ZZZ×ARMORED CORE 6   作:ジョシュア・オブライエン

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「彼女」は明確な感情を持ち、より人間らしい感情表現を行う。
新エリー都では自我や感情を持つAIもよく見られるが、「彼女」は何か違う気がする。AIではない何らかの生命のような……
C4‐621”独立傭兵レイヴン”の手記



Chapter outro:Burying tears and the past ⑤

自身のACを戦闘用にアセンブルし終えたC4-621こと”独立傭兵レイヴン”はアサルトブーストをかっ飛ばして、アキラとライカンの2名と合流し、

”モッキンバード”ことヒューゴ・ヴラドが滞在しているとされるホロウの内部へと侵入した

 

◇◇◇

 

「……!! あそこです。」

ホロウに入ってしばらくして、ライカンは逃走するヒューゴの姿を見つけた。

ヒューゴの姿を見たライカンは険しい表情を浮かべる。

 

621が不在の時にライカンから話を聞いていたアキラ曰く、

ライカンは元々、怪盗団「モッキンバード」所属であり、ヒューゴとも仲は良かったらしい。

しかし「事件」によってライカンは「モッキンバード」から足を洗い、「ヴィクトリア家政」として活動している。それ故か、ヒューゴとライカンには大きな因縁があるらしい。

 

ヒューゴを追いかけようとするが、ルミナスクエアに根ざしたホロウの内部はルミナスクエア自体が港湾部でもあるため、入り組んでおり視界が悪い。ヒューゴを追いかけるのも厄介だ。

 

『……脅威はエーテリアスだけではありません。周辺でホロウレイダーの目撃情報がありました。人の思惑にも注意を』

 

『ここからがホロウ探索の本番です。レイヴン。あなたの脳波と同期し”交信”でサポートします。』

 

◇◇◇

 

ホロウ内部を進んでいく一行。しかし当然ながらエーテリアスの群れが現れる。

ライカンは両足のブースターつきの義足による蹴りで、先制して連撃を叩き込む。

 

621も軽量タンクで爆走しながら両腕の大豊製のガトリング「HU-BEN」で強引にゴリ押して、追撃に両肩のメリニット開発の二連グレネードキャノン「SONGBIRDS」で一気に決める。

トリガーハッピーなネタ系のアセンブルのようだが十分ガチ機体。

素晴らしい反動制御を備えながら射撃・近接武器適性は悲惨すぎるRaDの「WRECKER」腕の弱点を補った形である。

 

『片付いたか。先を急ぐぞ。』

ウォルターの通信通り進んでいった。

 

◇◇◇

 

アキラ達がヒューゴを追いかける中、ヒューゴがアタッシュケースを変形させた鎌でコンテナ制御盤を破壊し、コンテナを誤作動させ、こちらの進路を塞いでしまった

 

「プロキシ様、こちらにあるコンテナ制御盤ですが、ヒューゴに破壊されたようです。我々の行く手を阻むために、随分と手を尽くしたようでございます。――ご安心ください。特定のコンテナ制御盤を見つけることができれば、進むことができるでしょう。」

 

『――もちろんコンテナを破壊することもできますが……レイヴン、私がささっとやります。システムにバックドアを作成。……隔壁となる障害物を解除します。』

エアが言った通りこちらの行く手を阻んでいたコンテナがコンベアによってスライドし、通れるようになった。

 

『……。誤作動か?まあいい。進めろ。』

「――こうも順調ですと、これすらも計画の内かと疑わざるをえませんね……。」

エアのことを全く知らないウォルターやライカンは少々困惑していた。

 

◇◇◇

 

「ふむ…この辺りに居るはずですが……」

 

刹那――

「久しいな!裏切り者。」

急に現れたヒューゴはライカンに対してライカンに鎌で斬りかかろうとしたが、

621の弾幕によって阻止された。

 

「成程……君も来ていたのか。君のことはよく知ってるよ”独立傭兵レイヴン”。素晴らしい人物と思ってはいるが、どうしても名前が少しだけ苦手に思う。すまない。」

「なにをふざけている……!」

ライカンの口調がかなり変化した。こちらが素なのだろうか。

両者とも戦闘態勢に入るが――

 

「――みんな、やめるんだ!」

アキラが間に入って止めさせた。

流石にアキラには攻撃してはマズイと思ったのかヒューゴを含めた全員が矛を収めた。

 

――しかし

 

「今日はボウズだと思ってたが、最後の最後でツキが回ってきたな!」

「おおお、大人しくしろ!エーテル物質をありったけ差し出せ、金目のものがあればそれでもいい!タダで逃げられると思うなよ!」

 

「皆様と事を構えるつもりは毛頭ございません。ここへ来た目的はエーテル資源の採掘ではなく、単なる私事ですので。」

ライカンがそう伝えるも、微動だにしない。

 

「ごちゃごちゃ言ってんじゃねえ。今日の稼ぎは散々でな、何かで埋め合わせなきゃなんねえんだ。」

「お前らの目的がなんであれ、通行料なしにここは通さねえぜ。」

 

「差し出す気がねえってんなら、こっちも遠慮はしねえ。こちとら、もう何人もあの世送りにしきてんだぜ……さあお前らはどうしてやろうか…!」

 

『先ほど見かけた貧相な装備のホロウレイダーですね。レイヴン、手早く片付けましょう。』

621がガトリング二門を彼らに向けようとした瞬間――

 

「残念だが、止めるには一歩遅かったな。俺はとっくにキレている!」

ヒューゴはそう言って、素早い動きでホロウレイダーたちを易々と片づけた。

 

◇◇◇

 

「うわあああ!かかか、勘弁してくれ!お、俺が間違ってた!どうか命だけは!」

「恐怖で取り乱すくらいなら、初めから手を出すべきではなかったな。道を選んだ以上は、代価を支払う覚悟をしておくものだ。」

焦るホロウレイダーにヒューゴはそう言った。

 

「お前も気が済んだだろう。命まで奪う必要はない――オレが治安局に引き渡す。」

「なに?貴様…いつから俺へ指図できる立場になった?こちらを殺す気で喧嘩を売ってきた連中だぞ。貴様はそれを許そうというのか?」

咎めるライカンに突っかかるヒューゴ。――一方621は……。

 

「……ライカンの言う通りと思う。人のパーツは高く売れるんだからそんな勿体無い真似しないほうがいい。あとそいつらの耐侵食装備もかき集めたら良いものができる」

 

ヤバイ発言をしていた。




~今回の621のアセンブル~「両ガトグレ軽タン」

HEAD
AH-J-124 BASHO

CORE
EL-TC-10 FIRMEZA

ARMS
AC-3000 WRECKER

LEGS
EL-TL-11 FORTALEZA

BOOSTER
(NOT EQUIPPED)

FCS
FC-006 ABBOT

GENERATOR
DF-GN-06 MING-TANG

EXPANSION
ASSAULT ARMOR

RIGHT ARM UNITS
gatling gun
DF-GA-08 HU-BEN

LEFT ARM UNITS
gatling gun
DF-GA-08 HU-BEN

RIGHT BACK UNITS
grenade cannon
SONGBIRDS

LEFT BACK UNITS
grenade cannon
SONGBIRDS

脳筋アセン。両腕ガトリングのえげつない射撃反動を何とかするために「WRECKER」腕を採用。ガトリングの圧倒的物量で「WRECKER」腕のデメリットである低すぎる射撃武器適性をほんの少しだけ踏み倒す。
なおガトリングの酷い反動もほんの少しだけ軽減できる
軽タンなので爆走しながら、ダブルガトリングの弾幕と、両肩にある二連グレネードキャノンを無反動でぶちかませる。

作者の主観での話だが、ミッションではシンプル故に地味に強かったが、ランクマ運用ではかなりキツイ一品。
ランクマでは腕をアーキバス先進開発局の「VE-46A」パーツに変えるのが吉。
反動制御は鈍くなるが、「WERCKER」よりは堅い装甲になり、ゴリ押しやすくなる。
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