襲撃を繰り返すカタカタヘルメット団の背後に何かがいるという情報を掴んだアビドス一行は、今後の方針を決めるために一度、校舎に戻り話し合いをすることになった。
「さて、奴らのバックに何かがいることははっきりした。これからはシャーレの先生の力を利用してもっと踏み込んだ活動をする方針が決まったわけだ、とっとと終わらせたい」
「そうよ!私達はヘルメット団やその親玉なんかに構ってる余裕はないの! ただでさえ土地のことで忙しいんだかr・・・」
「セリカちゃん!? それは!!」
ツバサのことに賛同したセリカが話した言葉をアヤネが遮る。その土地という言葉に疑問を覚えた先生は聞くことにした。
「“土地?”」
その言葉で周囲はさてどうしたものかとなるがホシノが鶴の一声を挙げる。
「いいんじゃない? 先生には話そうよ。別に私達が罪を犯したわけでもないんだしさ」
「ん、そうだね、先生は信用できる!」
「先生は私たちの協力者なんですからー」
シロコとノノミも同意し、あとはツバサと二人が同意すればというところでセリカがキッっと先生を睨みつけ叫ぶ。
「でも先生は今日来たばっかりの部外者でしょ! 今までこの学校がどうなるかなんて気にしてくれた大人なんていなかった!」
「この学校の問題は、ずっと私達だけでどうにかしてきたじゃん! なのに今更、大人が首を突っ込んでくるなんて、私は認めない!!」
そう言った後逃げるようにセリカは飛び出してしまった。
「私、様子を見てきますね!」
アヤネがセリカの後を追い、教室内に気まずい雰囲気が流れた。そしてツバサとホシノが口を開く。
「俺とホシノが入学時、この学校は二つのでっかい問題を抱えていた一つ目は借金だ」
「前はざっと9億円ぐらいあったんだよね」
「“きゅ、9億!?”」
「十数年程前に起きた砂嵐の復興と対策に闇金から金を借りてなその借金やらなんやらのこともあって俺らが入ったときは三人しかいなかった」
「それでそこの金ぴか鳥が勝手に全額返済したんだよね、私や先輩に内緒で」
「今聞いても信じられない、どこの銀行を襲ったの?」
「目を輝かせるなシロコ、腕力と速さが加われば最強というわけだ」
「“それでもう一つが土地ってこと?”」
「そうだ、借金の返済に数年前の生徒会が土地を売っていたらしくてな、それも借金していたところにな」
「いやーそれを知った時は驚いたねぇ、この校舎周辺鹿内の正式な土地はないからねぇ」
「そこでこんな襲撃が起きた、しかもバックがいると来たもんだ、しかもそれはキヴォトス有数の企業カイザーコーポレーションかもしれない」
「そこで先生、あなたの力を我々アビドスのために使わせて欲しい」
カイザーコーポレーションそれはキヴォトスにきて数日の先生でも耳にする巨大企業である。そんな企業とこれからアビドスは戦わなければなくなる。しかし、先生の答えは決まっていた。
「”わかったよ、私も力になるよ”」
「頼んでおいてなんだがいいのか?相手はキヴォトストップ企業だぜ?」
「”わたしはすべての生徒の見方だからね”」
「そうか、それじゃあよろしく」
「わぁー、これは心強いですね!」
「ん!」
先生が協力してくれると分かり喜びに沸く一同、しかし教室の外で不機嫌そうに聞き耳を立てているセリカがいたことにツバサ以外は気づかなかった。そしてその後セリカを見つけられなかったアヤネが戻ってきてその日は解散となった。
翌朝、ツバサは自由登校日のため副業の会社経営を学校内でリモートワークの傍ら本業である学業のBD学習を進めていた。そして昼頃になり、昼食にみんなを誘おうと復興委員の教室に移動するとそこで先生が落ち込んでいた。
どうやら話を聞くと朝、アビドスを散策していたところセリカに会い、追いかけまわしていたら怒られてしまったそうだ。
「追い打ちをかけるようで悪いが、それは先生が悪い」
「”そんな!”」
「先生?同性でもストーカーって成立するんですよ?」
とどめを刺されてがっくりする先生をよそにホシノがいつもの店に行かないかと昼食にみんなを誘い、紫関ラーメンへと向かった。
「いらっしゃいませ! 紫関ラーメンで……」
暖簾をくぐるとセリカが店の制服姿で元気よく対応しようとするが見えた人多とが何者かわかり、みるみる勢いがなくなっている。
「あの~☆6人なんですけど~!」
「いやー、ここだと思ったんだよねぇ」
「ホシノ先輩の仕業なの!それに…げっ先生まで」
「セリカちゃん。流石にお客さん相手に失礼だよ。ほら、おしゃべりもそこそこに注文受けてくれな」
「うう……はい大将。で、ではこちらの広いお席へどうぞ……」
店主である柴田大将に注意されたセリカに案内された広めの席に座り、注文をする。そして待っている間にどんどん客がやってきて紫関ラーメンは大忙しになった。
「お客さん、増えてますね」
「あぁ、うちの社員だろうな」
「“そういえばツバサは会社経営しているんだっけ?”」
「そう、建築関連を中心に色々とな。アビドスの貴重な収入源だ」
ツバサの経営するアトゥムコーポレーションは彼の友人二人の助力で立ち上げた企業でメインの建設業ではわずか2年でカイザーを業界から追い出すほどの成長を見せた。これは余談だが、この2年の間でカイザーはあらゆる業界で社内外問わず不正や汚職等の不祥事の情報や証拠が流出しているらしく各業界で信用とシェアを落としている。
「ツバサ先輩、最近はどうですか?アビドスのように襲撃は?」
「あぁ、数度運送中のトラックが金で雇われた傭兵共に襲撃されている。」
「しかし、問題ないから安心してくれ。同じく紅村家も襲撃にあってて共同で対策を講じている」
「”ねぇ、紅村家ってまさか…”」
「先生の思っている通りリョウの実家だ」
紅村家はここ数年アビドスでも活動拠点を増やしている。アビドスには土地をなかなか売り戻してくれないカイザーも紅村家が担当ごと買収を行ったりしているため、アビドスに変換されてはいないもののカイザーの保有する旧アビドス自治区の土地は減ってきているのだ。
「お待たせしました!紫関ラーメンです!」
「来たな」
ラーメンが到着し、それぞれが舌鼓を打った。
退店時にまたセリカがツンデレを発動してなんやかんやあり、その後も忙しいセリカのバイトは続いた。そしてその夜・・・
「おい、奴はここにいるんだろうな」
「みろ、ターゲットだ」
「今までの恨み、晴らしてやるぜ」
バイト終わりのセリカに復習に燃えるカタカタヘルメット団の悪意の影が忍び寄っていた。
「やっぱりな、俺の予想どうりだ」
「いや~最初聞いたときはありえないと思ったよ、潰す」
「お仕置きですね~☆」
「ん、許せない」
『皆さん、ヘルメット団たちが動き出しました。先生、指揮をお願いします!』
「”いくよ!みんな!”」
しかしそれは、ツバサによって読まれていたことを彼女は知らない・・・・
ツバサがセリカをターゲットにすると睨んだ理由とは?
活動報告にこの作品のオリキャラに関する質問コーナーを作りました。
ここのあとがきや前書きで回答していきたいと思いますので良ければどうぞ!
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=344592&uid=347169
アビドス編終わったら閉話で3人の絆ストーリーやるけど
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3人とも欲しい
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ひとりだけやって本編