の村人を呼ぶ。

 俺はベルを肩車したまま思考を回す。

 今の俺はハドラーだ。この肉体のスペック次第で介入、改変出来る原作イベントが変わるだろう。だが幾つかは絶対に介入したいモノがある。

 その為にも力がいる。だがいるだろうか? 出来れば都市外の神で、恩恵ファルナだけ渡してくれる都合の良い神など⋯

 




個人的には早くオラリオ行きたいですね。
ベートとかアレンとかベートとかをボコる為に!
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