『戦隊レッドと仮面ライダー、異世界で冒険者になる』   作:武藤 桜

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第二話「戦隊レッドと冒険者達」

イドラ「あんな姿に変身する癖に体の構造はこの世界の人間と変わらないのね…」

レッド「ひょーらろか(そーなのか)」

サクラ「構造は人間と変わらなくてもその異常な頑丈さと生命力は異常だろ」

イドラ「確かにあんな傷を負ったのにたった数日でこんなに元気になるなんて…!大きな違いは魔力の有無かしら?となると血中魔力も調べたいわね」

『ぺっTURN!!』

レッド「頼む!注射だけは勘弁してくれ…!!」

イドラ「噓でしょ?背中を抉られながら私をかばった男気はどこへ行ったの?」

レッド「戦いの痛みは覚悟できるが注射は別なんだよ!!」

イドラ「「イドラの研究の為なら何でもする」って言ったでしょ!!」

ギルドマスター「お前ら、そういうことは家でやれ」

レッドイドラ「は、はい…」

サクラ「朝っぱらからうるせぇなぁ~」

 

ギルドマスター「ほら、お前のステータスタグだ」

イドラ「これが自分の潜在能力を図る簡易魔道具なのね…」

イドラ・アーヴォルン

大魔導士    ランク:E

HP:255   MP:675  攻撃力:12  防御力:30  知力:89  精神力:67

スキル   高速詠唱

ギルドマスター「さすがアーヴォルン家の令嬢だな。魔力と知力が最高クラスとは…」

サクラ「レッドのタグ内容見てみろ。有り得ねぇ単語だらけだぞ」

レッドのステータスタグに移されていたのはまるで子供向けに制作された戦隊の解説ページのような映像だった。

イドラ 『何…コノ…なっ?ナニコレ!?

未知のスキルやステータスなら覚悟していたけど…明らかにフォーマットが違う!!」

レッド「なんだ?おれのステータスがどうかしたのか?」

イドラ「どうかしているしどうにかなってしまいそうだわ」

サクラ「この世界の価値観じゃこいつの力は図れねぇよ」

レッド「そういえばサクラのステータスはどんな感じなんだ?」

イドラ「私も気になるわ」

サクラ「俺はタグよりもステータスプレートのほうがなじみあるからそっちしか使わないぞ」

イドラ「ステータスプレート?」

サクラ「見せてやるよ」

武藤桜 女 年齢:完全不明 レベル:ERROR

第一天職:魔法剣士    第二天職:錬成士

筋力:ERROR  体力:ERROR  耐性:ERROR  敏捷:ERROR

魔力:ERROR  魔耐:ERROR

技能:家事スキル(限界突破)・サバイバルスキル(限界突破)・剣術スキル(限界突破)

・武術スキル(限界突破)[+武神流]・魔法スキル(限界突破)・錬成(限界突破)[+精密錬成][+鉱物鑑定][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合][+複製錬成][+圧縮錬成]・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作]・胃酸強化・纏雷・天歩[+空力][+縮地][+豪脚][+瞬光]・風爪・夜目・遠見・気配感知[+特定感知]・魔力感知[+特定感知]・熱源感知[+特定感知]・気配遮断[+幻踏]・限界突破[+覇槌]・精神攻撃無効・言語理解

イドラ「嘘でしょ!?潜在能力がERROR!?」

レッド「見たことない技能もいっぱいだぞ!?」

サクラ「生き残るために修羅の道を歩んだからな。俺の潜在能力はもうどんな物差しでも図らないぞ」

レッドイドラ「「いやどんだけだよ!?!」

イドラ「それに前の戦いで見たあのとんでもないキックは何!?」

レッド「俺みたいに変身してたら分かるけど生身であんなキック力ってすごいぜ!!」

サクラ「それはこれのお陰さ」

イドラ「何なのこの靴は?」

サクラ「名付けて「フォール・スタンパー」。超小型の重力発生器がしこんである」

イドラ「重力発生器!?でも、そんなのでキックしたら反動で骨がバラバラになるはずよ!」

サクラ「安心しろ。重力を靴底から発生すると同時に靴の内側から反重力がかかる仕組みになってる。訓練は必要だが使用者に後遺症が残る心配は無い」

レッド「まじか!」

サクラ「良かったらお前の靴にも重力装置をつけるか?」

イドラ「できるの!?」

サクラ「あぁ。この世界の技術と異世界の科学を組み合わせて作ったものだからな」

レッド「スゲーぜ!!」

サクラ「ちょっと待ってな…」

数分後

サクラ「できたぞ」

イドラ「驚いたわ。さっきまではいてた靴と差して変わらないくらいコンパクトなのね」

サクラ「これは数段階変化でキック力を上げる仕様だ。靴のつま先を地面で軽く叩いて見てくれ」

イドラ「こう?」

コン    チュイ~ン

サクラ「それが最小のパワーだ。最大で4段強化できる。今のお前の身体能力だと反動無しでやれるのは二段階目までだな」

ドガン!

イドラ「いきなりやってみるとそれなりに違和感があるわね…。叩く回数でパワーが上がるのかしら?」

サクラ「あぁ、連続で叩けばその回数分のパワー指数の重力が発生する。だけど、間違っても4回以上叩くなよ」

イドラ「なんで?」

サクラ「その装置は人体の構造上の耐久値を考慮して4段階の設定にした。4段以上だと確実に後遺症が残る」

イドラ「!!」

サクラ「万が一十回もパワーを上げたら全身の骨が粉みじんになるぞ・・・」

イドラ「分かったわ」

???「おいおいおい!!なんで没落貴族様がこんなところにやがんだ?」

???「まさか冒険者になるつもりか?散々バカにしてた俺らと同じよ」

イドラ「誰?」

ザッツ「この間お前んところに依頼を受けに行ったザッツとレインだよ!!」

レッド「あぁ!あのゴーレムに捕まってた人達か!!」

レイン「その節はどうも!!」

イドラ「悪いけど追い返した冒険者の顔なんていちいち覚えていないわよ」

イドラ『その後のレッドのインパクトが強すぎて』

レイン「相も変わらずお高く留まりやがって」

ザッツ「あんたがどんな風に誑し込まれたか知らねぇが、そんな性悪女とパーティーを組むのだけはやめときな」

レッド「ちょっと待つんだぜ!確かにイドラは口は悪いしツッコミは激しいぜ」

イドラ「ツッコミは主にあんたのせいよ」

レッド「だけどイドラは俺たちの為に新しい魔法を作ってくれるって言ってくれるような優しい奴なんだ!だからちょっと態度はデカいが、あんたたちが思ってるほど悪い奴じゃないんだぜ!」

ザッツ「だとしてもこいつが冒険者をやっていけるかは甚だ疑問だがな。なんせそいつはあの“腰抜け魔導士”ハウディの娘だぞ?」

イドラ「!!」

レッド「“腰抜け魔導士”?」

ザッツ「なんだ知らねぇのか?王家の杖の座を賭けた決闘に敗北し、すべてを失い王宮から逃げ出した王国一の腰抜け魔導士。それがそいつの父親なんだよ!」

ハウディ『いいかいイドラ。私たちの使命は杖の座を降ろされようどこへ行こうと決して失われることはない。魔導と人々の心を正しい方へ導き世界を平和と幸福で満たす。その使命と誇りだけは決して忘れないでおくれ…』

イドラ「取り消しなさい!何も知らないあなた達がお父様を侮辱するな!!」

レイン「な、なんだよ?さっき冒険者になったばっかのド新人がランクが格上の俺たちに盾突こうってのか」

イドラ「ゴラムにも歯が立たないあなた達が格上ですって?これならあっという間に追い抜いてやるわよこの三流冒険者!!」

レインザッツ「「テメー!!!」

レッド「その喧嘩ちょっと待っただぜ!!」

サクラ「ギルド内で喧嘩はご法度だぞ…」

レッド「喧嘩で繋ぐ絆も悪くないが俺らは冒険者だ。どうせならクエストで決着付けようぜ!!」

イドラ「クエスト?」

場面は変わりダンジョン入口

レッド「このダンジョンに最近謎の魔物が出現するようになったらしい。そいつを先に倒した方が勝ちだぜ!」

サクラ「なるほど、確かにこれなら周りに迷惑も掛からないな」

ザッツ『馬鹿だな新人冒険者が。このダンジョンは俺たちにとってホームも同然の狩場だ。賭けに勝ってあのお嬢ちゃんをあんな目に合わせて…』

イドラ『あの余裕の表情。恐らくこのダンジョンはあいつらの狩場。実力はこちらの方が有利だけど地の利はあいつらが有利。悠長なことはしてられないわね』

イドラ「レッド!最初から飛ばすわよ!!」

レッド「おう!!この部屋から勝負開始だぜ!!」

レイン『この階層は危険なミノタウロスがうじゃうじゃいる。大きな音を立てずに慎重に行こう』

レッド「燃え盛る熱き友情の戦士!キズナレッド!!!」

ドゴオオオオオオン!!!

ザッツレイン「はぁ!?」

レイン「な、ななな…何なんだアレ!?」

ザッツ「何だあの姿!?てか何故爆発したんだ!?」

イドラ『こいつら初見の時の私とほぼ同じリアクションしやがって』

ドドドドドドドドド

レイン「不味い!今の爆音を聞きつけてミノタウロス達が集まってきた!!」

サクラ「なるほどねぇ。こいつらがこそこそ動こうとしてたのはこいつらを避けるためか」

イドラ「悠長に考えてる場合じゃないわよ!!」

レッド「ターボ円陣!」

『フォーメーションβ!!』

レッド「キズナターボ・キック!!」

ドゴオオオン!

レッド「大勢の敵に囲まれるなんて日常茶飯事だぜ!!」

イドラ「あんたにとっては日常茶飯事だろうけどこっちはきついのよ!!」

サクラ「それにお前の日常は明らかにおかしいぞ」

イドラ「この間の最終決戦兵器の出番よ!あのドラゴンを消し炭にするあの兵器なら

こんな敵まとめて瞬殺よ!!」

レッド「分かったぜ!来いキズナビースト!!」

サクラ「おいちょっと待て!?」

レッド「強き絆で未来を創る!!絆創合体!!マキシマムキズナカイザー!!ってアレ!?」

サクラ「こんな狭い洞窟で合体ロボなんて出したら狭すぎて動けないだろ!!」

レッド「仕方ない!降りて戦おうぜ!」

イドラ「ま、まぁ結構な数の敵が潰れたし結果オーライね…」

レイン「なんなんだあいつらは…」

???「わzinoおtaから・・・!」

突然見たことも無い魔物が出現した。

ザッツ「な、なんなんだこいつは!?まさかこいつが例の謎の魔物!?」

レイン「確かにこんな魔物このダンジョンじゃ見たことないな…」

イドラ「それ以前にあんな魔物どの文献にも載ってないわよ!」

レッド「下がってろ!こいつからは幹部クラスの気配を感じるぜ…!」

サクラ「半端ねぇぐらいヤバイ状況だなぁ」

ドパン!!

???「おsbるうdkfんすあjw」

ドゴオオオン!!

サクラ「マジかよ!?電磁加速付きの弾丸が効かねぇだと!?」

イドラ「サクラのあの攻撃を弾いたですって!?」

レッド「皆来てくれ!!来い!ビクトリーキズナバスター!!」

イドラ「またずいぶんデカくてゴツイのが出てきたわね」

サクラ「今に始まったことじゃないだろ」

レッド「こいつは仲間の心を一つにして絆エネルギーを収束してぶっ放す現時点で最高火力が出せる武器だぜ」

サクラ「なるほど、キズナカイザーのブラスターの小型版か」

イドラ「仲間の心を一つにって…まさか」

レッド「頼む!俺たちに力を貸してくれ!!」

イドラ「こいつらが簡単に協力するとは思えないけど」

ザッツ「策があるんなら乗るぜ」

レイン「実際俺たちの武器は簡単に壊れたしこのままだと生きてここから出れないしな」

レッド「束ねたキズナで勝利を掴む!ぶち抜け!!ビクトリーキズナバスター!!!」

発射されたビームは魔物を捉えることなく壁に着弾した。

イドラ「ビクトリーだからⅤの字になるの・・・?」

レッド「いいや失敗だぜ!」

レイン「何でだよ!?」

レッド「この武器は仲間の間に蟠りがあると狙った方向に飛ばないんだぜ!」

サクラ「それじゃぁただのポンコツじゃねぇか!!」

ザッツ「どうすんだよ!?」

???「dhふzkwんづしえんlそ!!!!」

ズドゴオオオン!!!

レッド「ぐわあああああああ!!」

イドラ「レッド!!」

ザッツ「早くそいつを助けろ!!」

レイン「癪だが俺達にはこいつを倒せない!こいつを倒すにはその兄ちゃんの力がいる」

ザッツ「少しでも生き残る可能性があるならなんだってする!!俺達ド三流冒険者はそうやってB級冒険者まで這い上がってきたんだ!!」

レッド「やっと蟠りが溶けたみたいだな・・・!!」

サクラ「本当にどこまでもキズナバカだなテメーは・・・!」

レッド「燃え盛る熱き友情の戦士!!キズナレッド!!!」

イドラ「大丈夫なの!?」

レッド「皆!!今度こそ決めるぞ!!」

全員「「「「「束ねた絆で勝利を掴む!!ビクトリーキズナバスター!!!!!」」」」」

???「わずりxぢけmそsのえかたかぇ」

ドゴオオオオオオオン!!!!

レッド「俺たちの絆の勝利だ!!!」

イドラ ザッツ レイン サクラ「「「「なんでこんな恥ずかしいポーズを決めているのだろう」」」」

場面は変わり冒険者ギルド

レイン「死なねぇように頑張りな後輩ども」

イドラ「それはこっちのセリフよ先輩」

サクラ「今朝あんなに仲が悪かったのにここまで蟠りがなくなるとわな」

イドラ「嫌いだった相手と向き合って絆を結ぶなんて今まで考えたことなかったけど悪くわないわね」

レッド「人間苦手なものに挑戦するもんだな!」

イドラ「あなたならそう言ってくれると思ったわ。そこであなたも苦手なお注射に挑戦するわよ」

『ぺっTURN!!』

イドラ「待ちなさい!!苦手なものから逃げると成長できないわよ!!」

レッド「それはそれこれはこれだぜ絆装チェンジ!!!」

ギルドマスター「お前らそういうのは外でやれ!」

サクラ「朝と同じで騒がしい」

 

つづく

 

 

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