ZZZ×ARMORED CORE 6 作:ジョシュア・オブライエン
二日後――
旧油田エリア、『ツール・ド・インフェルノ』スタート地点にて
大勢の観客と共に、六台のバイクがに並び緊張した雰囲気だった。
すると――
『テレビの前にラジオの前、それに会場にいる熱き燃料バカたち~!みんな大好き、ジョニー・ジョニーだよー!』
スピーカーからジョニー・ジョニーとか言う派手な女性の声が大爆音で流れる。つーか誰だコイツ。
「「「「「WOOOOO!!」」」」」
観客たちは歓声を上げる。人気なのかよ。
『30年前か40年前、はたまた50年前ー!炎の海に落っこちた英雄が、奇跡の帰還を果たした!そして、もうあと何分かしたら.....新たな英雄が、再び『ツール・ド・インフェルノ』で快挙を成し遂げるの!』
『こんなに多くの人が集まるとは。ふう、どうしても緊張するな。ところでレイヴンとウォルターさんはどこにもいなかったね。ブレイズウッドにも観客席にも、RaDの拠点にも。』
現在ボンプと感覚共有し、シーザーのバイクにちょこんと乗っているアキラがそう話した。
アキラたちはこの数日間、ずっと621やウォルターたちを全く見ていないのである。
「確かに残念だが……まあ、プロキシは得意なことに集中してくりゃいい。あとはこっちに任せとけ!」
『ツール・ド・インフェルノは観客の誰もが最前席!だから最高にブチ上がるレースはドローン中継が大・前・提!しかもなんと今年の中継、ホロウにはつきものの宿命……内外の通信遅延がわずか10分!ストレスフリーでさらば鬱憤!』
見るからに安っぽそうなドローンが数台ふよふよ浮いている。ハッキングされそうだがまあ、うん。
『前置きが長い?ハイハイそうかいんじゃ、駆け込みで参加陣営のご紹介!』
『防衛側「トライアンフ」:ポンペイ、ルシウス、モルス!』
『挑戦者「カリュドーンの子」:シーザー、ルーシー、ライト!』
「覇者のオッサン!ようやくだな!これで遂に決着がつけられるってもんだぜ!」
「大した自信のようだ小娘……俺を退屈させないよう、せいぜい力を尽くせ」
スタートの直前で現覇者のポンペイと、シーザーが言葉を交わす。
「ルールはシンプル。ホロウへダイブ!火の湖にダッシュ!火打石で忌々しいエーテル結晶をクラッシュ!先に儀式をやり遂げた猛者が、すなわち次の覇者だ!!」
簡単すぎる説明を終え、実況席からカウントダウンが始まる。
「さぁ、両者位置について―――」
「ツール・ド・インフェルノ、レース・スタート!!」
白熱した戦いの中、彼らはバイクを巧みに操ってエーテル結晶などの立ちはだかる障害物を着実に避けていく。
◇◇◇
ホロウ内部。シンダーグロー・レイク周辺。
『621,ミッション開始だ。今はトライアンフらが来るまで待機しろ。』
「……。」
621は何も言わず、待機していた。
◇◇◇
ホロウ内部、
レース「ツール・ド・インフェルノ」道中。
トライアンフのルシウスの部下、モルスは双眼鏡にかじりついて何かをじっと監視していた。
「モルス、カリュドーンの子はいたか?奴らは今どこまで来ている?」
「親分、言いつけ通り奴らが走るルートを監視してますが.....いまのところ問題なく進んでいるようで……」
通信でポンペイからカリュドーンの子の近況を問われたモルスは、そう答えた。
「ならいいんだが……ゲホッゲホッ……」
年なのか急にポンペイが咳き込む。
「親分…その、大丈夫ですか?」
「おいおいモルス…エーテリアスを真っ二つにした親分の勇姿、まさか見てなかったとか言うんじゃないだろうな?余計な心配もいいとこだ。」
心配するモルスにルシウスが反論する。
「ルシウス、ご機嫌取りも大概にしろ。貴様は俺について長いが....相変わらず強きを避け、弱きを見くびる悪癖は直っていないようだ。貴様は走り屋であり、「トライアンフ」のナンバーツーだ……そのザマで、後に続く者がいると思うか!」
ポンペイがルシウスを 責する。
「ああ、ごもっともです親分.....私は相も変わらず不出来な子分で.....親分の下にいなかったら、きっと火の湖をこの目で見ることすら叶わないでしょうね」
「フン、もうよい。貴様は今回、あれほど頑なに避けていたツール・ド・インフェルノへ自ら帯同を申し出た。多少は進歩したと言えるだろう。モルス、行くぞ。我々はじき火の湖に着く」
ポンペイはそう言ってバイクで去っているが――
「クソッ……そもそもエーテル爆薬自体が軒並み持ち去られている……」
ルシウスは苦虫を嚙み潰したような表情でそう話す。
「わかりません....確かに設置したのは確かなんですが.....」
「もういい....あの湖を壊せばいいだけ.....行くぞ」
ルシウスはそう悪態を付きながらポンペイの後を追いかけた。
◇◇◇
『ツール・ド・インフェルノ』のゴールである、シンダーグロー・レイクの間近。
壮絶なバイクレースの末にシンダーグロー・レイクにたどり着いたのは……
621‘S アセンコーナー!
HEAD
「20-081 MIND ALPHA」
CORE
「DF-BD-08 TIAN-QIANG」
ARMS
「AR-011 MELANDER」
LEGS
「RC-2000 SPRING CHICKEN」
BOOSTER
「BST-G2/P06SPD」
FCS
「FC-008 TALBOT」
GENERATOR
「DF-GN-06 MING-TANG」
EXPANSION
「ASSAULT ARMOR」
RIGHT ARM UNITS
shotgun
「SG-027 ZIMMERMAN」
LEFT ARM UNITS
shotgun
「SG-027 ZIMMERMAN」
RIGHT BACK UNITS
dual missile launcher
「BML-G2/P08DUO-03」
LEFT BACK UNITS
pulse shield
「VP-61PS」