ダンジョンに魔軍司令が居るのは間違っているだろうか   作:ナナシの権蔵

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( ゚д゚)ポカーン

(つд⊂)ゴシゴシ

Σ(゚Д゚)…ナン…ダト…


第6話

 

 ダイの大冒険でハドラーが使っていたのは主に火炎呪文メラ系、閃熱呪文ギラ系、爆裂呪文イオ系の3つ。俺はそれに加えて真空呪文バギ系と氷結呪文ヒャド系、さらに回復呪文ホイミ系が使えた。

 そして一通りの攻撃呪文が使えたのならと試した他の呪文が頭痛の種となった。

 

 突風呪文パキ

 水流呪文ザバ

 電撃呪文デイン

 

 前2つはまだ良い。記憶が定かではないがドラクエシリーズのどれかにあった呪文だ。だが電撃呪文デイン系はヤバい。

 そもそも電撃呪文デイン系はドラゴンクエストⅢから登場した呪文で、一部の特殊な職業のみが使えた呪文である。ドラクエシリーズなら基本的には勇者、ダイの大冒険では竜の騎士であるダイと父親のバランしか使えなかった。

 この結果から恐らく俺はドラクエシリーズのほぼ全呪文が使えると思われる。先を見据えるのなら都合は良いが、面倒事も引き寄せそうだ。一応覚えてる限りの呪文を試してみよう。他の補助呪文はともかく解呪呪文シャナクは必須だ。

 

 

 

 色んな検証を終えた帰り道。

 俺の持っていた木の実か茸の匂いに誘われたのか熊が現れた。狩っても良かったが、他にも荷物があるので睡眠呪文ラリホーで眠らせるに留めた。一度村に帰って準備を整えてから狩るとしよう。

 

「あらハドラーさん」

「おぉちょうど良かった。実は林で熊を見つけてな、今から狩ってくるから村の皆に熊の解体を頼みたい。分け前は弾むぞ」

「お肉があるのは嬉しい話だけど、あんまり長持ちしないから有り過ぎたら食べ切れなくて腐らせちゃうわよ?」

 

 なるほど、言われてみれば一般人だとそこまで肉ばかりは食べないか。

 

「ならばすぐに食べない分は俺が凍らせよう。そうすれば少しは長持ちするだろう」

「あとは干し肉や燻製かね」

「それは良い案だな。手配を頼めるか?」

「任せなよ。ウチのと手の空いてる連中にも声を掛けとくさ」

 

 ならばさっさと狩ってくるとしよう。

 

「すまんがベルの様子を見てやってくれ。血抜きには時間が掛かる」

「分かってるさ。気を付けて行っといで」

 

 今更ながらにおばちゃんの名を聞いた。レイナと言うらしい。彼女の打てば響く反応は頼もしい限りだ。昼飯に間に合うよう手早く終わらるか。

 

 

 

 解体や加工を生業にしているだけあって、その男と少年の作業速度はかなり早い。淀み無く動かされる腕はまさにその道のプロだ。男はレイナの旦那で、少年はレイナの弟の子供らしい。村に来てからレイナには世話になりっぱなしのようだ。

 俺はその横に置かれた作業台で肉を凍らせつつ昼食の下拵えも行っていた。

 熊1頭から取れた肉はかなりの量で、手を貸してくれた全員に報酬とは別に肉を振る舞うことにした。人数が人数なので簡単な串焼きだ。下拵えをして串に刺した肉を皿に盛り、各自で焼くなり持ち帰るなりしてもらう。それでも大量の肉があり干し肉や燻製を担当する村人たちは大慌てだった。

 

「昨日もだが見事な腕前だった」

「そちらこそだ。これだけ余計な傷が無く綺麗に血抜きされた獲物は初めてだ。この毛皮も良い値段が付くぞ」

 

 何ともなしにお互い差し出した手でガッシリと握手する。

 

「また世話になるだろう。よろしく頼む」

「任せてくれ。アンタのお陰で甥っ子にも修行を積ませられる。干し肉は出来たら届けに行こう」

「感謝する」

 

 大人は5本、他は3本の串焼きを渡してこの集まりは解散した。

 ベルは家で大人しく読書をしていたらしく、昼食用の肉を持って帰ると目をキラキラさせて「おかえりなさい」と言ってくれた。

 

「居なくて悪かったなベル。朝食はどうだった?」

「うん、すっごく美味しかったよ。朝からお腹一杯になっちゃった」

「ならば良い。子供は腹一杯食べて遊んでしっかり寝るのが一番だ。昼まで少し遊んでやろう」

「うんっ!」

 

 ベルのお目々がキラキラからキラッキラに変わった…気がした。

 

「さて、ベルは何がしたい?」

「えっと、昨日のゴブリンをバラバラにしたパンチを教えてほしい」

「……パンチだけなら簡単だ。だがゴブリンを吹き飛ばすほどの威力を出すのは今のベルには無理だぞ」

「それでも良いっ!」

 

 幼いベルにはまだ早い気もするが本人の意思ならば軽く教えるくらいは有りだな。

 構えさせたベルの背後から言葉と添えた手で教えながらゆっくりと動かす。何度かその動きを繰り返し、今度はベル1人にやらせる。ズレや間違いを指摘して更に繰り返す。

 ベルが疲労してきたので休ませて、俺は昼食の準備を始めた。

 肉は焼くだけにしてあるから何か野菜をと思ったら持って帰っていた木の実が目に付いた。なので野菜と木の実のミックスジュースを作ってみた。

 焼き上がった肉串を皿に乗せたタイミングでレイナが来た。普段からベルの様子を見に来るついでにパンを持って来ていたらしい。ありがたく頂いた。

 

 〔本日の昼食〕

 おばちゃん改めレイナの焼き立て平パン

 熊肉の塩串焼き

 木の実の特製ミックスジュース

 

 ゼウスは昼に戻って来なかった。畑仕事の時は戻りが夕方らしい。ヤツの分は残してあるので戻ったら食わせるか。

 




思ってた以上に見てくれてる人が居てビックリです。

亀更新で失踪の可能性高いですが、これからもよろしくお願いしますm(_ _)m
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