ZZZ×ARMORED CORE 6   作:ジョシュア・オブライエン

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Chapter outro:Burying tears and the past ④

遂に始まったオークション第一部。やはりサクリファイスのコアを隠した一品はまだ出ていない。やはりクライマックスの第二部の終盤にて競売をするのだろうか。

 

なお、621も大して欲しいものもなく、完全にスルーしたため、

だまして悪いが、割愛させてもらおう。

 

なお、アキラとリンは奇妙なゴールドボンプ像を頑張って落札していた。

 

◇◇◇

 

C4-621こと”独立傭兵レイヴン”はサクリファイスのコアが隠されているであろう「勇者の外套」がオークションに出されるまで適当に探索していた。

そして一通り見回った621は一度アキラたちの所に戻ることに。

 

――すると

「もう一度、ささやかな忠告をしてあげるのです。目に見えるものだけ信じていては、お話になりません。誰もがみな、自分の目的を隠すことに慣れすぎているのです。時には目に見えないものこそが、真実だということもあります」

オークション開始前に会話した少女がアキラたちと話していたが――

 

彼女は急に距離をつめてきたかと思うと、アキラに何か耳打ちしたようだった。

621はさらに警戒心を強めるのだった。

 

◇◇◇

 

『レディース&ジェントルメン!ようこそお戻りくださいました。続いての品こそ、本オークション最大の目玉―――比類するものなき「勇者の外套」でございます!遥か昔、真に勇気ある者だけが袖を通すことを許されたというこの逸品....さらに驚くべきは、襟元にあしらわれた奇妙な宝石でございます。私もこのようなものを見るのは初めてです....何やら、怪しげな魔力のようなものを漂わせていますね!』

司会者の言う通り、襟元に何やら四角く加工された青い宝石があしらわれていた。

 

「あの宝石みたいなやつ…私たちが探してる「アレ」だよね!」

「妙だな…あんなに重要なものが、無防備な状態で服の装飾になっているなんて…」

リンとアキラもそう話す中、アキラらの付き添いに来ていたライカンも何か考えていた。

 

「今日は...随分と賑わっているようじゃないか。相応しいものから場違いなものまで、あまねくこの場に寄せ集めてしまったようだな」

 

「「勇者の外套」か……ふん、センスのカケラもない名前だ。だがなんとしても手に入れてやるぞ―――レイヴンロック家の栄光に懸けて。」

 

やはりオークションの目玉。「勇者の外套」の入札者はかなりの数に。

市長の潤沢な資金のおかけでなんとか熾烈な競り合いに勝っていく。

――しかしハルトマンらがこれ以上の口論は時間の無駄だと判断したのか、巨額の資金に物を言わせて一気に金額を釣り上げた。

 

市長が用意した資金では敵わず、アキラ達はあえなく引き下がる事となってしまった。

「ハハハ...!どうもどうも。やはり最後に勝つのは、俺だったようだ。これにて、こちらの品は俺のものとなった。改めて、皆には心から感謝を―――」

 

『……621、やむを得ないが札を挙げてくれ。資金に関しては俺が出す。』

いつの間にか通信して来たウォルターの指示通り621はサッと挙手した。

『レイヴン……?まだ対抗できる資金があるのですか?』

無論、ある。

C4‐621こと”独立傭兵レイヴン”はパエトーンと異なり企業らの団体から法外な報酬を受け取る代わりに様々な組織や個人を徹底的に潰すようなことを繰り返し、普通は無理なビジネスを自身の実力で成立させてきた。それ故に上流階級でも見ない資産を保有している。

 

「――!?まだやるのか?」

ハルトマンが驚愕し、焦る中……

 

 

 

 

 

――突如停電が発生した。

『――!生体反応。上だ。』

『生体反応!上です!!』

ウォルターとエアの声が同時に脳内に響く。うるさい。

 

上を見上げたその瞬間、スポットライトがある人影を照らしはじめた。

そして現れたのは──黒い帽子に黒いマスクを付けた金髪の男性。

 

「レディース・アンド・ジェントルメン!オークションを楽しんでいるだろうか?」

「冗長かつ下らん前座に付き合わせてしまったことをお詫びしよう。脳のない奴ほど決まってよく囀るものだ....どうか許してやってくれたまえ」

 

「!? ここにあった外套はどこだ!!」

 

「その品なら既にこちらの手にあるぞ、ハルトマン殿」

「なっ……!!」

いつの間に盗み出したのか、彼の手元には『勇者の外套』があった。

「例の品……確かに返してもらった。まあ、まだ誰のものでもなかったが……。それではごきげんよう、諸君……素敵な夜を──『モッキンバード』より、愛をこめて。」

 

そう言って彼は姿を消した。

「ま、待て……!! おいお前ら、あのコソ泥を捕まえろ!!」

「は、はっ!!」

 

『621、一度戻ってこい。この辺りで身を隠せるエリアはホロウ内部しかない。』

『安心してくださいレイヴン。ホロウ内部の監視カメラから既に彼……いえ、ヒューゴ・ヴラドの現在地は補足済みです。相手は厄介です。焦らず、慎重に行きましょう。』

621はそうして一旦ルミナスクエアから自身とウォルターの拠点へと武装を取りに戻ることにした。

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