ZZZ×ARMORED CORE 6 作:ジョシュア・オブライエン
season2 Chapter 1:Where the clouds and mist come to rest ①
讃頌会の一件から数日。
C4-621こと”独立傭兵レイヴン”はアセンの調整に励んでいた。
「621、仕事だ。衛非地区のラマニアンホロウ内部の観測データに異常な数値が発生した。――そこでお前だ、621。お前にはその調査を行え。」
「今回の俺たちのバックにはアーキバスとベイラムが付いている。TOPSから妨害を受けた場合はアーキバスとベイラムを有効に使え。」
「今回は市長が用意したシュナイダーの、試作で作った飛行機で移動するらしい……621。お前はACで移動しろ。嫌な予感がする。」
『……?どういうことでしょうか?レイヴン。』
621はACに乗り込んで集合場所へと向かった。
◇◇◇
――数時間後。
621はとある発着場へと着いた。
既にアキラと、今回の協力者である雲嶽山の第十三代宗主、儀玄が着いていた。
「ようやく来たか、待ちくたびたぞ。」
「やあレイヴン。……というかどうしてACで来たんだい?」
アキラたちの目の前には重量は抑えられながらも、ガチガチに装備した軽量2脚ACが佇んでいる。
「それにしてもメイフラワーなんて今回のために、わざわざ空の足を用意したのだな。一度乗ったがなかなか速かったぞ。」
「そうなんですね。師匠――」
アキラは絶句してしまった。
――なんということでしょう。シュナイダーが作り上げた、飛行船を超える空の乗り物”飛行機”。それは現実と異なり、速度&空力至上主義・装甲皆無を体現し、人命など全く考慮されていない何とも素敵な設計。
空力以外のありとあらゆる要素をかなぐり捨てた面妖で変態な設計で「正面から"真後ろ"の景色が見える」程胴体がスカスカなのだ。且<Ooh! Majestic!
「ほ、本当にこれでいいのかい……?」
アキラは顔を真っ青にしながらここに居る全員に尋ねる。
「……?私は特に問題なかったが……?」
「……だから何かしらの移動手段は持っておけと……ACの方がマシ。」
珍しく621がマトモ発言をするが……
流石虚狩り並みの調査員。儀玄は問題ないとか言っている。人間辞めていないか?
◇◇◇
621以外は全員飛行機に乗ったがアキラの悲鳴が絶え間なく響いた。
――何気にACのAB並みの速度を叩き出しているのだ。
621も置いて行かれないようにENの管理を徹底しつつ、ABで進んでいった。
――刹那。
『――621!真下から砲撃!』
地上からの方向から狙撃、とACのメインシステムから警告が入った。
しかし……シュナイダーの飛行機が速すぎたのか、全然違う方向に砲弾は突き進んでいった。
即座に次弾が飛んでくるが、621はコア拡張機能の「PULSE ARMOR」を発動。機体追従型のパルス防壁を発生させながら砲弾と飛行機の間に入って砲撃を相殺した。
『……どうやら打ち止めらしい。621,仕掛ける好機だ。マーカーを設置した。そこへ向かえ。アキラ達には俺が説明しておく。』
『レイヴン、やはり罠でした。報復に行きましょうか。』
621は即座に方向転換し、推定される狙撃地点へとABで急加速し、戦闘態勢に入った。
◇◇◇
621が着いた先には武装した少人数の歩兵……反乱軍だろうか。
そして鹵獲されたBAWSの4脚MTも混ざっている。
『始めるぞ。先ずは弱いほうから片づけていけ。』
621は軽量2脚のスピードで一気に歩兵に向けて加速。
両手のベイラムの軽量ショットガン「HALDEMAN」2丁を一方的に打ち込み蹴散らす。
反乱軍の人間も負けじとライフルを向け撃とうとするが、AC……それも強化人間のスペックに勝てるはずもなく沈黙。
鹵獲されたBAWSの4脚MTに乗っているであろう反乱軍の人間が錯乱したかのようにマシンガンやグレネードを乱発してくる。
――しかし、お世辞にも言えないほどの精度だったが。
両手のショットガンの射撃に加えて、621はさらにベイラムの実弾オービット「HUXLEY」を展開。
自動で援護射撃しながらACS限界まで持ち込む。
そしてアーキバスのレーザーダガー「VP-67LD」を3回連続で4脚MTに突き刺してダメージ削り、ブーストキックで爆散させた。
『621,俺が尋問を行う。お前はどれか一人生きている奴を起こせ。』
621が倒れている男に自販機で売ってた冷たい水をぶっかけて目を覚まさせる。
「――お、おいお前!ど、”独立傭兵レイヴン”だろ?俺は反乱軍でも下っ端なんだよ!誰も何でこの任務に就いたか知らない……頼む!命だけは……!」
いきなり命乞いをする反乱軍の男。拘束されているのでじたばたと抵抗することもできない。
『……そうか。621。治安局に通報した後にこの場を離れろ。このまま雲嶽山に向かう。』
621はそう言ってもう一度男の意識を刈り取り、ABで撤退していった。
本日のMVP……シュナイダー社
シュナイダー社一同「Ahh, Aerodynamics, or some say speed…」
「Do you hear our prayers ?」
「No we shall not abandon the dream!」
「No one can catch us! No one can stop us now!」
「Ah hah hah hah ha! Ah hah hah hah hah hah hah ha!」
◇◇◇
~今回の621のアセンブル~「W軽ショダガー軽2」
HEAD
KASUAR/44Z
CORE
NACHTREIHER/40E
ARMS
VP-46D
LEGS
NACHTREIHER/42E
BOOSTER
ALULA/21E
FCS
FC-006 ABBOT
GENERATOR
AG-T005 HOKUSHI
EXPANSION
PULSE ARMOR
RIGHT ARM UNITS
shotgun
SG-026 HALDEMAN
LEFT ARM UNITS
shotgun
SG-026 HALDEMAN
RIGHT BACK UNITS
bullet orbit
BO-044 HUXLEY
LEFT BACK UNITS
laser dagger
VP-67LD
コンセプトは「軽2の機動力と2丁の軽ショの破壊力を兼ね備えた強襲機体。」
耐久性がない軽2で接近するので割と上級者向け。
ハマればバカみたいにダメージが入るが、死にやすいピーキーさもある。