第39話
開演するとナレーションの集が話の冒頭を言い、桐崎さんのセリフに移る、その演技はさっき台本を見ただけで出来るものではないのにそれを簡単にやってのけてしまう桐崎さんに驚いていていたら
千棘「…あれ?次のセリフ何だったけロミオ様」
このセリフで観客や俺たちはずっこけてしまった
楽「…おいジュリエット!そこ大事なとこだろーが!」
千棘「しょうがないでしょ⁉︎出だしからこんなまどろっこしいセリフ覚えらんないわよ!!」
楽「シナリオにケチつけんな!」
俺は舞台袖で額に手を当ててため息が出る、仲直りをしたのはいいが舞台を口喧嘩はダメだろうと思っていたら、観客のほうは笑い声が聞こえてくるどうやらうけているようだ、その中に坊っちゃんやお嬢をという声が聞こえてきた
晃「なんであいつら来てんだよ…来るなって言っておいたのに」
鶫「なんでそんな顔をしているだ晃」
そう聞いてきた鶫に対して俺は体育館の奥のほうを指を指す
鶫「ビーハイブに集英組か、だからそんな顔をしていたのか」
晃「そうことだ」
だけど、こんなことで動揺していたらいい劇にはできないと思い、もうすぐしたら来る出番に備えていた
一回暗転が入り、集がナレーションをしている間に俺たちは立ち位置につく
集『屋敷から抜け出そうとするロミオと護衛役のカリオスが召使い達の制止も聞かずジュリエットの元へ行こうします』
鶫「…本当に行ってしまうのですか?」
薫「キャピュレット家の者や追手がロミオ様の命を狙っていますよ」
晃「…あぁ、わかっている、だからこそ私がついていき、ロミオ様のお命をお守りするのだ!それにロミオ様の意思は固いのだ」
楽「そうだ、私はたとえどれ程危険でも私は行かねばならないのだ、今も彼女はあのバルコニーで待っている……!」
集『…止まらないロミオとカリオス、しかしここで召使い達はある決意をするのです』
なぜかここで台本になかったナレーションを入れてきた集が言ったことに驚いた
集『実は二人の召使いはカリオスに恋をしていたのです』
俺たちはなにをいってるだよと思いながらも集は続けてこう言った
集『召使い達はこれが今生の別れになると思い、愛の告白はするのであった』
真面目に言っているように聞こえているが俺と兄貴には楽しんでいるようにしか聞こえてなかったが、観客達は楽しみにしているようで告白シーンがはじまらずざわつき出した
晃「二人とも俺に告白なんてイヤだと思うが頼む!」
鶫「…いやではないのだが…こんなところではするのは…」
薫「そうだよ…こんなとこでやるのは恥ずかしいよ…」
晃「すまん、何言ってるか、わからない」
二人はなにか言っているようだが声が小さくて、観客の声によってかき消されしまっている
楽「鶫、市川はやく始めないと…」
兄貴は観客席をチラッと見る、そして決心ができたのか薫が
薫「…わかったよ、やればいいんでしよやれば…じゃあいくよ」
深呼吸をした薫は俺の目をしっかり見て、真剣な表情で
薫「カリオス様、幼い頃に私を助けいただいたときから好きでした…、だからお付き合いお願いします…」
薫の告白は本当に俺にしているように聞こえてドキッとしてしてまう、こんな演技をする薫にびっくりしてしまうが、その後に
薫「やっぱり言うんじゃなかった〜」
そう言いながら走り去ってしまい、残るは鶫だけになった
晃「…鶫?」
鶫「えぇ〜い!こうなればもうヤケだ、言ってやるぞ!よく聞いておけよ!」
晃「はい!」
顔が怒っているようにしか見えず俺は敬礼のポーズをとってしまい、観客に笑われてしまった
鶫「カリオス様…私も…あなたのことを好…好……って言えるか!バカ者ーー」
演技とは言え俺に告白するのがいやだったのかカツラを投げ捨て舞台袖に行ってしまった
集『おおっとー告白失敗!しかももう一人の召使いも恥ずかしさのあまり何処かに行ってしまいましたが、勇気を出した召使い達に拍手を!』
上手いことまとめたような感じだか、集に対する怒りがおさまっていない鶫の声が聞こえてきがしたが、というかこれが集の言っていたいい思ってやつかよ、美少女二人から告白されるのは悪くないかなと思いながら、次のシーンへといく
集『さぁ、二人は追手を退けながら着実に歩みを進ます、ジュリエットの元に辿りつけるのだろうでしょうか!』
?「お待ちくださいロミオ様!」
舞台の上にいたのは風邪をひいてやすんでいたはずの橘さんだった
集『ロミオのことを呼び止める女性がこの女性は何者なのかー!?』
万里花「私の名は…えーと…ジョセフィーヌ!私はロミオ様の本当の恋人ですわ!」
これを聞いた集は観客を煽るようなことを言う、それに乗るかのように橘さんは色んな設置を足して行く、このままだと進まないと思った兄貴はジョセフィーヌとは兄弟という設定を付け足して最後に
楽「…分かってくれジョセフィーヌ、僕の進む道は両家を巻き込む血塗られた道だ、そんな物に体の弱いかわいい妹を巻き込みたくないだよ…」
なんて一言を言うと橘さんの目がハートになっていたのがわかった、近くでみていた俺は
晃「(兄貴のやつ、また橘さんを惚れさせやがったよ…)」
なんて思いながら演劇はクライマックスを迎えようとしていた
集『劇もクライマックス、ロミオとカリオスは急ぎます、もう少しでつくジュリエットのために』
クロード「待ちたまえ君たち」
晃「お前がなんでいるだよ…」
目の前にいたのは桐崎さんの護衛のクロードだった
クロード「さて、ロミオ君…君をジュリエットの会わせるわけにはいかない、ジュリエットの兄としてね」
どうやらクロードはジュリエットの兄として出演しているらしいが誰だよ一般の人を劇に入れたのは
クロード「聞けば君は女を泣かせ二股三股をやる卑劣漢だそうじゃないか」
晃「それは違います!」
楽「お前…」
どうやら否定してくれると思ったいるらしいが俺はそんなことはしない
晃「あなたが言っていたのは自覚してやっての話です、ロミオ様は無自覚に女性を惚れさせるのでもっとたちが悪いのです!」
楽「否定してくれるじゃなっかたのかよ!」
クロード「なに!それだったらとても会わせるわけには行かないな、いっそのことここで亡き者にしよう…」
サーベルを取り出すクロード
集『これはいきなりの急展開です、ロミオは生きてジュリエットのところにいけるのでしょうか!』
このままロミオがやられては劇がムチャクチャになってしまうので、俺はクロードと戦うことを決めて
晃「待て!ここでロミオ様を死なせるわけにはいかない、俺と戦え」
クロード「いいだろう、君も倒してロミオを倒す!」
俺たちはクロードと戦うが手も足も出ずに追い詰められてしまう
クロード「これで終わりだ」
サーベルを俺たちの目の前に突き立てる、これで終わりかと思ったら、兄貴が舞台の周りに落ちているものを投げ出した
クロード「ええぃ!諦めの悪いやつだ」
楽「ここでやられてたまるかよ!」
晃「そうだよな、ここであきらめるわけにはいかないよな!」
兄貴の諦めにすごいと思って、俺も物を投げ出すがいきなり、ズボッ!と不吉な音がしてみてみると危険と書かれたヒモのついたレンガを持っている兄貴がいた
晃「おい、兄貴それって…やばいやつじゃねえのか…」
楽「やっぱり、お前もそう思うか」
俺たちが話していると、メキメキとハリボテが倒れてくるのが分かり、俺は兄貴をハリボテより向こうに押し出すとハリボテは倒れてきた
集『おおー!三人の激しい戦いで城壁が崩れてしまう、なんとか生き残ったロミオ!だが二人はガレキのしたです…二人は無事なんでしょうか!』
晃「うっ!」
なんとかガレキの下から立ち上がると歓声が上がる
集『生きていた!カリオスは生きていました、これは二人の勝利です!』
あとはロミオはジュリエットの元に行きだけだなと思って、俺は
晃「ロミオ様、これでもう敵はいません、はやくジュリエット様のところに行ってください」
楽「わかったよ、カリオス」
兄貴は桐崎さんのとこに行き、締めの言葉を言い、いろいろハプニングがあった劇は無事に終わった。
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