ニセコイ 俺とあいつのヤクソク   作:agm

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ソクテイ

第44話

 

文化祭も終わって数日が経っていつも通りの何気ない生活に戻ったと思っていたある日、俺と兄貴に事件が起きた

 

楽「なぁ晃、今日午後から身体検査があるらしいぜ」

 

晃「そうか…ついにこの日が来たのか…」

 

楽「…どうしたんだよ、妙にたのしそうじゃあねぇか」

 

晃「そりゃ、まぁな…」

 

俺は兄貴の身長を抜かすために毎日のように牛乳を飲んでいたんだ、今年こそは抜かしてやる!

 

なんて思っていたら、やたら校門の辺りが騒がしいので近くまで行くとそこにはアタッシュケースを抱えたビーハイブの組員共がいた

 

晃「あれ、どう思う?」

 

楽「ぜってえー、なにかあるぜ」

 

あれを見ると厄介なことに巻き込まられるのは火を見るより明らかなので俺たちはバレないように行こうとし歩き出したら、すぐにバレてしまいやむなく事情を聞くはめになった

 

 

楽「ハァ!千棘のスリーサイズが暗証番号だと?!」

 

「そうなんだよ、それがないと俺たちは取引に失敗して、どうなることか…」

 

晃「そのスリーサイズの書いた紙とかは?」

 

「それも落としてしまったんだよ…」

 

おい、大丈夫かよビーハイブは大事な取引の紙なくすとかありえないだろ

 

楽「でも、千棘が教えてくれるかどうかわかんないぜ」

 

「お嬢も彼氏くらいには教えてくれるって」

 

「そうじゃなきゃ俺たちはTOKYO湾の底に行っちまうよ」

 

「「だから頼むぜ坊主!」」

 

震えている二人は兄貴にカバンを押し付けて目にも止まらぬ速さて去って行った

 

楽「どうすんだよこれ、千棘にスリーサイズなんて聞けるわけねぇだろ…」

 

カバンを見つめながらうなだれる兄貴に俺は

 

晃「がんばれよ兄貴、君なら出来るさ!」

 

笑顔で親指立てて言ったところ、兄貴の癪に触ったらしく俺は兄貴のパンチによって意識が飛んでしまった

 

 

 

それから数十分経った時俺は目覚めた

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晃「うぅ…兄貴の奴あんなに強く殴ることもねぇだろう」

 

立ち上がった俺は制服についた砂ぼこりをはらって校舎に向かおうとするとさっきの奴らがなぜか戻って来た

 

「おぉ、まだここにいたのかよありがたいぜ」

 

「実はケースはもう一つあってよ…

しかもこれも暗証番号がわかんないだよ」

 

晃「これも兄貴に渡しとけということだろ」

 

「いや、違うんだこのケースには……」

 

言うことだけ言ってさっさと帰って行った二人にあっけにとられながらこれからしなければならないことを思うとなぜかこのアタッシュケースがやたら重く感じた

 

 

教室に入っていつものメンバーにあいさして席に座ろうとしたときに

 

楽「それにさわるなー!」

 

兄貴の声が聞こえたほうをみるとケースに触ろうとしていた桐崎さんを止めていたらしいが周りから見ればおかしいやつに見えてしまうらしく後ろの席の薫から

 

薫「どうしだろう君の兄さんいきなり叫んで何かあったの?」

 

晃「ほら、人間って溜め込んでると爆発させてしまう時ってあるだろ?兄貴はそれが今だったって話しだよ」

 

疑いの目を向けている薫だが俺は気にしないことにしてもうすぐ始まる授業の用意をすることにした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キョーコ「じゃあ、次は身体計測だからな男子は隣の教室に女子はここで着替えるように」

 

 

先生からの注意事項を言われて俺たちはさっそく隣の教室に向かい着替えている最中に俺は兄貴に話しかける

 

晃「……兄貴ちょっと話したいことがあるだけど」

 

楽「なんだよ話したいことって」

 

兄貴が去って行った後のことを話すしたところ分かってくれたようなので俺は兄貴に俺が必要なことがわかったら教え、こっちも桐崎さんのスリーサイズを教えるという約束を結んだ

 

晃「頼んだぜ兄貴」

 

楽「お前もな」

 

こうして俺たちのバレたら即終わりのミッションが始まった

 

晃「さて、どこに行くとするか…」

 

兄貴は身長などを測るところに行ったがあそこはすぐにバレる可能性があるため俺はあえて避けることにして、一度地図を見て目的地を決めることにした

 

晃「ここならいけるぞ!」

 

地図を見て確信した俺はさっそく目的地へと急いで向かった、着いたらロッカーへと隠れてターゲットを待っていること数十分なかなか現れない

 

晃「(いつになったら現れるというだ…はやくしないとタイムリミットがきてしまう…)」

 

焦る気持ちを抑えつつ辛抱強く待っているととびらの方から女子たちの声が聞こえてきたからターゲットであってくれと願うばかりでドアの方に目線を向けると確かにターゲットはいた

 

晃「(よっしゃ!これでおれのミッションは終わりだ!さっさと覚えて教室に戻るとするか)」

 

机の上にターゲットのスリーサイズを覚えたので、この女子達が出て行ってなおかつ次の女子たちが来るまでのわずかなうちにでないといけないがそれは無事に脱出した俺は教室にあるアタッシュケースに頭に刻みこんだ数字を打つが

 

晃「なんで開かないんだよ、さっき見たばかりだから変わってはずたど思ったんだけどな……あっ!そっかそいうことか」

 

俺は女子更衣室のところに向かうと兄貴と鉢合わせた

 

楽「お前もスリーサイズ手に入れられなかったんだな……」

 

晃「手に入れたけどな……ちょっと」

 

楽「うんうん、やっぱりむずかしよな……って手に入れたのかよ!」

 

晃「そうだよ、でも一つだけ数字が合わなかったから直接聞こうと思ってな」

 

楽「そうか、じゃあ聞きに行くか」

 

晃「だな」

 

俺たちはドアに開けようとしたときには<女子更衣中>の紙が落ちているのに気がつかないまま

 

楽「千棘〜お前のスリーサイズを教えてくれ〜」

 

晃「鶫!お前がクロードといるときの胸のサイズはいくつだ〜?」

 

顔をあげてみると女子たちはまだ着替えていた

 

楽 晃「(俺たち死んだな…)」

 

俺と兄貴は顔を見合わせて笑いながら、16年間という短い人生を走馬灯のように振り返っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果的には死なかったが吊るし上げられて<俺たちは変態です>という紙が顔面に貼られていた

 

千棘「これに私のスリーサイズを入れたらいいの?」

 

楽「はい……その通りでございます、すみませんでした……」

 

鶫「私もここにうちこめばいいのか?」

 

晃「そうでございます…本当にすみませんでした」

 

鶫と桐崎さんがケースに数字を打ち込むと鶫のほうはガチャンと開く音がしたが桐崎さんのほうは何も反応がなかった

 

千棘「ちょっと開かないわよ…?」

 

楽「はぁ、なんでだよ…?」

 

ビーハイブの奴らから聞いた通りにしたのに開かないアタッシュケースに兄貴は困惑していたら、突然桐崎さんの携帯が鳴り出した

 

千棘「楽に言ったのは間違いで本当はクロードのスリーサイズだったの!?」

 

「はい、そういうことなんで集英組の坊主にそう言ってもらってよろしいでしょうかお嬢」

 

「すぐに取りに行きますんで頼みます」

 

どうやら兄貴のほうは間違いだったらしく兄貴は「…じゃあ、俺の今までの苦労はなんだったよ…」と呟いた兄貴に同情しつつ、俺たちの危険なミッションは終わったのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……ということで一件落着すればいつも通りのことだったんだが今日は違った……

 




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