ZZZ×ARMORED CORE 6 作:ジョシュア・オブライエン
C4-621こと”独立傭兵レイヴン”一行がせっせと撃破していったエーテリアスの軍勢を、一瞬のうちに蹴散らしていった白い長髪の女性。
白く長い髪をたなびかせ、こちらを向く。
「お前さんがアキラだろう?それと……そっちがえーと”独立傭兵レイヴン”だったか。」
「メイフラワーに言われたもんでね。特別な”協力者”が、私の助けを必要としてると。」
”メイフラワー”……恐らく新エリー都の市長だろうか。
「ええと…あなたは?」
アキラがそう質問する。というか後に合流する味方のこと一切知らなかったのか。
「私こそは雲嶽山第十三代宗……お前さんたちは
儀玄と名乗った女性は話を続ける。
「そこのお前さんたちは強化人間だったか?レイヴンとか言う奴の中身に、本来人に存在しない”気”がやばいぐらいに入り乱れているぞ。」
儀玄が621、ホーキンス、ペイターを指差し、さらに621が彼女に詰め寄られる。
フランクな言い方だが結構怪しんでいる様子だった。
「まあ、それはそうとアキラ。お前さん、なかなかどうして、いい”気”をしてるじゃないか。」
本当にカルト商法やってないかとそろそろ621は心配になってきた。
「……なるほど、市長さんが言っていた凄腕の調査員とはあなたのことかい?」
「ああ。しばらくお前さんの師になるよう頼まれた……いくつか追加で”指導”をしてやれとさ。――詳しい説明をしたいが、ここはお喋りに向いてる場所ってわけでもないしなあ。私は別の調査のついでだし、お前さんもなんか忙しそうだし、顔合わせはこのくらいにしとくか。また適当な頃合いを見て、お宅にお邪魔するよ。じゃ。」
儀玄は二言三言残して去っていった。金を取られず一安心。
「……すみません。パエトーン様。わたし、少し気分が悪いようなのです……。」
ディナと出会った時からだろうか、先程まで黙っていたビビアンが口を開く。
「今日はもうホロウを出たいと思います。サクリファイスのコアに関することは、もう少し調べてみますから……進展があればまたご連絡さしあげるのです。」
ホロウによる侵食症状は出ていないが確かに彼女の顔色が悪く、おぼつかない足取りだった。
今回は探索を打ち止めにし、一度帰還することになった。
「……終わったか。いい出来だったよ、ペイター君。」
「はっ、痛み入ります。」
V.ⅤホーキンスとV.Ⅷペイターもこの件を報告しに戻るそうだ。
◇◇◇
後日621は、再びアキラから招集があった為「Random Play」へと向かった。
内容としては、讃頌会の仮拠点、今回の事件の黒幕の居る場所を突き止めたため、それの掃討。だという。今回は敵の本拠地に侵入するため、621だけで来て欲しいという。
「あ、早かったねレイヴン。……君に伝えておきたいことがあるんだ。」
アキラ曰く、要約すれば
・以前621が蹴り飛ばした少女――ディナは、讃頌会のメンバーである「ランドン」という男性の娘であり、ランドンはかつてサクリファイス化の薬を作っていた人間だった。
・「事故」でカミエルはランドンを誤射で殺してしまう。その後の罪滅ぼしでディナに協力していた。
・ディナは精神を支配できる薬を完成させ、既存の暴走するデメリットがあるサクリファイス化の薬と掛け合わせ、制御できるサクリファイスを作ろうとしている。
・今回もレイヴンロック家が一枚嚙んでおり、ハルトマンが労働者を騙して集め、薬を使い適合者を選別してディナの実験に参加していた。
・そして、ヒューゴは生きている。最初から市長と組んでおり、簡単に言えば讃頌会を炙り出すためらしい。そして心臓を貫かれたのは噓で血糊を使った簡単なトリックでやり過ごしたらしい。
・そして本物のサクリファイスのコアは、アキラとリンが知らないうちに「Random Play」で大切に保管されていた。――以前渡された青いペンダントの中に。
……他にあったらしいが、時間がないから今度話すと言われた。
◇◇◇
「――つまり、今回はランドンの遺したサクリファイス化の薬を全て破壊すること。ディナもサクリファイス化の薬を作れないようで、軒並み無くせば彼女はサクリファイスを作れなくなるはずだ。」
アキラはそう話す。
サクリファイスを止めなければ新エリー都が火の海になるのだ。絶対に、止めなければならない。
『……彼らはエーテルを……あんなことに使うのですね……レイヴン。私も引き続き協力します。共に彼女たちを止めましょう。』
だいぶカットしたなぁ……621が出れるところほとんどないし……。
次回もお楽しみに!