目が覚めるとプレ先世界で、セリカに宿ってた元人間   作:歯茎king

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前回でアビドスメンバーや先生との会話ができた2人
問題は発生し続けるのがキヴォトスなんだ
…………と私はそう思う


9話 生き方

アビドスの人たちと会話が終わってから、お医者様が来た

どうやら検査のことで色々話すらしく

 

 

「特に異常はないですが、3日程は入院しておいてもらいます。その後にも異常なしなら退院しても大丈夫です」

 

 

らしい。

と言ってもその3日間は黒見も俺も暇じゃなかった

先生とアビドスメンバー、デカクロコさんが来てくれてたからこっちの世界のこともよく知れた

 

 

「ねえハク〜」

 

『なんだよ〜黒見』

 

「退院したらどうする?」

 

『金稼ぐ』

 

「いや、そうなんだけど…そうじゃなくてさ。家とかアビドス高校のこともあるじゃん?」

 

『家はでかシロコさんの話してたとおりにしたら?アビドス高校は……お前が助けたいなら俺もやる』

 

 

デカシロコさんが話してたこと

それは、黒見がデカシロコさんの家で一緒に住む。というものだ

俺的にはちゃんとした住居があるし、金が稼げるまでだと考えると最高の提案だけど

 

 

「それは私が嫌。ずっと頼ってばかりなのは絶対に嫌」

 

『じゃあどうするんだよ』

 

「少なくとも戦えるわけだから、賞金稼ぎとかバイトもできる」

 

『戦える……ね』

 

 

もちろん戦える。戦えるんだけど、それでも強いわけじゃない

賞金稼ぎをやるんだったらもちろん強い相手とも会う

 

 

『まぁ…がんばるか』

 

「そうよ!私も特訓つけてもらうんだから!」

 

『黒見もなのかよ…俺だけだと思った』

 

「私もいるって言ったはずよ?私だって強くなる」

 

 

特訓と言うのもホシノさんに頼んだことだ

俺自身で黒見を守れるようになるためにも戦闘に慣れないといけない

 

まさか黒見も頼んでたとは思わなかったけど…これなら少なくとも賞金稼ぎはできる

 

 

『でも…デカシロコさんが許してくれるか?』

 

「許可は私が絶対に取る!」

 

 

 

 

と意気込んでいたんだ。昨日までは

退院の日になって、デカシロコさんに会う

そして黒見が説明………したんだけど…

 

 

「ん。そんなのさせない」

 

「でもシロコ先輩…」

 

「ん。セリカは私の家に住めば良い。お金も私が稼ぐから心配いらない」

 

「それは流石に…」

 

「セリカは……いなくならないでほしい」

 

「………」

 

 

押されてるな〜

デカシロコさんが言ってることは黒見を守るために、だもんな

 

 

『黒見。なんか自分の意見を言ったらどうだ?』

 

「私がちゃんと言えばいけると思ってた…」

 

『浅っ!!』

 

 

なんかたまーに黒見って考えが甘いときあるんだよな…

じゃあちょっと人肌脱ぎますかね…

 

 

『選手交代。俺が説得する』

 

「おねがい……」

 

 

 

 

 

 

「ん。ハクに代わった?」

 

『さすがですね。デ……シロコさん』

 

「ん。デカシロコでいい」

 

『あ、おけです。……黒見を1人にしたくないですか?』

 

「ん。当然…やっと会えたから離れてほしくない」

 

『黒見は、信用できないですか?』

 

「ふざけてるの?信用してるに決まってる。ただ……大切なだけ」

 

『なるほど……じゃあ心配にならなかったらいいんですね』

 

「……まぁそういうことになる」

 

 

デカシロコさんの一番の望みは黒見が生きていること

それは近くにいればすぐに確認できる!つまり〜〜

 

 

『デカシロコさんって住んでる所マンションですよね?』

 

「ん。そうだけど…」

 

『じゃあ黒見はそのマンションに住ませます。そのかわり、金は自分たちで稼ぐっていうのはどうです?』

 

「それは…」

 

『デカシロコさんの望みである、黒見が生きているかはそれですぐに確認できる。それに加えて俺達も自分の力で稼ぐことができる……お互いに良くないですか?』

 

「ん……セリカの安全は絶対なの?」

 

『もちろんです。俺がいますから、黒見は死なないですよ』

 

「………わかった。でも条件を追加させて」

 

『もちろん』

 

「住む部屋は私が決める。そして、たまにで良いからセリカと一緒に寝たい」

 

『そんなの黒見も喜びますよ』

 

「は、はぁ!?ちょっと何言ってるのよ!」

 

『嬉しくないのかよ?』

 

「嬉しくない……わけじゃ……ないけど、その恥ずかしいじゃん?」

 

『黒見が恥ずかしがってます』

 

「ん。ハク早くセリカと代わって、抱きしめる!」

 

『りょうかいでーす』

 

 

よし、なんとか関門は超えた

黒見にはしばらくデカシロコさんのクッションになってもらって

俺は少し休みますかね〜〜

 

 

 

数日経った

 

 

「無理……もう…死ぬ…」

 

『黒見………俺も無理だ…』

 

 

俺と黒見は死にかけてた

理由?そんなの簡単だ……今目の前に立ってる人を見ればすぐにわかる

 

 

「おやおや〜?ハクもセリカちゃんもダウンかな?おじさんそんなにキツくしてないけどね〜」

 

「『嘘つけ!』」

 

「うへ〜〜」

 

 

そう、このうへ〜の人と言っても過言じゃない小鳥遊ホシノさん!

この人の特訓に絞られてます

 

俺はホシノさんに、そして黒見は……

 

 

「ん。さっきよりもいい動きになってる」

 

 

デカシロコさんに、これでもかというほどキツイ特訓をしている

交代の速度を上げるためにも2人で交代しながら戦ってるんだけど…

 

 

「一発も当たらない…」

 

『まず届かねぇ…』

 

 

難航してます

俺はどうやら銃の才能が著しく欠落しているようで、弾なんて当たるはずがない

だから、黒見が中遠距離、俺が近距離で戦えれば良いんだ。それだけでいいんだ

 

 

「シロコ先輩もホシノ先輩も動き速すぎない?」

 

『うん。まじで追いつけない』

 

「うへ〜ハクは視野が狭いんだよ〜おじさんのことばっか見てて周りの状況をわかってない。だから簡単に崩されるんだ」

 

『うっ……』

 

「セリカも動きが固い速い動きに対応できてないからすぐに隙が生まれる」

 

「うぅ……」

 

 

鬼教官かな?

これでも頑張ってるんだよ?

視野が狭いとか反応が遅いとか、動きが直線的とか体の使い方が下手でパンチが強くないとか…

 

 

『なんか……鞭しかない』

 

「ハク…代わらない?疲れたんだけど」

 

『バカ!俺はホシノさんとの1対1をずっとやってたんだ!黒見は初めてまだ一時間も経ってないだろ!』

 

「ん。セリカ始めるよ」

 

「シロコ先輩〜優しくして〜!」

 

 

言い忘れてたけど、魂が2つだからって疲労が別に感じるとかなくて重複してるぞ

つまり、明日は筋肉痛だなってこと

 

 

特訓を始めてから1週間で賞金稼ぎの許可がでた

そこそこ稼げるし、今のところ余裕を持って勝てるくらいの相手が多い

と言ってもデカシロコさんが着いてくるからだろうけど…

 

それに俺は柴関ラーメンを食えたから満足してる

こっちのセリカさんがバイト姿を見られて「見られたくなかった」とか言ってたのは聞いてないってことにしとく

 

そんなこんなで今日も稼ぎの帰りだ

賞金稼ぎを始めてから3週間が経ち、ゲヘナとかミレニアムにも行った

ゲヘナは〜思った以上に野蛮だわ。ミレニアムはなんか技術がすごいくらいしか感じれない

 

 

「ん〜今日も稼げたわ!結構交代する速度も速くなったんじゃないの?」

 

『最初に比べるとかなり速いと思うし俺自身も成長はできてるんだろうけど……まだまだ、ホシノさんに一本取れる気がしない』

 

「私もシロコ先輩に射撃で勝てる気しない。それより!交代がスムーズになったってことは、次は疲労のこともなんとかしたいわね」

 

『それはそう。黒見の疲れは黒見に、俺の疲れは俺自身にって分けたいよな』

 

「ケガは無理だとしても、魂は別だからなんとかなりそうだけどね」

 

『方法はわからないから考えるしかないし…もう一つあるなら念話じゃね?』

 

 

俺達は声に出さないと互いに話ができない

頭の中で考えたことを伝えることができたらかなり便利だ

 

 

「それが一番ね。それができたら変な目で見られなくなる」

 

『俺もあの冷たい目は心にグサッとくる』

 

 

アビドスの人ならいいんだ

問題はアビドス外に行ったとき。ゲヘナでもミレニアムでも全員冷たい目で見てくる

考えただけで結構刺さるな…

 

そうしてアビドス高校に向かっている途中で何かに気づいた

 

 

『黒見、誰かが見てる』

 

「うそ……何も感じないけど」

 

『どっかから見てる……そのまま歩いとけ探す』

 

「わかった。気づいたら教えてね」

 

『おうよ』

 

 

集中する。最近は魂だけでも気配に敏感になってきた。

ホシノさんにコツ聞いててよかった〜とか思いながら周囲から気配を感じ取る

でもどこにもいないようで、ちゃんといるような…曖昧な感覚だ

 

 

『どこにいるんだ?』

 

「わからないの?」

 

『ああ。黒見は視線感じないのかよ』

 

「全く感じない」

 

 

黒見じゃなくて俺だけなのか?

それとも黒見が鈍感なだけか……

 

ふと1つの可能性を考える

でも、ありえるのか………いやあり得るわ

 

 

『黒見、代わってくれ。俺の方が対応できる』

 

「面倒なやつなの?」

 

『対話で終わればいいんだけどな』

 

「私も聞くからね」

 

『それはもちろん頼むわ』

 

「じゃあ交代」

 

 

黒見と代わってすぐに、俺は近くのビルに入った

と言ってもこのビルはもう使われていないものだ

 

 

『ここにいるな……出てこいよ』

 

 

中に入ってからすぐに声を出す

声が響いたと思ったら目の前の空間が歪んだ

 

 

「クックックッ……流石に気づきますか」

 

『……顔面ひび割れ?』

 

 

スーツ姿のひび割れ男が出てきた

でも俺はそいつを知ってる。見たことがある

 

 

「クックックッ私のことは黒服とお呼びください」

 

『……ずっと監視してたのか』

 

「ええ。あなたは気になりますから」

 

『神秘が目的だろ?ホシノさんや先生に聞いたことあるぞ』

 

 

黒服…ゲマトリアとかいう組織の1人

俺の認識だと色彩に対抗するために神秘を追求してるとかなんとか

崇高がなんとか…イマイチわからない

 

 

『ちなみに用はなんだ』

 

「率直に言います。私と契約を結んでください」

 

『断る』

 

「クックックッ、早いですね…内容くらい聞いてもいいのでは?」

 

『どうせろくなことじゃない。神秘の探求のためか?それとも俺達のことを知るためか?』

 

「どちらも、ですよ。あなたは神秘恐怖が混在している。それは崇高を超える可能性もあります。と言っても、それだけが目的じゃない」

 

『……黒見には何もさせねぇぞ』

 

「自分のことも言いなさいよ!!」

 

「私が気になるのはどうして混在できているのか。どうすればその力は最大限に発揮できるのか……どうすれば崇高を超えるのか、気になるのです」

 

『だから、契約を結んで調べさせろってことか』

 

「話が早いですね。私はあなたのことを実験して知りたい。そのかわり、私があなたに肉体を差し上げます(・・・・・・・・・)。」

 

「!!」

 

「今のあなたはかなり不便でしょう。肉体がなく、その生徒に憑かなければまともに動けない。そして、ずっと縛られたままです……それは嫌でしょう?私からはあなたに自由を差し上げます。肉体を手に入れることができ、自身のことも知れる。かなりいい条件でしょう?」

 

「……ハク」

 

『確かに最高の条件だ。自分のことは知らないことだらけでな、器のことも知りたい……だけどその契約は結ばない』

 

「なぜ?なぜですか?理解ができませんね」

 

『お前には一生わからねぇよ。俺には居場所があるのか知らねーし自由でもないし、自分のこともわかってないけどよ……もうとっくに

 

 

─────生き方は決めてる』

 

「クククッ……なるほど、ではいずれこちらに来ることを待っておきます」

 

『一生ないな。せめて、交渉術を学ぶことをおすすめするよ』

 

「では、アドバイスを頂いたので……私から忠告です」

 

 

黒服は顎(?)に手を当てながら話し出す

 

 

「あなたがたがこの世界に来たことにより均衡は崩れています(・・・・・・・・・)。世界の光と闇のバランスがあなたたちによって崩れている。すぐに闇側の力が強くなります。そして、あなたの持っているその器。かなりの力を秘めています、もちろん生徒の神秘も大きな力がある………それこそ、世界をひっくり返すほどの

 

『一応頭に残しておく……あ!あと……黒見だけじゃなく他の人にも手出したら俺がお前らを潰すからな。お前の気配はもう覚えた』

 

「クックックッ……怖いですね。肝に銘じておきます」

 

 

そうして黒服は目の前から消えた

不気味なやつだ。何一つ焦ってない…まるでこうなることがわかってたみたいだ

………世界の均衡…ね。俺も言ってたけど、それより前にどこかで聞いたことのある言葉だ

とにかくこのことは先生にも伝えるとして

 

ずっと黙ってる黒見に一言

 

 

『安心しろよ。別に、お前の肉体が嫌なわけないし、俺がいないと守れないからな』

 

「……うん。ちょっと不安だっただけ。もしかしたらハクも自由になりたいんじゃ…って」

 

『今の生き方が楽しいから特に気にしてないな』

 

「生き方…ね。私も生き方ちゃんと考えるか」

 

『と言っても、最後に言ってたことは本当だろうから気は抜かないでおこう』

 

「ええ!もちろん!頼りにしてるからねハク」

 

『こっちのセリフでもあるからな。黒見』

 

 

とりあえずアビドス高校に行こう

先生にもみんなにもこのことを話さなきゃ、近い内に何かが起きる(始まる)

 

 




黒服の口調って難しいですね…
次は何が起きるのか!

次回もお楽しみに〜〜
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