ZZZ×ARMORED CORE 6   作:ジョシュア・オブライエン

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Chapter 2:What did you scream … in the Hollow? ⑨ ~Unknown Corruption Complex~

「アレは…エーテリアス!?」

「…には見えない…けど凄いエーテル反応」

 

小型の人型の異形はモニュメントから這い出て、クレタに襲い掛かった。

「――来る!」

クレタのハンマーで吹っ飛ぶエーテリアスのようなナニカ。

吹っ飛んだ先で、体勢を立て直し、もう一度襲い――

 

《逃がすかい!》

デュアルショベル ”ハンス”の巨大な足でナニカは抑えつけられた。

逃げ出そうともがくが、そのようなことを出来るほどのパワーは無いようだ。

《ねんねしとれ!》

『……何だろう。エーテリアスには見えない。人間の侵食体でもないし…』

 

「グォォオオオオオ!!!」

 

『――っ!エーテル干渉!離れろ!巻き込まれるぞ!』

大量のエーテル結晶の柱が突如異形の周りに発生。全員を吹き飛ばした。

 

「マジか……ハンス!フライデー!応えろ!」

「シグナルロスト! エーテル指数増大!気を付けて──」

621、アキラ、白祇重工のメンバーは無事だったが、知能機械らは巻き込まれてしまった。

 

 

         「ガァァァアアアアアア!!!」

 

「あの野郎……重機を取り込みやがった……!」

超大型チェーンソー、大型ショベル、採掘用ドリル

その三つを携えた”異形”。未確認複合侵蝕体が生まれた。

 

◇◇◇

 

『621。できるだけ奴から距離を取れ、最悪の場合お前も取り込まれるかもしれない。』

 

今回の621のアセンブルは運良く、

右腕に火力型ハンドガン「DUCKETT」

左腕には重ショよりも威力は低いものの、使い勝手が良い軽量ショットガン「HALDEMAN」

右ハンガー部分には追撃用に火力型リニアライフル「HARRIS」

左肩には信頼と安定のパルスシールド「VP‐61PS」

という撃ち合いメインの機体構成。

 

敵の武装は見たところ近接メインのパワーファイター型。

少なくともRaDの機能テストを手伝った時のスマートクリーナー*1と同じタイプだろう。

 

 

 

「ぶちのめす!!」

「ちったぁやるじゃねぇか!ぶちかますぞ”兄弟”!」

アンドーがハンマードリルで攻撃、クレタとベンが相手を一気に叩き潰す。

その間、グレースやレイヴンは弾丸を撃ちこみ援護を続ける。

――が、侵蝕体は咆哮を放ち、無数のミサイルを周囲に乱発する。

 

「あっぶねぇ!!」

「この程度かよ?」

全員無事に避け切れてるようだ。

 

 

”621。電気の攻撃が一番効いているようだ。動きを止めて支援しろ。”

見た感じ電撃ダメージに弱いらしく、621はサポートに回ることにした。

 

◇◇◇

 

エージェント全員の攻撃を喰らい、怯む侵蝕体。

それに対してクレタが追撃を与えようとしたが

侵蝕体が振り回したチェーンソーを喰らい、

エーテル結晶の壁の方へと吹き飛ばされてしまった。

 

「社長!!」

「おチビちゃん!」

助け出す前にエーテルレーザーが放たれ、妨害されてしまった。

 

「社長!社長ッ!クソッ、煙で見えねえ!」

「落ち着いて、おチビちゃんはこの程度でやられたりしないさ!――みんな、目の前の化け物に集中するんだ!」

 

追いつめられ、更に暴れる侵蝕体。

従来の超大型チェーンソー*2、大型ショベル、採掘用ドリルに加えて、

エーテルレーザー*3やミサイル*4も撃つようになって、さらに危険になっている。

 

 

――すると、グレースのとっさの判断で投げた特製手榴弾によって侵蝕体は一時的にダウン。大きなチャンスとなった。

 

『――今だ。畳み掛けろ。』

各々が胴体に攻撃を叩き込む中、621は「HALDEMAN」とフルチャージ「HARRIS」を撃ち込んだ。

しかしまだ動き続ける侵蝕体。

 

「ふう…こいつは少しばかり厄介だね。」

「クソッ これじゃ 全員オダブツだ!」

 

『…未確認の機体反応!高速で接近している!』

ウォルターが警告するが……現れたのはプロトタイプ。クレタが操縦しているようだ。

 

「プロトタイプ!?――社長!」

 

「動かすのに手間取ったが……あたしに任せろ!」

プロトタイプと侵食体の取っ組み合いとなるが……しかし、こちら側は長い間ホロウにて放置された、内部までエーテル侵食でボロボロの旧型の産廃重機、

相手は最新鋭機を取り込んだ暴れ回る大型機械型エーテリアス。力の差は歴然。

 

「おチビちゃん! そのまま押すんだ!モニュメントに向けて!」

グレースの思惑は正しい。

モニュメントに突き刺せば侵蝕体でも確実に息絶えるだろう。

……しかし、最初はプロトタイプが押していたが次第に侵蝕体が押してきた。

 

『…まずいな――動けるか?621。奴の動きを止めるぞ。』

621が侵蝕体のコアにショットガンとリニアライフルの弾丸を叩き込み、ブーストキック、さらにダメ押しでアサルトアーマー。

しかし、未だに抵抗を続ける侵蝕体。

「……何が何でもタフすぎるだろう…」

 

「オイオイ――様子がヘンだ!」

プロトタイプから警告音が鳴り、エーテル侵蝕が始まっていた。621のACも例外ではない。警告音と共にAPがゴリゴリ削られていく。

「おチビちゃん!無理しないで!プロトタイプに侵蝕が!」

 

「クソ…もうちょいなんだ…!とっとと動けえ!!」

侵蝕体の機械の腕が、流石の621でもサポートはできずプロトタイプの操縦席に当たり、

衝撃で操縦席に置いていた書類が舞う。

――すると書類の所にとある

ホルスと幼かったクレタが映った、ボロボロの写真がクレタの目に入った。

 

     クレタ。さぁ、名前を付けてくれ。

     名前を呼べば…きっとクレタの願いに応えてくれる!

 

「親父 もっかい…信じていいか?頼む…動け!」

  

「ゲローイ!!!!」

 

『名前』を叫んだことでプロトタイプは覚醒。

ブースターが再起動。侵蝕体を押し始める。

侵蝕体も抵抗を続けるが――621のアサルトアーマーでスタッガー。プロトタイプに押されていく。

 

「....ナメんなよ!これが白祇重工の誇る....!」

「ホロウ用知能重機だァアアアア!!!!」

 

遂にモニュメントの尖塔に未確認複合侵蝕体を串刺しにし、それが致命傷となった怪物は力尽きた。

「なあ…親父…今の白祇重工は 悪かねえだろ…?」

 

――そしてクレタの言葉を皮切りに621は意識を失った。

 

◇◇◇

 

 

 

 

 

……レイヴン……あなたは……私の交信が届いていますか……?目覚めてください……

 

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

数日後の朝

621とウォルターの拠点にて

 

「――起きたか621。お前の体の調子はどうだ?」

621は無言でサムズアップした。

白祇重工の依頼を終えて、621の意識が戻った頃。

酷い耳鳴りと頭痛が621を襲ったがすっかり治ったようだ。原因は分からないがエーテル侵蝕によるものと闇医者から言われた。

 

「あの時の件だが…どうやらホルスはモニュメントに隠れていた怪物の存在に気付き、プロトタイプで倒そうとしたようだ。

しかし完全な撃破は叶わず、今に至るまでプロトタイプが怪物を抑え続けていた…らしい。ひとまず、怪物の死体については治安局に回収・調査してもらうこととなった。」

 

「あの怪物については俺からも洗っておく。”友人たちの使命”の手掛かりになるかもしれない。

後日アキラたちから連絡が来るはずだ。」

「――そしてよくやった。621。今日は依頼もない。ゆっくり休んでおけ…」

*1
作者は何度もスマートにお掃除されました。

*2
不明なユニットが接続されました。

*3
ピーピーピーボボボボ

*4
???「ミサイルカーニバルです」




……安心してください。エアちゃんは確実に出します!


今回の621のアセンブル

HEAD「VP‐44D」
CORE「EL-TC-10 FIRMEZA」
ARMS「EL-TA‐10 FIRMEZA」
LEGS「KASUAR/42Z」

L ARM UNIT「HG‐004 DUCKETT」
R ARM UNIT「SG‐026 HALDEMAN」
L BACK UNIT「VP-61PS」
R BACK UNIT「LR‐037 HARRIS」
BOOSTER「BC-0400 MULE」
FCS「FC-006 ABBOT」
GENERATOR「VP‐20S」
EXPANSION「ASSAULT ARMOR」
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