ZZZ×ARMORED CORE 6   作:ジョシュア・オブライエン

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Chapter 3:Danger, Night in the high building ⑥

”独立傭兵レイヴン”ことC4-621は一度帰還してリペアキットの補給やアセンブルの変更を行い、一度ウォルターに情報はないか聞くことにした。

「……今回少なくとも分かっているのは”相手が反乱軍である”ことだけだ、V.Ⅳが話していた事と全く同じだ。こちらも調べておく。お前はもう一回バレエツインズでプロキシと一緒に、ヴィクトリア家政のところに合流してこい。」

ウォルターはそう言って621を送り出した。

 

◇◇◇

 

621がプロキシ(アキラ)と共にバレエツインズの共生ホロウに向かった後

 

「――!?うわあああ――!!わかった、言う!言います!全部言うから!オレのそばに近寄るなああーッ!」

反乱軍兵士捕虜が621の顔*1を見た途端に怯えだした。……そりゃ目の前で仲間が死んだらこうなるだろう。

 

「――あら、お帰りになられたのですね。どうかお気になさらず。こちらのお客さまが、こっそりとお帰りになろうとされていたものですから…「丁重に(・・・)」お引き留めしただけですわ。」

リナが穏やかに話すが、どうも内容が怖い。

「兵士様。反乱軍のメンバーである以上は…治安局に引き渡されたすえにどんな結末が待ち受けているか、よくご存じのはずです。」

 

治安局は、621までのこと*2はしないだろうが、かなり厳罰に処されるだろう。

「あなた方がバレエツインズに入れ込んでいらっしゃる理由を、明確にご説明いただければ、私共としても寛大な対応を検討したく存じます。」

 

「うっ…わ、分かった。その…うちの部隊のスポンサーから依頼があったんだ。バレエツインズのB棟屋上で、そいつの代わりにあることをやれって…お、俺はただの下っ端なんだ!依頼の詳しいとこまでは知らない!!」

「俺ら何人かは、隊長から周辺の警備を任されただけなんだ。バレエツインズに侵入したやつを見つけ次第、B棟から遠ざけろって…頼む!殺さないでくれ…!」

 

………

621が無言でBAWS製のバーストアサルトライフル「MA-J-201 RANSETSU-RF」*3の銃口を捕虜の額に押し付ける。

「ひぃぃぃぃいい…!お、お前らはあの小娘を助けるために来たんだろ!?あの小娘なら、隊長とB棟の屋上にいるんだ!当分は命の危険もない!!」

 

――まだ…なにか…いうことは?

初めて621が自分から言葉を発した。そしてさらにランセツRFの銃口を押し付ける。

 

『――いやもう大丈夫だ、レイヴン。今はレインを助けに行くことに集中しよう。』

アキラが621を止め、そうお願いした。

 

◇◇◇

 

レインの救出の準備を行っていた最中

 

「プロキシ様は聡明なお方です。私がこれから聞かんとしていることも、おのずとお察しくださるかと。」

ライカンが質問してきた。十中八九、レインの正体のことだろう。

アキラは、レインは腕利きのハッカーであり、治安局には頼れないことを包み隠さず話した。

 

「――なるほど。彼女がハッカーなのであれば、誘拐はその能力に目をつけたものである可能性がありますね。バレエツインズの屋上は、何かを発信するのにうってつけですから。」

ライカンも言う通りバレエツインズは超高層の商業ビル…だったもの。反乱軍もレインの実力を知って誘拐という手段に移ったのだろう。

 

『ライカンさん、反乱軍たちがまだバレエツインズにいるなら、それは彼らの任務が終わっていないということだ。また想定外のことが起こる前に、一刻も早くレインを助けよう。』

「ヴィクトリア家政としても、そのつもりでございます。プロキシ様、私は来たる救出のために準備をいたします。後ほどご連絡を差し上げますので、少しのあいだお待ちください。」

ライカンさんはそう言うと、急いでこの場を後にした。

 

◇◇◇

 

『今回の目的は非戦闘員救出だが、反乱軍との正面衝突は避けられない、確実に潰していけ。』

ウォルターのアドバイスと共に621はバレエツインズに文字通り飛んで行った。

 

「プロキシ様、”独立傭兵レイヴン”様、先ほど私とリナでビルの出入り口をいくつか偵察してまいりましたが、反乱軍たちは未だ警戒を続けており、立ち去る気配はありません。」

『どうやら彼ら、まだ任務が終わっていないから撤退はできないようだ。』

彼らの言う通りB棟には反乱軍兵士が居座っている。

「――皆プロキシ様をお守りください。出発です!」

 

◇◇◇

 

バレエツインズ内部にて

「ぐわあ――!」

プロキシ一行はレインを奪還するために、反乱軍兵士たちとの戦闘を繰り広げていた。

 

「――ガッ!?」

反乱軍兵士の一人に621の発射した、エルカノの開発したニードルミサイル「EL-PW-01 TRUENO」が突き刺さる。ニードルミサイルは爆発せずに杭状の飛翔体を拘束発射し追尾対象の装甲を穿つ。

――そしてさらにBAWSの開発したバーストライフル「MA-J-201 RANSETSU-RF」と、ベイラムの開発した短射程ショットガン「SG-026 HALDEMAN」をぶっ放す。

防護服を着用していても確実に致命傷になるほどのダメージ。

 

ヴィクトリア家政の蹂躙と621の虐殺によって退を余儀なくされる。

「しまった、デバイスが!」

「気にしてる場合か!いまは撤退d――」

逃走する兵士にも容赦なく拡散する弾丸を当て、撃破する。

 

『……?621、それを少しだけ見せろ…――G03型多周波数信号送信機…軍用の高出力モデル…やはり反乱軍がレインを狙ったのはハッキングが目的のようだ。』

 

「……ね、こんなのあったけど」

エレンは写真がクリップでとめられたファイルをライカンに手渡した。

『これって……司法府の専用飛行船?』

アキラが見たのはファイルの中には飛行船*4のルートと時間が示されたスケジュールと、総合制御システムハードウェアの構成図が描かれたものまであった。

……そして司法府の専用飛行船はパールマンや邪兎屋を乗せたもの。

 

《マスター、ビリーから着信です。繋ぎます──》

急にFairyから通信が入り、ビリーへと繋がる

 

『ててて、店長とレイヴンか!?まずいぜ……飛行船が大変な事になってる……!』

*1
シュナイダー社製のAC用のヘッドパーツ「KASUAR/44Z」を被っているが

*2
殺害する

*3
分かりづらいがARではなくて、RFの方である。

*4
<●><●>「貴方たちも我々シュナイダーが開発した、空力の結晶”飛行機”に乗らないか?」




本日の621のアセンブル

HEAD「KASUAR/44Z」
CORE「EL-PC-00 ALBA」
ARMS「NACHTREIHER/46E」
LEGS「NACHTREIHER/42E」

L ARM UNIT「SG-026 HALDEMAN」
R ARM UNIT「MA-J-201 RANSETSU-RF」
L BACK UNIT「VP-61PS」
R BACK UNIT「EL-PW-01 TRUENO」
BOOSTER「ALULA/21E」
FCS「FC-008 TALBOT」
GENERATOR「VP‐20S」
EXPANSION「ASSAULT ARMOR」
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