ZZZ×ARMORED CORE 6   作:ジョシュア・オブライエン

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Chapter outro:Burying tears and the past ⑪

翌日――

C4‐621こと”独立傭兵レイヴン”一行はバレエツインズに向かっていた。

 

何故そこに向かったのかは少々前まで遡る。

以前発見したブリンガーの遺品であるノートに座標が記されていた。

その場所はまさかのバレエツインズ。恐らくその座標に讃頌会の秘密が隠されている可能性が高い。

 

今回のホロウ内部に侵入するメンバーはアキラを含んで、621、ビビアン、ヒューゴ、ライカン、あとアンビーであった。

何故アンビーがついてきたのかは予定が空いていたかららしい。

 

座標の場所に隠されているものが自分達にとって吉と出るか凶と出るか……それはまだ不明だが、調査する事に越したことはない。

そして、今度こそ「騙して悪いが」の可能性も否めない。

 

――早速バレエツインズのホロウへと突入した。

 

◇◇◇

 

メインシステム 戦闘モード起動

 

バレエツインズのフロア内を621のACが鈍重そうに走行する。

 

621は正直言ってバレエツインズなどの閉所での戦闘は苦手だ。

彼の戦法で一番オーソドックスな物は軽量~中量系フレームによる広い空間を活かしたヒットアンドアウェーであり、閉所には向いてない。

そのため、今回は閉所での戦闘を余儀なくされているが故に再びゴリ押し用のアセンブルになってしまった。

――重量2脚、基本的に高耐久性と癖のない操作性をもつタイプのAC。

基本的な運用方法は単純に正面突破。割と技量が必要なアセンブルとも言える。

 

――道中に襲い掛かるエーテリアスに対して621は左腕のアーキバス製レーザーショットガン「VP-66LS」を叩き込み、追撃でアーキバス先進開発局のスタンニードルランチャー「VE-60SNA」を発射。名前に「スタン」と入ってるが、かなりのダメージが入るのだ。

 

邪魔してきたエーテリアスをある程度殲滅してから、さらに先へと移動する一行。しかし今度は閉じられたシャッターが行く手を阻んでいた。

 

◇◇◇

 

『――これは……。隔壁の誤作動か。621、少し待っていろ。隔壁を拓く方法を探る。』

『すみません。レイヴン、このシャッター自体の電力系統が損傷しており、ハッキングが通りませんでした。――ですが安心してください。この先にドアの電力を供給できる設備が近くにあります。そこにアクセスしてみましょう。きっと開くはずです。……あちらです。マーカー情報を送信しました。』

 

621とウォルターの拠点で一生懸命考えているウォルターのことをつゆ知らず。エアが必要な情報を見つけてくれた。しかし重大な問題が発生した。

 

621のACの肩幅が大きすぎて発電室のドアに入れないのだ。

初めのうちは621がウォルターの遠隔操作でコンソールにアクセスしようと思っていたが、アキラたちに託して発電室の入口で待つことにした。

 

◇◇◇

 

621が遠くで見守る中、ドアを通れるアキラたちが隔壁を開こうとしたが……

「プロキシ様、残念な知らせでございます。こちらの回路に問題が発生したらしく、現在は遮断されている模様……。修理は可能でございます。ですが、少なくとも回路図が必要になるかと。」

ライカンが深く考えながらそう言った。

 

「このタイプの回路図であれば、以前に見たことがありますので。とはいえホロウ外との連絡手段がない以上は……」

「そのくらい訳ないさ、任せてくれ。」

アキラがH.D.Dシステム越しにリンにメッセージを送った。

『お兄ちゃん、スマホに回路図を送ったよ。見てみて!』

リンからそう通信が入り、アキラは復旧作業に入った。

 

「ちょ……ちょっと待ってほしいのです。あの、さっきから何か引っ掛かっていたのですが……ようやくわかりました。ホロウの中から外と通信し、回路図のデータを入手できる……そんな芸当が可能なお方は、あのクソ鴉とクソ調教師を除いて*1ただ一人……!!」

急にビビアンがあわあわしたように話す。そういえばこいつアキラとリンこと”パエトーン”の厄介オタクだった。つーかまたごすずんの悪口言ったな。

 

「まさか、ほんとにほんとに、「パエトーン」様なのですか!?」

 

「……そうとも。僕とリンが”パエトーン”だ。なかなかちゃんと言うきっかけが掴めなくてね……ごめんよ。まあ、それはそうとレイヴンとウォルターさんに謝ってあげてね。ウォルターさんは許してるだろうけど、レイヴンがさっきから君のことを怨嗟の目で見てるよ。」

621がビビアンを凝視している。レーザーショットガンと双身式レーザーライフルをフルチャージしながら。

 

「す、すみません!てっきりあなたたちは”パエトーン様”の敵と勘違いしていました。お詫び申し上げます。あなたたちは本当はパエトーン様の好敵手!戦友であり、時にはしのぎを削り合う!あなたたちのことを誤解していたのです!!」

ビビアンが物凄く饒舌に話すが、イマイチ合っていない。

所詮は獣だ。人の言葉も解さんだろう。話しても仕方ない。

 

「ま、まあシャッターも開いたし先に進もうか。」

アキラの提案により先に進むことにした。

*1
何故除いた?




今回の621のアセンブル「重装EN重量2脚」

HEAD
VE-44B

CORE
07-061 MIND ALPHA

ARMS
VE-46A

LEGS
VE-42A

BOOSTER
BST-G2/P06SPD

FCS
FC-006 ABBOT

GENERATOR
VP-20D

EXPANSION
ASSAULT ARMOR

RIGHT ARM UNITS
laser shotgun
VP-66LS

LEFT ARM UNITS
laser rifle
VE-66LRB

RIGHT BACK UNITS
stun needle launcher
VE-60SNA

LEFT BACK UNITS
plasma missile launcher
Vvc-706PM

名前の通り、重装備。
重量系ACの特徴の防御力と耐久性、EN武器の特徴である安定した高火力の攻撃を併せ持つ。
VEシリーズ足なので、機動性は悲しくなるぐらい捨てており回避は諦めて単純に突撃するスタイル。
堅いので初心者におすすめしたいが、VEシリーズのACフレームが中盤に手に入るので遅め。
不憫だ……。
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