恐竜大絶唱シンフォギア   作:あーくこさいん

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後編

《恐竜図鑑》File.02

【南米の覇者】 ギガノトサウルス

 

 名前の由来:巨大な南方のトカゲ

 分類:竜盤目 獣脚類 カルカロドントサウルス科

 全長:約13m

 時代:白亜紀後期

 生息地(発見地):南米(アルゼンチン)

 

《Dr.ソーノイダの解説コーナー》

南米に生息し、かの暴君竜ティラノサウルスを凌ぐ大きさを誇る大型肉食恐竜!

無論、噛む力(パワー)はティラノの方に軍配が上がるが、ナイフのように鋭い歯で敵を切り裂き、失血死させる戦法を得意とする!

つ!ま!り!ティラノの攻撃を避け続け、反撃を当て続ければ勝機はある……ま!さ!に!【当たらなければどうということはない】のだァァ‼︎

 


 

トリケラトプスを保護した響達はS.O.N.G本部(潜水艦)に戻り、保護に至るまでの経緯を弦十郎やエルフナイン、待機していた翼とマリアの他にオペレーターの【藤尭朔也】と【友里あおい】、翼のマネージャーにしてエージェントの【緒川慎次】に話していた。

 

「これが本当に恐竜なのか?」

 

「はい、ガブは本物の恐竜ですよ!」

 

「ガブ?」

 

「何でもガブガブ噛むから響さんが名付けたんデス。」

 

「安直だな〜…」

 

響のネーミングセンスにツッコミを入れるクリス。

弦十郎が卵型カプセルと残り一枚のカードを調べる。

 

「しかし、恐竜がカードになるとは…このもう一枚のカードは?」

 

「ガブのカードと一緒に入ってたんですけど…エルフナインちゃん、何か分かる?」

 

「いえ、ボクもこんな物は初めて見ます。」

 

弦十郎は持っていたカードをエルフナインに渡すが、彼女もこれが何なのか分からないようだ。

 

「しかし、カードが恐竜になるなんて聞いたこともない。」

 

「響ちゃんが持っている石でガブちゃんが大きくなったのよね?」

 

「はい、この石を操作したらガブが大きくなったんです。」

 

そう言い、響はチップを弄る。

するとガブの身体が光り、カードに戻った。

そして石に近づけ、奥から手前へスライドさせると、実物大のトリケラトプスに戻った………司令室の中で。

 

 

ゴオォォォォォォ‼︎

 

 

「「「うわ(きゃ)ァァァァ⁉︎」」」

 

「バカ!司令室(ここ)でそのままでっかくする奴があるか!戻せ!」

 

「ご、ごめん!」

 

突然現れたトリケラトプスに驚愕する一同。

そしてクリスに怒られ響はガブをチビ恐竜に戻した。

 

『ガブ?』

 

「「「はぁー…」」」

 

「す、すみませんでした…」

 

ガブがチビ恐竜に戻りホッとする一同に、騒ぎを起こした響は陳謝する。

 

「しかしこれは歴史的大発見だ!絶滅した筈の恐竜がこんな感じで目の当たりに出来たのだからな!」

 

「おっさん、スッゲー喜んでんな…」

 

本物の恐竜を目の当たりにして、少年心が燻られた弦十郎は興奮していた。

次に、弦十郎は未来の方へと向き直る。

 

「それから…未来くん。君も石を見つけたんだな?」

 

「あ、はい。これなんですけど…」

 

そう言って未来は菱形の石を弦十郎に渡す。

 

「ふむ…響くんのとは形が違う上に絵も彫られていない。この2つはどの様な違いがあるのだ?」

 

「ねぇ未来。もしかしたら未来の石でもガブが実体化出来るかも!」

 

「正気か⁉︎またここでデッカくする気か⁉︎」

 

「大丈夫だよ〜クリスちゃん。奥から手前へスライドすればガブは大きくなるけど、手前から奥にスライドすれば小さく出来るよ!ほら!」

 

そう言って響はガブをカードに戻し、未来に渡す。

 

「分かった、やってみる。」

 

未来は渡されたカードを手前から奥にスライドさせるが………何も反応しなかった。

 

「…あれ?反応しない……」

 

「もしかして同じマークの石じゃないと召喚出来ない感じかしら…」

 

「そんな〜ごめんね、未来。」

 

「いいよいいよ。大丈夫。」

 

まさかの事態に響は落胆し謝罪するが、未来はちょっと残念がりながらも響を慰めた。

話を戻して今後の対応を考える。

 

「それで司令、この事は国連にはどのように報告すれば?」

 

「んー…」

 

「司令、この事は秘密にしておいた方がいいのでは?」

 

「そうね。その方がガブとしても安全でしょうし…」

 

翼とマリアの言う通り、絶滅した筈の恐竜が復活したなんて国連に知られたら研究目的に解剖されたりなど、ガブにとって好ましくない状況になる。

その意見を聞き、弦十郎は国連には報告せずS.O.N.Gの秘密として扱う事にした。

 

「うむ、その方がいいだろうな…響くん。すまないがガブを預かってもらえないか?君の方が一番懐いているようだしな。」

 

「はい、分かりました!」

 

こうして、ガブは響の元へ預けられ響と未来と一緒に過ごす事になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やがて響達が帰った頃、エルフナインの研究室では響が見つけた石と未来が見つけた石を預かり、石の分析と同時並行で何か作っていた。

そこへ弦十郎が入ってくる。

 

「どうだ、エルフナインくん。石について何か分かったかね?」

 

「はい、この石を分析したところ…信じられない事に約138億年前、つまりビックバンと同時に出来た物と推測されます。」

 

「約138億年前⁉︎しかもビックバンと同時に出来た物だと⁉︎」

 

エルフナインから告げられた突拍子もない結果に弦十郎は驚愕する。

エルフナインも信じられないと思いながらも、それを裏付けるデータを見せる。

 

「信じられないかもしれませんが、分析からして確かです。これは響さんが持っていた石を拡大した映像ですが、極めて複雑なシリコン構造体で出来ており、地球由来の物体ではありません。これは推測ですが、ビックバンと同時に誕生したシリコン構造体は長い間宇宙を彷徨い続け、地球誕生の際に隕石として衝突、そのまま地球に定着し、そこから長い年月をかけて今のような石になったのかと……それから、その石には何かしらの念のようなものを発している事が判明しました。」

 

「念のようなものだと?」

 

「はい、恐らく地球に定着している間、地球上で誕生した多種多様な生物の情報…もとい【念】を吸収。その中でも恐竜時代に生息していた生物…特に恐竜の念が遥かに強い為、側面に付いているチップはその恐竜の念を読み取る事に特化した物だと思われます。誰が作ったかは知りませんが、恐竜をカード化させるシステムもこのチップに組み込まれていると思われます。」

 

「なるほど……では、そこにある物は?」

 

「これは、その石に取り付けられたチップの機能を翻訳する装置…【ディノホルダー】です。これを使えば石から発している念を翻訳することが出来ます。」

 

「なるほどな…」

 

弦十郎は感心するが、ふと気になったことがある。

 

「ん?なら未来くんが発見した石は…?」

 

「それなんですが、未来さんが発見した石はシリコン構造体とナノマシンのハイブリッドであり、恐らく響さんが発見した石を元に人工的に生み出した物だと思います。その証拠にこの石には念のような物は発せられず、オリジナルの石から発せられるエネルギーを共振・増幅する機能を備えています。」

 

「差し詰め石のコピー品か…不完全とはいえ人工的に生み出すとは先の巨大円盤といい恐竜カードといい凄まじい科学力だな…!」

 

弦十郎とエルフナインはユグドラシルシステムを再現した巨大円盤や恐竜をカードに封じ込めた上に石を使って実体化するシステム、そして不完全とはいえ石のコピーを作れる脅威の科学力に改めて驚愕する………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、響達はガブを連れて海沿いの公園にやってきた。

 

「それ!」

 

『ガブッ!』

 

今は響がフリスビーを投げて、それをガブがキャッチして遊んでいた。

 

「良いよ、ガブ!」

 

「すごいデス!」

 

『ガブガブ♪』

 

「…ホント犬みたいだな。」

 

「ガブは立花の事を親か何かだと思っているのか?」

 

「響を最初に見たからかな?」

 

「エルフナインの話だと、ガブのカードを使えるのは響の石だけで、しかもその石を使えるのは響だけらしいわ。」

 

「最初に石を持った人しか使えないって事?」

 

「でも、私が見つけた石は誰も反応しなかったけど…」

 

「なんでもその石は立花響の見つけた石を元に人工的に生み出した不完全なコピー品だから、オリジナルの機能は無いって言ってたわよ。」

 

「…ま、何にせよ分からない事だらけだな。」

 

響と切歌がガブと遊んでいるのを見守っているクリス達はカードと石について話していた。

だが、その光景を見ている者がいた………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ようやく見つけたぞ、トリケラトプス。それに戦乙女(ワルキューレ)。」

 

コープ号の潜望鏡から海沿いの公園で遊んでいる響達とガブを発見したゼウス。

その隣でギガンティスは藍も変わらずフライドチキンを貪っていた。

 

「さて、そろそろ…」

 

そう言うとゼウスはコープ号を浮上させる。

コープ号が水面から出ると操縦席近くのハッチからゼウスとギガンティスが出てくる。

 

「フッ、丁度ギガンティスも腹ごしらえが終わった事だし…出陣と行こうか、ギガンティス!」

 

『ギャーウッ!』

 

彼の呼び掛けにギガンティスが吼えると、カードになりそれを左手で掴む。

次に腰のホルスターから拳銃型恐竜召喚用ガジェット【ダイナラウザー】を取り出し、天面部にあるカードスキャナーにギガンティスのカードを手前から奥にスライドする。

そして拳銃を構え口上を述べる。

 

「ダイナラウズ…!焼き尽くせ、ギガノトサウルス!」

 

口上と共に引き金を引くと、ダイナラウザーの銃口から赤い光を放ち着水する。

続いてポケットから携帯端末(スマートフォン)型変身用ガジェット【メタモルフォン】を取り出し、前に翳す。

 

「ケラウノス、メタモルフォーゼ!」

 

掛け声と共にメタモルフォンの液晶画面をタッチすると、英語の一文…【聖詠】が画面に表示され次の瞬間、メタモルフォンが光出しゼウスの身体を包み込む。

 

やがて光が収まるとゼウスの姿は変わっていた。

頭部に軍帽型のヘッドギアとヘッドホンを付け、身体ぴったりの黄色いインナーと腕部・肩部・腰部・脚部に白い装甲を装着した軍服風のパワードスーツ……

RN式回天特機装束【RN式ケラウノス】だ。

響達が纏っているFG式とは異なり、装着者の精神力で聖遺物を起動状態に持ち込む滅茶苦茶な代物である。

本来デメリットがデカく使い物にならない筈だが、ゼウスの高い稀なる精神力によってFG式と引けを取らない程強化された。

 

前方では赤い光が徐々に形造り大型恐竜になる。

ギガンティスが成体化したのを確認したゼウスはコープ号からジャンプし、ギガンティスの上に着地する。

 

ギガンティスはガブがいる公園目指してスイスイ泳ぐ。

その上で腕組みしながら彼は心待ちにしていた。

 

ガングニール使いの戦乙女(ワルキューレ)との戦いに………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、S.O.N.G本部の司令室では未知のエネルギー反応をキャッチし、モニターに表示される。

 

「司令、未知のエネルギー反応を探知!この反応は…ガブが出現した時と同じです!」

 

「何だと⁉︎という事は恐竜が現れたのか…場所は?」

 

「場所は…海沿いの公園近くの海域です!現在、恐竜は公園目掛けて移動しています!」

 

「何⁉︎すぐに響くん達に知らせるんだ!」

 

「了か…こ、これは…アウフヴァヘン波形を探知!」

 

「解析急げ!」

 

「波形照合終わりました!出ます!」

 

そう言ってモニターに表示されたのは…

 

【κεραυνός】

 

「ケラウノスだとぉ⁉︎」

 

ケラウノス…ギリシャ神話の主神ゼウスが振るう雷霆の名を冠した聖遺物だ。

すると完成した【ディノホルダー】を携えたエルフナインが司令室に入ってくる。

 

「弦十郎さん!遂に完成しました!」

 

「おお、丁度いいところに!エルフナインくん、ガブが現れた時と同じエネルギー反応を探知した!恐らく恐竜が現れたから、すぐさまディノホルダーを響くんに届けてくれ!」

 

「分かりました!」

 

そう言い、エルフナインは司令室を出る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突如、響達のポケットから着信音が鳴り響く。

 

『緊急事態だ!先程ガブと同じエネルギー反応と聖遺物の反応を検知した!恐らく恐竜とシンフォギアを纏った装者が同時に現れたかもしれん、警戒しろ!』

 

『り、了解!』

 

突然の知らせに響達は動揺するも、返事をし響と切歌はガブを連れて皆に合流する。

 

「おい、何だあれ?」

 

「ん?」

 

「ほらあそこ、海の上に人が立ってる。」

 

「ホントだ。というか、下になんかいない?」

 

その時、海沿いの道で群衆が何かを見つけ続々と集まりだし、写真を撮ったりする。

何事かと響達は行ってみると、海の上をシンフォギア(正確にはRN式ケラウノス)を纏った男が立っていた。

 

「海の上に人が立ってる⁉︎」

 

「しかもシンフォギアを纏ってるぞ、アイツ⁉︎」

 

「…見て、下にも何かいる!」

 

「どんどん近づいてきてるわ!」

 

彼の下にいる巨大な何かが段々とこちらに近づいていき、そして海面から姿を現す。

 

全長13mの巨体を誇り、青灰色の肌に紫と黒の柄模様、比較的長い頭部とナイフのように鋭い歯が特徴的な肉食恐竜………

 

 

【南米の覇者】

ギガノトサウルス

 

ギャアアアォォォン‼︎

 

 

「な、何あれ⁉︎」

 

「あの姿はティラノサウルス⁉︎」

 

「でも、なんかイメージと違うのデス⁉︎」

 

突然現れたギガノトサウルスに周りにいた人々は悲鳴を上げながら逃げていく。

その間にギガノトサウルスは上陸し、上に乗っている男は高笑いを上げる。

 

「ふははははッ!見つけたぞ!」

 

「ッ!誰⁉︎」

 

「とぅ!」

 

男はギガノトサウルスからジャンプし、響達の近くに着地する。

 

「俺の名は…ゼウス!またの名をアルベルト・オーバーマン‼︎貴様らを倒し、世界最強の座に就く漢の名だ!覚えておけッ‼︎」

 

名乗りを上げたゼウスに対し、響達の反応は…正直微妙であった。

 

「ゼ、ゼウス…?」

 

「世界最強の漢…?」

 

「…よく真顔でそんなセリフが言えんな、お前……」

 

「何を言う、敵に対し名乗りを上げるのは日本の由緒正しき礼儀作法だろう。」

 

「お前は武士か!」

 

クリスのツッコミもどこ吹く風のゼウスと上陸してきたギガノトサウルスが並び、響達に相対する。

 

「…とにかく、そのティラノサウルスはお前の恐竜か?」

 

「ティラノサウルスではない、ギガノトサウルスだ。間違えないでもらおう。」

 

翼がギガンティスの種属をティラノサウルスと間違えていた事にゼウスは修正する。

 

「さて、俺がここに来た目的は2つある。一つはそこの小娘、立花響が腕に抱えている恐竜…トリケラトプスを捕獲する事。」

 

「ッ!ガブを捕まえてどうするつもり⁉︎」

 

「どうするも何も、元々それは()()()()の恐竜だ。」

 

「ドクターの…恐竜?」

 

「そうだ。ドクターはアヌンナキによって廃棄処分されかかっている恐竜達を保護し、そして【強さ】と【かっこよさ】を兼ね備えるよう()()()()()。」

 

「恐竜達を…保護⁉︎」

 

「手を加えたってどう言う事⁉︎」

 

「そのままの恐竜達では人間共にいいように扱われる…だから、地球の覇者として相応しい強さを与えた!炎、水、雷、土、草、風、これら六つの属性を付与し、姿形と色もドクターの好みになるよう調整した超進化恐竜…スーパーエボルバーとしてな!」

 

ゼウスから語られた真実に驚愕する響達だったが、それと同時に憤慨した。

 

「それって…恐竜達を改造したという事⁉︎」

 

「ひどいデス!」

 

「貴方達に恐竜を好き勝手にする権利はない筈よ!」

 

「…確かにドクターの改造に思うところはある。だが、不特定多数の人間によって実験動物や愛玩動物の如き扱いを受けるよりかは遥かにマシだ!…さて、話は終わりだ。大人しくそのトリケラトプスを渡せ。」

 

「駄目!ガブは渡さない!」

 

響がガブを強く抱きしめ、彼の要求を拒否する。

 

「…交渉決裂か。まぁいい、ならもう一つの目的を果たすまでだ。」

 

「もう一つの目的?」

 

「そう、もう一つの目的。それは…」

 

そう言うとゼウスは響を指差し宣言する。

 

「…立花響!君と戦う事だ‼︎」

 

突然の指名に未来達はもちろんのこと、指名された響自身も驚いている。

 

「わ、私ぃ⁉︎」

 

「そうだ。言っておくが君に恨みなどは無いし、そもそも初対面だ。…だが、俺は君を尊敬しているのだ。」

 

「そ、尊敬⁉︎い、いや〜///」

 

「何照れたんだ、バカ!」

 

彼が響を尊敬してると聞き、当の本人は照れる。

 

「君のことは本当に尊敬している…数多の敵をその拳一つで捩じ伏せた世界最強の拳士としてな‼︎

 

「えへへ、それ程でも………え?」

 

彼から発せられた言葉に響は困惑する。

 

「立花響…ガングニールのシンフォギアを纏ってからはその拳をアームドギアとして振い、数多の敵と相対した……」

 

「え?何…?」

 

「急に語り出したデース…」

 

「先史文明の巫女フィーネ…アメリカのF.I.Sから離反した武装組織フィーネ…欧州最高の錬金術師キャロル一味…そして太古の昔から暗躍した秘密結社パヴァリア光明結社……己の前に立ち塞がったそれらを真正面から叩き潰し、己の主張…我を通して来た…!」

 

「あ、あの〜…」

 

「さっきから何を言っているのだ?」

 

「なんか尊敬のベクトルがおかしくない?」

 

「そして遂には(アヌンナキ)の一柱であるシェム・ハをその拳で()()()()()という快挙を成し遂げた!まさに戦乙女(ワルキューレ)の中の戦乙女(ワルキューレ)!尊敬に値する‼︎」

 

「ちょ、ちょっと待って!なんかものすごい誤解をしてるよ!私が戦うのは分かり合う為であって、シェム・ハさんとは最終的に分かり合えたから、ぶちのめしてないよ!」

 

「そう謙遜するな、響。拳と拳で語り合う闘争ほど健全で後味がスッキリするコミュニケーションは無い‼︎現に君は拳で分からせた事でシェム・ハを退けたのだ、まさに憧れであり俺の好敵手(ライバル)に相応しい‼︎」

 

「えぇ…」

 

「駄目だ、話が通じてねぇ…!」

 

完全に響の厄介ファンと化したゼウスに響はもちろんのこと他の装者達も辟易する。

すると待機しているギガンティスがガブをじっと見つめる。

 

「ん?どうしたのだ、ギガンティス?」

 

ゼウスが尋ねると、ギガンティスは……

 

…ジュル

 

よだれを垂らし、舌舐めずりをしていた。

完全にガブを(ご飯)として見ていた。

 

「まさか…ガブを食べようとしている⁉︎」

 

「舌舐めずり!舌舐めずりしたデス!あの恐竜!」

 

「ガブは食べても美味しくないよ!」

 

響達がパニックに陥る中、ゼウスがギガンティスを諌める。

 

「待て、ギガンティス。ソイツはドクターの恐竜だ。もし食べてしまったら、お前はドクターの逆鱗に触れ、罰として1週間メシ抜きだぞ。」

 

ゼウスの言葉にギガンティスはショックを受け、自身の食欲を振り払う様に首を横にブンブン振る。

ショックを受けたのは響もだった。

 

「い、1週間ご飯抜きって…!どうして恐竜ちゃんにそんな酷いことが出来るの⁉︎」

 

「響…」

 

「…まぁお前にとっちゃあ死活問題だわな。」

 

1週間もご飯を抜かれる鬼畜の所業に憤慨する響に呆れる未来とクリス。

その時、ゼウスがこう切り出す。

 

「…さて、そろそろ時間だ。渡すのが嫌なら戦え。それとも大人しくトリケラトプスを渡すか?」

 

ゼウスの挑発に響達は決意を固める。

 

「…そんなのお断りです!」

 

「ガブも恐竜も貴方達の道具じゃない!」

 

「テメェらに渡してたまるかよ!」

 

「これ以上の狼藉は許さん!」

 

「いくわよ、みんな!」

 

「うん!」

 

「いくデス!」

 

決意を固めた響達はある一文を口ずさむ。

 

 

Balwisyall nescell gungnir tron

 

Imyuteus amenohabakiri tron

 

Killter Ichaival tron

 

Seilien coffin airget-lamh tron

 

Zeios igalima raizen tron

 

Various shul shagana tron

 

 

それぞれの聖詠を口ずさみ、響達はFG式回天特機装束【シンフォギア】を纏う。

シンフォギアの核となっている聖遺物はそれぞれ…

 

響…【ガングニール】

翼…【天羽々斬】

クリス…【イチイバル】

マリア…【アガートラーム】

切歌…【イガリマ】

調…【シュルシャガナ】

 

である。

尚、未来は起動時に聖詠を必要としない戦闘用プロテクター【ファウストローブ】を身に纏い、円形状のビットを複数展開する。

因みに聖遺物は【神獣鏡(シェンショウジン)】である。

 

「ようやくやる気になったか…そう来なくてはな!」

 

そう言いゼウスは両腕部の装甲を変形させ、メリケンサック型のアームドギアを装備する。

ギガンティスも咆哮を上げ、装者達に相対する。

 

一触即発の事態になったその時、一台の黒塗りの車が乱入してくる。

ドアを開けて出てきたのはエルフナインだった。

 

「待ってください!」

 

「エルフナイン!」

 

「どうしてここに?」

 

「話は後で!響さん、これを!」

 

「え⁉︎」

 

エルフナインはゲーム機の様なデバイス…【ディノホルダー】を投げ、響はそれをキャッチする。

 

「エルフナインちゃん、これは一体⁉︎」

 

「響さんの石を使いやすくした翻訳装置【ディノホルダー】です!それを使ってガブを大きくして下さい!」

 

「ディノホルダー…!こうかな?」

 

渡されたディノホルダーを弄るとガブをカードの状態に戻せた。

 

「真ん中にカードを読み取る箇所があります!やり方は石の時と同じです!」

 

「分かった!いくよ、ガブ!」

 

響はディノホルダーの読み取り部分にガブのカードをスライドさせスキャンする。

ディノホルダーの液晶画面から雷のエンブレムが映され、シルエット姿のガブが手足から少しずつ変化していき、本来の姿であるトリケラトプスになった。

すると空や木の色が変色していき、周りの空間が変化していく。

それはフェルマータ島での異変と同じであった。

 

「な、な、な、なんデスか⁉︎」

 

「これって…まさか!」

 

「はい、フェルマータ島の時と同じように時空が歪んでいるんです!」

 

「何だと⁉︎」

 

驚く装者達を他所にゼウスには心当たりがあるようだ。

 

「ほう…どうやらバトルフィールドが展開されたな。」

 

「バトルフィールド?」

 

超進化恐竜(スーパーエボルバー)同士が相対した場合、戦いの邪魔にならないよう周辺環境を改変しているのだ。これもドクターがユグドラシルシステムを解析し、それを応用した形でバトルフィールドシステムを開発したのだ。」

 

「ユグドラシルシステムを解析して、応用…⁉︎」

 

「なんつー科学力だよ…!」

 

改めてドクターの科学力に驚愕している装者達だが、ガブとギガンティスは互いに威嚇し咆哮を上げる。

 

「どうやらギガンティスもトリケラトプスも待ちきれないようだな。」

 

「…ガブ、いける?」

 

そう言うとガブは頷く。

 

「向こうもやる気のようだな!行くぞ、ギガンティス!大型肉食恐竜としての格の違いを見せてやれ!」

 

「いっけぇー!ガブ!」

 

双方は雄叫びを上げながら突進していく。

ガブとギガンティスはぶつかり合い、凌ぎあった後一歩退く。

そしてゼウスVS装者達の戦いの火蓋が切って落とされる。

 

「行くぞ!我が【雷光拳】、受けてみよ!」

 

するとゼウスの身体から電流が迸り、次の瞬間彼が消えた。

 

「え⁉︎」

 

「消え…!」

 

すると彼は響の目の前に現れ、パンチを繰り出す。

咄嗟にガードした響だったが、電撃を纏った拳の乱打が彼女に襲い掛かる。

 

「ホォアタタタタタァァ‼︎」

 

もの凄い乱打に響はガードしか出来ない。

 

「立花!」

 

「今助けるわよ!」

 

翼とマリアがそれぞれ技を繰り出す。

翼は刀型のアームドギアを大型化させ、それを振るう事で巨大な青いエネルギー刃を放つ技…

 

 

蒼ノ一閃

 

 

マリアはアームドギアの短剣を蛇腹剣に変化させての多角的な斬撃…

 

 

EMPRESS†REBELLION

 

 

エネルギー刃と蛇腹剣の攻撃が迫る中、彼はその2つを迎撃する為響の攻撃を中断し、構えを取る。

その間に響は退却し、エネルギー刃がゼウスに迫る。

 

彼は慌てる様子もなく、右脚に紫電を纏わせキックを繰り出す。

 

 

紫電脚

 

 

紫電脚によってエネルギー刃を粉砕する。

続いてゼウスに迫る蛇腹剣に対し、彼は右手を手刀のように構え、雷の刀を形作るように電撃を纏わせる。

そして手刀を振るう事で蛇腹剣をバラバラに切り裂く。

 

 

雷斬刀

 

 

翼とマリアの攻撃を捌いたゼウスに対し、クリスと切歌と調が同時攻撃を仕掛ける。

クリスは腰部アーマーを展開し小型ミサイルを放ち、切歌は鎌の刃部分を分裂して左右からブーメランのように投擲し、調のヘッドギアのホルダーから小型の丸鋸を連続して放つ。

 

 

MEGA DETH PARTY

 

 

切・呪りeッTぉ

 

 

α式・百輪廻

 

 

「ほぅ、波状攻撃か……甘い!」

 

3人の装者から放たれる同時攻撃にゼウスは構える。

次の瞬間、彼は消え電光石火の如き機動と攻撃で放たれた小型ミサイル、ブーメラン刃、小型の丸鋸全てを破壊した。

 

「なっ⁉︎嘘だろ⁉︎」

 

「あれだけの攻撃をすべて…!」

 

「というか、ゼウスが消えマシタ!」

 

「っ!みんな、上に!」

 

未来が指差す方向を見ると、そこにゼウスはいた。

彼の右手に電撃エネルギーを貯め、一気に急降下する。

そして拳を振り下ろし地面に打ちつけると、そこから膨大な量の電撃が周囲に迸り、周りにいた装者達を吹き飛ばす。

 

 

轟雷拳

 

 

「「「きゃあああああ‼︎」」」

 

吹き飛ばされた装者達は体勢を立て直すと、ゼウスがこちらに接近する。

轟雷拳が打たれた箇所は完全に黒焦げとなり、所々に電流が迸る。

ゼウスが装者達を見渡し、言い放つ。

 

「どうだ、このスピード?このパワー?そしてこの技のレパートリーは?ただでさえ強く逞しいこの肉体を聖遺物ケラウノスの力で強化したのだ!加えて電磁誘導とイオノクラフトを活用した超高速の攻撃と機動を両立する超高速立体機動格闘術…【電撃戦(ブリッツ・クリーク)】の凄さ、思い知ったか!」

 

ゼウスは自慢げに語る。

余程自分が編み出した我流格闘術に絶対の自信があるようだ。

だが、未来が動き出す。

 

「隙あり!当たって!」

 

円形状のビットを複数展開して、そこから紫色のビームを放つ。

ビームはそのままゼウス目掛けて飛んでいく。

 

神獣鏡(シェンショウジン)か…」

 

彼が呟くものの、避ける事はせず受け止める構えだ。

そしてビームがゼウスに命中する。

 

だがビームが命中してしばらくした後、彼の身体から虹色のオーラが放たれ、ビームを掻き消した。

同時にRN式ケラウノスも健在である。

 

「えっ…!嘘……⁉︎」

 

「ビームを真正面から浴びたのにシンフォギアが消えない…⁉︎」

 

目の前の現象に装者達、特にそのビームをその身に受けたことがある響と未来は驚愕していた。

そう、神獣鏡(シェンショウジン)の特性である聖遺物由来の力を中和し、施された術式や呪いの解除・無効化する【(マガ)祓い】の力を宿しており、その光に当てられた聖遺物は例外なく消失してしまう。

故にゼウスの纏っているRN式ケラウノスも消失している筈であった。

 

驚愕する装者達にゼウスが説明する。

 

「フッ、驚くのも無理はない。神獣鏡(シェンショウジン)(マガ)祓いの力は強大でありとあらゆる聖遺物や術式、呪いの類を消してしまうシンフォギアにとっては天敵といえる存在……そこでドクターは白亜紀後期の地層から発掘した聖遺物【石板】の力を活用し【S.O.S(シークレット・オーラ・システム)】を開発したのだ!」

 

「シークレット・オーラ・システム…?」

 

「そう、体表に特殊なエネルギーシールドを纏わせ、ありとあらゆる脅威から身を守るシンフォギアのバリアコーティングに酷似したシステムだ。これらは我々の纏うシンフォギア、そして超進化恐竜(スーパーエボルバー)に標準搭載されている。その性能は鬼畜米帝の反応兵器を喰らっても傷一つ付かないばかりか、神獣鏡(シェンショウジン)(マガ)祓いをも無効化する!」

 

ゼウスの説明に装者達は驚愕する。

過去に放たれた日本本土を焦土に変える反応兵器はおろか、シンフォギアにとっても天敵である(マガ)祓いをも無効化する脅威的なシステムに。

しかし、ゼウスはこう捕捉する。

 

「だが、このシステムはあくまで恐竜達を保護する為の安全装置として組み込まれた物だ。恐竜同士でのバトルではまず発動する事は無い。」

 

そう言ってゼウスはある方向を指差す。

そこではガブとギガンティスが激しい戦いを繰り広げていた………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、ガブとギガンティスの戦いは熾烈を極めていた。

 

ガブは頭部の角を駆使して突撃していくが、ギガンティスはガブの突撃を巨体に見合わない身のこなしで回避し続ける。

それでもガブは突撃し続けるが、ギガンティスは回避し返す刀で尻尾による反撃を喰らわせる。

尻尾攻撃を喰らったガブは吹っ飛ばされたが、ギガンティスは追撃として頭部の角に噛みつき投げ飛ばす。

投げ飛ばされたガブはフラフラの状態となり、ダウンする。

 

「ガブ⁉︎」

 

「ふははははッ!どうやら勝負あったようだな。ギガンティス、トドメを刺せ!」

 

ゼウスの命令にギガンティスは咆哮を上げ、ガブに近づく。

さらに響の持っているディノホルダーの液晶画面が赤く点滅していた。

 

「このままじゃガブが…どうしたら!」

 

何とかしようとディノホルダーを弄ると、あの時見つけたもう一枚のカードが出てきた。

 

「そのカードは無くすと困ると思って、ディノホルダーの内部に格納出来るようにしました!」

 

説明するエルフナインを他所にゼウスはそのカードを見て驚愕する。

 

「そ、そのカードは⁉︎どうしてそれを持っている⁉︎」

 

「え?このカードを知っているの?」

 

「そのカードは【技カード】といって、恐竜の力を最大限に引き出す為にドクターが作った物だ!現に君が持っている雷属性の技カード【来雷蓄電(エレクトリックチャージ)】は落雷を受けて雷の属性エネルギーを解放し相手にぶつける技だ!」

 

敵にも関わらず、律儀に詳しく説明するゼウス。

それが彼にとっての悪手になった。

 

「なるほど、このカードを使えば…!ありがとう、ゼウスさん!」

 

「フッ、礼には及ばん………あっ、しまったァァ‼︎

 

(バカだ、コイツ…)

 

敵に塩を送る状況を作ってしまったゼウスは絶叫し、クリスは呆れる。

 

「させるかッ!」

 

彼のアドバイス通り技カードをスライドさせようとする響を妨害しようとゼウスが動くが、突如として動きが止まる。

突然動かなくなった事に困惑するゼウスが辺りを見渡すと、彼の足元の影に小刀が突き刺さっていた。

 

仕掛けたのは風鳴翼。

対象の影に小刀を打ち込み動きを封じる、緒川(マネージャー)から伝授された忍法…

 

 

影縫い

 

 

「影縫いだとォォ⁉︎」

 

彼が憧れている忍法に驚愕している間、響がカードをスラッシュする隙が生まれた。

 

「今だ、立花!」

 

「ありがとうございます、翼さん!ガブ、受け取ってぇ!」

 

響が技カードをスライドしスキャンする。

するとガブの身体が光出し、ギガンティスはあまりの眩しさで後退する。

 

空に雷雲が現れ、落雷がガブに直撃すると全身に雷が纏ったかの様にビリビリと電流が迸る。

 

 

ゴオォォォォォォ‼︎

 

 

ガブは雄叫びを上げ、蓄電された角をギガンティスに向けて走り出し、ぶつける。

 

 

来雷蓄電(エレクトリックチャージ)

 

 

まともに喰らったギガンティスは自身が上陸した場所まで吹き飛ばされると痙攣した後力尽き、カードに戻った後自動的にゼウスの手元に戻る。

その瞬間バトルフィールドが解け、ガブも力を使い果たしたのかカードに戻る。

 

「ガブ!」

 

「死んじゃったデスか…?」

 

「まさか…」

 

カードを回収し、心配しながらスキャンするとカードがチビ恐竜状態のガブに変わった。

 

「ガブ…大丈夫?」

 

『ガブッ!』

 

「良かった、生きてる!」

 

「全く…ヒヤヒヤさせるぜ。」

 

ガブが無事な事に安堵する響達。

 

「バカな…!やられたというのか…!」

 

一方、自身の恐竜であるギガンティスがやられた事にショックを受けるゼウス。

そんな彼を装者達が取り囲む。

 

「さて、あとは貴方だけよ!大人しく投降しなさい!」

 

「フッ…断るッ‼︎」

 

その瞬間、気合いを解放して電磁衝撃波を放ち、装者達を吹き飛ばす。

影縫いの拘束を解いたゼウスは勢いよく飛び、そのまま海に潜る。

装者達が慌てて様子を見るが次の瞬間、何かが水飛沫を上げて浮上する。

その物体は浮上した後、シリンダーからのジェット噴射によって空に浮かび上がる。

 

そう、万能戦車コープ号だ。

 

「ふははははッ‼︎今回はしくじったが、次はそうはいかん!ドクターに頼んでこちらも技カードを用意する!その時を楽しみに待っているがいい‼︎」

 

捨て台詞を吐きながらジェットを勢いよく噴かせ、素早く退散する。

もう既にゼウスやコープ号の姿は見えなくなった。

 

「行っちゃった…」

 

「何だったんだろう、あの人…」

 

「シンフォギアを纏ったり、恐竜を操ったり…」

 

「それよりも“ドクター”って奴が気になるな…」

 

謎が謎を呼ぶ状況に装者達は首を傾げるが、マリアには心当たりがあった。

 

「恐竜…石板…ドクター…まさか…!」

 

「マリア、何か分かったのか?」

 

「それは…本部に戻った時に話すわ。」

 

とりあえずひと段落ついた響はディノホルダーについてエルフナインに聞く。

 

「エルフナインちゃん、このディノホルダーって何?」

 

「組み込んだ石…もとい石板が伝えたがっている恐竜の念…つまり心を翻訳する為の恐竜召喚用デバイスです。」

 

「恐竜の…心?」

 

その時、昨日と同じように響の身体が光出し、謎の声が聞こえる。

 

 

「助けて…私たちを……」




なんとォォー‼︎初戦は負けてしまった!おのれ〜まさか技カードを持ってたとは!
だが、ここで挫けてはいかん!こちらも技カードでリベンジだァ‼︎
丁度エジプトにスピノサウルスが現れたから、トリケラトプスとスピノサウルスに目にもの見せてやれェ‼︎

次回、恐竜大絶唱シンフォギア
『水竜一閃!エジプトでの居合斬り!』

いざ、尋常に勝負ッ‼︎
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