ZZZ×ARMORED CORE 6   作:ジョシュア・オブライエン

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Chapter 2:What did you scream … in the Hollow? ②

C4-621こと”独立傭兵レイヴン”はパエトーン兄妹と共に、以前のブリーフィング通りに具体的な依頼の件は白祇重工の社長から聞いてみることにした。

 

「――よう、”パエトーン”、”独立傭兵レイヴン”。みっともねぇとこ見せちまったな。うちへの信頼が揺らいでねぇといいが」

「アンドーから連絡は来てる。お前ほどの出来るプロキシと、アーキバス、ベイラムのTOPS財政ユニオンお墨付きのエージェントが力を貸してくれると聞いて、皆内心ほっとしてたとこだ」

「それでアンドーから聞いてるかもしれねぇんだが、うちは最近地下鉄工事の請負を勝ち取ったんだ。」

「――これが『敵』のしつこい妨害のせいでなかなか手こずっててな…」

白祇重工社長、クレタ・ベロボーグが現在の白祇重工の近況を話すが…

 

「……あー、社長。プロキシさん達のの前で、アイツらを敵呼ばわりするのはどうなんだ……」

「おいベン、甘えた事抜かしてんじゃねぇぞ!あのクソ野郎どもはこれまでも散々汚ねえ真似 をしてきただろ!

あんな奴らに気い使うことぁねえぜ!プロキシは依頼を受けた瞬間から 俺らの兄弟になったんだ!兄弟に隠し事はしねえもんだ!」

ベンが少々訂正しようとしたがアンドーは少しだけ突っかかる。

 

「それに見ろよ!レイヴンの持ってる、この俺の”兄弟”の親戚をよぉ!」

レイヴンの左腕に持っているベイラム製パイルバンカー「PB-033M ASHMEAD」を見たアンドーは感動している。アンドーも似たような武装*1を持っており何か感じたようだ。

 

◇◇◇

 

「その…だ。我が社は機械製造と建設業をやっている。いわゆる新興企業だが、近頃では業界でもある程度業績を上げていて、それが地下鉄改修のプロジェクトの請負に繋がった訳だが──」

「それ以来俺たちは力のある大手の競合他者にとって目の上のコブになった。奴ら は未だにプロジェクトの請負を虎視眈々と狙っている。

俺たちがヴィジョンのように、スキャンダルで失脚するのを待ってるんだ。」

「奴らは手始めに銀行を買収し、我が社に低金利で融資するのをやめさせた。

次に、チンピラを送り込んできて 工事現場をめちゃくちゃにした。

その後、建築確認済み証と消防同意の審査をあの手この手で妨害したり、

テレビ番組で小工を仕掛けたりだな…」

ベンが咳払いした後に白祇重工の受けている”嫌がらせ”について話す。

 

「そして、よりもよってそんな時期に、うちの工事現場で事故が起こった」

「先週、うちの子供達が三台*2も、ホロウの中で行方不明になったんだ……!」

グレースは悲痛な顔で、そう言った。

 

◇◇◇

 

「待てグレース!その言い方だとプロキシさんたちに誤解されるぞ!」

「ゴホン……お二人さん、うちの会社が独自開発したホロウ用知能重工業機械は知ってるよな?」

ベンがグレースの言ったことに大急ぎで訂正に入った。

 

「聞いたことはある。それじゃあ”子供”って……もしかして重機のことか?」

アキラも少しホロウ用知能重工業機械については知ってたようであった。

 

「そう。ホロウの中でも長時間安全に作業のできる知能ある重機……あの子たちこそが、白祇重工のコア・コンピタンスなのさ」

「エーテル侵食に耐えうる性能はもちろん、あの子たちはその知能も──」

 

『……621、大丈夫か?…グレースという奴…技術に関してはカーラともいい勝負だ。』

ウォルターがO・HA・NA・SHI*3から帰ってきたようで通信がようやく届いた。

そして、621もグレースのマシンガントークは少し苦手な模様だった。

 

「――そして問題の数日前、論理コアを更新してあげた日のこと……ホロウの中で作業をしていた三台の子供達が指令を無視して、自分の意思でホロウの深部に入っていって以来、戻ってこないんだ……」

「原因は分からない……実際、ホロウ内作業に携わる企業にとって、チップの故障やエーテルの侵蝕なんて日常茶飯事なのさ」

 

「――とにかく、知能機械をなくしたら大損だ。『敵』の問題が あろうがなかろうが、見つけるに越したことはねえんだよ。

そういうわけだプロキシ。行方不明の重機3台を捜索するために共生ホロウの奥までガイドが要る。これがうちらの依頼だ。

うち2台の位置はざっくりだが当たりがついてる。他に知りたいことがあればグレースやアンドーに聞いてくれ。」

「そして”独立傭兵レイヴン”お前には周囲の安全の確保とあたしらの護衛だ。」

ある程度グレースが説明しきった後、クレタが割り込み、今回の仕事の詳細をアキラと621に話した。

 

◇◇◇

 

「…所で坊や、君のパワードスーツをおねーさんに見せてもらえないかい?

ベイラムやアーキバス、RaDなどのフレームは全部超高級でね…あまり見かけない代物なんだよ…

ついでに武器の方も全部見せて──」

グレースが621のACにベタベタ触ってきた。

 

『…621、バラバラにされる前に逃げておけ。カーラでも笑えない状況になるぞ。』

ウォルターの言う通り、621はアサルトブーストで逃走した。

*1
動力ハンマードリルだから厳密に言えば違うが

*2
数え方がおかしい人です

*3
Chapter 2 ①で情報が漏れた元凶の邪兎屋に話をつけていたようである。

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