ダンジョンに魔軍司令が居るのは間違っているだろうか   作:ナナシの権蔵

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小説、読むの簡単、書き続けるの激ムズ⋯


第4話

 

 やはりと言うか、当然と言うべきか。ゴブリンに襲われて体力を使ったのもあるんだろう。はしゃいでいたベルは満腹になるとスイッチを切るように眠ってしまった。

 

「普段のベルは外を走り回ったりするのか?」

「いや、どちらかと言えば家の中で本を読むことが多いぞ」

「ならばやはり疲れか。まぁゴブリンに追われて走り回ったのだ。仕方あるまい」

 

 ゼウスの目がこちらを向く。確か神は嘘がわかるんだったな。

 

「知らなかったのか?」

「ベルからは聞いておらんかった」

 

 なるほど、事情を話したあのおばちゃん経由では知っていた、と。

 

恩恵ファルナを持ってないお主が殴ってゴブリンをバラバラにしたり幾つも魔法を使ったと聞いたからな、ベルの見間違いと思って信じとらんかったわい。ベルを助けてくれたこと、感謝する」

「礼は要らん。助けたのは偶然と成り行きだ」

 

 俺を転生?させた神の狙いで無いのなら本当に偶然だし、ベルと知ってて助けたわけじゃない。ゴブリンと戦った時なんてベルのことを気にもして無かった。

 

「嘘では無いようじゃな」

「そもそも神に嘘は通じんのだろう?」

「…お主、何を知っておるっ!?」

 

 おいゼウス、大声出すな神の力アルカナムお漏らしするな、ベルが起きるぞ。

 

「知りたいと言うのなら語ってやる。だが代価として貴様にも色々と話してもらうぞゼウス。貴様が嘘を吐けばその皺寄せはベルが被ることになる」

 

 ゼウスを軽く睨みつつ思考を回す。

 このダンまちの世界の猶予は恐らくあと十年ちょっと。これは俺が原作をフレイヤVSヘスティア連合の前までしか知らず、それ故に甘く計算した結果だ。

 Lv8と9を先頭に他を5、6、7で揃えたかつてのゼウス・ヘラ最強派閥でさえ黒竜に惨敗したのだ。ならば黒竜を相手にするには最低でもLv10、それも単独では無く複数人が必要だ。ならば現時点で最もLvの高い【暴喰】【静寂】【ナイト・オブ・ナイツ】の内の2人を無駄に死なせるのは余りにも愚策。無駄に終わるとしても試さずにはいられない。

 

「予備知識としてまずは俺のことを話す。区切りの良い所まで質問は無しだ」

「……分かった」

 

 語るのは俺が知る限りのハドラーと言う男の人生。魔王時代の三下ムーブから魔軍司令、そして超魔生物となり誇りと矜持を持って闘った武人の最後。蛇足のように付け加えた俺の現状。

 

「にわかには信じられん話じゃな」

「だが事実だ。奴の魂がどうなったかは知らぬが肉体の方は灰となり風に散っていった。最後まで満足そうに笑ってな。俺は奴のような武人としては生きられんが、黒竜などと言う世界の危機に座して死を待つような愚か者でもない」

 

 黒竜の名を聞いてゼウスの目が鋭くなる。

 

「黒竜か、アレは今の冒険者ではどうにもならん」

「それは言われずとも知っている。俺はオラリオの連中には一部を除き期待はしていない。居るだろう? オラリオの外に、連中を超える者たちが」

 




作者の知識

ダンまち1〜14、ソードオラトリア1〜9(ただしうろ覚え)

ドラクエⅠ〜Ⅴ、ダイ大

その他二次等創作色々
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