テンプレ騎士団「我々の最新の研究によれば、カヤはお仕置き◯ックスに値する」 作:新人先生
なお未公開ではありますが、テンプレ騎士団はもともと便利屋68が主役の別作品に登場するサブキャラでした。そのため、将来そちらを公開する際に自作同士で矛盾が生じないよう、記録を残しておこうという意図があります。あわせて、トリニティの設定に詳しい先輩先生方から、公式設定との矛盾のご指摘やご助言をいただければ勉強になるのでは……という目論見もあります。(さっそく第一話の感想で知らないことを教えていただきました)
普段は細かく設定を考えることをあまりしないので、その練習を兼ねる意味合いも含めています。
テンプレ騎士団
(Knights of the Template Procedure / K.T.P.)
概要
トリニティ総合学園に存在する、テンプレート(手順・お約束・慣習・ルール・マニュアルなど)を至上の価値とみなす非公認の自警組織。
学内の公式帳簿や人員名簿には記載がなく、存在はあいまいだが、儀礼進行の乱れや大規模なトラブルの発生時に白い盾と短マントで現れ、定められた式次第に沿って事態を収束させることで知られる。ただし、しばしば逆に混乱を拡大することもある。
政治運営の最高機関〈ティーパーティー〉の統制外にあり、「扱いづらい」という評価が定着している。
現行の英語呼称/略称:Knights of the Template Procedure(K.T.P.)
現行の通称:テンプレ騎士団(生徒間の呼称)
(歴史上の)学内公式名:聖堂守護部(統合期の公認組織名。現在は解体されており、公式な学内呼称は存在しない)
標語は「テンプレを信じる者はテンプレに救われる」。
名称について
・「聖堂守護部」→「テンプレ騎士団」
統合以前から統合直後までは「聖堂守護部」が公式名称だったが、役割の移管(後述)とともに部としての実態が希薄化。「テンプレ(手順)を守る騎士団」という皮肉混じりの呼称が俗称として広まるが、むしろこれを“積極的な意味合い”で使用することで意味を上書きするというカウンタームーブが勃興し、「我々こそが手順(テンプレ)である」と宣言。現在ではこの俗称が通り名として定着しており、内外の書簡では K.T.P. の表記が併記されることが多い。
・旧来の英語表記
聖堂守護部の時代にはSanctuary Guardなどの英語表記が用いられていた。さらに前身にあたる団体を記した古記録ではCustodia Sacrariiの表記も確認される。K.T.P.は現在の呼称であり、旧称とは明確に区別される。
部の歴史
・統合以前
学園が乱立していた時代、礼拝堂・古書館・聖具庫を守るために聖堂守護部が編成された。公認の守衛組織として儀礼時の雑踏整理や貴重書の搬送・警備、夜間の見回りを担っていた。当初は学園から資金援助を受けていたが、部の拡大とともに資金難が深刻化。このため貸付業務を開始し、預金・両替・貸付・現金輸送など金融業務を兼ねるようになる。統合直前には、戦闘を担当する団員は全体のわずか数%まで減少。金融業務は現在も続き、騎士団の資金源となっている。
・統合~第一回公会議期:制度の再編
学園統合を進める中、豊富な資金を持つ聖堂守護部は注目を集め、「財産を統合後の学園に寄付して合流せよ」との圧力を受ける。当時の守護部はほぼ金融機関化しており、圧力に抗う武力を欠いていたため、団長は苦渋の末に全面的に要求を受け入れた。統合後、宗教・慈善・礼拝の実務はシスターフッドに一元化され、守護部は「任を終えた」とされて公式には解体。ただし、財産を“寄付”させられた上に部としての実態を失う処置に不満を抱く団員が多く、のちの「テンプレ騎士団」成立後、ティーパーティーと距離を置く要因の一つとなった。
・余燼期
解体後も有志が非公認の形で活動を続けた。学園統合の過程で「統合の理念」ばかりが先行し、必要な手続きを踏まなかったことや、それまでの慣習・歴史が危機に陥ったという認識から、この頃より“テンプレート”(=儀礼・慣習・ルール・手続き・マニュアル)を重視するようになる。また、武力を欠いたために不本意な形で統合に協力させられた反省から、武装集団としての側面を強化する方針を固めた。
・“テンプレ騎士団”の成立
余燼期の終盤、旧守護部の系譜を引く一団が、式典補助や混乱時の初動支援を独自の「式次第」に従って行うようになった。表向きは儀礼補助の延長に見えたが、実際には「かつて奪われた権限と慣習を取り戻す」ための試みでもあったと伝わる。やがて生徒たちは彼女らを半ば揶揄して「テンプレ騎士団」と呼ぶようになり、当人たちもこのあだ名を受け入れ、「我々こそが手順(テンプレ)である」と宣言。正式に Knights of the Template Procedure(K.T.P.)を名乗るようになった。この時期、財務部門・研究開発班・情報監察班・突入班の四班体制が整備され、現在の組織構造の原型が完成した。
・エデン条約期~現在
エデン条約期に入ると、ティーパーティーの統制力は衰え、トリニティ各地で派閥抗争や不正事案が頻発。テンプレ騎士団は「書式と手順を守る者を守る」という原理を掲げ、非公認ながらも事件現場への介入を強めていった。
連邦生徒会を巡る混乱では、情報監察班が入手した資料から防衛室長・不知火カヤのクーデター計画を察知。突入班が煙幕を展開し、七神リン首席行政官を迅速に保全・搬送したことで、その存在は半ば公然化した。この事件により一定の支持を獲得する一方、不知火カヤに対して加えようとした私刑があまりにも“過酷”であったことから、批判も少なくなかった。
組織構成
テンプレ騎士団は現在、四班体制を採用。役割は明確だが、現場では状況に応じて混成チームを編成することもある。基本的な流れは以下のとおり:
情報監察班 →(警戒)→ 研究開発班が式次第を確定 → 財務部門が資源を調達 → 突入班が実行 → 事後、財務が精算/R&Dが改訂/情報が総括
・財務部門(Finance / Logistics)
旧聖堂守護部の金融業務を受け継いだ中枢。装備調達・資金繰り・移動経費・保険処理から“研究助成”名目の小口出費までを管理。学内会計制度に干渉しないよう匿名基金や専用の輸送ルートを維持し、必要なときに資源を供給する。盾や通信機材の保守サイクル、在庫・寄贈・返納の記録も管理し、表に出ない謝金や修繕費も含めて、団の“血液”を循環させる役割を持つ。対外的な貸付業務も積極的に行うが、その事業内容について「お役所仕事すぎる」と「ヤクザ過ぎる」という、一見矛盾した評価が両方とも存在する。
・研究開発班(R&D / Template Works)
団の核である式次第(テンプレ)の保守・改訂・版管理を行う班。突入手順や儀礼補助の進行カードから訓練ドリル、通話定型句の整備までを担当。盾の軽量化や携行端末のテンプレビューアなど、装備の小規模改修を継続する一方、大規模研究を行うメンバーも存在し、ごくまれにミレニアムに匹敵する水準の成果を上げることもある。テンプレ更新は「リリースノート」として周知され、試験→フィードバック→改版のサイクルが日常化している。団の理念である“テンプレ”に直結する業務を担うため、もっとも人気の高い部署であり、入班倍率も最難関。
・情報監察班(Intel / Compliance Watch)
古今東西の“テンプレ”に関する情報を収集・監視する班。キヴォトス内の各機関が正しい手続きを守っているかを確認し、“テンプレ”に関連する文献の調査・集積も行う。改善に役立つと判断した情報は研究開発班に共有する。また、要注意人物や保護対象と定めた人物をモニタリングする任務も持つ。
・突入班(Entry / Medevac)
緊急時に前面に出て制圧や保全対象の確保・搬送を行う現場班。戦闘のすべてをマニュアル化しようとする傾向が強く、マニュアル外の状況では戦闘力が著しく低下することがある。ただし、逆にあらゆる事態をマニュアル化することで“マニュアル外”そのものを排除する方針を掲げ、部隊の完成度を高める努力を続けている。隊列や行進の美しさに定評がある。
他組織との関係
・ティーパーティー
歴史的な背景から、関係は総じて良好とは言いがたい。現ホストのナギサについては、手続きを完全に無視することはないものの、ルールの“穴”を突く運用をしばしば行うため、いぶかしげな目で監視を続けている。ただし、学園運営という大仕事に身を捧げている点には感謝もしており、日曜日くらいは休んでほしいと本気で願っている。むしろ半ば強引に休ませることもある。
・アリウス分校
現代のトリニティでは歴史から忘れられた側面をもつアリウス分校だが、テンプレ騎士団内部ではその存在がひっそりと語り継がれており、団員の態度は総じて同情的である。というのも、学園統合の過程で聖堂守護部が“寄付”した資金が、アリウスとの争いや排斥運動に転用された背景があり、これを止めるよう当時の団長が泣いて訴えたと伝わっているためである。明確な文献は残っておらず直接の因果は不明だが、この件の直後に当時の団長が退学処分となったことは事実として語られる。
・工務部(レッドウィンター連邦学園)
日曜日を安息日とみなし、原則として日曜労働を認めない立場のテンプレ騎士団にとって、工務部部長・ミノリの労働観は一時強い共感を呼び、かなりの程度まで意気投合した。もっとも、体制転覆のためなら“なんでもあり”な姿勢や、「週3日労働」といった急進的な理念にドン引きし、のちに袂を分かった。現在では反転アンチのようになっており、何かに抗議する工務部に対してさらに抗議するテンプレ騎士団が現れるという、カオスな状況を生むこともある。
・シスターフッド
現在の聖堂実務を担うシスターフッドからの協力要請に応じることが多く、関係性はビジネスパートナーに近い。学園統合直後は、聖堂守護部時代の実務とアイデンティティを奪われた相手という認識から険悪だったが、聖堂関連の実務を通じた長年のコミュニケーションの積み重ねにより、いまでは関係は大きく改善している。
・救護騎士団
「ミネが壊して騎士団が治す」というプロトコルを忠実に運用し続ける姿勢への尊敬、そして“騎士団”という同族意識から、テンプレ騎士団による救護騎士団への評価は非常に好意的である。救護騎士団団長・蒼森ミネを尊敬する人物として挙げる団員も多い。
・先生
先生の活動が結果としてキヴォトスの安定化とルール/秩序(テンプレ)の浸透に寄与している点を高く評価している。“青春の物語”のお約束(テンプレ)に従って行動する姿にも好感を持つ一方、生徒を救うためなら“なんでもあり”という側面については、敬意と戸惑いが交錯している。
・不知火カヤ
尊敬する七神リン様を貶めようとしたカス。
団員の情報についてそのうち加筆するかも。