ZZZ×ARMORED CORE 6 作:ジョシュア・オブライエン
周囲のことはつゆ知らず、遂に始まってしまった混成AC部隊VS対ホロウ6課。
「お前が星見雅か、……”虚狩り”だと聞いたが……。ニネヴェの相手にも飽きてきたところだ。
――安そうなのは……レイヴン、G6、お前等にやる。」
そう言ってフロイトは何処かに行き、雅もフロイトを追って何処かに行ってしまった。
「――雅!!」
「課長なら大丈夫ですって!まずはこっちを何とかしましょう!」
悠真がそう話すが相手はアーキバス部隊ヴェスパー最強の人間。柳が心配するのも必然だろう。
「ちょ――!あんたら何やってんのよ!!」
ニコが咄嗟に止めようとするが、お構いなしに621は先手必勝と言わんばかりにレーザースライサーを展開。回転機構を備えた双刃ブレードを携えて、星見雅を除いた6課の3人に突撃した。
◇◇◇
「――本ッ当にきついなぁ……!僕、力仕事は苦手なんだけ……どッ!」
展開され、回転しながら突進して来たレーザースライサーは悠真によってギリギリ受け止められていた。――しかし身体の所々に多少の切創が入っている。
さらにG6レッドが発射したのであろう、6連ミサイル、8分裂ミサイルが降り注ぐ悠真たちに降り注ぐ。悠真は何とか避け切ったがいつやられるかわからない。
「大丈夫ですかっ、悠真!」
「マサマサ!だいじょーぶ!?」
「うう……はぁ……今すぐ休みたいですけど、今はそういうわけにもいきませんからね……」
彼らが見据えるのはベイラム先鋭AC部隊レッドガン隊員G6レッド――彼はまだいい。
――そして一番の危険人物は”独立傭兵レイヴン”。
雅がいない中、自分たちだけで彼らを対処しなければならない。
――6課のメンバーはそれぞれ、さらに武器を強く握りしめた。
◇◇◇
場所は変わって
621たちとは離れた所、
V.Ⅰフロイトが星見雅と苛烈な戦闘を繰り広げていた。
妖刀を手に接近する雅に対して、フロイトは自身の交戦距離を保ちながらレーザーライフルを撃ちこむが――
「フッ!!!!」
なんと彼女はまさかレーザーを刀で叩き切った。――できるわけないだろ普通。
「くくっ……ハハハ!――まさかその刀でレーザーを弾くとは思いもしなかった。お前の実力ならG1ミシガンやあのレイヴンにも通用するだろうな。」
――しかし、突如アーキバスからの通信が入り込む。
『フロイト!ようやく見つけまし――!?まさか対ホロ――』
「今忙しい。じゃあな。」
そう言ってフロイトは一方的にV.Ⅱスネイルの通信を終了した。
「……さて続けようか。」
フロイトの肩に装着された拡散レーザーキャノンとレーザードローンが雅に向けて射出された。
◇◇◇
場面は戻って、621の猛攻を6課のメンバーは既に満身創痍ながら何とか凌いでいた。
特筆すべきは高い継戦能力を持った両肩の実弾オービット二機と、右腕で重量級ショットガン。
これで削った後、間髪入れずにレーザースライサーを展開して突っ込んでくる。
しかも定期的にG6レッドの方からミサイルが多数飛来するので回避も難しい。
かなり均衡した状況だったが、
――その均衡は別の第三者の勢力が破った。
銃声が雨のように連続し、空き地に土埃が舞い上がる。
『――これは……反乱軍か、この状況を考えれば目的は、パールマンの回収と俺たちの共倒れというものか。』
ウォルターが静かに分析する。
「それはどういう――」
柳が説明を要求しようとしたが、武装した複数の集団に包囲された。
「――!?反乱軍か……何度か接敵したことがあったが、妙に装備が新しい。G13!引き続き手を貸せ!!――それと、対ホロウ6課の貴様らには一時的に共闘してもらう。」
『それとも……こいつらはお前たちが手引きしたというのか?』
今ここにはいない星見雅を除いた対ホロウ6課の面々は観念して共同戦線を張ることになった。
◇◇◇
数分後、C4‐621こと”独立傭兵レイヴン”と、G6レッド、そして安いおまけの6課の連中は何とか襲ってきた第三勢力を制圧した。
『――やはりな。奴らの武装は色は塗り替えられているが治安官の使用する現行モデルだ。そしてその武装は治安局にしか配布していない。』
「成程、G13――いや今話してるのはハンドラー・ウォルターか。つまりこれが治安局の関与した証拠というわけか。――これで貴様らも納得しただろう?”治安局は真っ黒だった”とな。」
G6レッドがホッとした話しぶりで、そう説得した。
◇◇◇
「本当にごめんなさい。我々の早とちりでした。」
「いやーほんとにごめんね?僕らの責任でもあるからさ、イテテ。」
「おなかすいたー」
6課のメンバーが正式に謝ってくれた。
一人だけ謝っていないのが居たが…蒼角よ、教えはどうなってんだ教えは。
「――?お前らはここに残ってたのか。」
V.Ⅰフロイトがこちらに気づいてそのまま飛んできた。
「雅は何処へ?」
「――ああ、あの狐女か。反乱軍の連中が攻めてきたときプロキシらがトラックなどで避難したんだが狐女はそいつらを追って今は行方不明だ。――本当に面白い奴だったな。なんせあそこまで追い詰めても最後まで嚙みついてきた。」
「まさかレーザースライサーやチェーンソー*1でもない刀でレーザーを弾くとは思いもしなかったな。今回は俺が優勢だったが次はどうなるか楽しみだ。」
柳の質問にフロイトはそう答えた。
見た感じ、砂埃がフロイトの機体に付着しただけで、あまりダメージを受けていない。
「どうした?さっきからジロジロと――ああ、そういうことか。あの狐女の斬撃はかなりヤバそうだったからな。全て避けた。仮に当たったらRaDの「オーバードレールキャノン」並みの威力だろうな。」
流石アーキバスのエース。――そして彼はものすごく楽しそうに話していた。