ZZZ×ARMORED CORE 6 作:ジョシュア・オブライエン
Chapter 2:What did you scream … in the Hollow? ① ~briefing~
621とウォルターの拠点にて、
強化人間C4-621こと”独立傭兵レイヴン”が
ヴィジョンの計画をことごとく潰し、ついでに襲い掛かってきた治安局の部隊を返り討ちにしてから数日。
「621、今日もお前宛に指名の依頼が入っている。ブリーフィングを確認しろ。」
”あーここの回線で合ってるか…?
”独立傭兵レイヴン”少し依頼したいことがあるんだが…
おっと悪い、自己紹介を忘れていた。俺は白祇重工所属”アンドー・イワノフ”だ!
邪兎屋とビデオ屋のプロキシ兄妹の紹介で、「信頼できる奴」と聞いたんだが…
単刀直入に言わせてもらうぜ。どうか、力を貸してほしい。
今、白祇重工は結構崖っぷちな状況なんだ…
そしてその現状を打開するためにプロキシ兄妹にある依頼をしたんだが、
協力者は多いほうがいいとプロキシから提案されてな…そしてアイツらの推薦で
デッドエンドブッチャーを追い詰めた”独立傭兵レイヴン”と
プロキシ兄妹と同じ実力を持つプロキシ”ハンドラー・ウォルター”のことを教えられたんだ。
――とにかく!お前たちに協力してほしい!!
具体的な依頼の件はうちの社長が直々に説明してやっからよ、まずはうちの方まで来てくれ!頼むぜ!レイヴン!!”
「……後日あいつらには俺が話しをつけてくる。情報漏洩は流石にまずい。
お前は白祇重工本社までACで向かえ。」
「――始めるぞ、621。仕事の時間だ。」
-メインシステム 戦闘モード起動-
◇◇◇
621が指定された時間通りに白祇重工本社まで来た時には、既にプロキシ、ことアキラ*1は現場に来ており、依頼人のアンドーもレイヴンに気づいたようだ。
「おっ!ようやく着いたか!」
『――621、レーダーに反応。ホロウ内特殊作業用重機。こちらに突っ込んでくるぞ。』
「えっ?今何て――」
アキラがウォルターにもう一度聞こうとしたが…
「どいてーー!!!」
刹那、黒髪の女性を乗せた…「IA-13: SEA SPIDER」…ではなく、「ホロウ内特殊作業用重機」
らしき、4脚の機械がこちらに対して突っ込んできた。
「おい。グレース、なんだこりゃあ?」
アンドーが重機を抑えながら、黒髪の女性ことグレースに状況を説明してもらおうとする。
「君かアンドー!絶賛点検中だよ!あ、そのまま待ってて」
『621、アキラを連れて少し離れていろ。』
「怖がらないで、ただのファイアウォールだよ――ぜーんぜん痛くないっt…」
だが暴れる重機によってグレースが放り出され、暴走自体は止まっていない*2。
――が上から落ちてきた黒くて大きくて、モフモフした?人影がタンピングランマーと共に落ちてきたことによって機能停止した。
「ふぅ……終わったか」
左目に大きな傷の入った熊のシリオン”ベン・ビガー”はそう言いながら、こちらを見てくる。
「これが百獣の王……白祇重工のボス……?」
『いや、違うはずだアキラ。白祇重工の社長はあの熊のシリオンでは――』
「ああ!これはこれは、プロキシさん!着いて早々申し訳ない!社長と待っていたところだ!それにレイヴンさんも!待たせてすまなかったな!」
熊のシリオンは見かけによらず、とても丁寧な態度でこちらに握手してきた。
「…社長…?じゃあ……」
???「何すんだグレース!降ろせ!」
「……こちらが、我が社の社長だ」
そう言って彼はグレースに持ち上げられている小さな*3赤髪の少女を紹介した。
「こ、コホン──白祇重工社長の、クレタ・ベロボーグだ!」