恐竜大絶唱シンフォギア   作:あーくこさいん

6 / 12
私の名は風鳴翼。
この騒動の主犯であるDr.ソーノイダについてマリアから語られ、フェルマータ島が消えた事もあって、テレビの仕事がある私と緒川さん以外がフェルマータ島に急行した。
テレビでの仕事が終わりエジプトを観光していると、水の石板と卵型カプセルを見つけ、スピノサウルスが現れた。
瞬間移動装置で立花が駆け付けるも、ゼウスとギガンティスの猛攻により一度はカードを奪われてしまう。
しかし緒川さんが加勢してくれた事で危機を脱し、スピノサウルスもといムサシの剣捌きでギガンティスを倒すことが出来た。
…それにしてもDr.ソーノイダは恐竜を集めて何をしようというのだ?


第3話 燃え上がれ!恐竜グルメフェス!
前編


エジプトでの戦いから三日後、響と未来、クリス、マリア、切歌、調の6人はバスに乗って何処かへと向かっていた。

もちろんガブも一緒で、キャリーバッグの中に入っている。

 

「遂に、この日が来たね!」

 

「この日の為に準備は万全デース!」

 

切歌の手には、横浜の赤レンガ倉庫にて開催されるグルメフェスのチラシを持っていた。

どうやら彼女達もこのフェスに参加するようだ。

 

「このフェスには定番の物から全国のご当地グルメも出るんだって。」

 

「風鳴先輩も来ればよかったのにな。」

 

「何か調べ物があるって…」

 

「なんでもムサシについて気になる事があるそうよ。」

 

因みに翼も誘ったが、調べ物があるからと断られた。

そうこうしている間にバスは赤レンガ倉庫に近づいていく。

 

「あ、そろそろ着くよ!」

 

「おお!よーし、全種類食べまくるぞー!」

 

「デース!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、S.O.N.Gの研究室では翼とエルフナインがムサシについて調べていた。

 

「やっぱり…骨格から比較しても現在の復元図と異なり、一昔前の復元図通りの姿です。」

 

「そうか…図鑑で見たものと見た目が違うからもしやと思ったが……」

 

翼の言う通り図鑑で見たスピノサウルスの姿は後ろ脚が短く尻尾はパドルのように平べったい形だったが、ムサシの場合後ろ脚が大きく尻尾も他の肉食恐竜のものと同じ形……一昔前の復元図と同じであった。

 

「恐らくゼウスさんの言う通りDr.ソーノイダが恐竜をベースに何らかの改造を施したと考えるのが自然でしょう。」

 

「…Dr.ソーノイダは恐竜を好き勝手に改造して何をしようというのだ?」

 

Dr.ソーノイダが恐竜を改造して何をしようとしているのか、翼は疑問を感じていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所変わって横浜の赤レンガ倉庫。

そこでは今グルメフェスが開催され、数多くの露店が立ち並び多くの人々が来場していた。

 

「おお!」

 

『ガァブ!』

 

「すごいデス!」

 

「いろんなお店があるのね…」

 

「どれから食べようかな…」

 

響達も露店を見て回りながらどれから食べようか迷っていた。

因みにガブは迷子にならないようにリードで繋いでいた。

 

「オムライスにフランクフルトに唐揚げ!」

 

「クレープにみたらし団子にたい焼き!美味しそうデス!」

 

「こらこら、はしゃがないの。」

 

「お前ら食うことに関して余念がないな…」

 

「特に響はね。」

 

こうして響達は一度別れ、様々な露店からグルメを買いに行った。

未来とクリス、マリアと調は買い物を終えフェスに設けられた椅子に座り、響とガブ、切歌の帰りを待っていた。

 

「遅いわね…」

 

「かれこれ40分立ってる…」

 

「「お待たせ(デス)〜!」」

 

「遅えぞ……って、何なんだその量は⁉︎」

 

ようやく帰ってきたが、二人の手には大量の袋がぶら下がっていた。

 

「いや〜色々見て回ってたら…」

 

「こんなに買っちゃったデス。」

 

「やれやれ…」

 

「それよりも早く食べよ!もうお腹ペコペコだよ!」

 

「賛成デース!」

 

「そうだね。」

 

響達が買ったグルメをテーブルに並べ、食べる準備を進める。

それを狙う()()()がいるとも知らずに……

 

買ったグルメをテーブルに並べ終え、準備が整った。

 

「それじゃあ、いただきまーす!」

 

響達がグルメを食べようとしたその時…

 

『ギャーウ!』

 

「「「えっ⁉︎」」」

 

何かが飛び出し、そのままテーブルの上に乗った。

それは紫色と青灰色のチビ恐竜…ギガンティスだった。

 

「これって…!」

 

「チビ恐竜⁉︎」

 

響達が驚くのも束の間、ギガンティスはテーブルに並べられたグルメ…特に肉料理を見ると目を輝かせ、涎を垂らし舌舐めずりをした。

 

「…もしかしてグルメを狙ってる?」

 

「このチビ恐竜、私達のグルメを横取りする気デース!」

 

「ダメ!これは私達の!」

 

響達はテーブルに並べたグルメを退けようとする。

だが、ギガンティスの方が早く近くのグルメに狙いを定め大きく口を開ける。

このままグルメを横取りされそうになった次の瞬間、何者かがギガンティスの首根っこを掴み横取りを阻止する。

 

「こら、ギガンティス!あれほど他人のものは食べるなと言ってるだろうが!すまない、うちのギガンティスが迷惑を……」

 

ギガンティスを叱り響達に謝罪した人物は金髪碧眼の整った顔立ち、白を基調とした軍服風の服を身に纏い、服越しでも分かる程鍛え上げられた肉体が特徴的な男……ゼウスだった。

 

数秒の沈黙の後…

 

「立花響ィーー⁉︎」

 

「ゼウスさーーん⁉︎」

 

「「何故君(なんで貴方)がここにーーー⁉︎」

 

ゼウスと響の絶叫が木霊する。

他の装者も同様に驚いていた。

 

「何故貴方がここに⁉︎」

 

「…まさかガブを狙ってる?」

 

「野郎…!そうはさせるか!」

 

予期せぬ乱入に響達は警戒したが、ゼウスが待ったをかけた。

 

「待て、お前ら!」

 

「何⁉︎」

 

「どうしたの?」

 

「戦いたいのは山々だが……」

 

ゼウスが間を置いた次の瞬間……

 

グゥ〜〜〜

 

グゥ〜〜〜

 

ゼウスと響の腹が盛大に鳴った。

 

「…腹が減っては戦はできぬ。まずは飯にしよう。」

 

「…賛成!」

 

「「「ズコーーー‼︎」」」

 

ゼウスの提案にお腹が空いていた響はすぐに了承した。

コントみたいなやり取りに他の装者はズッコケる。

 

そうしてゼウスと響達はグルメにありつけた……同じテーブルで。

 

「はむ……うむ、結構美味いな!」

 

「でしょでしょ!私も好きなんだ〜」

 

「………」

 

「あと、ゼウスさんがお勧めしてくれたソーセージ、とっても美味しかったよ!」

 

「そうかそうか!それは良かった!」

 

「……オイ。」

 

「ん?どうしたの、クリスちゃん?浮かない顔して?」

 

「折角のグルメフェスだ。楽しまなきゃ美味しさも逃げてしまうぞ。」

 

「そうじゃなくてな……敵同士で同じテーブルで食事をしているこの状況にツッコめよ!」

 

クリスの言う通り同じテーブルで食事をしており、特に響とゼウスは食事を通じて意気投合していた。

 

「まあまあ、確かに敵同士だけど今はグルメを楽しまなきゃ!」

 

「そうだぞ、戦い(それ)戦い(それ)食事(これ)食事(これ)だ。」

 

「能天気すぎる…!」

 

テーブルの下ではガブが野菜スティックを、カタフラクトがサラダを食べ、ギガンティスが主に肉料理をこれでもかと食べている。

 

「それにしても貴方の恐竜…本当によく食べるのね。」

 

「ああ、普段は力強く利口なのだが食い意地を張っているのが玉に瑕でな……他の人のものまで食べないようリードで繋いでいたのだが、此奴はなんとリードを食い千切ってここに辿り着いたのだ。」

 

「うわぁ…」

 

「すごい食い意地デース…」

 

ギガンティスの食い意地にやや引く装者達。

そんな中、響が質問する。

 

「そういえばゼウスさんは何でここへ?グルメフェスに参加する為?」

 

「いや、ドクターからの任務でな…赤レンガ倉庫にあるであろう恐竜カードを捜索しに来たのだ。」

 

「恐竜カードが…!」

 

「ここにあるって⁉︎」

 

「でも恐竜は出てきてないわよ?」

 

マリアの言う通り恐竜が実体化した際に発生するエネルギー反応を検知しない限り恐竜を探知できない。

その為恐竜カードが何処にあるのか分からない。

 

「フッフッフッ…何を隠そう、ドクターには恐竜カードの段階でカードの場所を探知する方法を編み出しているのだ……正直信憑性は皆無に等しいが。

 

ゼウスの言葉に響達は驚愕する。

恐竜カードの段階で探知出来るなら、向こう側にカード探索のアドバンテージがある事に他ならないからだ。

だが、調が彼が最後に呟いた言葉に反応した。

 

「…信憑性が皆無に等しい?」

 

「それは……実際に見てもらった方がいいだろう。」

 

そう言って彼はメタモルフォンを取り出すと、画面を響達の方へと向け動画を再生する。

響達もその動画に注目する。

 

動画には何やらピラミッド型の部屋が映っていた。

天井から糸が垂らされていて、その糸に括り付けられている恐竜の化石が振り子の役割を果たしゆらゆらと揺れている。

振り子の真下には円形の装置から世界地図が映し出されており、装置の周りに8本の火のついたローソクが置かれていた。

その近くでは白衣の男…Dr.ソーノイダが頭に2本のローソクを括り付け祈祷師が持っている棒を振りながら何かを呟いている。

 

『ホーネホネホネホネホネ……』

 

「…何コレ?」

 

「何してるんだ?」

 

「まぁ見てろ。」

 

すると規則的に振っていた化石がビンッ!と張り、日本列島を指していた。

その事にドクターは興奮し叫ぶ。

 

『キタキタキターー‼︎北は南の真反対ィ‼︎西向きゃ東向けェ‼︎』

 

次の瞬間、映像が日本列島を映したものに変わり、化石が関東地方を指すと映像も徐々に拡大する。

そして最終的に神奈川県横浜市のある地区…赤レンガ倉庫を指した。

 

『ふむ…横浜の赤レンガ倉庫か……ゼウスよ!我輩直伝の骨占いによってカードの場所が判明した!直ちに出撃し、カードの捜索に当たれェ‼︎』

 

『……了解!』

 

そこで動画は終わる。

唖然とする響達を他所にゼウスはこう締めくくる。

 

「そう、これがドクターの秘策……恐竜の骨占いだ!」

 

「「「ズコーーー‼︎」」」

 

まさかのオチに響達はズッコケる。

それもそうだろう。

その秘策が科学の欠片も無いオカルト全開の方法だったからだ。

 

「えっと…ソーノイダさんって科学者よね?」

 

「ああ、自他共に認める天災科学者だ。」

 

「その科学者がオカルトに傾倒して大丈夫なの?」

 

「というか科学的根拠のない占いに付き合わされてるゼウスさん可哀想…」

 

響達が口々に感想を述べていると、サラダを食べていたカタフラクトがゼウスに何かをねだる。

 

『キューッ!キューッ!』

 

「おっカタフラクト!そろそろデザートだな…」

 

そう言って彼は露店で買ったブルーベリーパフェをカタフラクトの前に置く。

すると余程好きなのかカタフラクトがパフェにがっつく。

 

「あっ、可愛い〜!」

 

「このチビ恐竜、もしかして貴方の?」

 

「その通り、ギガントスピノサウルスのカタフラクトだ。言っておくがコイツはステゴサウルスと同じ剣竜の仲間でエジプトに現れたスピノサウルスとは名前が似ているだけで全くの別人だ。」

 

「この子、ブルーベリーパフェを美味しそうに食べてる。」

 

「余程この子にとっての大好物なのデス!」

 

「あれ?となるとゼウスさんは二匹の恐竜をパートナーにしているから、石板は二枚持っているの?」

 

「いや、俺が持っているのは【火山の石板】だ。」

 

「火山の…石板?」

 

「そんな石板無かった筈よ?」

 

「それは当然だ。発掘した石板を解析し、二つの属性…火山の場合炎属性と土属性を掛け合わせる事でオリジナルとほぼ同等の力を宿した人工聖遺物…【融合型の石板】だ。無論、成体化も幼体化も出来る。」

 

「それって…人工的に聖遺物を生み出したって事⁉︎」

 

「マジかよ!」

 

「それって菱形の石板と同じ…!」

 

「菱形の石板……なるほど無属性の石板か。」

 

「無属性の石板?」

 

「そいつは大量生産を前提に開発され、石板のエネルギーを増幅する機能を有している。一応恐竜を実体化することは可能だが、チビ恐竜にすることは出来ん。」

 

「えーーッ⁉︎それじゃあ未来にも恐竜が出来た時にチビ恐竜に出来ないの⁉︎」

 

無属性の石板が未来の物とは決まってないとはいえ、チビ恐竜にすることが出来ない事にショックを受ける響。

すると未来が質問をする。

 

「ゼウスさん、その融合型の石板って他にもあるんですか?」

 

「ああ、俺が持っている火山の石板の他に雷属性と風属性を掛け合わせた【嵐の石板】、水属性と草属性を掛け合わせた【自然の石板】というものがある。とは言っても、先のパンゲア号の墜落でその二つの石板が破損して現在修復中だ。そのおかげで【主神三柱】の内俺しか出撃出来ない状況になってしまった……」

 

ゼウスが説明している最中、響達は思った。

 

(えっと、私達とゼウスさんって一応敵同士だよね?)

 

(その筈なんだけど…)

 

(その割には情報ベラベラ喋ってんじゃねぇか…)

 

(そういえば初めて戦った時も私達に技カードの存在を律儀に教えていたわね…)

 

(案外抜けてる感じ、これが本当の“ギャップ萌え”デ〜ス…)

 

(切ちゃん、違うと思う……けど、これは情報を引き出すチャンス…!)

 

そう、響達とゼウスは敵同士であるにも関わらず、彼は律儀に自身が所持する石板や他の石板の事をベラベラ喋っていた。

前にも技カードの存在を律儀に説明していたので、彼女達はそれを逆手にとって情報を引き出そうとする。

試しにさっき出てきた【主神三柱】について聞いてみる。

 

「ねぇ、その主神三柱って何?」

 

「主神三柱とはドクターがスカウトし編成された俺を含む三人組の特殊工作員の事だ。一人目はこの俺、【轟拳のゼウス】。聖遺物ケラウノスを纏い、超高速立体機動格闘術【電撃戦(ブリッツ・クリーク)】を駆使する電光石火の如き拳士…それがこの俺だ。」

 

(この紹介は初めて相対した時とほぼ同じね。)

 

(熱血バカだが実力は侮れないんだよなぁ…)

 

「二人目は聖遺物ガングニールを纏う槍使い…【撃槍のオーディン】だ。」

 

「私と同じ⁉︎」

 

「ああ、ただ立花響とは違ってアームドギアは槍だ。そいつの槍捌きは天下一品でな、俺も手合わせしたんだが実力は俺と同等かそれ以上だ。」

 

「響や翼さんが苦戦したゼウスさんと同じかそれ以上の実力…⁉︎」

 

「厄介だな…」

 

「三人目は【妖光のヌアザ】。聖遺物アガートラームを纏っている。」

 

「アガートラーム⁉︎」

 

「マリアと一緒デス!」

 

「少し違うな。マリアのアガートラームは中東にて出自不明の聖遺物として発見され便宜上【アガートラーム】の名を与えられた物。それに対しヌアザのはドクターがアイルランドの遺跡から発掘した正真正銘本物のアガートラームだ。」

 

「…つまりマリアのとは違うって事ね。」

 

「その通り。彼女のアームドギアは右腕の籠手にビームダガー、そしてダガー型の無線誘導式遠隔操作端末…通称【ビット】を操ってのオールレンジ攻撃を得意とする。」

 

「オールレンジ攻撃……!まるでキュ◯レイデス!」

 

「…まぁその認識で合ってはいる。ビットからビームを撃ったりビーム刃を出しての近接戦、複数のビットを周囲に展開してバリアを張ったりなど多彩な攻撃が出来る。…あまり好きではないが。」

 

「好きではないって、戦い方が?」

 

「いや、戦い方というよりも性格の方だ。彼女は高飛車で傲慢、さらに目的の為なら卑劣な手段さえ取る。強者たるもの姑息な手を使わず敵を真正面から叩き潰す事を信条とする俺とはそりが合わない。最も、彼女がリーダーである以上従わなければならないのが歯痒いが……」

 

「ヌアザがリーダーなの?」

 

「ああ、彼女は組織が創設された時からずっといる最古参のメンバーだ。そして四年前にオーディンが、二年前にこの俺がスカウトされている。その為一番最古参のヌアザが主神三柱のリーダーを務めているのだ。」

 

「そういえばオーディンさんとヌアザさんの正体って誰なの?」

 

「それは言えんな。なにしろ我々の正体はトップシークレットだ。おいそれと教えるわけにはいかん。」

 

(あっ、そこは駄目なんだ…)

 

(既に組織の情報ベラベラ喋っている時点で説得力皆無だろ…)

 

(というか、彼の場合自分から本名名乗ってなかった?)

 

と、ゼウスから情報を聞き出している中、赤レンガ倉庫の屋根になんと卵型カプセルがあった。

そのカプセルが転がり落ちると割れて、中から二枚のカードが出てきた。

出てきた二枚のカードの内、恐竜の絵が描かれたカードが風に飛ばされてしまい、近くの炭火焼きのグリルに落ち赤く光った………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、ゼウスと話をした彼女達は一番聞きたい質問に入る。

 

「ゼウス、恐竜を改造したり恐竜カードを集めたりしてドクターは何の目的でこのような事をしてるの?」

 

「…うむ、さっきギガンティスが無礼を働いた詫びだ。特別に教えてやろう……ドクターの目的、それは…」

 

彼が言おうとした次の瞬間………

 

 

ドガァァァァァン‼︎

 

 

大きな音が鳴り響き砂煙が舞った。

 

「「「えっ⁉︎」」」

 

「ん⁉︎」

 

突然の事に響達とゼウスは音のした方を向くと、そこにいたのは全長12mの赤い体躯に背中の二本の黄色い線、バナナのような分厚い歯が特徴的な恐竜界を代表する大型肉食恐竜………

 

 

【恐竜帝王】

ティラノサウルス

 

 

ガアアアアアアッ‼︎

 

 

「何ィィ⁉︎」

 

「ティ、ティラノサウルス⁉︎」

 

「というか本当に占い通りにいたデス!」

 

まさか占い通りに恐竜が出てくるとは、響達は勿論のこと占いに懐疑的なゼウスも驚愕する。

無論グルメフェス会場も突然現れたティラノサウルスに周りは大パニックになり我先にと悲鳴を上げながら逃げていく。

当のティラノサウルスは逃げ惑う群衆に目もくれず、露店に置いてある唐揚げやハンバーグなどの肉料理に目を輝かせ、貪り食っていた。

 

「アイツ、出現して早々食ってばかりだな…」

 

「肉食恐竜というだけあって、肉料理を好むのね…」

 

「まぁこれだけ美味しい物が並んでたら食わずにはいられないデスよ。」

 

「まさかドクターの占いが当たるとは……いや、こうしてはおられん!ケラウノス、メタモルフォーゼ!」

 

彼はすかさずメタモルフォンを取り出し、液晶画面をタッチ。

するとメタモルフォンが光を放ちゼウスを包み込むと、彼の身体にRN式ケラウノスが装着される。

変身が完了したゼウスは二匹のチビ恐竜を従えて、肉料理を貪っているティラノサウルスに相対する。

 

「暴君竜ティラノサウルス!此処で会ったが6500万年目!主神三柱【轟拳のゼウス】の名において、貴様を捕獲する!いくぞ、ギガンティス!カタフラクト!」

 

『ギャウ!』

 

『キューッ!』

 

二匹のチビ恐竜が鳴き声を上げると二枚の恐竜カードへと戻り、そのままダイナラウザーにスキャンしトリガーを引く。

 

「ダイナラウズ!焼き尽くせ、ギガノトサウルス!

 突き崩せ、ギガントスピノサウルス!」

 

銃口から赤と紫の光弾が放たれ、ティラノサウルスの前に着弾し赤い光弾からギガンティスが現れる。

 

 

ギャアアアォォォン‼︎

 

 

そしてその隣に紫の光弾が着弾し徐々に形造り姿を現す。

それは6mの体躯に迷彩柄の体色、背中の棘状突起や二対の尾の棘、そして両肩についてある一対の巨大な棘が特徴的な剣竜………

 

 

【双刀騎兵】

ギガントスピノサウルス

 

 

グヴォォォォォォ‼︎

 

 

カタフラクトが咆哮を上げ、ギガンティスと共にティラノサウルスと対峙すると同時にバトルフィールドが形成された。

対するティラノサウルスは食事を邪魔された事もあり、二匹に怒りの目を向けて咆哮する。

こうして赤レンガ倉庫における恐竜バトルの火蓋が切って落とされた………

 


 

《恐竜図鑑》File.04

【恐竜帝王】 ティラノサウルス

 

 名前の由来:暴君トカゲ

 分類:竜盤目 獣脚類 ティラノサウルス科

 全長:約12m

 時代:白亜紀後期

 生息地(発見地):北米(アメリカ・カナダ)

 

《Dr.ソーノイダの解説コーナー》

北米に君臨し、恐竜といえばで真っ先に思い付くであろう恐竜界の代表格、暴君竜(ティラノサウルス)

コイツの歯はバナナのように分厚く、強力な顎の力も合わせて獲物を骨諸共噛み砕く!

トリケラトプスやアンキロサウルスなどの猛者を一撃で噛み砕く暴君……ま!さ!に!恐竜界の帝王に相応しい大型肉食恐竜なのだァァ‼︎

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。