ZZZ×ARMORED CORE 6   作:ジョシュア・オブライエン

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Chapter 1 (ALT):Entangle of Surra

「無料の侵蝕緩和剤があるって聞いて……やはり雲嶽山の先生は優しいよ!」

 

「今回は絶対にポーセルメックスを許さないぞ!」

「そうだ!補償を勝ち取るんだ!あいつら、今回ばかりはやりすぎだ!」

 

「……今回の一件、ベイラムは全く動かなかったな。」

「そりゃそうだ。現場に出る人間のほとんどが高いエーテル適正があったり、強化人間施術を受けてるからな。侵蝕緩和剤が不要らしいぜ。いい身分なこった。

「……企業が優秀な人材からどんどん引き抜くからこうなるんだろうな。」

 

今回の「侵蝕緩和剤の新たな供給地点が設けられる」と一報が入った市民のほとんどが喜びの反応を見せていたのだが――案の定、それでもポーセルメックスに反抗する市民もいた。

しかもベイラムにも責任転嫁するような奴も。

 

C4-621こと”独立傭兵レイヴン”はそんな彼らを横目にベイラム直属部隊レッドガンの臨時拠点へと戻っていった。

 

◇◇◇

 

「市民の状況を見てきたか、621。やはりロアが根気強く根回ししていた影響だろうな。」

ウォルターが端末で市民の反応を調べながら、戻ってきた621に話を続ける。

 

「エーテルが絡むと、死人が増える。……過去から未来まで変わらない事実だ。」

「旧都陥落の惨劇や、讃頌会の暗躍。全てがエーテルと密接に繋がっている。――話が逸れたな、621。アキラから新しい情報が入った。」

 

ウォルター曰く、

讃頌会は最初からホロウの中で密かに計画を進めていた。ミアズマの幻覚作用と麻痺効果を利用し、真の目的を隠してまで。

自分たちに告発の証拠探しと言ってホロウに入らせたのも偽りで、労働者一同を扇動するために。

 

「――今回のお前の仕事は、ラマニアンホロウ内部のミアズマの異常があった地点……恐らく讃頌会の拠点である幾つかの地点を襲撃してもらう。そして、残す戦力のバランスとして今回、企業は戦力を提供出来ない。仮に同じようなこと起きるとは限らないからな。出るのは雲嶽山の連中と俺たちだけだ。」

 

「……話を戻すが、各ポイントの中の”当たり”を引けば、そこに”奴”がいる。」

 

◇◇◇

 

621はアキラたちが指定したラマニアンホロウ内部の地点に一足早く到着していた。

「――もう来ていたのか。昨日は大丈夫だったかい?」

 

指定された場所で時間を潰していたところ、ようやくアキラたちがやって来た。

『ああ、621は問題ないそうだ。それはそうとして儀玄。お前も大丈夫なのか?』

ウォルターの心配もごもっともである。

先日、彼女は621らが見てない間にアキラと共にミアズマを浴びた上に、侵蝕症状に陥った市民の体内の「解悩水」の成分を全て取り込んだらしい。

 

「必要ない、もうおおかた元通りだ。――それで、ロアの他にもまだ黒幕がいるのか?」

『……ロアの居たであろう拠点や施設をレッドガンや621が総動員して探したが、”解悩水”を製造する機材も無かった。ロアは単純に”解悩水”を安く売り、市民をそそのかしていた人間にすぎない。』

 

「……讃頌会の連中は、既にラマニアンホロウで長期間にわたって布陣を進めていた。私がこのまま雲嶽山をホロウに導けば、死闘となることは避けられない。門下の誰かが、別の誰かを救うべく命を落とすこともあり得るだろう……だが、かつてのように悲惨な代償を払うようなことはもうない。我ら雲嶽山は、けして同じ間違いを繰り返さない。」

 

儀玄が話を続ける。

 

「局勢が不利に傾いたとき、門下生は全員ホロウから撤退しろ。その場に残るのは私一人で十分だ。第十三代宗主儀玄として、私は先代の遺志を継ぎ……死力を尽くして、衛非地区から讃頌会の残党を一人残らず排除し、ここに平和を取り戻す。十一年前の旧都陥落のあの夜、崩れゆく旧都にむけて山門を開け放ち、世を救い、人々を助けるべく前進したように……今夜も……同じことをするまでだ。」

 

イアスとH.D.Dシステムで感覚同期をしたリンを護衛する為に適当観に残った釈淵は除いて、一行はラマニアンホロウに突入した。

 

◇◇◇

 

『……一回目から”当たり”を引いたか。ポーセルメックスへの抗議の集会場所のはずだがもぬけの殻。何かが起こったに違いないだろう。』

「みんなを助けて、讃頌会の計画を止めないと。行こ――」

 

「――よくもまあ飽きないことだな。ハンドラー・ウォルター。讃頌会の”司教”を殺しにここに来たのだが……丁度いい。その猟犬を今度こそ殺した後で貴様も殺してやろう。」

 

サクリファイスの一件ぶりだろうか。以前621が倒した”独立傭兵スッラ”ことAC「ENTANGLE」が待ち構えていた。

しかも彼の背後に特殊MT「IA-27:GHOST」それの狙撃型が2体、近接型が2体。計4体が控えている始末。

「あのときの……!」

最悪のタイミングで現れた第三勢力。アキラもこれには顔を歪める。

 

『懲りていないのはお前だ、スッラ。――アキラ、お前たちは先に進め。こいつ……いや、こいつらは621と俺が対処する。今回ばかりは時間がない。行け。』

「でも……。――わかった。行こう。」

少し不満げにアキラらは進んでいった。

 

◇◇◇

 

621と別れたアキラ一行は、恐らく讃頌会から逃げ出した市民を先ほど救出し、他の市民たちは謎の地下施設に拉致されたという有益な情報を手に入れた。

 

救出した市民はエーテル濃度が低い最も安全な場所で待機してもらい、その例の地下室へと向かうことにした。

「それにしても、あの人が言ってた”司教”っていったい誰のことなんでしょう?讃頌会にも、まだまだ真の黒幕がいるってことなんですかねぇ…」

 

「どうやら、状況をみるにそういうことのようだ……解悩水を売っていたのはロア先生だったけれど、どこを探しても肝心の製造する設備が見つからなかったらしい。」

「――とにかく、彼らが讃頌会の儀式とやらの生贄にされてしまう前に、避難させないと……」

 

 

◇◇◇

 

進んでいくアキラたちを見届けた621はスッラと対峙していた。

「味方を行かせたか、余裕……いや、傲慢とも言えるか。犬、それが命取りになるだろうがな。」

『――悪いがスッラ、死ぬのはお前だ。』

 

「――は?」

刹那、スッラが目を離した途端に621の姿は消えていた。

 

「くっ……犬、どこに行った!――なっ!!」

背後からのアサルトアーマー。ACのコア拡張機能の一種であるアサルトアーマーは相手ACの姿勢安定性能が1400以下ならば一瞬でスタッガーまで刈り取ることができ、スッラと「IA-27:GHOST」たちは盛大にひるんでしまった。

 

その上、ベイラムの開発した拡散バズーカ「MORLEY」をぶち込む。

小型の成形炸薬弾を拡散発射し、4体の「IA-27:GHOST」は消し飛んだ。

「IA-27:GHOST」は爆発属性の防御性能が妙に低く、バズーカやグレネード、ミサイルにはめっぽう弱い。

 

ACSが回復し、右腕のALLMIND製特殊バズーカ「JVLN ALPHA」をぶつけながら一時退避しようとするスッラ。

それに対して、621は両腕のベイラム製造の重量級ショットガン「ZIMMERMAN」を命中させ再びスタッガーに持ち込む。

 

スッラのAC「ENTANGLE」は反撃や、スタッガーを一瞬で回復できるコア拡張機能を持ち合わせていない。

スタッガーで身動きが取れないスッラの胸部に吸い込まれるようにフルチャージされたベイラムのパイルバンカー「ASHMEAD」が奥まで突き刺さる。

 

「ゴハッ…………」

 

数秒後、AC「ENTANGLE」から引き抜かれたパイルは血で赤く染まっていた。

 

『敵AC「ENTANGLE」の機能停止及び、”独立傭兵スッラ”の生体反応の消失を確認。……行きましょうか、レイヴン。』

『621,奴のことは気にするな。今はアキラを追え。……よくやった。』

スッラの残骸を放置して、621はアキラの元へと向かった。




~今回の621のアセンブル~
「重ショパイル中逆」

HEAD
VP-44D

CORE
BD-011 MELANDER

ARMS
AA-J-123 BASHO

LEGS
06-042 MIND BETA

BOOSTER
FLUEGEL/21Z

FCS
FC-006 ABBOT

GENERATOR
AG-T005 HOKUSHI

EXPANSION
ASSAULT ARMOR

RIGHT ARM UNITS
shotgun
SG-027 ZIMMERMAN

LEFT ARM UNITS
shotgun
SG-027 ZIMMERMAN

RIGHT BACK UNITS
spread bazooka
SB-033M MORLEY

LEFT BACK UNITS
pile bunker
PB-033M ASHMEAD

詳しい説明なし!
とにかく重量級ショットガンや、拡散バズーカに、アサルトアーマー、逆関節レッグのブーストキックを駆使してフルチャージのパイルバンカーに持っていく!
以上!!
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