ZZZ×ARMORED CORE 6   作:ジョシュア・オブライエン

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Chapter 3:Danger, Night in the high building ⑧ 

C4-621こと”独立傭兵レイヴン”は、”プロキシことアキラと、ヴィクトリア家政と別れ、

先にバレエツインズの屋上に移動し、飛行船を着陸させることに。

反乱軍に爆破され足場が崩落し、向かうことが出来なくなった正規ルートは、621のACなら問題なく走破できるだろう。*1

 

『飛行船がホロウに接触するまで残り20分。遭遇したエーテリアスは即座に対処しろ。』

ウォルターの言う通り、爆発によってエーテリアスが集まっている。

『数が多いな…621、無理に相手をする必要もない。』

621は弾薬の節約のために、エーテリアスたちを無視してアサルトブーストを吹かし、群れを突っ切って行く。

 

しかし数も多く簡単には通れないようで、621も交戦を始める。

エーテリアスの抵抗をパルスシールドのイニシャルガードではじいて、

ランセツRFとニードルミサイルで相手を削り、軽ショで打ち抜く。

敵も多くかなり時間がかかったがようやく最上階へとたどり着いた。

 

◇◇◇

 

バレエツインズ、B棟の屋上へと出た621。そこには今にもホロウに激突しそうな飛行船の姿があった。

飛行船の搭乗口からはビリーの姿も見える。

「…レイヴン!?レイヴゥン!俺はここだ!!」

彼は飛行船から顔を覗かせ助けを求め、手を振っている。

 

『飛行船、上空15メートルまで接近。接触まで残り3分だ。621、飛行船内部に侵入しろ。』

 

ウォルターの指示を受け、621は無言でブースターを最大出力に設定した。

脚部パーツ「NACHTREIHER/42E」の跳躍性能*2とALULA/21Eの加速力が、都市の空を裂く。

 

アサルトブースト起動。

621のACは、崩れた屋上の縁を蹴り、飛行船の腹部へと突入した。

 

◇◇◇

 

飛行船内部。621は操縦席に到達。

 

『受信機を確認。破壊しろ、621。」

ランセツRFを構え、射撃。

数発の弾丸がモジュールに突き刺さり、制御系が一瞬でダウン。

 

『飛行船の制御ユニットにアクセスしろ。制御はこちらでやる。』

621は操縦席の窓から、都市の空を見下ろした。 その瞳に、わずかに揺れるものがあった。

 

◇◇◇

 

ウォルターの遠隔操作によって飛行船を操縦した事で何とか衝突は回避。そのまま不時着した。

 

◇◇◇

 

『……つ、着いた…』

 

アキラとヴィクトリア家政が道中で「マリオネット・ツインズ」と呼ばれる危険度の高いエーテリアスを撃退し、ようやくB棟屋上に着いた時には既にもう飛行船は安全に不時着しており、

621はもうガスで眠ってしまった乗客を運び出していた。

ビリーもせっせと乗客を運んでいる。

 

「――良かった。間に合ったようですね。リナ、エレン、カリン!我々も手伝いましょう。乗客を安全な場所に。」

ライカンが周囲の確認を終えて、乗客の救助に取り掛かった。

 

◇◇◇

 

しばらく経った後、バレエツインズ屋上のヘリポート――

「店長!これでラストだぜ!」

ビリーが民間人を担いで寄ってきた。

『やっと全員運び出せた…』

アキラが疲れたように発言した。(肉体労働何もやってないのに)

 

「さいばんちょ~…い、異議ありぃ」

人の苦労も知らずに爆睡して寝言を発しているニコ(バカ)がいるしアキラは許そう。

 

『ニコたちは大丈夫か…?』

「ご心配なく。強力な麻酔ですが、あと二、三時間もすれば目を覚まされるでしょう。」

『なら良かったよ。』

アキラがライカンに乗客の容態を聞く。

 

「店長!治安局から連絡が来たぜ。救助隊と航空隊がこっちに向かってるってさ!」

『……ビリー、レインだけれど…彼女はハッカーだし、脅されたとはいえ飛行船をハッキングしてしまったのは事実だ…

治安局に捕まると面倒になる、先に僕とレイヴンと彼女でホロウから脱出するよ。治安局の人が来たらなんと言うか、ちゃんとわかっているだろう?』

 

「”俺は故障して麻酔を吸わなかったから、緊急事態に気づいて飛行船を操縦…ここに不時着させた!”」

「――はぁ、それにしてもよ…こんなことが起きちまって、ヴィジョンの裁判は予定通り進むのかねぇ?」

「まずは治安局がパールマン様を連れ戻すでしょうから、裁判は日を改めてとなる可能性が高いでしょうね。」

ビリーの問いにライカンがそう答える。

 

『ビリー、ここは任せた。僕たちは行くよ。』

「……。」

アキラと621が、レインを連れて撤退するようだ。

「おう、店長たちも気をつけて帰るんだ――」

 

ブロロロロロ――!!

 

突如、先程まで静止していた飛行船が動き出した。

操縦席に居たのは、パールマン。

 

『――!?撃墜しろ!621!』

ウォルターの指示よりも早く、ランセツRFを撃ち込むが、サブジェネレータを大破させることしか出来ず、そのまま逃げられてしまった。

追跡しようとした621だったが、『撃墜なんてしたら甚大な被害になる』とウォルターは飛び掛からんとする621を咎めた。

 

『パールマンめ…この展開も織り込み済みか…621。アキラたちと共に帰還しろ。』

 

「みんらありがと~!…悪をこらしめるにょが、邪兎屋のシメ~なんらから!お一っほっほ~…」

ニコ(バカ)はまだ寝ている。さっさと起きろ。

*1
実際は飛んでいるのだが。

*2
<●><●>「そこは”空力性能”だ。”独立傭兵レイヴン”。我々シュナイダーの理念は”空力”に決まっているだろう。」




まさかのマリオネット・ツインズカット!!
飛べる621に別ルート行かす理由が見つからなかったんだ…ユルシテ
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