目が覚めるとプレ先世界で、セリカに宿ってた元人間 作:歯茎king
ブルアカエアプ勢なので口調とか呼び方とか全然わからないです…個性がある人はなおさらね…
先生からの質問!!
Q:ハクって、男だったんだよね?どこか苦労してないの?
A:普段の生活は、風呂とかトイレ、着替えも見ないようにしてますね。別に苦労とかは……強いて言うなら交代した時にスカートだから気持ち悪いのと、黒見から
「座り方!!」
って怒られますね
先生「苦労してるね〜」
ハク『大変ですよ〜女の子って』
◆◆◆◆◆
あなた自身の目的は一体何なのか、しっかり考えないとですね
その目的のために行動しているのか……目的を忘れているのか
あなたも、彼女も目的を持っているはずですから今の生き方をしている。
自分自身の願いをしっかり覚えといてください
「先生!さっきの大人なんだけど!」
黒見が会議室に入ってすぐに話し始めたが、そこにはすでに各校の代表者がいて視線が集まった
黒見は一瞬喋るのをやめてから「すみません…」と小さな声で言ってから席についた
この会議の本題は、見つけた拠点の調査報告……だったはずだけど、先程の大人の映像がキヴォトス中で広がっているからそれの対応、情報の整理がメインとなった
「じゃあ【C&C】からの報告だけど…なにかわかったかい?」
「ああ、あの拠点はマジでフェイクってことがわかった」
「はい!?ネル先輩、今なんて言いました!?」
「デカい声出すなユウカ。言いたいことはわかるけど、マジで空っぽだったんだあの拠点は」
「詳しく教えてくれる?」
「…あの拠点を見つけるのは簡単だった。【CHIMERA】を見つけて後ろをつければすぐに見つけれた。探知能力は有効範囲が決まってるみたいだな。と、それよりも…【CHIMERA】の進む先の部屋はどこも空っぽ。なんかの装置があるわけでも、他の【CHIMERA】がいるわけでもない」
「じゃあ何も掴めなかったの?」
「いや、少なからず掴めたことはある。装置は無かったが、魔法陣みたいなものが床に描かれてた」
「魔法陣?」
「その部屋に入ったはずの【CHIMERA】の後、あたし達もすぐに部屋に入った…けど、もうそいつはいなくなってた。透明化したわけじゃねぇ、それならあたしが気づく…でも気配はなかった。信じれねぇけど瞬間移動っていうのが最適解かもな」
ネルさんの発言に先生だけでなく、他校の人も驚いていた。
瞬間移動…そんなものはありえないし、再現なんてできるはずがない。ミレニアムは技術がトップクラスの学校だから、疑うはずなのに【C&C】はそれを疑わない…それはつまり、技術じゃどうすることもできない、現象が起きたってこと…
『瞬間移動ね…』
「ねぇハク。瞬間移動ってありえるの?」
『信じれるわけないよね…でも、可能性はなくはないだろ』
「なんで言い切れるの」
『俺もデカシロコさんも似たようなことしただろ』
「あ!ゲート!」
黒見の声に全員がこっちを向く…そりゃ真剣な会議ででかい声出されたらそっち見るよね
黒見は慌てて口を抑え、謝る…けどそれを先生が止める
「セリカ、ゲートっていうのはシロコも使ってるようなあれ?」
「え、まあそうだけど…と言っても私が使えるわけじゃないけどね」
「じゃあどうやってゲートを使うか知ってる?」
「え……っと……ハク、教えて」
『う〜ん…デカシロコさんから教えてもらったイメージ的には座標を繋ぐ?って言ってたけど…俺みたいに繋ぐ力を持ってるなら、神秘を使って発動させる………あいつら神秘持ってるじゃん』
「じゃあ、【CHIMERA】の能力?」
『兵器にそんなもの詰め込めるのは難しいだろうし、あの大人の力とか?』
「なるほどね…あの大人がゲートを開いて移動させてるってことね」
「…セリカ、それは本当かい?」
あ、会議中なの忘れてた…普通に黒見と話してるし…恥ずかしい思いするの黒見だけだから良いか?一旦黒見には他の人に説明をしてもらって、改めて考えようか
【CHIMERA】を運んでるのはあの大人だろう、さっきも言った通りゲートを使ってると思う
じゃあ魔法陣は座標を指定するためのマークって考えるのが丸い気がする
神秘のこともあの大人は知ってた。実際
『でも、だとしてもあの大人天才すぎるんだよな…ありえないでしょ、神秘について理解しました。神秘を使えます。兵器も開発できます……これなら王になるっていうのも可能なのかもね…どうしてそういう考えになったのかは知らないけど』
っと、1人でまとめていると会議がどんどん進んでいる。もう一度、あの拠点に言って魔法陣を調べるんだとか…神秘によって起動させてるなら、こっちが干渉しても使えるんじゃね?みたいな発想もあり、本拠地まで乗り込める可能性もあるな!
なんて脳筋すぎる考えをしているのがネルさん。
「ねぇ、ハクなら起動できる?」
『無理。あっちの座標がわかってないから繋ぐのは難しいな…というか、ゲートをちゃんと使えてない俺からするとデカシロコさんの方が最適でしょ…と思う』
「それもそうよね……なんで、あの大人は王様になりたいんだろう…」
『世界を作り変えるとか…簡単に考えることじゃないし、何考えてるんだろうな…』
結局今日の会議でさらなる対策、光の柱のこともキヴォトス中に注意喚起をしたし、すぐに【C&C】とエンジニア部であの拠点に向かって、先生もそれについていく形になった
神秘の利用目的だけでもわかればいいのに…と会議に出た全員が思っていた
翌日、エンジニア部と特異現象捜査部によって例の魔法陣が解析され、俺の予想通り座標を示すためのマークの役割をしていることがわかった。魔法陣が薄い板のようになっていて、座標のデータが入っていたんだとか……部活ってすげぇ
ちなみに、ネルさんの脳筋な考えは実現不可能らしい
そんな中……
俺と黒見は正実の剣崎ツルギさんと仲正イチカさんと光の柱を見に来ていた
「こう見ると、やっぱりデカいっすね」
「そうだな…」
「ねぇ、ツルギさん?服、血がついてると思うんだけど…」
「心配いらない…」
「ああ、これはちょっと前まで暴動を抑えてて、それの返り血っすよ」
「返り血…」
『返り血?』
暴力的ですな…
光の柱は太く、それに高い。ビルは軽く超えるくらいの高さまで伸びている
ここに来るまでは【CHIMERA】もいなかったし、気配があるわけでもない。でも、この柱の
近くには
「実際に調べれるわけでもないっすよね…」
「爆発するって言ってたし、危ない気がする」
「イチカ、今は周囲の索敵だ」
「はいっす」
周囲の確認を始めた時…
「上だ!」
『黒見!上から来る!』
「はい!?」
「っ!」
昨日も見た気がするこの光景。目の前にはもちろん【CHIMERA】がいる。
ツルギさんはすぐに距離を詰め、奇声を発しながら銃弾を撃ち込む。イチカさんがそれを援護するように後方射撃…連携の質が高いな…
黒見も、射撃をしようとする……が、俺が気づけなかった。
後ろにある
「え!?」
『やらかした…』
「いらっしゃい」
この声は…あの大人の…
交代する暇もなく、ゲートに飲み込まれた
「セリカさん!?」
「っ!」
残ったのは、【CHIMERA】の討伐をするツルギさんとイチカさんだけだった
「うっ……頭打った…どこ?」
『黒見、大丈夫か?……俺がちゃんと探知できてなかった。ごめん』
「大丈夫よ。周りは?」
『【CHIMERA】の気配はない。ただ、1つだけ気配はある…あの大人だ』
「わかった」
今いる場所は建物の中のようだった。でも、窓がない密室…薄暗い雰囲気であんまり居心地は良くない。気配を感じたのは例の大人…というか、見えづらかっただけで奥でこっちを見てる
黒見にそれを伝えると、銃をそっちに向け警戒心maxにしてる
「出てきなさい」
「あら、そんなに怖い声を出さなくてもいいんじゃない?」
「黒幕に優しく声をかける必要ないでしょ」
近づいてきた声…その大人は以前見た時と同じ格好をしていて、でもどこか満足してそうな雰囲気を感じる
黒見はまだ銃口を向けてるし、敵意剥き出しだ。それでも、大人は以前と同じように落ち着いたまま…それが不気味だ
「ここはどこなの。どうして私をここに連れてきたの」
「質問は1つずつが基本よ?でも教えてあげる」
「近づいてきたら撃つから」
「怖いわ〜でも今はお話がしたいだけ。何もしなかったら危害は加えないつもりよ」
「…信じれるわけないでしょ」
「悲しいわ。大人の話は聞いてて損はないのよ?」
「いいから教えなさい」
「はぁ、子供って自己中心的なのかしら…まあいいか、教えてあげる」
その大人はため息を付きながらも、そこに
「この空間は私がたまたま見つけた場所なの。ここでは時間の概念が歪んでいてね、外の時間の流れに対して早いときも遅いときもあるの。ちなみに今は、外の時間が早く進んでる」
「なんでそんな空間があるのよ」
「見つけただけよ、世界を渡っている時に見つけただけ」
「世界を渡る?」
つまり、こいつは俺達と同じように別世界から来たってことだ。正確には外の世界
信じれないわけじゃない…実例が2回もあるんだし、信憑性はある……かもしれない
「そして、ここに呼んだ理由は……あなたとお話したかったの。正確に言うと器を持つ者、だけどね」
「あんたは、器のことを知ってる。それは「見えてるから」って言ってた…一体何が見えてるの?」
「私の目は特別でね〜いろんなものが見えるの。その代わり…ヘイローを
『は?今なんて…』
ヘイローを持ってない?
なんでそんなことを言うんだ。外の世界から来てたらヘイローは無いはずだろ…先生と同じなんだから…
いや、違う。こいつは…そうじゃなかった
「もしかして…あんたって、キヴォトス出身なの?」
「そうよ。私はキヴォトス出身…あなた達と同じ元生徒よ」
「……じゃあなんで」
「どうしたの?」
「っ…じゃあなんでキヴォトスを壊そうとしてるの!!」
「作り変えるだけよ?」
「それは一度壊してるじゃない!!キヴォトス出身なら、キヴォトスのことを知ってるでしょ!?…なのになんで」
「そんなに簡単じゃないの。世界はそう簡単に成り立ってない」
均衡ってやつか、それならまだわかる。正義と悪がバランスよく存在しておかないといけない
プレ先世界は、正義が強くなる前に悪が大きくなりすぎた。だから世界が壊れた……他の並行世界だって同じだ。
「今の話を聞いてるキヴォトスに生きる存在達。私は、世界が壊れるのを知ってる…そうならないように世界を作り変える……そして私が王となりあなた達を導く」
「誰もそんなこと願ってないんだけど?それに誰に話してるのよ」
「この会話はキヴォトス中に広がってる。もちろんあの
なら先生もこいつの存在についてわかったのか、なら方法を具体的に知りたいな
黒見はいい感じに質問してるし、警戒も解いてない。器さえ守れればなんとかなるな
「言い忘れていたけど、もうすでに光の柱は3本立ってる。4本目もすぐに立つわ」
「は?そんなに簡単に立つものなの?」
「時間の概念が歪んでいると教えたでしょ。すでに外の世界は2週間以上経ってる。それに、この世界だけで神秘を集めていたわけじゃない」
「……あんたはどうやって世界を作り変えるつもりなの。できるわけ無いのに」
「可能だから言ってるのよ?私はそれだけの力がある」
「ヘイローを持っていない、ってことは自分の神秘が無いんでしょ。それなのに力はある?」
「さっきも言ったけど、私の目は特別なの。神秘は見えるし、使い方も目に見える情報のように流れ込んでくる。世界を渡る方法も、作り変える方法も、このおかげで理解した。そして、作り変えるには………色彩の影響を受けた器が必要不可欠」
ってことは、他人の神秘を自身のエネルギーとして使用してるんだな。自分には神秘が無いから1人じゃ何もできない…神秘を集めて研究のために【CHIMERA】を作った。って感じだな
やってること、ゲマトリアだろ
「……色彩も知ってるのね」
「もちろん。その器の持ち主が君じゃないことも知ってる。できれば持ち主と話したいんだけどね」
『まぁ、そうだよな……黒見、代わるか?』
「……ダメ、奪われたらどうするの」
黒見も黒見なりに考えてるんだ。それは理解してるけど、あいつは簡単には引いてくれないだろう
目の前に目的のものがあるんだ。逃すわけにはいかないだろうな…なんとしてでも交代させる手札があるんだろう
「今、持ち主と話をさせてくれたら…最後の柱を立たせるのを少し遅らせるわ。そして、ここで器を奪うこともしない」
「それってつまり、すでに奪う方法はあるってことでしょ」
「意外と冴えてるわね。そうよ…方法はある、教えてあげましょうか?」
「聞きたい。って言っても教えてくれないんでしょ」
「持ち主と話をさせてくれたら教えるわ」
「っ……私には情報は教えないってことね」
「安いものではないので」
『代わるぞ黒見。最悪の場合でも帰れる』
「本当に?」
『あいつの言った通り、ここが別の空間ならあの時と同じように世界を繋ぐゲートは開ける。もちろん、デカシロコさんがいる所に飛ぶんだろうけど』
「………わかった。危なくなったらすぐに使ってね」
『気は抜かない』
そして俺が表に出る。その瞬間、そいつの目つきが変わった。
それもそうか、やっと見つけたものだもんな……情報を吐き出させる。余裕ない顔も拝んでみたいな
「あなたが持ち主とすぐにわかりました」
『そーかよ。で?でてきたんだ、作り変える方法と器が必要な理由、奪う方法を教えてもらうぞ』
「もちろん。約束は守るわ、そういう契約だもの…でも最初に教えて?」
『……なんだよ』
「どうやって、その器を手に入れたの?」
『残念だけど、それは俺も知らない。気づいたら持ってたってことしかわからない』
「そう……では、質問の答え。
第一に作り変える方法と器が必要な理由、これは同じことなのでまとめて説明するわ。私の方法としては、いくつもの世界を繋げ、莫大なエネルギーを使い作り変える」
『世界を繋ぐね…ゲートを使えるからその応用ってことか』
「そのとおり、と言っても私には神秘がない。だから、生徒の神秘を使ってエネルギーを貯めるの。これまでも、そうやって世界を渡ってきた」
『じゃあ、俺の器…色彩の力はなんで必要なんだよ』
「色彩の力は、完全に未知数。そして、神秘の力を大幅に上昇させるの…神秘だけでは世界を繋ぐには不十分…だから、色彩の力が必要なの。もちろん、器じゃないといけないのはその器を核としてゲートを繋ぐからよ」
『追加に質問。どうやって、色彩の力を知った?』
「たまたま、1つの世界で色彩の影響を受けた生徒を見つけたの。その力は私の望みを叶えるのに必要とすぐにわかったわ」
多分、その生徒っていうのはデカシロコさんだな。プレ先世界にも行ってたのか、色彩の力を知ってるのもそれのせい…先生も色彩の影響を受けたことも知ってそうだな
『その生徒から器を奪えばよかっただろ』
「できたら苦労しないわ。その生徒、強いんだもの。私は他人の神秘がないと何もできないひ弱な人間よ?それにその生徒は完全に色彩の影響を受けてた」
『どういうことだ?』
「器と魂のどちらも影響を受けてしまっていると、神秘を恐怖に染め上げて、私のゲートにバグが発生する可能性があったの。だから、あなたみたいに魂は通常で器だけ色彩の影響を受けたものが欲しかった」
魂のことも見えるから、どれくらい影響を受けてるのかわかるのか…一体どれだけ時間かけたんだよ。
作り変える方法も器が必要な理由もわかった。あとは、奪う方法だな…の前に
『なあ、もう一つ聞いてもいいか?』
「もちろん。あなたとの話は長いほうが面白いの」
『寝言は寝て言え………お前はどうして、そんなに情報を言うんだ?損しかないだろ』
そうだ、損しかないのにここまで教える必要はあるのか?
俺と話すため、とか言っても限度はあるだろ。俺達に止めてほしいわけでもないのに……理由は何かあるのか?
「そうですね…ただの興味です」
『意味わからん』
「この情報を教えたところで、解決策が練れるわけではない。あなたの器さえ奪えれば、目的は達成できる。もう始まっているのだから教えた所で何も損はないの…むしろ、
『いらん癖を出すな、そんでそういうのはフラグって言うんだよ』
「それも同じでしょ?」
『………』
「………」
少しの沈黙。本当に十秒とかそれくらい、でも沈黙は居心地が悪い
そしてその大人は、最後の質問に答え始めた
「最後に、器の奪い方だけど…あなたの考えを教えてくれない?」
『考えね…』
「ええ、あなた実は予想は付いてるんじゃない?」
「え!?そうなの、ハク?」
心でも読んでんのか?
別に、方法の予想がないわけじゃない。神秘を奪う方法とか、器のある場所とか考えたら何となくわかる
『じゃあ予想。器を奪う方法は……黒見を殺すこともしくは、黒見が無抵抗なこと。つまり、黒見の器を壊すことだ。
黒見の中には、2つ器がある…で、そのうちの黒見の器はお前からしたら邪魔なんだろう。めっちゃ邪魔な意思を持ってるか、黒見が表に出てたら俺の器を感じ取りにくいとか…理由はわからんけど邪魔な器は無い方がいい……
奪うのは、お前か【CHIMERA】だな。神秘を奪う応用だろ…俺的には、お前がやると思う【CHIMERA】にそんな機能をつけてなさそう。器を見つけて、邪魔なものを壊す機能はあるから、【CHIMERA】自体が器について知ってたんだろうな』
一通り説明を終わると、相手は黙ってた。
黒見は、「私が負けたらダメなのね……渡すつもりはないし、無抵抗はありえない」とかブツブツ言ってる。
さて…答えは……
「すごいわ、正解よ!」
『合ってるのかよ』
「正確には9割正解だね」
『残りは?』
「奪うにはもう一つ方法がある。それはね………
『なるほどな』
「待ってハク。どうしてハクが消えたら奪えるのよ」
『こいつが説明してくれるだろ』
「もちろん、どんな人間にも魂と器があるのは君たちは知っているはずよね?」
『ああ、そんでキヴォトス人の神秘も魂にリンクしてることも知ってる』
「そうよ。そして魂と器も密接にリンクしている…つまり、君の魂が消えると器の所有権がなくなるの。この女の子はあくまで
『所有権のない器は何一つ抵抗しないから、他の方法よりも簡単に奪いやすいってことね』
「理解が早くていいわ」
「じゃあ、ハクも負けたらダメで私も負けたらダメってことね」
『黒見は死なないだろ。俺も死なないし』
「どうして言い切れるのよ」
『互いに守り合ってるからだろ』
「……そうね」
『照れた?』
「うっさい!」
少しは気が緩んでいるかもしれないけど、相手は何一つ動かない。様子を見ているのか、もしくは何か考えてるのか…
「と言っても、私は君の器は必ず手に入ると確信してるわ」
『なんでだ』
「なんとなくよ。奪う姿が目に見える」
『厨二病は卒業しろよ』
「ふふっ、君との会話は面白いわ。敵意はあるけど、ちゃんと話を聞いてくれるからね………ご褒美に私の力を教えてあげる」
『何言ってるんだ?お前の力は…』
「目の力だけじゃないのよ。私はヘイローも神秘も持っていなかったけど、目の力以外にも
ソウゾウを実現させる力があるの」
「創造?それとも想像?」
『ソウゾウね……どっちなんだ?』
「作る方の創造よ。その力でゲートの開発も行えたし、今回の異変の核となる部分を作れた」
『便利な力だことで』
実際に神秘があれば座標の魔法陣とかも作り上げれてるところをみると、ちゃんと創造なんだろうな。また厄介な力だ
その大人は、少し笑いながら近づいてくる
「安心して、今は奪わない。そういう契約でしょ」
『……言っとくけど、お前の思い通りにはならないぞ』
「楽しみにしておくわ。どうぞ、後ろのゲートで帰れるわ。それに止めたくても、私も今は神秘を扱える……簡単に倒されないことを覚えといて」
『そうかよ』
「ハク、本当にこのゲートで帰れるの?」
『大丈夫だろ。コイツ自身俺の器が奪えなくなるようなことはしたくないだろうし』
「それもそうね」
「じゃあ、すぐに会えることを楽しみにしておくわ」
「皿洗って待ってなさい!」
『首な。バイトしてるんじゃないんだから』
そうして、俺達はゲートに入る。最後に見たあいつの顔は自身に満ち溢れていた
そのまま…視界が暗くなる。ゲートってこの感覚なのも不思議だよな
気づいたときには、1つ目の柱…連れて行かれたときと同じ場所に寝転がっていた
すぐに、正実の生徒が来て連邦生徒会まで連れて行ってくれた
その子たちから聞いたことは…あの大人が名乗っていたこと、開戦を宣言したことだった
「私はアトム。世界を作り変えに来た者よ……ここから【CHIMERA】の数は増やすし、もっと戦闘特化のモノにしていく……これが開戦の狼煙よ」
◇◇◇◇◇
「神秘の力を大きくするために、彼の器を使いますか…彼女は小鳥遊ホシノや砂狼シロコのような存在なのかもしれませんね……彼女の名前もそれを表しているようです。さながら創造のアトゥムですね……クックックッ」
もう少し早く投稿するつもりだったのに、かなり遅くなりました。すみません!
今回、会話が殆どで若干見栄えがないかも?
最後まで読んでいただきありがとうございます!
次回もお楽しみに〜