ZZZ×ARMORED CORE 6   作:ジョシュア・オブライエン

35 / 90
Chapter 4:Tour of Inferno ⑧

C4-621こと”独立傭兵レイヴン”は潜入から帰還してすぐ、

機体の整備を行っていた621はカーラに話しかけられた。

 

「ビジター、ツール・ド・インフェルノまであと数日を切ったが……ジャンカー・コヨーテスの様子がおかしい。まあ、あそこのボスのブルートゥはトチ狂ってるけどね。」

 

「――さてと本題に入ろう。」

事の発端はチャティがインターノットのデータベースにて、

ジャンカー・コヨーテスが闇市でエーテル爆薬を大量に購入していた記録を発見したのだ。

ご丁寧にその設置場所も書かれており、その場所は……ツール・ド・インフェルノの舞台でもある”シンダーグロー・レイク”の郊外の共生ホロウのルートに沿って設置されるらしい。

 

「――また”トライアンフ”の仕業だろうね。懲りないもんだ。流石に呆れたよ。」

「それじゃ、今回の依頼を説明するよ。ビジターは、ホロウ内部で小細工してる小賢しいコヨーテ共をぶちのめしてきな。――欲を言えばまあ、数名ぐらい捕まえてRaDに持って帰ってほしい。頼んだよ!ビジター!!」

 

「さてと……チャティ!私らはビジターが帰ってきたときのコヨーテ共の”尋問”の用意をしようじゃないか。」

《了解だ。ボス。》

 

621は騒がしく準備を進めるRaDの連中に背を向けて、ウォルターの所へと向かった。

 

◇◇◇

 

メインシステム 戦闘モード起動

 

『始めるぞ。”シンダーグロー・レイク”の郊外の共生ホロウに侵入し、駐屯している敵勢力を全て排除し、エーテル爆薬を全て撤去しろ。』

ウォルターの指示と共に621は本日2回目の出撃を開始。

新エリー都郊外の荒野を重量タンクACで駆け回る。

 

『ここが、ツール・ド・インフェルノの予定地点のホロウだ。侵入しろ』

621は無言でホロウに入って行った。

 

◇◇◇

 

621が現場に近づいた時にはACより一回り小さい機体…MTたちがせっせと爆弾を設置していた。

「――敵襲だ!AC一体!」

「クソッ……俺たちの行動は把握されてないとルシウスの兄貴が言ってたじゃねえか!」

こちらに感づいた瞬間一斉にこちらにマシンガンを乱射してくる。

 

『BAWSのMT群…RaDのカスタムMTではない安価なタイプだ。……だがおかしいな。』

 

RaDやジャンカー・コヨーテスのようなドーザーは基本的に、

RaDは自作したカスタムMTを、

ジャンカー・コヨーテスは闇市に流れたRaDのカスタムMTを扱っている。

BAWS社のMTは基本的に企業しか購入できないのである。

 

『……問題はない。621、殲滅しろ。』

621は左肩のアーキバス先進開発局制作のパルススクトゥム「VE-61PSA」を常時貼って*1防御力を高め、

右腕のアーキバス先進開発局の単身レーザーライフルの「VE-66LRA」や、

右肩のアーキバスの拡散レーザーキャノン「VP-60LCD」で追い詰めていく。

 

『――四脚MTを確認。排除しろ。』

MT-J-048……BAWSの4脚重MTであり、ACと異なり拡張性は皆無だが、

火力・装甲共にランク外のAC及び独立傭兵程度ぐらいなら圧倒出来る機体。

 

621は冷静に「VE-61PSA」で攻撃をガードし、拡散レーザーキャノン「VP-60LCD」を思いっきり

相手に当てる。さらにスタッガーして膝をついた4脚MTに左腕のメリニット製造グレネードランチャー「DIZZY」を当てて爆散させた。

 

『敵勢力の撃破を確認。621、周囲のエーテル爆薬と敵勢力の戦闘員を回収でき次第、帰還しろ。』

621は爆薬と伸びきった戦闘員をタンクに載せてRaDの拠点に帰って行った。

 

◇◇◇

 

621がRaDに帰還して数時間後。新エリー都郊外には既に日が昇っていた。

「ご苦労だったビジター。あいつらの”尋問”*2は結構早く終わったよ。――さて、結果をお伝えしよう。」

 

カーラ曰く、

今回ホロウ内部で爆薬を設置していたのはジャンカー・コヨーテス……ではなく、ジャンカー・コヨーテスを名乗るトライアンフの人間。

 

そもそもの話、ジャンカー・コヨーテスはオーネスト・ブルートゥという元RaDのボス一人で回している。

そして「ルシウス」という人間はトライアンフしかいない。以前のように覇者のポンペイが首謀者ではなく、その部下が再び暴走したのだろう。

 

「――しかもまだまだ驚くことがあってねぇ!あいつらシンダーグロー・レイクを犠牲にそれで生成されたエーテルの利益を独占するらしい。これよりも豪快なのはそうそうないね。衛星軌道からインフラ丸ごと引っこ抜くぐらいの気概を見せてもらったよ。」

「利益のためにここまでやるとは恐れ入ったねぇ!」

明るく話すが、目が笑っていないカーラは詳しい詳細を話した。

 

エーテル重合触媒

これはある都市の企業が作った「遊離状態のエーテル粒子の結晶化を促す」効果がある物質で、エーテルの生産量を増やすために作った技術。

こいつをツール・ド・インフェルノの「火打石」にすり替えてシンダーグロー・レイクに投げ込めば超大量の石油を犠牲に超大量のエーテルが手に入る。

しかし新エリー都郊外の人間は石油が唯一の生命線。これが全てエーテルになれば生活は不可能だろう。

 

「そして――ビジターに”笑える”依頼があるんだが……受けるかい?」

カーラは「火打石」に偽装した普通の金属の小さな立方体を手で転がしながら621にそう言った。

*1
こいつは通常の盾と違いイニシャルガードが存在せず、アイドリングを終えないと十分に機能しないが絶大な防御力を誇る

*2
拷問フルコース




ふっふっふ……オーバーシアーの手腕をなめて貰ったら困るね……


621のアセンブル!
HEAD
「AH-J-124 BASHO」

CORE
「BD-011 MELANDER」

ARMS
「EL-TA-10 FIRMEZA」

LEGS
「LG-022T BORNEMISSZA」

BOOSTER
(NOT EQUIPPED)(ガチタンなのでブースター不要)

FCS
「FC-006 ABBOT」

GENERATOR
「VE-20C」

EXPANSION
「PULSE PROTECTION」

RIGHT ARM UNITS
laser rifle
「VE-66LRA」

LEFT ARM UNITS
grenade launcher
「DIZZY」

RIGHT BACK UNITS
diffuse laser cannon
「VP-60LCD」

LEFT BACK UNITS
pulse scutum
「VE-61PSA」

作者がミッションSランク達成やランクマにて、誉をルビコンの空に棄てた時のガチタン機体。
ほとんど要塞のようなモンである。
重そうだがブーストキックによって機動力を獲得。ゴリ押し機体なのだが……
結構個人的には割とレギュラーな機体。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。