その頃、S.O.N.G本部の司令室では戦闘ヘリ部隊の反応をキャッチした。
「これは…!中国軍の戦闘ヘリ部隊が展開、そのまま恐竜達に攻撃を仕掛けています!」
「何だと⁉︎」
現に無人機からの映像にも戦闘ヘリが恐竜達に機関砲で攻撃を仕掛けている様子が映し出されていた。
さらにレーダー上の反応から続々と中国軍の部隊が万里の長城に集結しているが見てとれた。
「さらに万里の長城目指して大部隊が集結しつつあります!」
「すぐに辞めさせるよう連絡を入れろ!」
「駄目です!こちらからの呼びかけに一切応じません!」
状況を問いただすべく中国軍に連絡を入れようとするも呼びかけに応じず、その間にも戦闘ヘリは攻撃を続けている………
場面変わって万里の長城付近では突如として現れた戦闘ヘリ部隊がカルカロドントサウルスとS.O.N.G・
「ライデン!レップウ!」
「大丈夫か、ムサシ!」
「くっ…軍が強硬手段に出るとは…!」
「やめて!恐竜相手にこんな事…!」
「酷い…!」
幸いにも
すると戦闘ヘリ部隊に動きがある。
機関砲では効果が薄いと判明するや否や、今度はロケット弾ポッドから多数のロケット弾が発射された。
「何ッ⁉︎」
「機関砲のみならずロケットを放った⁉︎」
「なんてことしやがるんだ、アイツら⁉︎」
更なる攻撃に驚く中、ロケット弾は次々と命中し爆発する。
これらも
そんな中、度重なる攻撃にカルカロドントサウルスの怒りは頂点に達し、戦闘ヘリ部隊に向けて吼えると身体が赤く光出す。
口内に火炎を溜め、エネルギーがある程度溜まったのを確認したカルカロドントサウルスは戦闘ヘリ部隊目掛けて火球を放った。
カルカロドントサウルスの口から放たれた火球は戦闘ヘリ部隊目掛けて飛んでいき、尾翼に直撃した。
直撃を受けたヘリはバランスを崩し墜落する。
「ああッ⁉︎」
「火の玉を発射したデス⁉︎」
「
「それよりも大変!ヘリが!」
火球が直撃した戦闘ヘリの一機はバランスを失いどんどん落下していき、このままでは勢いよく地面に激突してしまう。
「…させない!」
響は駆け出しヘリが墜落する地点に立つと、両手を広げ構える。
するとヘリが落ちてきたタイミングで機首部分をがっちりと掴み、激突を阻止する。
そのまま地面に下ろすとコクピットを覆う防弾仕様のキャノピーを文字通り引っ剥がし、パイロット2名に声を掛けた。
「き、君は…?」
「大丈夫ですか⁉︎すぐそこから離れて下さい!」
「あ、ああ、分かった…!」
声を掛けた少女に困惑しながらも彼女の指示に従い急いで脱出し、それを確認した響もその場を離れる。
それからしばらくして限界を迎えたのか、戦闘ヘリは爆発した。
「危なかった…」
「ヘリのパイロットは無事のようね…」
「でもカルカロの怒りは収まって無いデス!」
切歌の言う通り、カルカロドントサウルスは上空のヘリ編隊に向けて火球を連続で発射していた。
火球はヘリコプターの機動により虚しく外れるも、すかさず何発も放つあたり怒りは相当なものだろう。
対する戦闘ヘリ部隊は編成を整え恐竜達を照準に捉える。
そして最大級の威力を誇る兵装を使用した。
バシュッ!バシュッ‼︎
そう、対戦車ミサイルを放ったのだ。
「とうとうミサイルまで⁉︎」
「このままじゃトゲ丸達が…!」
「そうはいくか!」
今度はゼウスが駆け出し恐竜達の前に出ると、両手を翳しリングを起動させる。
すると前方を覆うように電磁フィールドが張られ、十数発の対戦車ミサイルは電磁フィールドに阻まれ爆発した。
ゼウスによって阻まれても尚、戦闘ヘリ部隊は続け様に対戦車ミサイルを放った。
放たれたミサイルはガブ達の方へ飛んでいく。
「ッ!ヨロイ丸、お願い!」
すかさず未来はディノホルダーに技カードをスラッシュし、ヨロイ丸の身体が青い光に包まれる。
ヨロイ丸の口から激流が湧き出し、やがて鞭の様にしなるとミサイルに向けて飛ばした。
器用な鞭捌きで対戦車ミサイルを一つ残らず絡め取り、地面に叩きつける事でミサイルを破壊した。
ヨロイ丸が見せたファインプレーに皆驚愕する。
「ええーーーッ⁉︎」
「すごい…!」
「
「見て、戦闘ヘリが撤退していく!」
対戦車ミサイルでの攻撃が失敗に終わったのか、戦闘ヘリ部隊は踵を返すように撤退する。
「これで終わったのかな…?」
「…いや、まだ終わりって訳じゃねぇみたいだ。」
オーディンの言う通り、次の部隊が現れる。
上空を凄まじいスピードで通過する機体…戦闘機が4機編隊で現れた。
「戦闘ヘリの次は戦闘機だぁ⁉︎」
「あの戦闘機…爆弾を積んでるぞ!」
「えッ⁉︎」
驚くのも束の間、通過した戦闘機編隊が再びこちらに戻ってくるとウェポンベイから爆弾を数発投下した。
「爆弾を投下したわ!」
「なんて事を!」
「させるかよ!」
投下された爆弾に対しクリスはアームドギアを4門の三銃身ガトリング砲へと変形させ弾幕の一斉掃射をお見舞いする。
クリスの活躍により爆弾を破壊したが、それでも戦闘機編隊は食い下がり再び爆弾を投下しようとする。
「させないわ!アガートラーム、メタモルフォーゼ!」
今度はヌアザが動き、メタモルフォンの液晶画面をタッチしてシンフォギアを纏う。
そのタイミングで爆弾が投下されるも、周囲に展開したビットからビームをお見舞いする。
ビットから放たれたビームは自由落下中の爆弾を正確に撃ち抜き破壊、残りのビームは戦闘機のコクピットを掠めるように通過する。
「これ以上やるつもりなら、容赦なく撃墜するわよ!」
ヌアザの警告が効いたのか戦闘機編隊も撤退したものの、入れ替わりに別の部隊が投入された。
「次から次へと…!」
「キリがない!」
今度は4発のジェットエンジンを持つVTOL輸送機が8機現れ、機体下部に2機…合計16機の兵器を空輸していた。
「あれは一体…?」
訝しむ彼女達を他所に輸送機部隊は所定の位置に着くと、空輸していた兵器を切り離し離脱する。
兵器の方は脚部のブースターを噴かし、衝撃を和らげて着地した。
その兵器は全長6m程の大きさで灰色の外骨格に覆われおり、脚部にはラプトル種特有のシックルクローを備え腰部に2門の機関砲を搭載した兵器…
まるで全身骨格がそのまま動いているような外見のロボット兵器は装者達と恐竜達を見据えると、生物のような唸り声を上げる。
グロロロ…!
「何あれ⁉︎」
「化石が機関砲背負って現れたデス⁉︎」
「今までの兵器とは根本的に違うわ…!」
「何なんだ、あれ…?」
「ドクターの新兵器…って訳ないわよね……?」
「分からん……だが、俺達に敵意を向けているのは確かだ…!」
突如現れた謎のロボット兵器にS.O.N.G側はおろか
するとロボット兵器に動きがあり、構えたかと思えば機関砲から弾丸がばら撒かれた。
ズガガガガガガガッ‼︎
「撃ってきた⁉︎」
「つーことは、アタシらの敵って訳だな!」
「あのカラクリが何であろうと、向かってくるなら斬り捨てるまで!」
謎のロボット兵器からの攻撃を受けた事で彼らを敵認定した双方は反撃に打って出る。
先手とばかりに翼が剣を掲げると上空に無数の剣が出現し、剣を振り下ろした瞬間に無数の剣が降り注いだ。
続いてオーディンが槍を投擲すると大量に複製し、そのまま謎のロボット兵器目掛け降り注ぐ。
無数の剣と槍が謎のロボット兵器目掛けて降り注ぎ、そのままグサグサと突き刺さった。
…が、あれほどの攻撃を受けたにも関わらず謎のロボット兵器群は破壊どころか傷一つ付いていなかった。
「えッ⁉︎」
「傷一つ付いてない⁉︎」
「どうなってんだ⁉︎」
驚愕する彼女らを他所にロボット兵器は咆哮を上げ、一斉に走り出す。
グロロロォォ‼︎
「こっちに来る!」
「響、ここはひとまず休戦だ!まずはあのロボット兵器を叩く!」
「はい!」
襲い掛かるロボット兵器を前に彼らは共闘を決め、ゼウスと響は駆け出した。
「ホゥワタァァァァーーーー‼︎」
「うおりゃあァァァァーーーー‼︎」
2人のブースト加速を上乗せした一撃をお見舞いするも、ロボット兵器の両手でその一撃を受け止めた。
「何ッ⁉︎」
「うそ⁉︎」
「響さんとゼウスの攻撃を防いだ⁉︎」
響とゼウスの攻撃を防いだロボット兵器は2人に対し反撃とばかりにサマーソルトキックをお見舞いする。
幸いにも2人が咄嗟に身を引く事で回避するも、その間にロボット兵器は恐竜達に接近し攻撃を仕掛ける。
ある1機は機関砲による攻撃を、ある1機はすれ違いざまの切り裂きを、またある1機は取り付いての引っ掻き攻撃を恐竜達に行った。
特にカルカロドントサウルスに攻撃が集中しているようで、カルカロドントサウルスは噛みつきや尻尾攻撃で応戦するもロボット兵器の俊敏な動きにより悉く回避される。
他の恐竜達も応戦しているが、ロボット兵器の俊敏な動きに翻弄され思うようにダメージを与えられていない。
「カルカロドントサウルスに攻撃が集中している…!」
「カルカロだけでなくパラパラ達も襲われてるデス!」
「やろう…!これでも喰らいやがれ!」
クリスは腰部アーマーを展開し、多数の小型ミサイルを発射した。
放たれた多数の小型ミサイルはロボット兵器を捉え、ホーミング機能により縦横無尽に駆け回るロボット兵器群を追尾する。
ロボット兵器は機関砲で数発を撃墜するも残ったミサイルが次々と命中した。
「よしッ!これで……ッ⁉︎」
爆煙が晴れた光景を見て、クリスは勿論のこと他の装者達も絶句する。
何故ならミサイルが命中したのにも関わらず、件のロボット兵器には傷一つ付いてないのだ。
「嘘…!」
「クリス先輩の攻撃が効いてないデス⁉︎」
「全くだらしないわね、貴女達!私のビットさばきで軽くやっつけてやるんだから!」
そう言うとヌアザは複数のビットをマントから繰り出し、ロボット兵器群に向けて展開する。
ビットからのビーム攻撃にビーム刃を展開しての斬撃を喰らわせるも、先程と同様効果は無かった。
「嘘ッ⁉︎」
「ヌアザのビットが効かないだと…⁉︎」
「…もしやこれは、俺達の攻撃が通じてないのでは⁉︎」
ゼウスがそう推測する中、一際猛々しい咆哮が鳴り響く。
カァァァァァァン…‼︎
装者達が振り向くと、カルカロドントサウルスが咆哮を上げ身体が赤く光り出した。
そのまま口内に火炎を溜めると、ロボット兵器目掛けて火球を放った。
火球はロボット兵器の俊敏な動きで躱されるものの、それが癪に触ったのか怒り狂ったかのように火球を連続発射した。
その勢いは凄まじく、流れ弾が恐竜達に命中したり森林に当たって燃え広がったりと下手すればこちらが巻き添えでやられかねない状況になった。
「こっちに火の玉が飛んできたデス⁉︎」
「怒り狂って我を忘れているのよ!」
「このままじゃ巻き添えでやられるぞ!」
「何とかしてカルカロドントサウルスの怒りを収めないと……ならッ!」
「未来⁉︎」
すると意を決した未来がカルカロドントサウルスの方へと飛んでいく。
カルカロドントサウルスの方は未来に向けて火球を飛ばしたが、彼女は回避してカルカロドントサウルスの頭部へと寄り付く。
「落ち着いて!私達は貴方の敵じゃない!」
未来の呼びかけにカルカロドントサウルスは苛立ち、頭部を振り払うが未来は腕部の鞭を駆使し離さないようにしっかりと掴む。
「大丈夫、大丈夫だから……」
何とか宥めようとする未来。
すると彼女のディノホルダー内部にある石板がほんのり光り出した次の瞬間、カルカロドントサウルスの昂っていた気持ちが収まり次第に落ち着きを取り戻していく。
その間にロボット兵器はカルカロドントサウルスに襲い掛かるが、ガブ達の奮戦により退ける事に成功した。
しばらくするとカルカロドントサウルスの怒りは収まり、無闇矢鱈に火球を撃つのをやめた。
何とかカルカロドントサウルスを鎮める事に成功したものの、件のロボット兵器は装者・恐竜双方に攻撃を仕掛け、その上シンフォギアが効かない事も相まって状況が不利なのに変わりはない。
「カルカロの怒りは収める事は出来たけど…」
「不利な状況には変わりねぇな……」
「どうすれば…?」
S.O.N.G・
出てみると意外な人物の声がした。
『お前達、無事か⁉︎』
「ど、ドクター⁉︎」
「ソーノイダさん⁉︎」
「何故私達のディノホルダーから⁉︎」
『あ?そんなのハッキングしたからに決まってるだろ!それよりも今苦戦しているようだな⁉︎』
「あ、はい!正体不明の恐竜型ロボットに強襲され、応戦しようにもこちらの攻撃が通じていません!」
『やはりな…!あのロボット兵器はシンフォギアを纏う
「何ッ⁉︎」
「何か知っているの⁉︎」
『この際だ、主神三柱だけでなくS.O.N.Gの小娘達にも特別に教えてやろう!耳の穴かっぽじってよ〜く聞け!今お前達が戦っているのは異端撲滅用化石型高度戦闘ロボット【
「“フォッシロイド”…?」
「“ガンラプター”…?」
「なんか肩書きが物騒なんだけど…?」
Dr.ソーノイダの口から出た聞き慣れない単語に首を傾げる一同。
『…まぁいきなり言われても何のこっちゃのお前らに我輩が一から説明してやろう。コイツはシンフォギアを含む
「対シンフォギア用の戦闘ロボット⁉︎」
「私達の攻撃が通じない事に関係があるの⁉︎」
『左様!コイツらには超エネルギー元素【アクトニウム】を核とするリアクターと動力を各所に送るエネルギーライン、そして強固な外骨格で構成された兵器であり、特に外骨格が厄介な代物だッ!
「ちょ…ちょっと、ストーップ!いきなり専門用語聞かされてもサッパリ分かりません!」
「ドクター、響の言う通りです。簡潔に説明して下さい!」
『…良かろう。簡単に言えばその【D-因子】の働きにより聖遺物由来の力・効能を分解・無効化するのだ。シンフォギアの攻撃が通じないのはその為だぞ。』
Dr.ソーノイダから明かされた真実に一同は驚愕する。
「そんな因子があるだなんて…!」
「道理でアタシらの攻撃が効かなかった訳だ…」
「何とかならないの?」
『…なる!一見無敵に見える
Dr.ソーノイダが言い終わる前にガンラプターの一体がカルカロドントサウルスに飛び掛かるも、尻尾攻撃によってガンラプターを吹っ飛ばす。
吹っ飛ばされたガンラプターは地面に激突しのびていると、すかさずカルカロドントサウルスが火球を吐いた。
火球はガンラプター目掛けて飛んでいき、命中と同時に激しく燃え上がる。
ガンラプターは断末魔の悲鳴を上げ、そのまま爆散した。
「えッ…⁉︎」
「倒せちゃった…」
「私達の攻撃が効かなかったのに…」
「どういう事?」
自分達の攻撃が通じず、カルカロドントサウルスの攻撃が通じた事に困惑する装者達。
すると未来が何かに気付く。
「…もしかしてカルカロドントサウルスの技カードを受けたから?」
『そ!の!と!お!り!
そう豪語するDr.ソーノイダ。
唖然とする装者達を他所に彼はアドバイスを送った。
『と!に!か!く!
「…聞いたわね、オーディン、ゼウス!そうと決まったらアイツらにありったけの技カードをお見舞いしてやるわよ!」
「弱点が分かりゃこっちのモンだ、いくぜ!」
「承知した。いくぞ、ギガンティス、カタフラクト!」
先に動いたのは主神三柱だった。
3人はダイナラウザーを構えると、まず先にヌアザとゼウスが技カードをスラッシュしトリガーを引く。
次の瞬間ギガンティスとケートスの身体が光り出し、ギガンティスの口から火炎が吐き出されケートスの足元から渦潮が巻き上がりガンラプター達の元へ流れていく。
激しい炎と水の攻撃が3機のガンラプターに襲い掛かる……が、ここでアクシデントが起きる。
2つを技を同時に繰り出し、ガンラプターの目前でぶつかり合った時に爆炎と激流…相反する2つがせめぎ合い相殺されてしまう。
そのせいで肝心のガンラプター3機には全くのノーダメージだった。
「「「………え?」」」
まさかの結果に皆唖然とする中、ヌアザがゼウスを責め始めた。
「ちょっとゼウス!何してくれてんのよ⁉︎」
「え、ちょ、俺のせいか⁉︎」
「アンタ以外に誰がいるってのよ!このバカ!」
「な…誰がバカだ!」
敵が目の前にいるにも関わらず喧嘩しだす2人。
これ幸いとばかりにガンラプターは2人を標的に定め、襲い掛かる。
だがマリアがすかさず技カードをディノホルダーにスラッシュし、エースは空から現れた竜巻を見に纏う。
そして竜巻を見に纏ったままガンラプターに突進していき、3機共上空に吹っ飛ばした。
それを確認した切歌もディノホルダーに技カードをスラッシュし、上空からプテラノドン3匹を召喚する。
プテラノドンは上空に巻き上げられたガンラプター3機をその翼で斬りつけた。
プテラノドンの斬撃を受けたガンラプター3機は火花を上げ爆散した。
2人の連携プレーにヌアザとゼウスが唖然としていると、その2人から説教を受けた。
「ちょっと2人共!喧嘩してる場合じゃないでしょ!」
「そうデス!ここは皆んなで協力してガンラプターをやっつけるデス!」
ガンラプターが4機やられた事を皮切りに、4機編隊で連携し恐竜達に襲い掛かる。
ライデンとレップウの所にもガンラプターは迫るが、オーディンはダイナラウザーに技カードをスラッシュしトリガーを引いて発動する。
するとレップウの身体を猛烈な風が渦巻き始めたと同時に、もの凄いスピードで駆け出した。
駆け出したレップウはガンラプター2機の目の前で消え、周りを囲むように旋風が巻き起こったかと思えば目にも留まらぬ連撃を浴びせ破壊した。
ガンラプターを倒して勝ち誇った表情をするオーディンだが、残りのガンラプターが油断大敵とばかりにその隙を突いて彼女に襲い掛かる。
「ッ!しま…!」
「ガブ、奏さんを守って!」
すると響がガブに指示を出し、オーディンに襲い掛かろうとしたガンラプターを突進で退けた。
「お前、何で…?」
「何でって…困った時はお互い様です!今は協力してガンラプターをやっつけましょう!」
響のあっけらかんとした反応に唖然となるオーディン。
そんな中、今度はガブを標的に変えてガンラプターが襲い掛かる。
その事に気付いたオーディンは咄嗟に技カードをダイナラウザーにスラッシュしてトリガーを引く。
次の瞬間ライデンの身体が光り出し、上空から雷が落ちガンラプターを打ち据えた。
ライデンの活躍によりガンラプターの動きを封じ、その隙にガブが突進攻撃を仕掛けガンラプターをまとめて倒す事に成功した。
「やりましたね、奏さん!」
「……ああ。」
オーディンは素っ気なく返すものの、その表情は満更ではない。
ともあれ響達の活躍によってガンラプターを半分ほど倒す事に成功したが、増援とばかりにVTOL輸送機5機が上空から現れた。
輸送機は
投下されたのはガンラプター8機の他にガンラプターより一回り大きく腰部の機関砲は撤去され、尻尾の先端に三連装カッター、脚部にブレードが装着された頭部の鶏冠状のブレードアンテナが特徴的な新型の
グロロロォォ‼︎
「新しい
「ガンラプターより大きい機体だな…!」
「ドクター、アレは一体…?」
『これはガンラプターの発展強化型、ギガラプターだァァ!スピード・装甲・兵装共に強化されているぞ!今までのガンラプターとは一味違う敵だ、気を付けろ!』
Dr.ソーノイダの説明と同時にギガラプターは咆哮を上げ、それを合図にガンラプター達は一斉に駆け出す。
ギガラプターの方は援護とばかりに腰部の装置が競り上がりそこから赤い電流が迸ると、響達目掛けて丸鋸を複数射出した。
「何ッ⁉︎」
「あれって調ちゃんの…!」
「調の技をパクってるデス⁉︎」
調の技に酷似した攻撃に一同は驚くも、調がヘッドギアのホルダーから小型の丸鋸を連続して放った事によりギガラプターの攻撃を凌ぐことが出来た。
攻撃が防がれたギガラプターだが、今度は三連装カッターに赤い電流が迸る。
すると尻尾を振った瞬間、先端からカッターがブーメランの様に飛んできた。
「あれは切ちゃんの技…!」
「酷いデス!今度はアタシの技までパクるなんて!」
そう言うと切歌は鎌の刃を分裂して振るい、3つの刃をブーメランのように飛ばした。
ギガラプターと切歌の技がぶつかり合い相殺された。
遠距離戦では決定打にならないと判断したギガラプターは急遽駆け出して現在ガンラプターと交戦している恐竜達に接近する。
その間に脚部のブレードが展開し、すれ違いざまに恐竜を切り刻んだ。
「ガブ!」
「あのカラクリ、私の技……いやギアの構造まで模倣するとは…!」
「油断ならねぇな…!」
「ならば早急にケリをつける他ない……カタフラクト、新しい技カードでまずはガンラプターを一網打尽にするぞ!」
そう言いゼウスが技カードをダイナラウザーにスラッシュしトリガーを引く。
そうしてカタフラクトの身体が紫色に光ると地面から多数の岩塊を大きな球の様に作り出し、それを体当たり&前足を使って豪快に転がした。
転がる毎に土を巻き込んで段々大きくなる球体。
回避が間に合わなかったガンラプター2機が球体に押し潰され爆散する。
だが、いくら巨大な球体と言えど転がるスピードはガンラプターの機動力と比べるとかなり遅い。
その為他のガンラプターには易々と回避されていた。
「ちょっと!全然倒せてないじゃない!」
「まぁ見ておれ!俺とカタフラクトの合体技を!」
そう言うとゼウスは左手のリングから鎖状の電撃を放ち、球体に突き刺さる。
そしてチェーンをハンマー投げの要領でぶん回すと、球体もその方向へと転がり進路上にいたガンラプターをまとめて押し潰す。
途中ガブ達に当たりそうになるも、響達が咄嗟に回避を指示した為事なきを得た。
「あんな大きな球、軽々しくぶん回してる⁉︎」
「勢い余りすぎてネロに当たる所だったぞ⁉︎」
「危なかったわね…!」
「でも順調にガンラプターを倒しているな、アイツ…」
オーディンの言う通りゼウスの活躍により既に6機のガンラプターを倒している。
そんな中、ギガラプターが球体をぶん回しているゼウスを見据えると指示するように鳴く。
するとガンラプター達がゼウス目掛けて襲い掛かる。
「ゼウスさん、危ない!」
「大丈夫……だぁ‼︎」
そう言うと彼はぶん回すのをやめ、そのまま球体を勢いよく引っ張って引き寄せた。
彼の行動に他の装者達は面食らうが、右手の拳にエネルギーを溜めブースト加速も乗せた鉄拳を球体にお見舞いする。
ゼウスの一撃によって球体にヒビが入り、そして砕けた。
その際に大小様々な岩塊が散弾の様に飛び散り、今まさに襲おうと飛び掛かったガンラプターの群れに直撃した。
それによって多数のガンラプターは爆散したが、それでも数機のガンラプターは生き残り彼に強襲する。
それに対しゼウスは素早くダイナラウザーに技カードをスラッシュしトリガーを引いた。
するとギガンティスの身体が赤く光り出し、口から火炎を放った。
ギガンティスから放たれた爆炎は彼の眼前に着弾する。
襲い掛かろうとしたガンラプターは急に止まる事が出来ず爆炎に自ら突っ込み、その身を焼かれ断末魔と共に爆散した。
「フッ、どうだ…俺とギガンティスとカタフラクトの連携は?見事な物だろう?」
そう自慢するゼウスだが、彼は失念していた……勢い余って周囲に飛び散った岩塊の事を。
事実、周囲に飛び散った岩塊はギガラプターは勿論のことガブ達にも降り注いでいた。
ガブ達は急いで逃げるものの、広範囲に岩塊が降り注ぎ当たりそうになる。
「ヨロイ丸、さっきのをお願い!」
そう言うと未来は技カードをディノホルダーにスラッシュし、ヨロイ丸は青い光に包まれると同時に口から激流を吐き出す。
口から放たれた激流により岩塊を破砕したり、先のミサイルの様に絡め取ったりして自身のみならずガブ達も守り通す。
「あのバカ…!キュクノスちゃん、お願い!」
ヌアザの方もダイナラウザーに技カードをスラッシュしてトリガーを引く。
その瞬間キュクノスの身体が緑色の光り出し、地面から棘の付いた蔦が勢いよく生え器用に振り回す。
キュクノスの活躍によりこちらも降り注ぐ岩塊を破砕しケートスを守った。
ライデンとレップウは持ち前の機動力で何とか回避するも、残りの岩塊が退避の遅れたトゲ丸に降り注ぐ。
「危ない、トゲ丸!」
調はすかさず技カードをディノホルダーにスラッシュする。
トゲ丸の身体が紫色の光に包まれたと同時に岩塊が降り注ぎ、トゲ丸が下敷きになった。
「ああッ⁉︎」
「トゲ丸が…!」
息を呑む響達だが岩塊から紫色の光が走り、次の瞬間岩塊が砕け散った。
そして中から結晶の防護壁を身に纏ったトゲ丸が出てきた。
調は咄嗟に防御力に全振りした技カード【
トゲ丸が無事な事にホッと胸を撫で下ろした響達は原因のゼウスの方を振り向き抗議する。
「ゼ〜ウ〜ス〜さ〜ん〜?」
「ガンラプターを一網打尽にしたのは感謝するけど…」
「パラパラ達を巻き添えにしないでほしいデス!」
「…すまん。」
流石に今回は自分に原因があると感じたゼウスは謝罪する。
残りの
カルカロドントサウルスの方も火球で応戦するものの、俊敏なギガラプターに火球は命中せず接近を許し斬撃などの手痛い反撃を喰らう。
ギガラプターのヒット&アウェイ戦法でカルカロドントサウルスは段々と体力が削られていく。
「カルカロドントサウルスの火球攻撃では俊敏なギガラプターに太刀打ち出来ないぞ!」
「近距離で効果のある技カードがあればいいけど…」
「近距離…炎属性……あッ‼︎」
何か手はないかと考えていると響が何かを思い出し、クリスの方を向いた。
「クリスちゃん、ネロの技カードにあったよね⁉︎噛み付いてぶん回す技……フライドポテトスピン‼︎」
「「
響の言い間違いにクリスとゼウスが訂正する。
「そう、それ!そのカードをカルカロドントサウルスの口の中に投げて!そうすれば…」
「…なるほど、カルカロドントサウルスがネロの技を使えるって訳か!」
納得したクリスはディノホルダーから技カード【
だがクリスを見据えたギガラプターが口を開くと、そこから赤い光が迸り次の瞬間ビーム弾が放たれた。
「口からビームを⁉︎」
「クリスちゃん、避けてッ!」
クリスは咄嗟に回避するも、ビーム弾は着弾と同時に爆発する。
その際カードを手放してしまい、あらぬ方向へ飛んでいく。
「ああッ、カードが!」
「クリス、あとは任せて!」
そう言うと未来はカードの元へと飛んでいき、鞭で器用に掴む。
「カルカロドントサウルス、この技カードで対抗して!」
技カードを手に手繰り寄せると、カルカロドントサウルスの口目掛けて投げる。
クルクルと回転しながら飛んでいき、カルカロドントサウルスの口の中に飛び込んだ。
一方ギガラプターの方は未来に狙いを定めると猛スピードで迫り、噛みつこうと飛び上がる。
カルカロドントサウルスの方に意識が向いていた彼女は反応に遅れてしまう。
(…しまった!)
「まずい、未来が!」
「未来ぅーーーッ‼︎」
回避が間に合わないと悟った未来は最後の手段として腕でガードする。
咄嗟に目を瞑った彼女だが、痛みは来なかった。
恐る恐る目を開けてみると、目の前にはギガラプターの首筋に噛み付くカルカロドントサウルスの姿があった。
未来が襲われる寸前にカルカロドントサウルスがギガラプターに噛み付き、彼女を救ったのだ。
唖然とする彼女だが、カルカロドントサウルスは未来を見るとあとは任せろと言わんばかりに頷く。
未来の方もカルカロドントサウルスの意図を読み取る。
「…分かった。お願い!」
そう言って未来が退避すると、カルカロドントサウルスは噛み付いたまま火炎を吐きギガラプターを文字通り丸焼きにする。
そしてそのまま身体を回転して振り回し、回転によって炎の勢いが増した状態でカルカロドントサウルスはギガラプターを投げ飛ばした。
投げ飛ばされたギガラプターは地面に激突し、爆散した。
全ての
「やったぁーーーッ‼︎」
「すべての
「アタシ達の勝利デス!」
「貴方のお陰よ、頑張ったね。」
そう言うと未来はカルカロドントサウルスの頭部を撫でる。
撫でられたカルカロドントサウルスは嬉しそうに鳴いた。
なんて和気藹々としていると、ヌアザがハッとしてまくし立てた。
「…って、ちょっと待ちなさい!邪魔者は倒したけどこっちはカルカロドントサウルスを捕獲しに来たのよ⁉︎次はアンタ達だから!」
そう言ってヌアザはケートスとキュクノスに攻撃を指示するが、その瞬間彼女の持つダイナラウザーから警報音が鳴り響く。
「……あら?」
「この音って…」
「……恐竜達の体力が限界の様だな。」
ゼウスの指摘通り、
そしてそれはS.O.N.G側も同様で彼女のディノホルダーの液晶画面が赤く点滅していた。
「こっちもガブ達の体力が…」
「
「むしろよくここまで戦ったな…」
今回の恐竜バトルはカルカロドントサウルスを守り抜いたS.O.N.Gの勝利に終わった。
「…あ〜もう、余計な横槍が無ければ私達の勝ちだったのに〜!」
『まぁ仕方あるまい、今回はイレギュラーな事態が発生したし負けは負けだ。大人しく引き下がろう……と、その前に…』
するとDr.ソーノイダがコープ号を遠隔操作し、コープ号のアームがマジックハンドの様に響の元へ伸ばされる。
突然の事に彼女は身構えるものの、アームは彼女の目の前に止まりある物を差し出す。
「こ、これって…USBメモリ?」
差し出されたのは一般的なUSBメモリであった。
意図が分からず困惑するものの、響は恐る恐るそれを受け取る。
「このUSBメモリは一体…?」
『そいつは
Dr.ソーノイダの忠告に首を傾げる響達。
すると彼の口から驚くべき事実が語られる。
『その組織……ケイオスは世界中の政治・経済・軍事・メディアをほぼ掌握下に置いた超国家規模の死の商人だ。国連組織であるS.O.N.G内部に密偵を置く事など造作もない。故にそのメモリはお前達にとって信頼の置ける奴ら以外には絶対に見せるな。』
いつもとは違う真剣な感じで忠告するDr.ソーノイダ。
普段とは全く違う雰囲気に響達は愚か主神三柱も困惑していると、彼の口から帰る様に促し3人を乗せたコープ号は飛んで行った。
「行っちゃった…」
「今日のドクター、変じゃなかった?」
「いつものハイテンション振りは鳴りを潜めていたし…」
「その組織…ケイオスに何か関係あるのか?」
彼女達は疑問に思いつつ、渡されたUSBメモリを見る。
そのメモリにはDr.ソーノイダにとって因縁深き相手である死の商人ケイオスの全てが載せられていた………
アルプスの大草原にて子育て恐竜マイアサウラが出現!
マイアサウラから卵が産まれ懸命に世話をする姿は何とも微笑ましい………と思いきや、バトルのゴタゴタで卵が紛失しただとォォ⁉︎
一旦バトルは中断、お母さん恐竜の愛と命の結晶を決して絶やすなァァ‼︎
次回、恐竜大絶唱シンフォギア
『マイアサウラの子育て奮闘記‼︎』
刮目せよ!母の偉大さを!