【力】の在り方を私は探す 作:敵連合の信者
個性 とはなんだろう? ヒーロー とは?
「負けない事、相手を倒せる事……それだけじゃない筈」
私はいつも考える。だって【個性】は
卒業後を見据えた進路希望を調査される時期になりクラスで用紙が配られる。その用紙を記入し回収される中で事件は起こった。
「ははっ! クソナードが雄英高校に志願だァ?
【爆豪 勝己】……クラスでもトップクラスの身体能力と学力を併せ持ち、この社会で最も重要な強力な個性を有しているエリートだ。
「笑い者だね……」
「だよなァ! 雑魚が雄英に受かる訳ねェんだよ! なァ【清水】
私の発した独り言を聞き取った爆豪が私に同調を求めて来た。いや……同調と見下しが並立していると表現した方が正しいかもしれない。
「なんで私に聞くの?」
「ンなもん決まってんだろ? テメェが
私と爆豪……そして緑谷君は幼馴染だ。皮肉にも付き合いは長く人物像や性格・趣味嗜好、将来の夢はわかっている。だから私へと投げかけたのだろう。
「もう1度聞くよ?
「そりゃあテメェが呟いたからだ!」
「あっそ…………ふーん。雄英高校の【ヒーロー科】ねぇ。思想から考えれば【敵】の方が性分に合ってるんじゃない……爆豪君?」
「……ッ! テメェいつの間に!」
「他人の物を奪う癖に自分は隙だらけ……笑えるよね?」
空気が張り詰める……そんな時にいつも仲裁してくれるのは緑谷君だ。
「もう良いよ! 清水さんもかっちゃんも落ち着いてよ! 僕が雄英高校の……【ヒーロー科】を目指す方がおかしいんだからコレ以上争わないでよ!」
「…………そうだね。緑谷君の顔を立ててコレで終わらせよう。侮辱してゴメンね爆豪君?」
「………………チィッ! クソがあァ!」
爆豪君は用紙を投げ捨てて教室を飛び出した。私はその紙を回収してクラスの用紙を集める。
「ゴメン緑谷君……私は爆豪君を追いかける。後は任せたよ」
「その……やり過ぎないで……」
「大丈夫だよ……多分」
私は緑谷君に後を託して教室を飛び出した。
「
「来てンじゃあねェよ!」
学校から最も近い河川敷に爆豪君はいた。そして荒れていた。
「衆目の場所で君を貶めた事は申し訳ない。爆豪君の精神を傷つけている事も含めて。さて……付き合ってあげるよ?」
私は手袋を手渡した。防寒具が不要な季節に渡す理由は明白で……喧嘩だ。
「女を殴る趣味はねェ!」
「
私は彼の右頬をぶん殴る。コレで
「2人共! またここで殴り合ってたの!?」
学校を抜け出した私達が満身創痍になるほど殴り合っていると緑谷君が仲裁の為に割り込んで来た。
「「緑谷君/デク……」」
どこか汚れた印象のある緑谷君が私達に語りかける。
「帰ろう? そんなに傷だらけだとまた心配をかけるよ?」
爆豪君が緑谷君の手を取る。正直に言えば爆豪君自身は根が悪い人じゃないと幼馴染の私達は識っている。粗暴で傲慢だけど真面目で思慮深い一面もある……目立たない一面なのが残念だ。
「まさかとは思うけど、2人共個性は使って無いよね?」
「「当然素手で殴り合った」」
「そっちもそっちなんだよなぁ……」
この社会では他人への個性の使用が原則許されない。基本的に許可を受けて使える能力であり、【犯罪者】を捕らえるのは基本的には【警察】もしくは【ヒーロー】だ。
「そういえば清水さんは公務員を目指す為って言ってたけどどこに進学するの?」
「雄英高校【ヒーロー科】。日本屈指の環境整備がされてる学校なら色々な事が学べる……そんな気がする」
「清水の能力なんてクソ能力だろうが」
「否定は出来ないけど……」
そう。私の能力はクソ能力だ。個性は汎用的とも言える【凍結】と【水分操作】……正直この【個性】
「そんな事ないよ! 清水さんの個性があれば助けられる人は絶対にいるよ!」
「ンなモンより俺の爆破の方が100パー上だ!」
「認めるよ。討伐でも救助でも強い出力で扱える個性は重宝出来る。そういう意味では爆豪君の能力はヒーローに相応しいと思う。幼馴染の色眼鏡無しで……」
「清水さん……」
そう。それで良いんだ……。知られたくない。私の……
2人を連れて帰ろうとして近道の為に路地を抜ける。慣れ親しんだ道だ。いつも通りの……
「オイ……なンだ? アレ?」
「不気味な動き?」
「ッ! 逃げるよ2人共!」
「なっ……うわ!」
「おイ! 離せ!」
私は2人の手を引いた。わからない……得体が知れないけどアレがヤバいのは分かった。そしてコレを世間では
「まさか……【
「ハァ!? ンでこんなとこいンだよ!」
「逃げよう!」
「エサカ゚3ビキ……ヒ……ヒヒャヒャヒャヒャヒャアァ!!!」
ヘドロのような何かが私達を襲い最初に緑谷君が……
「「!?」」
「「デク/緑谷君!?」」
「僕は良い! 逃げて!」
「デク……お前……」
「爆豪君! 逃げないと!」
爆豪君の足まで止まった。視線は緑谷君の瞳を射抜く。その瞳には……
「駄目……駄目だよ緑谷君!」
覚悟……緑谷君は私達を逃がすつもりだ。どうして? どうして……
「なせ……ッ! デクを離せえぇ!」
「アァ!?」
爆豪君が【敵】に爆撃した。もう法律とかそんな事を考えている場合じゃない! でも!
「駄目……私じゃあ……何も出来ない……」
「怖くて……動けない……」
画面越しじゃない
「チクショウ! バテてなきゃこんな奴!」
爆豪君も肩で息をしてる。私の……私のせいで……
「行かせ……ない……! 2人には……傷つけ……させない……!」
「緑谷君!」
「デク!」
【個性】の無い緑谷君が必死に藻掻いている。爆豪君も必死に救出をしている。なのに……私は……
「助けて……誰か……誰か緑谷君を助けてえぇぇ!! 」
「やれやれ……覚悟を見せられて背を向ける訳にはいかん。それに……」
私達の間を影がすり抜け力強い声が響く。その一拍後突風が巻き起こる。
「助けを求める声を聞き届けた! ならば応えよう!
【私が来た】
と! 」
私達の前に
プロフィールは次の回で纏めてます。
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