ZZZ×ARMORED CORE 6   作:ジョシュア・オブライエン

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Chapter 4:Tour of Inferno
Chapter 4:Tour of Inferno ① ~RaD~


C4-621こと”独立傭兵レイヴン”がバレエツインズでの反乱軍との戦闘を終えて、自身とウォルターの拠点でACの機体構成を模索していたところ、ウォルターから話しかけられた。

 

「621、以前のパールマンの飛行船による逃亡の件だが、”友人たち”の情報提供でようやく情報が集まった。飛行船は新エリー都郊外に墜落している。大方、ジェネレータの破損*1が原因だろう。」

 

「――そして本題だ。621。お前には別件で新エリー都郊外に行ってもらう。ブリーフィングを確認しろ。」

 

”ウォルターから話は聞いているよ。久しぶりだねぇ!「ビジター」*2!!”

タブレット端末越しに、新エリー都郊外で活動するならず者集団の「ドーザー」の一つ、RaDの頭目を務め、ジャンク技師とハッカー集団を引き連れて数年前にRaDに入り、その後わずか半年で組織の実権を乗っ取って成長させた女傑シンダー・カーラ*3へと繋がる。

 

”――ビジター、アンタは「ツール・ド・インフェルノ」という新エリー都郊外の催し物を知ってるかい?”

 

ツール・ド・インフェルノ

オートバイで新エリー都郊外のホロウを突っ切るクロスカントリーの一種。参加できるのは、資格を得た2チームのみ。先にゴールの「シンダーグロー・レイク」に「火打石」という名の特殊燃料が詰め込まれた小箱を投げ入れたチームの勝ちという至ってシンプルな競技。

 

勝ったチームは、旧油田エリアにおける走り屋連盟の「覇者」たる地位に就くことができ、輸送ルートの割り当てを決める権限が手に入る。

つまり、それによって生まれる利益をも自身の思い通りにできるというわけである。

 

”――これによって利益が出るのは表向きは勝者だけだが……実際は私ら技術職も利益は来る。

今回のチームは現在の覇者陣営のチーム「トライアンフ」と覇者の座を狙う「カリュドーンの子」という二つの走り屋集団が居る。……今回はどう結果が転ぼうと私らRaDの利益は確定…と言いたいところだが…”

”本題に入ろう。今回の「ツール・ド・インフェルノ」の催しの中でそそくさと、私らの商売敵でもあるドーザーの連中「ジャンカー・コヨーテス」が嚙みついてきやがる…本当に厄介な連中だよ。なんかそいつらがコソコソと変な動きをしていてねぇ……闇市でエーテル爆薬なんかを購入してたらしい”

 

”まあ、アンタに頼みたいのは先回りして、あのつまらないコヨーテ共をぶちのめしてきな。

もちろん謝礼も払うし、臨時の拠点も用意しておこう。”

 

「……新エリー都郊外か…密航ぶりだな。621。RaDの依頼のついでに新エリー都郊外の空気を堪能してこい」

 

◇◇◇

 

-メインシステム 戦闘モード起動-

 

621がアサルトブーストで灼熱の荒野を駆け抜ける。

都市開発が進んでいないのか、荒野のあちこちに大きめのホロウが点在していた。

『新エリー都郊外の「旧油田エリア」は新エリー都とは違い、未だ化石燃料を利用している地域だ。お前にも良い刺激になるだろう。』

新エリー都郊外はスチームパンクを想像するような風景であり、同じ新エリー都とは全く違う印象を受ける。

 

『…作戦の日は数日後だが、ここから郊外に機材を運び出すのは時間がかかる。お前はRaDの拠点で待機していろ』

 

◇◇◇

 

ちょっとしたフライトの末、621はRaDの拠点に到着、RaDのドーザー*4共に絡まれる前にささっとカーラらと合流した。

「……こりゃ驚いた。この時間をAC一つでここまで来るなんてね。――治安局の検問はどうかしたのかい?最近の選挙で治安の向上に躍起になっているようだしね。」

 

《――ボス、ビジターはACで最短距離を走破したのだろう。普通は2時間はかかるルートだが》

腕部にバズーカとグレネード、両肩にミサイルという構成の車椅子のような風貌の軽量タンク型AC「CIRCUS」に宿る対話型の人工知能”チャティ・スティック”が話しかけてきた。

 

……カーラとチャティは知らない。621が道中で治安局の検問を蹴散らしていたことを。

 

「まあ、そんなもんかね?それはそうと…ようこそ、RaDへ。せいぜい歓迎しようじゃないか。まだ依頼に関しては時間がある。その間ゆっくりして行きな。ガレージに案内しよう。」

 

621がカーラについていこうとした瞬間――突然着信音が鳴り響いた。

 

「…?さっさと通信に出たらどうだい?」

カーラが眉をひそめ、肩越しに振り返る。

621は一瞬ためらったが、カーラの視線に押されるようにして端末を取り出した。

 

「いいのか?」

短く告げると、カーラは鼻で笑った。

 

「好きにしな。ここのRaDの連中は、総じてバカで頭のネジが緩いがまあまあ信頼できる。」

その言葉を合図に、621は通信に応答した。

 

”えーっと…レイヴン!?大変なことに……!!今さっき、お兄ちゃんとビリーがホロウへ落ちちゃった!!”

アキラの妹でもあり、兄と同じく「パエトーン」でもあるプロキシ兄妹の片割れ、リンが慌てたように通信してきた。

*1
以前621が思いっきり破壊した

*2
RaDの連中は大体621をビジターと呼称する

*3
壮年期は過ぎているものと思われるハンドラー・ウォルターよりも年上のはずだが…

外見上は実年齢とは見合わない姿をしている

*4
キマりまくったヤク中共。ここではエーテルをがぶ飲みしている模様




HEAD
AH-J-124 BASHO

CORE
DF-BD-08 TIAN-QIANG

ARMS
AR-011 MELANDER

LEGS
LG-033M VERILL

BOOSTER
BST-G1/P10

FCS
FC-006 ABBOT

GENERATOR
DF-GN-08 SAN-TAI

EXPANSION
ASSAULT ARMOR

RIGHT ARM UNITS
shotgun
SG-027 ZIMMERMAN

LEFT ARM UNITS
shotgun
SG-027 ZIMMERMAN

RIGHT BACK UNITS
spread bazooka
SB-033M MORLEY

LEFT BACK UNITS
grenade cannon
SONGBIRDS

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