ZZZ×ARMORED CORE 6   作:ジョシュア・オブライエン

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Chapter 4:Tour of Inferno ⑨

二日後――

旧油田エリア、『ツール・ド・インフェルノ』スタート地点にて

 

大勢の観客と共に、六台のバイクがに並び緊張した雰囲気だった。

 

すると――

『テレビの前にラジオの前、それに会場にいる熱き燃料バカたち~!みんな大好き、ジョニー・ジョニーだよー!』

スピーカーからジョニー・ジョニーとか言う派手な女性の声が大爆音で流れる。つーか誰だコイツ。

 

「「「「「WOOOOO!!」」」」」

観客たちは歓声を上げる。人気なのかよ。

 

『30年前か40年前、はたまた50年前ー!炎の海に落っこちた英雄が、奇跡の帰還を果たした!そして、もうあと何分かしたら.....新たな英雄が、再び『ツール・ド・インフェルノ』で快挙を成し遂げるの!』

 

『こんなに多くの人が集まるとは。ふう、どうしても緊張するな。ところでレイヴンとウォルターさんはどこにもいなかったね。ブレイズウッドにも観客席にも、RaDの拠点にも。』

現在ボンプと感覚共有し、シーザーのバイクにちょこんと乗っているアキラがそう話した。

アキラたちはこの数日間、ずっと621やウォルターたちを全く見ていないのである。

 

「確かに残念だが……まあ、プロキシは得意なことに集中してくりゃいい。あとはこっちに任せとけ!」

『ツール・ド・インフェルノは観客の誰もが最前席!だから最高にブチ上がるレースはドローン中継が大・前・提!しかもなんと今年の中継、ホロウにはつきものの宿命……内外の通信遅延がわずか10分!ストレスフリーでさらば鬱憤!』

見るからに安っぽそうなドローンが数台ふよふよ浮いている。ハッキングされそうだがまあ、うん。

 

 

『前置きが長い?ハイハイそうかいんじゃ、駆け込みで参加陣営のご紹介!』

『防衛側「トライアンフ」:ポンペイ、ルシウス、モルス!』

『挑戦者「カリュドーンの子」:シーザー、ルーシー、ライト!』

 

「覇者のオッサン!ようやくだな!これで遂に決着がつけられるってもんだぜ!」

「大した自信のようだ小娘……俺を退屈させないよう、せいぜい力を尽くせ」

スタートの直前で現覇者のポンペイと、シーザーが言葉を交わす。

 

「ルールはシンプル。ホロウへダイブ!火の湖にダッシュ!火打石で忌々しいエーテル結晶をクラッシュ!先に儀式をやり遂げた猛者が、すなわち次の覇者だ!!」

簡単すぎる説明を終え、実況席からカウントダウンが始まる。

 

「さぁ、両者位置について―――」

 

「ツール・ド・インフェルノ、レース・スタート!!」

白熱した戦いの中、彼らはバイクを巧みに操ってエーテル結晶などの立ちはだかる障害物を着実に避けていく。

文字通り「地獄のレース」が幕開けした。

 

◇◇◇

 

ホロウ内部。シンダーグロー・レイク周辺。

『621,ミッション開始だ。今はトライアンフらが来るまで待機しろ。』

「……。」

621は何も言わず、待機していた。

 

◇◇◇

 

ホロウ内部、

レース「ツール・ド・インフェルノ」道中。

トライアンフのルシウスの部下、モルスは双眼鏡にかじりついて何かをじっと監視していた。

 

「モルス、カリュドーンの子はいたか?奴らは今どこまで来ている?」

「親分、言いつけ通り奴らが走るルートを監視してますが.....いまのところ問題なく進んでいるようで……」

通信でポンペイからカリュドーンの子の近況を問われたモルスは、そう答えた。

「ならいいんだが……ゲホッゲホッ……」

年なのか急にポンペイが咳き込む。

 

「親分…その、大丈夫ですか?」

「おいおいモルス…エーテリアスを真っ二つにした親分の勇姿、まさか見てなかったとか言うんじゃないだろうな?余計な心配もいいとこだ。」

心配するモルスにルシウスが反論する。

 

「ルシウス、ご機嫌取りも大概にしろ。貴様は俺について長いが....相変わらず強きを避け、弱きを見くびる悪癖は直っていないようだ。貴様は走り屋であり、「トライアンフ」のナンバーツーだ……そのザマで、後に続く者がいると思うか!」

ポンペイがルシウスを 責する。

 

「ああ、ごもっともです親分.....私は相も変わらず不出来な子分で.....親分の下にいなかったら、きっと火の湖をこの目で見ることすら叶わないでしょうね」

「フン、もうよい。貴様は今回、あれほど頑なに避けていたツール・ド・インフェルノへ自ら帯同を申し出た。多少は進歩したと言えるだろう。モルス、行くぞ。我々はじき火の湖に着く」

ポンペイはそう言ってバイクで去っているが――

 

「クソッ……そもそもエーテル爆薬自体が軒並み持ち去られている……」

ルシウスは苦虫を嚙み潰したような表情でそう話す。

「わかりません....確かに設置したのは確かなんですが.....」

 

「もういい....あの湖を壊せばいいだけ.....行くぞ」

ルシウスはそう悪態を付きながらポンペイの後を追いかけた。

 

◇◇◇

 

『ツール・ド・インフェルノ』のゴールである、シンダーグロー・レイクの間近。

壮絶なバイクレースの末にシンダーグロー・レイクにたどり着いたのは……

 

 

 

 

ポンペイたちトライアンフだった。




621‘S アセンコーナー!

HEAD
「20-081 MIND ALPHA」

CORE
「DF-BD-08 TIAN-QIANG」

ARMS
「AR-011 MELANDER」

LEGS
「RC-2000 SPRING CHICKEN」

BOOSTER
「BST-G2/P06SPD」

FCS
「FC-008 TALBOT」

GENERATOR
「DF-GN-06 MING-TANG」

EXPANSION
「ASSAULT ARMOR」

RIGHT ARM UNITS
shotgun
「SG-027 ZIMMERMAN」

LEFT ARM UNITS
shotgun
「SG-027 ZIMMERMAN」

RIGHT BACK UNITS
dual missile launcher
「BML-G2/P08DUO-03」

LEFT BACK UNITS
pulse shield
「VP-61PS」
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