ZZZ×ARMORED CORE 6   作:ジョシュア・オブライエン

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A digression ⑤
Chapter EX:ALBA①


「”独立傭兵レイヴン”ってのはテメェだな!?あん時、俺たち”ジャンカー・コヨーテス”を散々コケにしやがってよぉ……!!」

 

「ミサイルで撃ち落とせぇ!!」

 

「――死にやがれ!独立傭兵!」

 

衛非地区にて讃頌会の”司教”の陰謀を食い止めた、C4-621こと”独立傭兵レイヴン”は……

相棒で戦友のV.Ⅳラスティと現在進行形で新エリー都郊外にて……ジャンカー・コヨーテスと大規模な戦闘を行っていた。

 

……それはそうとして、何故彼らがこんなところに居るのか。

それは1日ほど前に遡る。

 

◇◇◇

 

アリーナで夜遅くまでG5イグアスをコテンパンにボコボコにした翌日。

C4-621は自らの機体のアセンブルを試行錯誤しながら調整していた。

 

『……おや?レイヴン、ラスティから音声メッセージが届いていますね。再生してみましょう。』

621の手元のタブレットにエアが干渉し、そこからラスティの落ち着いた声が再生された。

 

”やあレイヴン、君の良き戦友のラスティだ。”

”……積もる話はあるが、本題に入ろう。戦友、私の野暮用に少しばかり手伝ってくれないか?”

 

ラスティ曰く、どうやら彼宛てに届くはずだった「エルカノの新型」が手違いでラスティの実家に届いてしまったらしい。

今回の概要としては新エリー都から離れた地域である新エリー都郊外の更に奥地に位置するラスティの故郷……「ルビコン」から、新エリー都にあるアーキバス・コーポレーションのヴェスパー部隊の本拠地まで運びだすつもりらしい。

「ルビコン」で「STEEL HAZE」から「新型」に乗り換えておけばいいと思ったのだが、ラスティはどちらとも使い回しするので双方持っておきたいとのこと。

 

621はAC2機で「新型」を運ぶのかと思ったが流石にラスティもそれはマズいと思ったのかいつの間にか、以前621が「ツール・ド・インフェルノ」で関わった走り屋集団「カリュドーンの子」兼、運送会社「猪突猛進」を既に雇っていた。

 

”……ああ、そうだ。もちろん私から報酬も出す。名声高い傭兵である君の力、ぜひとも貸してほしい。”

彼はそう言ってメッセージの再生が停止された。

 

『……出撃するんですか?では、あなた名義でラスティにメッセージを送っておきます。』

エアがラスティにメールを送ったのを見届けてから、ウォルターに一言言って621はラスティの指定した地点へと向かった。

 

◇◇◇

 

新エリー都郊外の中でも有数の発展した町、ブレイズウッド。

本来ならば衛非地区からそこまでおよそ数時間はかかるはずが、621はエアのナビゲートの上でクイックブーストとアサルトブーストを駆使して約2時間で到着した。

 

ラスティの指定したダイナー「チートピア」。

そこの入口付近にAC「STEEL HAZE」ことV.Ⅳラスティが既に居た。

「来てくれたか、戦友。……彼らはまだ来ないな……もう少し待とう。」

 

ラスティ曰く、今回呼んだのは

621とラスティの他の追加の護衛である”カリュドーンの子”首領、で現在「覇者」のキング・シーザー

追加の護衛その2の”カリュドーンの子”の用心棒、ライト

あと最も重要である「新型機体」の運搬を今回担当する同陣営の輸送ドライバーのパイパー・ウィール

 

……計三名*1がもうじき合流するらしい。

621とラスティは気長に待つことにした。

 

◇◇◇

 

「あ、あっぶねぇ……予定時刻ギリギリだったぜ……。」

「そりゃ大将が本屋で悠長に何か買ってたからな……。」

「まあまあ二人共、結局間に合ったんだから別にいいと思うぜぃ。」

 

少々息を切らしながら駆け寄ってきたシーザーと、そんな彼女に正論を投げるライト。

そしてのんびりした口調で二人を諭す彼女ことパイパー。

 

「――アンタが依頼主サンだな!わりぃな、こっちの都合でここ集合になっちまって。できれば”ルビコン”で集合した方がよかったか?」

「ああ、問題ないさ。私の故郷から新エリー都までは少し……いや、かなり距離があるからな。無茶は言わないさ。」

「……で、あんときゃ世話になった!”ツール・ド・インフェルノ”以来じゃないか?」

621にかなりグイグイ来るシーザー。まあその距離感に近さが彼女の魅力でもあるのだが。

 

……立ち話は後にして、彼らはラスティの故郷へと出発することにした。

いざ、ルビコン。

 

◇◇◇

 

シーザーとライトは持ち前のバイク、パイパーは大型トレーラー「アイアンタスク」で新エリー都郊外の荒れ果てた大地を駆け抜ける。

……621とラスティ?「アイアンタスク」の真上に突っ立ってますが?

 

「おっ、急に揺れが減ったなぁ、運転しやすいぜぃ。」

「ああ、それか?うちのダナムたちが毎度ここら一帯の舗装工事などをやっている。……ところでその運転方法で大丈夫か……?」

彼女は足でハンドル操作しながら器用にハンバーガーを食べている。運転そのものはかなり荒々しいが確実に安全性を担保しながら荷物を運べるらしいが。

 

「――って、でっけぇ!!なんだよ!アレ!」

シーザーが目を輝かせながら巨大な建造物を指差す。

「あれは”グリッド”と呼ばれる建物だな。立体的な構造にすることで土地を有効活用している。これもダナムたちが作っているはずだ。」

 

……すると

『――レイヴン。機体反応多数。マーカー情報を送信します。』

わかった。……ラスティ、トレーラー正面から右、MTが接近中。警戒してくれ。」

 

「”独立傭兵レイヴン”ってのはテメェだな!?あん時、俺たち”ジャンカー・コヨーテス”を散々コケにしやがってよぉ……!!」

 

現れたのは恐らく闇市で買った、劣悪な整備のRaD製カスタムMTが複数。そのほとんどが魔改造され背部にミサイルランチャーを過剰なまでに装備されている。見た感じ適当に溶接されており配線も剝き出し。

素人目でも素人が改造したとわかる。

 

「……成程、戦友!バイクやトレーラーにミサイルが一発でも当たれば一大事だ。敵性機体の撃破に専念しよう。助け合いの精神といったところだな。」

 

「ミサイルで撃ち落とせぇ!!どんな奴でもこれなら木端微塵だァ!ヒャッハー!」

「――悪いな。私を捕まえられる人間は”ひとり”しか知らない。」

ラスティの「STEEL HAZE」の左腕のBAWS製バーストライフル「RANSETSU-RF」(強い方のランセツ)でMT数機を打ち抜く。敵性機体の耐久性が著しく低下しているのもあるが。ランセツは地味に強武器なのだ。

 

「――クソッ!死にやがれ!独立傭兵!」

「……こっちのセリフ。」

621は621で右腕のファーロン製4連ハンドミサイルランチャーと、右肩のファーロン製中型3連双対ミサイルで圧倒しながら、大豊製の炸裂弾投射器「TAI-YANG-SHOU」で小型爆弾を大量にばらまき前方範囲への爆撃。MTたちを爆散させていく。

 

『コヨーテスの殲滅を確認。――!?待ってください!新たな機体反応!!』

いまは居ないウォルターの代わりにオペレーションをしてくれているエアが何かに気づいた。

 

「お久しぶりです……ご友人……♡」

「また、ご友人と踊れると思うと……感激だ……ミルクトゥースも喜んでいます!」

 

「さぁ!!これまでのご友人も、これから成るご友人も共に踊りましょう!!!素敵だぁ……♡」

 

う わ で た

*1
交渉、財務管理役のルーシー、バーテンダー兼燃料の調合担当のバーニス、最近”カリュドーンの子”に入ったプルクラといった残りのメンバーはお留守番




~本日の621~「突撃ABミサイラーカスタム」

HEAD
AH-J-124 BASHO

CORE
DF-BD-08 TIAN-QIANG

ARMS
AR-012 MELANDER C3

LEGS
2C-3000 WRECKER

BOOSTER
BUERZEL/21D

FCS
FCS-G2/P12SML

GENERATOR
DF-GN-08 SAN-TAI

EXPANSION
ASSAULT ARMOR

RIGHT ARM UNITS
missile launcher
HML-G2/P19MLT-04

LEFT ARM UNITS
explosive thrower
DF-ET-09 TAI-YANG-SHOU

RIGHT BACK UNITS
dual missile launcher
BML-G2/P08DUO-03

LEFT BACK UNITS
detonating missile launcher
45-091 JVLN BETA

AC6環境で定期的に見かける「軽量4脚ミサイラー」に並ぶ最低最悪の機体。「ABミサイラー」。
これをミッション向けにリビルドしたもの。

従来の「ミサイルを全弾発射して大逃げする戦法」も十分強いが、
正面からの殴り合いにも対抗できるように姿勢安定性能を「WRECKER」脚と、「TIAN-QIANG」胴で強化。(重量はその過程で大幅に上がってしまったが)
近接武器(?)の「TAI-YANG-SHOU」は近距離の面制圧に向き、ミサイラー戦術の適正がある。
更にその制圧性能を特殊ミサイルの「JVLN BETA」の連鎖爆発による牽制と破壊力で補助するような割と凶悪な突撃機体に
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