目が覚めるとプレ先世界で、セリカに宿ってた元人間   作:歯茎king

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前回、俗に言う怪物と戦い始めた黒見とハク。一体どうやって勝つのか〜
(ちなみに、怪物の見た目は怪獣8号に出てくるようなものを想像していただけると幸いです。)


戦闘描写が下手ですけど何卒ご理解を…


11話 半人前

『第二ラウンド開始だな』

 

目の前にいる怪物に向けてそう言ってみる

けれど、そいつから返事が返ってくるわけではない、言葉は話すのに会話はできないなんて不便なやつだな

そう思っている間にそいつは走り出している

反応できない速度じゃない。反撃のために神秘を込めた拳をぶつける

 

 

『やっぱり硬すぎるわ!』

 

「銃で効いてるか怪しかったから拳で効くの?」

 

『わからん。でもとりあえず負けることは無い』

 

「私には交代しないでよ。銃持ってないんだから」

 

『言われなくてもわかってるよ!』

 

 

黒見との交代はできない。つまり、距離を取れても有利になれるわけじゃない

黒見の銃は……そこそこ離れてる。けど、今取ったところで勝ち筋が見えてないから意味はない

 

考えているうちにも、怪物の攻撃は止まらない

それを受け流す、防御する。で手一杯だ

 

 

『よし、一旦は攻撃し続けることにする』

 

「わかった。私も弱そうな所探してみる」

 

『頼むわ………一式』

 

 

一式…俺の神秘を全身に流すときの段階みたいなもの

出力を上げる、つまり全身に流す神秘の量を増やすほど自分の強化ができる

一式は今ちゃんと制御できる出力だ。もちろん、出力は上げれるけど制御できてないから神秘を消費し続けるしその速度も速い……まぁ今は使わないほうが良いってことだ

 

 

『こいつの目的は、神秘と俺の持つ器…黒服の言ってた大きな力か』

 

「しんピ…われわれが、もとメテいる!!……器…うばウ!!」

 

『それしか言わないじゃん!』

 

 

拳は当たるが硬い。神秘使ってなかったら、もっと痛かったと思う

何より邪魔なのが尻尾!この尻尾のせいで防御に回り続けてる…攻撃の回数が少ない

 

 

『なら、防御されないように裏から攻撃だな』

 

「グレネードは2つしか持ってないからね」

 

『了解!』

 

 

持ってるものは閃光弾と手榴弾が一つずつ…確認のためには閃光だな

怪物との距離を縮める…相手が拳を振る前に足元に閃光弾を落とす……そしたらもちろん爆発。俺は事前に目を瞑っていたから眩しくない

背後に回って横腹を殴りに行く…けど、腕で防御されそのまま尻尾での反撃がくる

 

 

『やっべ!』

 

 

咄嗟にもう片方の腕で防御に入ったが勢いを殺せるわけでもなく、逆に俺の横腹に尻尾がめり込む

痛みと同時に吹き飛ばされていることに気づく

飛ばされ、着地できないまま建物のガラス窓を破る

 

 

『ウッ……あいつ飛ばしすぎだ!』

 

「受け身取りなさいよ!」

 

『できるかぁ!!全然無理だわ!!』

 

「あいつ、なんで反撃できるの。気づいてなかったし完全に背後だったでしょ」

 

『あいつ自身顔のパーツが無くても、機能はあるみたいだな。視覚も聴覚もちゃんとある』

 

「じゃあどうして背後の攻撃に気づけたの?こっちは見てなかったでしょ」

 

『多分だけど、尻尾に気配察知の機能があるんだと思う。てことは』

 

「背後からとか、奇襲は無駄っぽい?」

 

『遠距離ならわからん。俺だから近距離で不利ってだけ、攻撃は当たってるし弱点も予想はついてる』

 

「弱点はどこなの?」

 

『それはな…「だ、大丈夫ですか?」……はい?』

 

「お、お姉ちゃん!危ないって!」

 

「でも、いきなりぶっ飛んできたんだよ!?」

 

 

目の前には猫の耳と尻尾がついてる…双子か?

ピンクのほうが姉…ってことは、緑色のほうは妹か、じゃあこの長髪と赤毛は…誰だ…じゃなくて!

 

 

『なにやってんだよ!早く離れろ!』

 

「え…で、でも…」

 

「あの化物がいるし…」

 

『そいつは俺が引き付けるから、さっさと逃げろ』

 

「アリスは勇者です!アリスがあの敵を倒します!」

 

「アリスちゃん〜今は早く離れようよ」

 

 

ゆ、勇者?何言ってるんだ?そうこうしてるうちにあいつは近づいてくる…

じゃあどうしろっていうんだよ!4人守りながらとか無理ですけど!?

 

 

「アリス!今は銃持ってないでしょ!ウタハ先輩がメンテナンスしてるって言ってたじゃん!」

 

「そうだよ!戦えないから、お姉さんの言う通り早く離れよ」

 

「ですが…もしかして、あなたは勇者パーティの追加メンバーですか?」

 

 

う〜ん…何もわからん。とりあえず、手榴弾だけ投げといて近づかないようにしといて……

というか、この子今お姉さんって言った?確かに黒見の姿だけど…なんか違うな…

えーっと、追加メンバー?勇者パーティ?そういうのに憧れてるタイプなのか?

 

 

『あんたが勇者なのか?』

 

「!!…はい!!アリスは勇者です!じゃああなたは…」

 

『お……私は、勇者の代わりにこの怪物を倒しに来たんです。勇者さん、ここは私に任せて離れてください』

 

「ですが、アリスは勇者です。仲間を見捨てて逃げるわけには…」

 

『勇者さん。戦うことだけが勇者の役割ではありません。そこの人は友人ですか?』

 

「そうです!モモイたちはアリスの友人でパーティメンバーでもあります!」

 

『じゃあ、その仲間を守ることも勇者の務めです。新しいクエストですよ』

 

「なるほど、同時発生のクエストですか!ならアリスはモモイたちを守るクエストを達成します!!」

 

『それが良いです。そのクエストは勇者さんにしかできない。こっちは任せてください』

 

「はい!任せましたよ!武闘家!」

 

『あ、任されました!』

 

 

ん、なんとかなった。まさか、漫画の知識が役立つとは…マジで読んでてよかった

黒見は黙ってるし、多分引いてるな。最適な行動だろ

 

 

「あの!ありがとうございます!」

 

『なるべく時間は稼ぐから、安心はして』

 

「は、はい。き、気を付けてください」

 

『そっちも気をつけて』

 

「わかった!みんな早く行こ!」

 

 

 

 

 

 

「ハクって、そんな対応できたのね」

 

『まぁ、一応?』

 

「みんなに教えとこ」

 

『やめてくれ…本当に…』

 

「来るわよ」

 

『切り替え早っ……わかってる。というか弱点だけどよ…』

 

「うん」

 

『あいつの弱点は胸だな、もっと言えば人の心臓辺り』

 

「その心は?」

 

『あいつは、俺の攻撃で腕とか腹を狙ったものはそのまま受けて反撃してきてた。けど、心臓部分を狙うと防御してくることが多い、それに、胸の部分だけ他よりずっと硬い…そこだけは狙われたくないのが丸見えだ』

 

「狙われたら困るから防御力が高いってことね」

 

『そういうこと』

 

 

問題はどうやってそこに攻撃するか、防御されないように攻撃して、尚且つ決定打になるほどの火力が必要。今の俺は火力は足りてない…もちろん黒見も同じ、あの鎧みたいなやつの上から勝てるほどの攻撃力はマジでない

 

 

「けど、策はあるんでしょ?」

 

『もちろん』

 

 

相手の装甲の上からじゃ勝てない……なら、内側に攻撃を当てれば良い

装甲を壊して、トドメを刺す。けど、これをするには1人じゃ無理だ

 

 

『だから、黒見も手伝ってくれ』

 

「でも、私何もできないけど?」

 

出力を上げる…俺があの装甲を壊す』

 

「ちょ、ちょっと!出力を上げるのは、神秘の消費が激しいって…ハクが戦えなくなるわよ!?」

 

『別に大丈夫。黒見、力貸せよ?2()()()勝つぞ』

 

「そういうことね…わかった。だけど、装甲は壊してよ?」

 

『任せろ。それが俺の役割だ………二式』

 

 

これまでよりも出力が上がった状態。もちろん制御はできてないから消費し続ける量が多い

さっきまでと同じようには戦えない……大体5分戦えれば良いな

 

 

『決着つけるか』

 

「器ヲ…よこせ!!!」

 

 

拳と拳がぶつかる。さっきと違うことは、俺がこいつをぶっ飛ばしたってことだ

追撃のために距離を詰める。胸辺りに攻撃をすると防御される…だからこれはフェイントだ

 

 

『腹の一撃ちゃんと喰らえ!!』

 

 

腹への一撃、それも威力の上がっているもの。勢いに乗れてる今のまま、ラッシュを続ける

腹、脚、肩、防御されてもその上から殴り続ける

消費量から見て、もうすぐで二式が解ける…思ったよりも神秘が減ってる……神秘がなくなれば、俺の出番はなくなる…その前に

 

 

『お前の装甲ぶっ壊してやるよ!!』

 

 

二式で全身に流していた神秘を右の拳だけに集める。この状態は防御力がマジで低い、攻撃するための状態だ…相手は体勢を崩して心臓部分は隙だらけ、その時の相手の行動は尻尾での攻撃

 

だが、今まで見てきたモーション。その予備動作を見逃すほど優しくはない

右の拳で尻尾を弾く

 

 

『それは、悪手だろ…何回尻尾でガードしてるんだよ…自慢の尻尾も壊れたぞ』

 

今までダメージの蓄積により尻尾が破壊される

右の拳、それだけじゃ心臓部分の攻撃が足りない…これは尻尾を壊すためだけのものだ

左の拳にも…ちゃんと込めてる!!

 

両方の拳を怪物の心臓部分に押し付ける。散々殴ってたんだ、小さい亀裂が入ってるぞ

それに、俺の拳は殴るだけじゃない。漫画ではお約束だろ

 

 

『ぶっ壊れろ!!』

 

 

拳から放たれる衝撃波、神秘の押し出しによるその一撃は装甲を破壊した音が響き、周囲の瓦礫を吹き飛ばす………いわゆるとっておきってやつだ。射程はめっちゃ短いけど…

装甲は破壊した…が、俺の神秘は底がつき膝から崩れ落ちる………うん。動けない

 

 

「お…オシかっタな!!一撃…たりテ無い!!オ前のウツわも神秘も、もらうゾ!!」

 

 

こいつはいつから饒舌になったんだよ…最初よりも言葉増えてるじゃん

相手の握りしめた拳を()()避けれない………俺はね?

 

 

「あんたこそ、一手遅いわ」

 

 

こっちには()()1()()いるんで、避けれるんですわ〜

黒見の手にはライフルがある。銃口が光り、壊れた装甲部分の内側に刺す

 

 

「詰みね、私達の勝ちよ」

 

「なんデ!立っt……」

 

 

怪物の言葉が終わる前に引き金を引く。神秘を込めたその一撃は、守る装甲がない怪物にトドメを刺した。黒見の言う通り、勝ちだな

 

 

「あんた、バカね。私の銃が飛ばされた所まで誘われてのよ、ハクはそれを考えて攻撃してた…まぁ、あんたの敗因はハクが二式使ったときに初手で押し負けたことね」

 

『ん、見事な解説』

 

「シロコ先輩の真似?…ハクの言う通り2人で勝ったってことよね?」

 

『いや〜黒見いて助かったわ〜銃の位置も教えてくれなかったら負けてただろうな』

 

「私達両方とも半人前だけど、それでも2人集まれば一人前よ?負けるわけないじゃない」

 

『アニメで言いそうなセリフだな。でも、おつかれ黒見』

 

「えぇ、おつかれハク」

 

 

勝ちはしたんだけど、辺り一帯破壊のあとが……考えるだけ無駄か?ミレニアムに任せることにします!そう決めました!

黒見は、こいつらの目的を伝えるために先生に連絡をしてついでにこいつの装甲、そしてもう一つ見つけた

 

 

「ねぇ、ハク。これって…こいつの心臓よね?」

 

『かもな…めっちゃ丸いけど』

 

「でも、私の攻撃で壊れちゃってるわ。現に割れてるし」

 

『一応それも持っていくか』

 

「けど、持っていってどうするのよ?調べれるの?」

 

『ミレニアムだぞ。技術の塊だぞ?』

 

「それもそうね。先生もちょうどミレニアムにいるって言ってるしさっさと行こ〜」

 

『ヴァルキューレの皆さん、ここの後片付けお願いしますね〜』

 

 

この場にいない人たちにお願いしといて、ミレニアムサイエンススクールへ向かう

黒見には申し訳ない。何発か攻撃をもろにもらったせいで、腕とか痛めてる

黒見は気にしてない。って言ってたけど、どうしても申し訳なさがね…

 

 

「ねぇ、ハク。思ったんだけどさハクのゲートで移動ってやっぱりできないの?」

 

『あ〜それね、できないんですよ。今まで何回か試してるけどうまく繋げれない』

 

「やっぱりこの世界との繋がりが問題?」

 

『わからん。俺の考え的には[場所と場所を結ぶ]って感じだけど…黒見の言う通りこの世界との繋がりが浅いのが関係してるのかもな』

 

「使えたらすごく楽なのにね」

 

『それはそう。デカシロコさんにまた聞いてみるか』

 

「そうね。シロコ先輩も使えるし」

 

 

話している間にミレニアムサイエンススクールに着いた

いつ見てもでかいな。建物がでかい…そんでもってキレイ。前世でもこんな建物見たことないぞ

とりあえず、入ってみて中の人に聞いてみる

 

 

「あの、すみません。先生ってどこにいますか?」

 

「先生ですか?今先生なら………って、なんですか!?その怪我!?」

 

「え、あーいや、ちょっと…色々あって…」

 

「先に手当てしてもらってください!そのあとに先生のところ連れていきますから!」

 

「いや、ちょっと急いでて…先生からもここに来てって言われてるし」

 

「じゃああなた黒見セリカさんですか?なら先生に伝えておきますから!医務室行きますよ!」

 

 

黒見が手を引かれる。うん…圧がすごいんよ。なにも反論できないまま手当てをされる

顔はもちろん、腕とか脚にも包帯が巻かれる…一番は手だけどね、すんません殴ってたの俺です

手当てが終わってから、黒見は「まず最初に治療が大事ですからね!!」とめっちゃ言われた

黒見も俺もそこまでケガはひどくないと思ってたけど、左腕と肋骨の骨にヒビが入ってたらしい

キヴォトス人なら結構早く治るらしいけど、今は安静にしておこう…また病院に行くのは嫌なんで…

 

 

「先生はこの中にいます。良いですか?大怪我したら…」

 

「先に手当てします。ごめんなさい」

 

「わかればいいんです。流石にあんなケガしてたら誰でもびっくりしますからね」

 

「はい……」

 

『気をつけまーす』

 

「ハク…押し付けたの許さないからね」

 

『でも、ちゃんと聞きはした』

 

「……お互いに気をつけるってことで」

 

『異議なし』

 

「よし、先生?入るわよ?」

 

「セリカ!入っていいよ〜」

 

 

いや、黒見さんや…さきにノックをするのがいいのでは?

先生からも注意してくれよー。と気が緩んでたけど、中に入ればそんなこと言ってられなかった

中には先生以外にも生徒がいた。一番気になるのは……メイド服にスカジャン来てる人…う〜ん。スカジャンかっこいいな…でも組み合わせが…

 

 

「なんか人多くない?」

 

「セリカ。そのケガは大丈夫なの?」

 

「全然大丈夫よ。骨にヒビは入ってるけど」

 

「結構なケガじゃない?…ハクは?」

 

「ハクなら神秘がなくなってる、話したいならちょっと待ってて」

 

「本当に、ゲームのMPみたいだね」

 

『わかる〜』

 

「で、先生?この人たちは?」

 

 

黒見は周囲にいた生徒を見ながら言う。俺も気になります…特に、紫色の髪した人とでかい車椅子?に乗ってる人が絶妙な笑みを浮かべてる。メイドさんに至っては腕組んでこっちを睨んでる?

というか、車椅子さんの後ろにいる人の格好どうなってるんだよ…前世だと逮捕されるぞ…ほぼ……これ以上はやめとこう

 

 

「あ、この子達はねミレニアムの生徒で、今回の異変の調査を手伝ってくれる子だよ。みんな頼りになるんだ」

 

 

この言葉、素で出してるからな…これが恐ろしいのよ

心做しか全員顔がほんのり赤くなってるような……やっぱり先生は誑しか

 

 

「はじめまして。ミレニアムサイエンススクール2年、【セミナー】の会計の早瀬ユウカです」

 

「2年の【セミナー】書記、生塩ノアです」

 

「ミレニアムサイエンススクール【C&C】の甘美ネルだ」

 

「ミレニアムの超天才清楚系病弱美少女ハッカーの明星ヒマリです。よろしくお願いします」

 

「特異現象捜査部の和泉元エイミ。さっきの人の補佐をしてる」

 

「エンジニア部の白石ウタハだ。よろしくたのむよ」

 

「あ、アビドス対策委員会の黒見セリカです。よろしくおねがいします…先生、ハクの紹介って…」

 

「それは先にしておいたから問題ないよ」

 

 

なんか1人癖強い人いなかった?超天才……ハッカー?自分で言っちゃうタイプなんだ…

というか、先生が俺のことを先に説明してたのか…よく信じてくれたな

 

 

「早速ですが、セリカさん。今回の異変についてなんですが、怪物が原因ということで間違いないですね?」

 

「あ、はい。そうです…でも、信じるんですか?」

 

「当然だろ。こっちの生徒が襲われてるし、お前に助けてもらったって言ってるんだ。動画もあるし、信用はできる」

 

「は、はい!」

 

「あ?どうしたんだよ」

 

「おそらくネル先輩が怖いんじゃないですか?」

 

「あたしはそんなに怖くないだろ!なぁユウカ?」

 

「うーん、初対面だとびっくりすると思います…」

 

 

黒見ビビってておもろい。そこからは、今回の戦闘で起きた被害やこれまでの状況と照らし合わせたり、頭使うことでパンクしそうです…主に黒見が

実際、修理費とかかなりの額にいくらしいし、いくら今回倒せたとしても異変の根本的な解決にはなってない

 

それにまだあいつらの目的を言ってない。黒見から言わないといけないんだけど…話を理解することで精一杯みたいだな

 

 

『黒見、難しいことは考えなくていい。とりあえず、俺達の知ってることをまとめてるだけだから』

 

「そうは言われても…発生条件とかそんな単語が聞こえたら……」

 

『とにかく目的と、俺達が持ってきたやつだけでも見せろよ』

 

「それもそうね……あの、ちょっといいですか?」

 

「どうしたのセリカ?」

 

「その異変の目的と戦利品ってやつあるんですけど…」

 

「「「早く言ってよ!!」」」

 

「ご、ごめんなさい…」

 

「いや、こちらこそ君の話を聞くひまを考えてなかった」

 

「それで?どんなことを知ってるの?」

 

「えーっと、まずは戦利品で…その怪物の装甲…と言っても皮膚だろうけど、それとそいつの核になるもの」

 

「なんだ?これ………硬いな」

 

「あぁ、ネルの言う通り、軽く、硬い…これを破壊するのは面倒だね。どうやって壊したんだい?」

 

「まず、普通の銃弾とか打撃は効かなかった。神秘を込めた攻撃じゃないと傷すらつかない」

 

「神秘の込めた攻撃…じゃあ神秘の込めた銃弾で削りきったのか?」

 

「いや、私は内側から攻撃したの。ハクが装甲を壊して、私がトドメ」

 

「ハク、というのはセリカさんのもう一つの人格だったっけ?」

 

「ユウカちゃん違いますよ。セリカさんの中にあるもう一つの魂です」

 

 

やっぱり俺ってもう一つの()()って思われるよな

魂とか意味わからないし…そこからはどんな戦闘だったのか、強さや特徴など特にネルさんが細かく聞いてきた、先生が言うには【C&C】というのはミレニアムからの依頼をこなすグループらしくて、ネルさんはその中でも最強。コールサイン00(約束された勝利)らしい

戦うことが好きだとかなんとか…結局、装甲や核はエンジニア部、特異現象捜査部、が調査するらしい。どういう素材なのか気になるんだって

 

 

「そうだ、セリカ。目的もわかってるって言ったよね?教えてくれるかい?」

 

「それは、ハクに聞いたほうが良いと思う。多分私より知ってるだろうから」

 

「わかった。ハクに代われる?」

 

「もちろんよ。ハク、出番よ」

 

『はいはーい。説明のときに登場するの多くね?』

 

「仕方がないでしょ。ハクの方が理解してるのが事実なんだし」

 

『それもそうか』

 

 

黒見と交代したら。とりあえず挨拶をする。少し奇妙に思ってるのか、ユウカさんとノアさん、ヒマリさんがジロジロ見てくる…あまり見ないでほしいんだけどね

雰囲気が変わってるのがわかるらしく、ネルさんからは好奇心が感じられる…大方、強いのかどうか…とかかな?残念ながら自分は弱いので勘弁

 

 

『えーっと、目的ですよね』

 

「そう。ハクの予想でも教えてほしい」

 

『じゃあまず、俺の予想…というか、多分答えですけど、今回の異変の目的はキヴォトスの革命だと思います』

 

「革命?どういうこと?」

 

『前提としてわかってほしいのが、狙いは生徒の持つ神秘と…俺の持つ器です』

 

「あの…神秘はわかるんですが、器というのは何ですか?」

 

『えーっと、難しいんですけど…生命の持つ肉体を概念として表したもの。ですかね』

 

「でもよ、お前は体持ってないだろ」

 

『目に見えないものだから概念なんです。そして俺の器は色彩の影響を受けてる』

 

「色彩……聞いたことがありますね」

 

「部長。おばあちゃんだから勘違いじゃない?」

 

「エイミ?あとでお話があります」

 

『色彩っていうのは、神秘の対となる力ですね。空が赤くなったときの根本は色彩の影響です』

 

「じゃあ、色彩ってとんでもないくらい大きな力があるんじゃ」

 

『そうです、だから狙ってる。神秘も色彩と同様大きな力があります。それは、2つの力が合わさると世界をひっくり返すほどの力です』

 

「だから、キヴォトスの革命…支配とか、そういうのも含めてってことね」

 

「かなり大きな異変ですよ…あの時みたいにキヴォトス全体で対抗しないと…」

 

 

キヴォトスの革命…と言っても、ベアトリーチェとか言うヤバいヤツと同じ目的なのかもしれない

狙ってるのが俺の器なのは、色彩の【恐怖】の力があるから

生徒が襲われて神秘を奪われるのは止めれない…つまり、俺の器が奪われたら詰みだな

連邦生徒会はミレニアムの技術で解析した結果がないと正確には判断できないって言ってるらしいし、ここからはウタハさんとヒマリさんに頑張ってもらうとして、俺がすることは一つ

 

 

『ネルさん。お願いがあるんですけど』

 

「あ?なんだよいきなり」

 

『強くなりたいんです。俺に戦い方を教えてください』

 

 

今以上に強くなることは絶対だ

 

 

「なんでだ?」

 

『俺の器が奪われたら詰みです。少なくとも狙っているものがわかってるなら、防止はできる。それに、俺が弱いと、黒見も危ない。体借りてるし、黒見は死なせるわけにはいかないんです、俺が黒見を守れるためにも……お願いします』

 

「……わかった。あたしは本気でしか戦えないから」

 

『いえ、それくらいじゃないと』

 

「というかよ……俺が守る。ってなんだ?目の前でいちゃつくな」

 

 

いちゃつく?……誰が…俺?

いつ?どこで?あれ〜誰かを守る宣言はそういう判定になるのか?

でも黒見は今まで何も言ってないぞ?

 

 

『黒見、俺変なこと言ったのか?』

 

「何も言ってないでしょ。実際私もハクを守れるために強くなりたいわけだし」

 

『だよな〜〜』

 

 

結局ネルさんは俺に指導してくれるらしいし、俺からしたらかなりありがたい

ここからの戦いは今回みたいにはいかないだろうからな…

 

キヴォトスの革命か…均衡が崩れるっていうのは簡単らしいな

だから、異変を止めるためにも…器の力についてもしらないといけないかもな

 

 

 




ん。いつもより長い
異変の始まりですね。まだまだ、異変の始まりですが、のんびり見ていってください

次回もお楽しみに〜
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