ZZZ×ARMORED CORE 6   作:ジョシュア・オブライエン

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Chapter 5:Like shooting stars, as divine thunder rushes forth ⑤

アキラたちから連絡が入った。

どうやらブリンガーの目的は「星見雅の所持する、膨大なエーテルエネルギーを保有する妖刀を手に入れること」の様だ。

詳しいことはわからないが彼は治安局の長官の権利をフルに活用して、自身が誘拐したパールマンを取り返しに来た6課をマッチポンプで嵌めたという。

 

今現在パールマンは白祇重工にかくまって、もらいほとぼりが冷めるまで待機することになった。

 

「成程……621、お前は先にブリンガーの演説会場にACで向かえ。俺の予想が正しければそれは大きな火種になる。一度この事をアーキバスとベイラムに話す。少し席を外すことになるだろう。アキラ、621を頼む。」

 

『了解したよ。みんなの命を預かるのがプロキシの仕事だからね。』

 

◇◇◇

 

621がアキラの所へと合流した時、

アキラの隣には新エリー都一帯の秩序を守る警察組織「治安局」の一員で、都市秩序部捜査課・特務捜査班の班長を務めている女性――朱鳶が居た。

 

「!?パエトーン……裏切ったのか?元よりお前の始めたことだろうが!!」

 

621が全武装を向けた。

 

「ま、待ってくれ、朱鳶さんは僕らの協力者だ。今回の黒幕は確かに治安局のブリンガー長官だけど知らなかった治安官もほとんどなんだ!朱鳶さんは雅さんの親友で――」

 

人として生き始めてから、始めて激昂した621に対してアキラが説得し、

621は両手の双対レーザーライフル「LRB」を下し、

「……わかった。もういい。」

621は納得しない声色でそう言った。

 

◇◇◇

 

ブリンガーがいる演説会場へと到着した。会場はすでに演説を見に来た人々で混雑している状況。

621は目立たないビルの屋上でブリンガーを監視していた。

 

――するとその時。

 

「!!」

 

上空から人影が飛び降りて来る。その人影とは──

 

「雅!!」

「無事だったんだね、雅さん!」

 

雅は抜き身の刀を抱え、微動だにしない。

その姿は――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

修羅の様だった。

 

◇◇◇

 

「目を覚ますんだ!雅さん!!」

「ダメです!アキラ君! 今の彼女に近付いては――」

 

どう見ても正気を失っている雅が市民に斬りかかろうとした瞬間――

621のガチタンACが彼女をデッドエンドホロウ内部まで何度もブーストキックで跳ね飛ばす形で運んだ。*1

 

◇◇◇

 

デッドエンドホロウ内部。

「……星見さん!?星見さん、僕の声がわかるかい?ちゃんと聞こえるかい!?」

「む…?プロキシ…?」

雅が正気に戻ったようでアキラの呼びかけもようやく通った。

 

「危うく……刀を振り下ろして、しまうところだった……し、市民たちは…?私は、彼らを…傷つけてしまったか…?」

雅は弱々しく刀を抱きながらそう話した。

 

「安心して、雅!あなたは誰も傷つけてないわ!あなたの目に奇妙な炎が現れた時、レイヴンさんが、デッドエンドホロウに押し込んだの!」

朱鳶の脳裏にちらつくのは621がサッカーのドリブルのように器用に雅を蹴り飛ばして*2

正気を失った雅を都市のホロウにシュゥゥゥーッ!!超!エキサイティン!!

していたイカれた光景であった。

 

「そうか……皆、ありがとう……私はもう少しで…大きな過ちを犯すところだった……怖かった…もし、私の刀が親しき人を傷つけていたら……罪なき人々を傷つけていたら……」

 

雅が涙を流す中、ウォルターから唐突に通信が入った。

『――62……聞こえ……か?聞こえるか?緊急事態だ。先程の騒動でブリンガーが逃走した。現在G5、G4、V.Ⅰ、V.Ⅳそして他の6課の隊員が追っている。お前に補給シェルバを手配している。早急にアクセスしろ。』

621のACはかなり消耗していた。何せ暴走状態の「虚狩り」の人間とやり合ったのだ。生きてるだけで勲章ものだろう。勲章はいい。投げると遠くまで飛ぶ。

 

621は傍にあった補給シェルバにアクセスしてからウォルターが指定したマーカー地点へと向かった。

 

◇◇◇

 

621がタンクACの上級テクニック「キック連打飛行」*3で新エリー都の夜空を駆ける。

 

ジャスティン・ブリンガー……。お前はV.ⅡスネイルかV.Ⅶスウィンバーンに頼んでおいて、再教育センター送りにしてやろう。確かアーキバスには悪質なホロウレイダーたちを生体CPUに加工するファクトリーがあるはず。優秀な駒が増えるのだ。彼らも多分喜ぶだろう。

 

――まあ冗談だ。それはそれで、実行するなら後でいい。

 

猟犬の戦いというものを見せてやる。

*1
痛そう

*2
タンクだから実際には轢いてるが…まあ、うん。

*3
タンク特有のキックモーションによって成立するアクション。目標地点を向いてAB開始→即座にキック入力→キック動作終了→AB開始→即座にキック入力→…。これを目標地点到達まで繰り返す。速度も速いし燃費もいい。




~今回の621のアセンブル~

HEAD
AH-J-124 BASHO

CORE
VE-40A

ARMS
DF-AR-08 TIAN-QIANG

LEGS
LG-022T BORNEMISSZA

BOOSTER
~NOT~

FCS
FCS-G2/P05

GENERATOR
VE-20C

EXPANSION
PULSE ARMOR

RIGHT ARM UNITS
laser rifle
VE-66LRB

LEFT ARM UNITS
laser rifle
VE-66LRB

RIGHT BACK UNITS
laser drone
Vvc-700LD

LEFT BACK UNITS
diffuse laser cannon
VP-60LCD

EN兵装モリモリの重装備重タンク。
作者も結構ミッションでもランクマでも使ってる機体。
高火力、高耐久を実現し、
レーザードローンで確実に当てていき、スタッガーした時には全武装で一気にトドメを刺す。

――しかし、重要な事だが

誉ある戦いではなくなる。
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