ZZZ×ARMORED CORE 6   作:ジョシュア・オブライエン

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Chapter 1:Where the clouds and mist come to rest ⑤

――ラマニアンホロウの中央製造区。

「「「えぇ……」」」

アキラたちは、C4-621こと”G13レイヴン”を含めたレッドガン部隊にひどく引いていた。

 

 

事の発端は、衛非地区のホロウにまつわる一件からだった。

ホロウ内部の輝磁生産エリアで働く労働者たちは、旧都陥落時に大なり小なり侵蝕を受けた者たちがほとんど。それ故に彼らは、ポーセルメックスより支給される安価な侵蝕緩和剤に頼っていたのだが……どうやら今回その緩和剤に問題があったらしく、複数人の労働者に侵蝕症状が現れたのらしい。

ポーセルメックスはただちに緘口令を敷き、事故の起きたエリアを封鎖してしまった。そのやり口に、労働者たちはひどく憤慨している様子であった。

 

そしてアキラたちはますます怪しい気配を感じ、現場での調査を始めるために、前日に621やベイラムと打ち合わせをしておいた。

 

 

――そして現在、621は50機以上のMTと、ヘリなどの汎用兵器、そしてG1~G6までのレッドガン部隊全員を連れて集合場所に居た。

 

◇◇◇

 

「……明らかに多すぎないかい?」

「あぁ?テメェに言われたくねぇなァ、木っ端野郎。テメェらに協力してやったのは俺たちレッドガンだ。”伝説のプロキシ”だろうと調子に乗るんじゃねぇぞ!アァ?」

アキラの言動がよっぽど気に入らないのかさっきから機嫌が悪いイグアスが突っかかる。

「オイオイ、その辺にしとけよイグアス。そろそろミシガンの野郎に殴られ――」

 

「「痛ってェ!!」」

 

「G5にG4!ウォルターとは違う新しいナビゲーターとの交流に余念がないようだな?ついでに仲良く刺繍でもしてそのよく回る舌を縫い付けておけ!!」

ミシガンことAC「LIGER TAIL」がイグアスこと「HEAD BRINGER」とヴォルタこと「CANNON HEAD」の頭を殴る。

ACの装甲越しなのだがなかなか効いたようで、彼ら二人は頭を押さえていた。

 

「悪かったな”パエトーン”。俺はベイラム直属AC部隊、レッドガンの総長を務めている。G1ミシガンだ。G13レイヴンとハンドラー・ウォルターから聞いている。貴様がこの作戦の要だ。自殺の予定がなければ気を引き締めていろ。」

「わかった。でもそれはそうとして流石に多すぎるから大多数はここで待ってくれないかな?今回は悪目立ちするとこちら側が危険かもしれない。」

アキラはそう答えた。

 

◇◇◇

 

レッドガン部隊をホロウの入口まで戻ってもらってから621ことG13を連れてホロウに入ったアキラ一行は、621にとって知らないうちに確保した協力者の情報提供だろうか、「指定の集合場所」へと向かった。

 

「おお、君達がパロの言っていた調査員の人だな?俺はエリック。普段はポーセルメックス従業員互助会の責任者をやっている。君達が来てくれたおかげで、ポーセルメックスと交渉が出来そうだ!」

集合場所に居た作業着を着て頭髪を短髪に刈り上げた男性――エリックがそう言う。

 

今回の目標は「ポーセルメックスの、問題があったその緩和剤に関する証拠を集めるというもの」

621はずっと危険なものを想像していたが全然違ったようだ。

 

証拠をつかんでも交渉が決裂すれば、緩和剤に困らないかと思ったが、

既にロアという医者が、彼らにもっと安価な侵蝕緩和剤を提供したそうである。

 

もう集められる情報はないようなので進むことにした。

(……彼らの体内にミアズマが見られた事は報告すべきことでしょうか?……たしかほんの少しだけなら問題なかったとネットで聞きますし、レイヴンのサポートに徹しましょう。)

 

◇◇◇

 

―メインシステム 戦闘モード起動―

 

『さあ、レイヴン。仕事を始めましょう。』

アーキバスの傑作頭部パーツ「VP-44S」のバイザー型カメラアイが赤く発光する。

 

『マーカー情報を更新しました。レイヴン、まずはミアズマを避けながら、ホロウの内部データを回収し深部へと向かいましょう。』

 

――やはりホロウ内部なら確実に現れるエーテリアス。

621は右腕のベイラム製重量級ショットガンの「ZIMMERMAN」と右肩の大豊の製造したガトリングキャノン「SHAO-WEI」を浴びせていく。

「SHAO-WEI」はオーバーヒートが早いのでこまめにOFFにして既に高い継戦能力を引き上げる。

 

さらに左腕のノンチャージのパイルバンカーで加速、QBでパイルバンカーの射出をキャンセルし、本命のフルチャージしたパイルをエーテリアスに突き刺す。

 

とりあえず621が相手していたエーテリアスを倒した621は周囲に目をやると……

傍らで、福福が鉤爪を振り回しエーテリアス達を切り裂いていた。彼女曰く、飼っているらしい鉄球のような機械の虎、虎威(フーウェイ)を振り回していた。

 

儀玄もシマエナガのような形状の黒い鳥を飛ばすと、墨汁のような黒い液体……恐らくエーテルを撒き散らし、それに触れたエーテリアス達をそのまま撃破していった。

そういえばウォルターの書類の中に「エーテルの群知能にEN干渉することでエーテルを自在に操り、兵器に転用する」という技術があったがそんな芸当を生身でやっているのだろうか。

 

まあ、今は考えている暇はない。一行はそのまま先に進んでいった。




~621のアセンブル~「中2重ショパイル」

HEAD
VP-44S

CORE
BD-012 MELANDER C3

ARMS
AR-011 MELANDER

LEGS
VP-422

BOOSTER
AB-J-137 KIKAKU

FCS
FC-006 ABBOT

GENERATOR
DF-GN-06 MING-TANG

EXPANSION
ASSAULT ARMOR

RIGHT ARM UNITS
shotgun
SG-027 ZIMMERMAN

LEFT ARM UNITS
pile bunker
PB-033M ASHMEAD

RIGHT BACK UNITS
GATLING CANNON
DF-GA-09 SHAO-WEI

LEFT BACK UNITS
spread bazooka
SB-033M MORLEY

割とスタンダードなバランスのとれたアセンブル。
メインは重量級ショットガンとパイルバンカー。
その他の武装であるガトリングキャノンと拡散バズーカはそれらの補助。
瞬間火力と継戦能力を両立した、安定した設計。
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