ZZZ×ARMORED CORE 6 作:ジョシュア・オブライエン
(理由はいつかわかります。)
引き続き「ZZZ×ARMORED CORE 6」をお楽しみください。
讃頌会の一件でアキラは正体不明の力を発動し気を失ってから数日後。
――ようやくアキラが見慣れた天井で目覚めた。
「お兄ちゃん!やっと起きてくれた!今みんな呼ぶからね!」
アキラの妹のリンが真っ先に気づいて駆け足でどこかへと走っていった。
「”パエトーン”様!お体のほうはいかがですか!?」
爆速でビビアンが駆け込んできた。
彼女はあの状態から、まさかの生還を果たしたのである。
ちょうど時を同じくして、ライカンとヒューゴ――そしてウォルターと621が部屋へと入る。
「頭痛はありますか?まっすぐ立てていますか?心臓はきちんと鼓動していますでしょうか?……ええと、あと食欲は――」
ビビアンはアキラよりも先に目覚めたらしく、怖いぐらいアキラの心配をする。
『…………様子のおかしい人です。』
今回ばかりはエアに同意だ。
――するとウォルターが咳払いして、話を始めた。
「……本題に入るぞ。俺と621が見たかぎり、ビビアンに”重度の侵触”が始まっていたがアキラの何らかの形で発現した力が作用し、軽度の侵蝕まで侵蝕を後退させた。」
「一度、市長に報告したが……奴の見解では”お前の体内にあるエーテルエネルギーが、ビビアンや周囲のエーテル粒子に影響し、侵蝕症状の後退を促したのではないか”、らしい。」
「至って真剣みたいだけれど、にわかには信じがたいな……それじゃあ、まるで……僕がエーテルを操っているみたいじゃないか?」
アキラはあまり信じ切れていないようだ。
「私めも全貌は存じ上げませんゆえ、詳しい説明はできかねます。ご容赦ください。ですが……かの儀玄女史であれば、あなた様の疑問に多少なりとも答えてくださるかもしれません。」
ライカンが間に入ってきて、そう補足する。
……というかちょっと前に出会ったあの詐欺師みたいな胡散臭い奴でいいのだろうか。
――ライカンが話を続ける。
彼曰く、
市長からの感謝の気持ちとして、アキラやリンこと「パエトーン」に要請さえあれば皆に市長閣下の権能の及ぶ限りの支援を行う、という通達が届いた。
――まあ、しかしウォルターと621にはその対象に入っていないようだ。
これにて事態は一件落着……ビビアンはちゃっかり、市長から報酬として結婚式への備えを受け取っていた。アキラはこれから、ビビアンにうっかり書類にサインをさせられたり、無防備な格好で眠らないよう注意せねばならなくなったらしい。
◇◇◇
――数日後。
V.Ⅳラスティから621の端末に音声メッセージが届いた。
”やあ、君の良き戦友――ラスティだ。私たちがいない間の君たちの活躍によって讃頌会の戦力であろうサクリファイスの脅威は大幅に減少した。まあ、本命の讃頌会の幹部はまだ見つかっていないが……私の上官のスネイルは必死に奴らを捜索しているよ。アーキバスは各地の原生ホロウや共生ホロウに調査拠点を置いた。ベイラムも同様のようだ。”
”アーキバスやベイラムの上層部はこの状況を他のTOPSの企業を蹴り落とす好機と見なしているが、私から言わせれば甘く見積もり過ぎている。一番の課題は両社の主戦力であろうAC部隊の頭数はどちらも二桁も満たないことだ。MTで数合わせしたとしても効果は薄いだろう。”
”レッドガンのミシガン総長や、うちのヴェスパー部隊エースのV.Ⅰフロイトもいるが君の力も必要だ。君に既に友軍識別タグを送っている。これがあればアーキバス、ベイラム関係なく調査拠点などにも問題なく入れるだろう。”
”頼んだぞ「戦友」”
そう言ってメッセージは終わった。
狂気のカルト集団である「讃頌会」に、讃頌会や自分たち関係なく襲い掛かる「謎の第三勢力」。新エリー都の混沌とした世界は終わらない。
621は久しぶりにALLMINDの「インテグレーション・プログラム」に参加することにした。
ようやくシーズン1終わった……。
シーズン2も引き続き頑張ります!