ZZZ×ARMORED CORE 6   作:ジョシュア・オブライエン

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Chapter 4:Tour of Inferno ③

新エリー都郊外にて、どさりと音を立てて倒れたアキラを、ホロウから回収してから数時間後。

野外に野晒しなソファーに乗せられたアキラの周囲で、何やら愉快な連中が騒いでいる。

――”弔ってみせっからな!”やら、”骨になるまで燃やす”やら、かなり物騒な言動もあるが…

少なくともアキラは死んでいないのだが。

 

なおC4‐621こと”独立傭兵レイヴン”はチャティ・スティックと共に、ウォルターが来るのを待っていた。

 

◇◇◇

 

「うおっ! ルーシー!?」

「茶番は、終わり……っ、ですわ!!」

『カリュドーンの子』のサブリーダーであるルーシーは手に持った改造バットで、シーザーに思い切り殴りかかる。しかしシーザーはルーシーのバットを、持っていた盾で弾いた。

 

「……っと、怒んなよ。『荼毘に付す』ってやつをやってみたかったんだ」

「だからって客人で遊ぶんじゃありませんわ! バーニス、それしまいなさい!!」

 

「え〜?」

バーニスと呼ばれた火炎放射器二丁を持った女性はしょんぼりとした空気で火炎放射器を仕舞った。

 

「あーーもう!! アホまみれですわ!!」

ルーシーの叫びと共にアキラは目覚めた。

彼はこの状況を全く理解できていない様子である。

 

「――お兄ちゃん だいじょぶ!?怪我はない?」

リンも新エリー都郊外に来たらしく、アキラに声を掛ける。

 

「冗談もここまでにして……灰から蘇ったな! 歓迎するぜ!」

シーザーを筆頭にメンバーが集まると、自分達の組織の名の「カリュドーンの子」であると改めて発言した。

 

◇◇◇

 

「今日オマエらに来てもらったのは他でもねえ。ビリの字*1から聞いてるとは思うが…カリュドーンの子は、オマエらの力を必要としてるんだ。

「――オマエらがご執心のパールマンだが、やつの飛行船は墜落してぐちゃぐちゃだった。やつ自身はしぶとく生きちゃいるものの、けっこう重傷でな、まだ意識は戻ってねえ。」

 

「……水を差すようで悪いが、お前たちの交渉材料をそう簡単に話していいのか?」

ようやくウォルターが野暮用から帰ってきたらしく、会話に割り込んできた。

 

「この方の通りですわ!シーザー!交渉はまだ始まってもないんですわよ!?なのに大事なカードをいきなり切ってしまって…あなた、ドのつくアホですの??」

「ルーシー…オマエはまーたそんな小せえこと言ってんのか。そういう人の弱みに付け込むようなやり方じゃ、覇者の気迫ってもんに欠けるだろうが!」

 

「簡単に言ってくれますわね…!情報が漏れないよう私が今日まで身を砕いてきたのは、なんのためだと…!”パエトーン”の協力が得られなかったら、”ツール・ド・インフェルノ”をガイドできる実力のプロキシを、どっから探してくるって言うんですの!?」

「その時はチャティか”独立傭兵レイヴン”に頼み込む!」

 

《……済まないが”ツール・ド・インフェルノ”の前後は野暮用*2でRaDもビジターもあまり動けない。悪いな。》

シーザーの発言をチャティがやんわりと否定する。

 

「まあ、そちらが誠意を示してくれた以上、僕たちもできる限り力になるよ。」

「ハッハッハ!実に気持ちのいい答えだぜ!」

アキラがそう答え、シーザーが喜びながら反応した。*3

 

◇◇◇

 

日が沈み始め、アキラとリンこと”パエトーン兄妹”は”カリュドーンの子”にとって縁深い町、”ブレイズウッド”に泊まり、

621とウォルターは彼らと別れ、RaDの拠点に停泊することにした。

 

翌日。

621にアキラたちからの通信があり、ウォルターを呼び出してビデオ通話を開いた。

 

『やあ、レイヴン。それにウォルターさん。”ツール・ド・インフェルノ”までの数日は予定が入ってないって聞いたけど……手伝ってほしいことがあるんだ。』

『大まかに言えば……”ホロウデータの収集”と”バイクパーツの購入”の二つかな。やっぱり人手は多いほうが助かる。』

 

「――へえ、ホロウデータの回収か、私らも便乗させてもらおう。RaDのキャロットも旧式もいいとこだ。なんせ更新時期だからねぇ。」

《なら俺も同行しよう。》

カーラとチャティが急に会話に乱入してきた。

 

『カーラさんたちも見ていたのか。もちろんお願いしたいな。』

 

「……621、新エリー都にも慣れてきただろう。たまには撃ち合う以外の仕事もしておけ…。」

 

◇◇◇

 

-メインシステム 戦闘モード起動-

 

新エリー都郊外、荒野

621が集合場所についた時には”カリュドーンの子”のうちのシーザー、ライト、ルーシー、バーニスがバイクに乗って待っていた。*4

(ちなみにアキラはボンプと感覚共有し、シーザーとボンプで二人乗り?をしている)

 

「よお!朝早くからワリィな!……ってカッケエな…ソレ…!」

シーザーが621のACをジロジロ見ている。

初対面の時使っていたのは結果的に外見が絶望的な重量4脚だが、今回はすらっとしてビジュアルのいい軽量2脚*5

ほとんど小学生男子と同じセンスのシーザーもロマンを感じたのだろう。

 

「よっしゃ!急いで出発だ!」

シーザーの掛け声と共に彼らは新エリー都郊外の荒野の道路をバイクで駆け出した。

*1
ビリーのことである

*2
ジャンカー・コヨーテス狩りである

*3
絶対に依頼人のしていい態度ではないが。

*4
「パイパーどこ行った?」「君のような勘のいいガキは嫌いだよ」

*5
防御力は絶望的なのだが




HEAD
「KASUAR/44Z」

CORE
「VP-40S」

ARMS
「AA-J-123 BASHO」

LEGS
「NACHTREIHER/42E」

BOOSTER
「ALULA/21E」

FCS
「FC-008 TALBOT」

GENERATOR
「DF-GN-06 MING-TANG」

EXPANSION
「ASSAULT ARMOR」

RIGHT ARM UNITS
shotgun
「SG-026 HALDEMAN」

LEFT ARM UNITS
shotgun
「SG-026 HALDEMAN」

RIGHT BACK UNITS
dual missile launcher
「BML-G1/P31DUO-02」

LEFT BACK UNITS
pulse blade
「HI-32: BU-TT/A」
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