イージス護衛艦「はぐろ」、がんばります。   作:gotsu

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誤字脱字が多いかもしれません。


通峡します③

「シーホークより、第30駆逐隊の状況報告です、如月、多摩が大破、艦隊の周辺海域に潜水艦脅威なし、多摩が如月の曳航をする模様です。」

「多摩さんがですか、他のみんなは!?」

「ちょっと待って下さい……。」

 

「駆逐艦望月と弥生がこっちに向かっています、睦月は多摩の護衛に残っているようです、オーバー」

「わかりました、ブイを撒きながら帰ってきて下さい、船団の近くまで来たらまた知らせて下さい。」

「ラジャー!」

 

 多摩さんと連絡が取れないと思ったら......大破していたなんて、シーホークを飛ばしていないと取り返しのつかない事になっていたかもしれません。

「もっとちゃんと考えていれば...。」

 防げたかもしれない、はぐろは最後に言いかけた言葉を飲み込む。そんな事を今さら言っても仕方がないと思ったからだ。

 二隻大破の被害をこうむりながら第30駆逐隊は作戦通りに動き始めた。状況は進んでいる、自分の失敗を後悔している暇はない。

 

 

 

 

 シーホークは命令どおりソノブイを投下したが撒いた場所が悪かったのか探知する気配はない。

「引っかかりませんね……。」

「……いいえ、探知しました!」

「こいつは……遠すぎるな、放っておいても大丈夫だ、それより母艦を探してくれ、輸送船が多すぎる。」

 レーダー画面には多数の船が入り乱れておりIFFを積んでいない母艦の龍鳳がどこにいるか全くわからない状態だった。

「了解しました、母艦と連絡を取ります。」

「ワイバーン01任務完了、母艦の位置をリクエストします。」

 

 

 

 

「もうすぐシーホークが戻ってきます、龍鳳さん、着艦準備をお願いします。」

 シーホークの連絡を受けたはぐろはすぐに龍鳳に着艦の準備を頼む。

「はい!船団を離れます、皆さん、お気を付けて!」

「はぐろさん、あとどれくらいで戻ってこられますか?」

「吹雪ちゃん、えっと……あと二十分です!」

 シーホークへの魚雷の積み込みと発艦に思いのほか手間取ったはぐろは元の哨戒場所まで戻るのにかなりの時間を必要としていた。速力を上げれば早く追いつけるが、あまり上げすぎると対潜センサーの効率が大きく下がってしまうのだ。

「はぐろさんは龍鳳さんの護衛について下さい。」

「えっ!?は、はい!」

「龍鳳さんの護衛に付きます、取り舵、両舷前進原速!」

 対潜指揮艦吹雪の命令の意図をはぐろすぐに理解した。特型駆逐艦一隻ではとても空母の護衛は出来ないが、はぐろが護衛するなら話は別だ。特に順番が付いている訳ではないが護衛艦隊を含めた船団の中で最も守らなければいけないのは迷うまでもなく龍鳳なのだ。

「龍鳳さん、護衛します、私の後ろに着いて下さい!」

「は、はい、よろしくお願いします!」

 龍鳳は思わぬ護衛の登場に戸惑いながらもその後ろに従った。

 しかし、この決断は先行する吹雪たちにとっては危険を大きく跳ね上げる決断だった。

 

 

 

 

「次は面舵でいきます!」

「了解、おも~か~じ、090度よ~そろ~!」

 

「みんな、何か見つけた?」

 何度目かの変針を終えた吹雪はみんなに聞いた。

「ううん。」

「こっちもまだだよ!」

「まだ何も......」

「どうする吹雪ちゃん、もう少し速度を落としてみる?」

「白雪ちゃん、このまま行きます。」

「わかったよ、吹雪ちゃん。」

 一向にない潜水艦の兆候に少し迷いが出てしまう吹雪だったがその迷いを振り払う、今の動きを続ければ探知できる公算は約80パーセント、悪い勝負ではないからだ。しかし吹雪にも誤算があった。

 

 

 

 

 僚艦の突然の水中爆発を聞いた2隻の深海棲艦はそれぞれの判断で動き始めた。一隻はそのまま潜望鏡深度に留まり、もう一隻は潜望鏡深度を離れ、最も捕まりにくい深度まで潜った。信じがたい事だが遥か遠方にある船団の護衛艦から探知され攻撃を受けた可能性を考えたからだ。

 二隻の深海棲艦は僚艦が撃沈されて以降船団の動きが掴めずにいた。

 二隻とも、海底からの反響音などから船団がこっちに来ているのは薄々感じ取っていた。そして一隻は引き続き攻撃のチャンスをうかがうために潜望鏡深度に、もう一隻は今回の攻撃を諦めて、やり過ごす決断を下した。

 深く潜ったほうの深海棲艦は機関を停止、潮流に身を任せた。

 

 

 

 

「灯火管制を解除します、滑走路灯を点灯して下さい!」

 龍鳳の飛行甲板の左右に小さな明かりがいくつも灯り、暗くなった甲板を照らす。この沢山の小さな明かりが広い海で飛行機を誘導する原始的な方法で一番確実な方法なのだ。

「無事に帰って来て…。」

 航空母艦に改装されても心配する相手が潜水艦から飛行機になっただけで、龍鳳は飛行機を飛ばすたび、降ろすたびに心配そうに空を見つめていた。

 いっそ大砲を積んだ軍艦になれればどんなに楽か、と思った事だってある。

 ましてや日没後のこの天候、龍鳳は今日も心配そうに空を見つめる、空は雲に覆われていて、吸い込まれそうなほど真っ暗になってしまっていた。

 そうして待つこと十分、空に聞きなれない爆音が響き始めた。

「来ました、哨戒機です!七時方向、仰角10度!」

 見張り妖精が指差すその方向を見ると、うっすらと赤と緑の航法灯を光らせた虫のような飛行機の陰が見えてきた。

「哨戒機より、着艦要請です!」

「許可します!」

「ワイバーン01、着陸許可、母艦針路090度、風、艦首方向から40ノット!」

「ワイバーン01、ラジャー!」

 着陸許可を受けてシーホークは龍鳳の滑走路灯でイルミネーションされた飛行甲板にゆっくりと近づいてくる。甲板には沢山の妖精が未知の航空機の着艦を見るために出てきている。

「本当に降りる気か?」

 一人の妖精が呟いた、見守る他の妖精も口には出さないが、同じ気持だった。昼間でもこんなに揺れが激しい状態での着艦は困難を極める、果たしてそんな事が出来るのだろうか。

 そんな龍鳳や妖精たちの心配をよそに、シーホークは飛行甲板にゆっくり侵入してくる。そして、飛行甲板の数メートル上空で止まった。

 甲板に出てきていた妖精はその光景に目を疑った、ある物は目をこすりある者は瞬きを繰り返す。

 シーホークはそのままゆっくりと高度を降ろし、甲板の揺れが一時的に収まるタイミングを見計らい、着艦した。

「「「……」」」

 全員、何が起こったのか分らない、といったふうにしばらく目をまん丸にしてその場に立ち尽くした。

「拘束して!」

 その状況からいち早く立ち直った龍鳳の一声で妖精が弾かれたように動き出し、シーホークを甲板に拘束する。

「拘束が終わったら取り舵、船団に追いつきます!」

「旗艦に連絡、哨戒機は無事に着艦、本艦は反転して船団に戻ります。」

「了解しました!」

 幸い離れている間に攻撃してくる潜水艦はいなかった。あとは元の位置に戻れれば……。

「何とか……なりそうですね。」

 龍鳳は甲板につながれた哨戒機を見て呟く、これで私の護衛に付いているはぐろさんが吹雪ちゃん達の哨戒に加わればきっと大丈夫、相手は数日のうちに既に7隻を失っている、損失から考えても、もうすぐ手詰まりになるはずなのだ。

 

 

 

 

「240度よーそろー。」

 龍鳳の反転に先行して回頭を終えたはぐろは龍鳳を先導する形で船団を追い始めた。

「爆発音確認、船団の右側です、距離不明。」

「味方の爆雷でしょうか?」

「かもしれません……」

 でも、おかしいです、まだ誰も敵を見付けられていないのに爆雷だけ落とすなんて…。

「こちら海洋丸、我被雷せり!航行不能!!」

 その疑問の答えはすぐに出た、一隻の輸送船が被雷したのだった。

「輸送船、沈みます!」

「おぉぉ…。」

 カメラを見ていた妖精が声を上げる、みるみるうちに船が傾斜し転覆していく、その映像が生々しくCICに流れる。

「海洋丸、右弦最後尾の輸送船です、乗組員18名!」

 妖精さんの大きな声がCICに響きます。

「わ、私が助けに行きます!!」

 初雪ちゃんが慌てた様子で言います。

「待て!救助に艦艇を割く必要はない!」

 突然男の人の声が回線に割り込んでくる、この人は船団指揮艦です。

「でも!私のせいで!」

 第11護衛艦隊の全員が正面の敵に捕らわれすぎていた、結果船団の右側に展開していた潜水艦の近接を許してしまったのだ。そして、この事態に一番責任を感じていたのが右弦を一隻で警戒していた初雪だった。

「船団の一割の損失は許容されている、違うか?」

「じゃあ見捨てろって言うの!」

 初雪ちゃんが今まで一度も聞いたことのない剣幕で司令官に言います。

「では探すのか?この闇夜を、どこに敵がいるのか分らない場所で、探照灯を点けて、いつまで探すつもりだ?」

「それは……。」

 司令官の言葉に初雪は言葉を飲み込んだ。

「これ以上被害が出ないように行動してくれ、君たちはよくやってくれている。」

「……」

 佐々木司令官の言う事ももっともです、夜間の荒れた海で探照灯を灯さずに人を見つけられる可能性は……。

 見捨てていくのが一番安全、それはわかります、でも……。

「それじゃあダメなんです、次こそみんなを守るって…。」

 私はいつか自分に誓った言葉を思い出します、私が守りたかったあの人たちなら、こんな時、どうしたでしょうか。

「考えるまでもない事かもしれませんね…。」

 はぐろは何か決意したように顔を上げた。

「吹雪ちゃん、私を救助に向かわせて下さい!」

「…わかりました、救助ははぐろさんに任せます、私達は哨戒を続けます!」

「待て、私の話を聞いていなかったのか!」

「指揮権は私にあります、艦隊の行動は私が決めます!」

 吹雪ちゃんが凛とした声で言います。

「だが、しかし……。」

 今度は佐々木司令官が言葉を詰まらせます。

「司令官、お願いがあります、輸送船を一隻貸して下さい!」

「……止めても無駄なようだな、わかった、ただし一時間だけだ、それ以上はこちらの判断で撤収させてもらう。」

「はい!」

 司令官はそう言って船団の中では速力が出る船を一隻貸してくれました。・

「待って、私も......行きたい!」

「初雪ちゃん、大丈夫です、ここは私に任せて下さい。」

「でも、私のせいで......」

「起こってしまった事はしかたありません、船団に追いつくついでです、私に任せて下さい。」

 海の中に投げ出された人の近くで爆雷は使えない、位置的にも私が一番沈没地点に行きやすい、私が行くのが一番いい方法です。。

「大丈夫です初雪ちゃん、任せてください、海上自衛隊は人助けも得意なんです!」

「......うん」

「吹雪ちゃん、行ってきます!」

「はい!」

「龍鳳さん、すみません、護衛はここまでになります、船団まであと8マイルです、あとは一人で行って下さい。」

「わかりました、ここまでありがとうございます、気をつけて下さい!」

「はい!」

「面舵、アクティブソーナー送信止め、電探妖精さんは私の合図で輸送船を海没地点に誘導して下さい!」

 危ないので人の近くでアクティブソーナーは使えません、精度は下がりますがパッシブソーナーでの捜索に切り替えます。

「沈没地点を集中的に聴音して下さい、その付近にいるはずです!」

「「了解!」」

 

 

 

 

「はぐろ面舵変針!」

「了解!私達はこのまま哨戒を続けます!」

 はぐろさんが沈没地点に向かい始めました。

「守るって言ったのに……。」

 あの人が離れていく時にした約束を思い出す、結局頼りっぱなしになってしまっている。

「白雪より入電、推進音探知!方位230度!」

「来た!」

 深雪からの探知の通報に吹雪の心臓が大きく跳ねる、深海棲艦は詰まらない事を考える暇も与えてくれないみたいだ。救難活動をしているはぐろさんの手は借りられない、初めて自分が指揮を取って深海棲艦と戦う、その緊張からか少し足が震えてしまう。そんな自分を落ち着けるように息を大きく吸い込む。

「すぅ~~はぁ~~~、よっし、行くよ!」

 さっきまでのもやもやとした考えを頭から消し去る、私は指揮艦です、上手く出来なくても精一杯努めるだけ、色々考えるのはこれが終わってからです!

「私と白雪ちゃんで対応します、深雪ちゃんと初雪ちゃんは哨戒範囲を倍に広げて下さい!」

「わかってた事だけど、厳しいなぁ~」

「深雪ちゃん、頑張ろう......」

「ああ!」

 二人はそれぞれ舵を取っていく。

「取り舵、白雪ちゃんのおおまかな探知位置に針路を、爆雷戦用意!」

 妖精さんが配置に付く、はぐろさんが艦隊に来てから今までの私達の戦闘が大きく変わった。味方の位置が手に取るようにわかり、どんなに暗くても衝突する危険が格段に減りました、それと……

「白雪から、敵潜水艦概略距離1500~2000メートル!」

 海図上の白雪ちゃんを表すシンボルから線が引かれていく、相手の場所が正確に分るので今までよりも精密な戦闘が出来るようになりました。

「白雪ちゃん、私が探知するまで攻撃は待って!」

「うん!」

 私は白雪ちゃんの所に急いだ。

 

 

 

 

 その頃はぐろは輸送船の沈没地点へ向かっていた、近づくとすぐに深海棲艦を探知することは出来たが……。

「近すぎます、これでは攻撃は出来ません…。」

 輸送船の沈没場所と深海棲艦が近すぎて武器が使えない、それに、これでは救助もできない。

「何とか離れてもらうしかありません、でもどうすれば…。」

 与えられた時間は一時間、考えている時間は少ない。

「本艦が囮になり輸送船に救助をしてもらいましょう、危険ですがこれしかありません!」

 決断を下す。

 

この船の性能なら十分に囮をできるはずです。

「対魚雷デコイの曳航をします、出来るだけ目立つようにして下さい!」

「了解、曳航初めます!」

 艦尾から魚雷のような形の物が落とされる、本来は誘導魚雷を欺瞞するための曳航式のデコイだが、潜水艦の注意を少しでもこちらに向けるために使う。

「探照灯、照射初め、両舷前進最微速!」

 はぐろは沈没地点から少し離れた場所で速度を落とした、相手にとって雷撃するには少し遠い程度の位置だ、ここで救助活動をしているフリをして敵をおびき出す、深海棲艦との距離を保って移動すれば敵は少しづつ沈没地点から離れていくはずだ。

「魚雷音に注意して下さい、確認したら進路を見極めてぎりぎりでかわします!」

「了解!」

「おい、責任重大だな。」

「ああ、聞き逃したら海の底だぞ。」

 水測妖精さんが言います、厳しいかもしれませんがここは踏ん張りどころです。

「引っかかって……。」

 これに引っかかってくれなければ本当に手も足も出ない、お願いします。

「……」

 CICに重苦しい沈黙が流れる。

「推進音、大きくなります、キャピテーションノイズ、敵潜回頭中……。」

「敵潜、キャピテーション収まります、回頭終了した模様、方位変わらず推進音そのまま、増速の可能性あり!」

 パッシブソーナーだけでは距離の精度はよくない、でも音の大きさも距離を判断するひとつの大きな要素です。

「食いつきましたね、面舵5度、ゆっくり離れます。」

「速力はどうしますか?」

「悟られないようにゆっくり増速しましょう。」

「了解!」

 あとは付かず離れず、深海棲艦をおびき寄せて沈没地点から離すだけ。

「魚雷発射口開きます、魚雷攻撃の可能性大!」

「我慢です、悟られてはいけません。」

 背中を冷たい汗がつたう、もし距離の見積もりが甘かったら回避する暇もなく沈められてしまうかもしれない。

「引き続き追尾してきます、そろそろ……。」

「わかりました、輸送船の誘導を始めて下さい!」

「了解!」

 電探妖精は指揮下の輸送船一隻の沈没地点への誘導を始めた。

 

 

 

 

「推進音探知、190度概略距離2000から2500!」

 白雪の探知した場所を捜索してしばらくして吹雪も潜水艦の推進音らしいものを探知した。

「潜在圏…出ます、白雪から240度2000メートルを中心に半径250メートル!」

「了解、制圧を始めます、最初は私が攻撃します、白雪ちゃんはサポートお願いします!」

「はい!」

「針路190度、潜在圏に対して爆雷攻撃、第一戦速、波にさらわれないように注意して!」

 初めて本物の敵に攻撃をする、でも相手が海面の下に潜っている事もあってかそれほど緊張はしていない。

「感1、…感2……感3…感4!」

「いっけぇ!」

 吹雪は爆雷を落とす、しばらくして海面に大きな水柱が上がる。

「白雪ちゃん、どう?」

「吹雪ちゃん、ちょっと待って……。」

「……聞こえます、まだ倒せてない!」

「そんなぁ!」

「次は私が!」

 今度は白雪がさっきの吹雪の攻撃結果を考えて爆雷の投下ポイントを決める。

「白雪、爆雷投下!」

 白雪の落とした爆雷もその大きなエネルギーを水中で爆発させ、海面に大きな水柱を立てる。

「結果は?」

 吹雪は水柱の崩れ去った海面を見つめながら水測妖精に聞いた。・

「敵潜バブル放出、船体のきしみ、タンク排水音確認、浮上して来ます!」

「対水上戦闘用意!」

 敵にダメージを与えたのかソーナーが深海棲艦の浮上の兆候を報告して来る、相手は潜水艦、浮上したなら勝負は見えている。

「潜水艦……浮上~!右10度、距離1200!」

 今まで他の艦娘の話や写真でしか知らなかった深海棲艦が海面に姿を現す、暗くて分らないけど確かに真っ黒な潜水艦のような物が波を切って浮かんでくる。

「主砲装填、照準よし、いつでも行けます!」

「撃ち方……」

 発しかけた言葉を飲み込む、雲の隙間から星明かりが一瞬だけ深海棲艦を照らす、その姿に言葉を失う、真っ黒な船体にぼろぼろい壊れたマスト、ひしゃげた手すり、凹んだ外板…。

「これが…深海棲艦……。」

 そしてその後の光景に私は目を奪われた。潜水艦のマストに女の人が立っているように見えた。

「敵潜水艦、本艦に主砲を指向しています、攻撃許可を!」

 そんな妖精さんの声も私には聞こえていなかったようです。

「発砲炎、敵弾来ます!」

 空気を切り裂く音と一緒に真っ赤な曳光弾が飛んでくる、その音にハッとする。

「う、撃ち方はじめ!」

 私の号令で深海棲艦の近くに沢山の水柱が立つ、距離は近く、すぐに相手に弾が当たり爆炎が上がる。

 それから夢中で砲撃を続ける、程なく赤い炎に包まれながら深海棲艦の姿は海中に消えていった。

 




一ヶ月以上空けてしまいました、すいません、筆者は元気です。一ヶ月ほどパソコンが使えない状態でした、まだ失踪してはいません。
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