ーー 紅魔館が見えてきた。
もう少しで3時だ。まだレミリアやフランは寝てる時間だろけど。
私は門の前に降り立つ。美鈴に挨拶するためだ。
「美鈴、ちゃんと仕事やってますか…って、寝てるし」
美鈴は門に寄りかかり眠っている。
私は苦笑いしながら美鈴向かってもう一言。
「仕事ちゃんとして下さいよ〜、お義姉さまが、怒りますよー」
……全く起きる気配がない、ここまで熟睡してるとは。
「…仕方ないですね」
私は威力は低めの魔力弾を作り出す。
それを美鈴に投げつける。
「ーー えぃっ。」
美鈴の顔面にペチンと音を立てながら魔力弾がぶつかる。
「あうっ」
美鈴が大きく仰け反る。
「…美鈴、いつも寝てるの?」
ジト目で美鈴を睨みながら聞いてみる。
「とととととんでもございません!今日は偶々です偶々!」
美鈴が慌てながら弁解しようとする。
「怒らないから、正直に言ってね」
私は笑顔を作りながら美鈴に訊く。
「レイシア様、全然目が笑ってないですっ!? ちゃんとやってますっ!ちゃんと起きてますって!!!」
「う〜ん…まぁ良いです、次寝てるの見つけたら、重〜い罰を与えますからね?」
「わかりましたっ!もう寝ませんっ!!!」
美鈴は少し青ざめた顔になりながら何度も首を縦に降っていた。
「ならいいですけどね」
これからはたまに妖精メイドに美鈴の様子を見に行ってもらうようにしよう。
私は門から紅魔館の庭へと入る。あまり手入れが行き届いておらず、荒れていた。
美鈴に庭の整備も頼もうかな、と。そう思った。
私は庭を抜け、紅魔館へと入る。
私は能力を解除して荷物を元の大きさに戻す。
その大きな荷物を持って私は食料庫へと向かう。
「これで暫くは持つかな?」
ほとんど空だった食料庫は食糧で満たされていた。
全部食糧を入れたことを確認し、私は食料庫を出た。
自分用に買った物を自分の部屋に置きに行くために部屋へと向かった。
ーー レイシアの部屋 ーー
取り敢えず買ったものを今身につけて見る。
今の服装は街で買った 黒を基調とした和風な感じのドレスっぽい服と羽の髪飾りを身に着けている。
「ちょっと可愛い過ぎるかも…」
これだとレミリアに何をされるか分からない、下手したら、下手しなくても生きた人形として暫くいじられそうだ。
それは勘弁だなぁ…と私は苦笑いした。
暫く私用に買った物を整理していたら、部屋のドアが叩かれた。
「はい、どうしました?」
私はドアまで歩いていきドアを開ける。
そこには妖精メイド達が居た。
「…?どうかした?」
ーー。ーーー。
どうやらこの館の、主に会いたいと言う者が居るらしい、だが、まだレミリアは寝ている時間の筈だ。
「…わかりました、代わりに私が話を聞いてみます。」
私は客の待っている所に向かった。
ーー 後ろの方で妖精メイド達が『今日のレイシア様の服可愛いーねー』『ねー!』って言っているのが聞こえたが気にしないでおく。
◆
私が玄関を開けると、そこには見慣れない人らしき人物が立っていた。
紫色の髪、頭には月の飾りが付いている薄紫色の帽子を被っていて、服は同じく薄紫色のゆったりとした寝間着に似た服を着ている。
「えーと、紅魔館に何のご用でしょうか?」
「ーー 貴方がこの館の主かしら?」
紫色の少女は真剣な眼差しで私に聞いてくる。
「…吸血鬼は昼間は基本寝てますので」
「…貴方は起きてるのね」
「ちょっとやらなければならない事があったので、偶々起きてただけです」
「…そうなのね、で、主はいつになったら起きてくるのかしら?」
「そうですね…まぁ、あと1時間くらいでしょうか、そんなに大事な用なの?」
「ええ、あ…自己紹介を忘れていたわ、私はパチュリー・ノーレッジ、七曜の魔法使いよ」
「パチュリーさんね、私はレイシア・スカーレット、館の主、レミリア・スカーレットの義妹よ」
「義妹…ねぇ、面倒だから詳しくは聞かないけど、主か起きるまで待ってて良いかしら?」
「まぁ、別に構いませんが、改めて聞きますが、パチュリーさんは何の用事があったの?」
「私の目的はこの館にある魔導書よ、この館にそこらへんの図書館には存在しない高レベルの魔導書が読みたいの」
「…なるほどですね、でも、それくらいならお義姉さまに聞かなくても大丈夫そうだけど?」
「貴方の姉には別で用事があるの 」
「そう…ですか、わかりました、じゃあお義姉さまが起きるまで館の中で待ってて下さ…」
「待って」
館の中に案内しようとした私の声がパチュリーに遮られる。
「…?なんでしょうか?」
「あなたも吸血鬼なのよね?」
「ええ、まぁ、そうですけど」
「1回試していいかしら?」
「試す…?」
「貴方達吸血鬼の力をよ」
「……少しだけですよ?」
「ええ、少しの間で充分よ」
パチュリーが魔力を開放する。
私も少しだけ魔力を開放して、全身に魔力を多く流す。
「…パチュリーさん、お先にどうぞ」
「はぁ…ナメられたものね、まぁ良いわ」
パチュリーは水の魔法を使って来た。
水弾が飛んでくる。
私は飛んで回避する。
私も反撃として追尾型の魔力弾を数発撃ち出す。
パチュリーは水の壁を作り出し魔力弾を消し去る。
少し水飛沫が掛かったが特に問題はない。
「良いですね、妖怪より戦い応えがありますよ」
「これでも余裕そうにしてられるかしら?」
水柱が地面から出てきて、上空に居る私を水圧で潰そうと迫ってくる。
「ーー 物質変化、水を氷に。」
そう呟き、能力を使う、私に直撃する数メートル前で水柱が凍りついた。
私は能力をさらに使用し、槍を作り出し、その槍に魔力と妖力を込め、威力を高めた。
「…ていやっ」
私は槍を投げる寸前に妖力を爆発させ、速度を高める、これは人間が使う兵器のロケットなんたら、を真似てみた攻撃だ。
私の放った槍は凍りついた水柱を砕きながらパチュリーに向かって高速で飛んでいく、どう対処するのか、とパチュリーを見ていたが、何か様子がおかしい、いつの間にか、私に迫ってきていた筈の水柱が無くなっているし、パチュリーの顔色が余り良くないように見える。
私は槍を消滅させ、能力を解除、私が気づいて居なかったら今頃パチュリーは大怪我を負っていただろう。
「大丈夫です!?」
私は急いでパチュリーの元へ向かう。
「私は喘息持ちなのよ、今日は調子悪いのに負を挑むんじゃ無かったわ」
「そういうことは先に言ってよ…」
「ふふっ、ごめんなさいね」
パチュリーは小さく微笑む
「むぅ、まぁいいですけど、さ、早く館に入って」
「はいはい、わかったわよ」
私はパチュリーを支えながら紅魔館へと入って行った。
無理やりパチュリー出した感が否めない。
あと相変わらず文がゴタゴタです。