E.G.日本支部に戻った「アレグロ雪郎」は、皆の前に謝罪する。
「(アレグロ雪郎:)その...取り乱して悪かったな......。」
「(原作者:)それより、我が看板娘レベッカは何処へ?」
「(アレグロ雪郎:)...エルエーの件が精一杯で、レベッカの事を伝えそびれたな。レベッカなら、木枯らし壮にいる。今から迎えにいくところだ。」
「(原作者:)よし。レベッカのことは雪郎に任せるとしよう。...愛美の兄さんである君を信用しているからね。」
そうと決まれば「アレグロ雪郎」は早急に迎えにいくために動く。だがその時、テレビにニュース速報が流れる。
「(ニュースプレゼンター:)ニュースをお伝えします。町中に少年が暴れているようです。警察は少年を確保しようと説得を試みましたが、聞く耳を持たず逃げられてしまい失敗に終わりました。少年は、何者かに狙われている、死にたくない、助けて、と......。」
「バサカ」絡みのニュースを見て「アレグロ雪郎」はどう考えるのか?もちろん「レベッカ」との合流の次に、この事件を解決に向かうつもりである。
まずは当初の予定通り、「レベッカ」のいる木枯らし壮へと向かう。「レベッカ」と「ガジュ」がいることを確認。
「(アレグロ雪郎:)ガジュの保護ご苦労。さて、バサカの確保にいくぞ。」
「レベッカ」を連れて、「バサカ」のいる現場へ向かおうとするが。
「(ガジュ:)待って!私もいく。...私がエルエーの計画に加担した、だから、けじめつけないと。」
「(アレグロ雪郎:)...しっかり俺に掴まってろよ。どんな危険が待ち構えているのか、レベッカならもう、わかっているはずだよな。」
一同は「バサカ」のいる現場へと向かったが、既に逃げられた模様。警察に話しても相手にしてくれない、「レベッカ」は自分なりのやりかたでいくことに。
「(レベッカ:)雪郎、警察に話しても相手にしてくれないよ。私のやり方でいこう。バサカの逃走先は、たぶん意外な場所かな。例えば公園とか。」
「(アレグロ雪郎:)それはありうるな。人目のつかない場所はもちろんだが、公園で見つかりにくいといえば、つまり、あれだな。アニメに出てくるあの意外な遊具。」
「レベッカ」の提案に乗り、一同は逃走先と思わしき公園へ移動し、「バサカ」が隠れそうな遊具をくまなく調べる。意外なことに、木の中に隠れていた「バサカ」を見つけた。
「(アレグロ雪郎:)ビンゴ!!さすがは原作者のお気に入りだ。子供の隠れ場所といえば、木の中ではないか。さ、おとなしくしろ。エルエー...コチウニの手のひらに踊らされ、俺の祖父が殺された事はバサカ、あんたなら何か心当たりがあるはずだ。」
「(バサカ:)バサカ、ひどい目には絶対に遭わないっぺ。いやだ。」
「(ガジュ:)落ち着いてバサカ。私たちはなにもしないから。ね。先生のもとに帰ろうよ!!」
誰の言葉にも耳を傾けない「バサカ」は牙を剥く。
「(ガジュ:)...先生。やっぱりバサカは保護すべきだよ。お縄につけて、ね。」
いささか「バサカ」に刺激を与えてしまい、またもや逃げられてしまうも、公園内に潜めていた何者かに「バサカ」は捕らわれ、どこかへ連れ去られてしまったが、こういう展開になるのも「アレグロ雪郎」の計算のうち。
「(アレグロ雪郎:)こんなこともあろうかと、バサカのバンダナに発信器つけておいた。これで追跡は簡単だ。後れをとるなよ、ふたりとも!!」
一同は連れ去られる「バサカ」を追いかける。その誘拐犯とは二人一組の「ワドとバド」。彼らが向かう場所とは、埠頭付近の海賊船の事であった。
「(バサカ:)は、離せ!!離せっぺ!!!バサカが何をしたってんだっぺ!!!命はやらないっぺ!!」
ジタバタする「バサカ」の前に現れたのは、左腕の鉤爪、海賊女船長だった。
「(海賊女船長:)んふふ...いい子供じゃない......。ご苦労さん、アタシのシモベよ...。」
「(ワド:)はっ、船長。」
「バサカ」はその女船長に言葉を失ってしまう。
「(バサカ:)お...姐...。」
「(海賊女船長:)あら、あまりの繊細さに言葉も出ないの?緊張する必要ないから、もっとおしゃべりしても構わないのよ?」
「バサカ」は女船長に全てを打ち明けた。
「(バサカ:)みんな、バサカに嘘ついた。保護すると言っといて、バサカを捕まえようとする。命を取ろうとする。バサカ、訳がわからない。」
「(海賊女船長:)かわいそうに...。力のない子供の命を取ろうとする連中がいてね。でも大丈夫。アタシがなんとかするからね。」
「(バサカ:)姐さんは...バサカの友達?」
「(海賊女船長:)ええ、友達よ。息ぴったりの友というべきかしら。」
「バサカ」は試作型タイムマシンに目を向ける。
「(海賊女船長:)あー、タイムマシンのことね。製作者はMr.黒澤J、すなわち未来人が転移した後に残したものだけど、意外なことに自分の容姿が数年後の自分に成長できることがわかったのよ。そう、なりたい自分に。アタシだって、海賊船長になれたのよ。あなただって、誰にも負けない男の中の男になれる。」
周囲を確認すると、タイムマシンを使った急成長に失敗したなれの果てが複数転がっていて、「バサカ」は遠慮しがちな顔をする。
「(バサカ:)...遠慮...しとくっぺ......。」
「(海賊女船長:)そんなこと言わないで、姐さんを信じて。ほーら大丈夫!!絶対成功するって!!さ、中に入って!!!」
「バサカ」は仕方なく、船長の言うことを信じて「Mr.黒澤J」作の試験運転用カプセル型タイムマシンに足を踏み入れる。12歳から31歳、つまりバサカの年齢を19年後に設定、船長の手で稼働する。「バサカ」はタイムマシンの中で悶え苦しむ。
「(海賊女船長:)すぐ終わるから我慢してね~。男の中の男になれるっしょ~。」
その頃、海賊船に到着した三人は、潜入を試みようと作戦を考える。
「(レベッカ:)入口に見張りがいるんじゃ、通れそうにない。私が2人の気をそらすから、雪郎は海賊船に入り、バサカを救ってよ。」
「(アレグロ雪郎:)ああ。だが無茶はするなよ。」
「レベッカ」は、見張り人こと「ワドとバド」の気をそらすために真正面でぶつけ、入口を引き離したことによって潜入は容易となった。「レベッカ」が2人組を相手にしているうちに、「アレグロ雪郎」は内部へと走っていく。「ガジュ」は「レベッカ」に何かを話す。
「(ガジュ:)バサカはね、積み上げたものを全て無に帰した私のことも絶対に許さないらしいよ。どうすればいいの。」
「(レベッカ:)参ったな...。でも、まごころ謝罪でなんとかなる...かも。」
「アレグロ雪郎」は船の奥へと到着する。
「(アレグロ雪郎:)バサカ!!」
「(海賊女船長:)取り込み中なんだけど?」
「(アレグロ雪郎:)その声は......リリアンか!?」
「(ドルチェ:)今はドルチェよ。あのとき、遭難事故にね。」
「(アレグロ雪郎:)あのとき救助隊が捜索を打ちきられても、俺の祖父の力をもってしても遭難者の生存は絶望的だった。途中から調べるのを諦めたんだ。でも、あんた一人だけが生きていたとは......。正直、思わなかったんだ。」
「(ドルチェ:)そんな昔の話は、もうとっくに水に流したの。」
その時、「バサカ」が入ったタイムマシンは爆発を起こした。中から出てきたのは......。
「(バサカ?:)俺っち、強くなった!!」
「(アレグロ雪郎:)バサカ...なのか?あんた、バサカに何をしたんだ?」
「(ドルチェ:)そうよね。追手を薙ぎ払う力を手に入れた彼の未来の姿よ。」
「(バサカ?:)姐さんのおかげで、俺っち男の中の男になったっぺ。バサカが、ベスギーターになったんだっぺ。」
「バサカ」...「ベスギーター」は力の限り奮いかかる。「アレグロ雪郎」は持ち前の盾で防御。
「(アレグロ雪郎:)強くなったなバサカ。誰にも負けない力を持つ、男の中の男だぜ...なわけあるか!!どうなってんだよ!!」
「(ドルチェ:)いささかやりすぎたかしら。」
「ベスギーター」は外に出ようと出口へ向かう。
「(アレグロ雪郎:)暴走したバサカを野放しにしてはいかんな。大惨事になる前に止めなければ。」
「ガジュ」は船内で歩く。進化した「バサカ」こと「ベスギーター」にばったり会ってしまう。
「(ガジュ:)バ、バサカ!?」
「(ベスギーター:)ベスギーターってんだよ!!ガジュー!!」
「(ガジュ:)ところで...バ...ベスギーター...男の中の男になったね。羨ましい。筋肉モリモリで、いかにも男らしい。」
「(ベスギーター:)ベスギーター、メガかっこいい!!姐さんのおかげ。」
「(ガジュ:)そうそう、船長さんのおかげで、誰にも負けない力を手に入れてよかったね...。私のやらかしたことは水に流そうよ。謝ればなんとかなる。うん。筋トレさせられるようなことをして、あなたのパソコン内容を先生にチクってごめんなさい。」
「(ベスギーター:)今さら...謝っても......手遅れなんだっぺ!!ベスギーター、ガジュだけは許さーーーん!!!!!」
今さら謝ってもそんなこと許すはずもなく、「ベスギーター」は拳を振り下ろす。
「(ガジュ:)ひぇぇぇぇ!!!」
「(ベスギーター:)ガジュー!!!ガガガガギゴゴゴアアア!!!!!」
「ベスギーター」は力の制御が利かなくなり、暴走を始める。
「(アレグロ雪郎:)リリアン、なぜそこまでしてバサカを。何か理由があるんじゃないか?」
「(ドルチェ:)アタシは、タイムマシンで未来を見たの。世界は滅びるって。それに対抗するために強い人を作らなきゃって。」
「(アレグロ雪郎:)もし、その前に俺が全て解決した場合はどうする?」
「(ドルチェ:)私たち海賊集団に価値はなくなる、ただそれだけなもの。」
「(ベスギーター:)姐さん、俺っちを裏切ったんだっぺ?俺っちをこんな姿に変えて、利用価値がなくなれば切り捨てられる...よくも俺っちを騙したな!!!許さないっぺぇ!!!!!」
制御できなくなった「ベスギーター」。彼自身も利用された事実に怒り、手が出せない。「ドルチェ」と「ベスギーター」はおいかけっこ。「ガジュ」は撥ねられた。
「(ガジュ:)どうなってるの?話、ついていけないよ。」
「(アレグロ雪郎:)話はあとだ、あの二人を追うぞ。」
ダウンする2人組。引き付けておきつつ戦い、余裕で片付けた「レベッカ」。そして船内から4人が出てきて、「ベスギーター」は「ドルチェ」に追い討ちをかける。
「(ベスギーター:)優しく抱きしめてあげるっぺ。」
「(アレグロ雪郎:)これはまずい。バサカの体内の力が膨張し、このままでは大爆発する!!リリアン、何か手はないか!!」
「(ドルチェ:)残念だけど、もう止められない!!あんた達、船を降りな!!ワド、バド、お務めご苦労さん...。」
「レベッカ」、「アレグロ雪郎」、「ガジュ」そして「ワドとバド」は直ちに船を降り、安全な場所に退避する。取り残された2人は埠頭から離れ、「ドルチェ」は客人や部下を守るために「ベスギーター」と運命を共にする。
海賊船を消し飛ぶ光景を目の当たりにして、「ワドとバド」、そして「アレグロ雪郎」は「ドルチェ」の死を嘆く。
「(ワド:)姐さんが死んだなんて......。」
「(アレグロ雪郎:)リリアン...。あんたのことは忘れないぜ......。ワルじゃなかろうが慈悲活動だろうが、バサカをこんな姿に変えたのは感心できんだがな......。帰るぞ、レベッカ。ガジュもな。」
3人はE.G.日本支部に帰還、あてがなくなった「ワドとバド」は3人の後を追っていく。
その頃、ずっと待機している皆は一刻の猶予もない状態に。
「(ヒメ:)早く......急いで。時間がない。ここにいるみんなは消されてしまう。」
「(ミコ:)焦りはよせみゃう。みんなにはわかってるんみゃう。私達を含めた原作者に関わった人間は全て消されること、忘れてはならないみゃう。」
そうピリピリしている間に、「アレグロ雪郎」と「レベッカ」が客を3人連れて戻ってきた。
「(アレグロ雪郎:)遅くなった。...あんたらにはもうわかっているだろうが、残された時間はない。その通りだ。何せ俺の祖父は殺されたんだからな......。」
「エネルジコ」の死を知らされた「ハルミ」の反応はご覧の通りである。
「(ハルミ:)え......、おじいさん......。おじいさんに何をした!!」
「(アレグロ雪郎:)俺だってわからないんだ!!なぜ祖父が殺されなければならんのかって!!...何もかも信じられなくなったんだ。エルエー...コチウニが奴の手先だってことを...。」
「(ハルミ:)べ...別に......泣いてなんかないんだからね!!おじいさんの代わりにあなたが仕切ってよ...。」
「(アレグロ雪郎:)そうだな...。祖父の代わりに俺が仕切るしかないようだな。FBI長官の席は、叔父が就くとして。祖父がいなくなったことにより、今日から『エネルジコガーディアン』は『エリートガード』に改称する。」
「アレグロ雪郎」は「E.G.」改め「エリートガード」のリーダーとして皆を導くことを誓言する。
「(アレグロ雪郎:)皆の衆よ、これは始まりに過ぎない。俺の祖父の仇はすぐ取ってやる!!裏切り者コチウニを追い詰め、息の根を止める!!それだけではない。俺たちの前に立ちはだかる、心のない連中も同様だ!!今日から俺が新たなリーダー『雪郎・コンブリオ』だ。」
もちろんここにいる皆は歓声をあげる。
「(場にいる一同:)リーダー!!」
「(アレグロ雪郎:)俺に歓声ありがとな。」
2か月後(12月24日金曜日)、「原作者」は全員にいいものをあげようと、「ワープゾーン」で新潟県の埠頭へ案内した。
「(原作者:)君たち、いいものを見せてあげよう。」
潜水戦艦「鬼ヶ島」が「真・帝国学園潜水艦」よろしくスケールで派手に浮上してきた。
「(原作者:)奴の本当の本拠地は、日本海の真ん中にある。最後の戦いになるかもな。君たち、生きて帰ってよ。幸運を祈る。」
「(レベッカ:)もちろん兄貴はお留守番だよ。奴の狙いは兄貴だってことを、君たちはわかっているはず。さ、君たち。兄貴の戦艦乗った乗った。」
皆は「レベッカ」に言われるがまま戦艦に乗っていく。「ミュゼット」や「ミント彩香」は今になって一番大事な物に気づく。
「(ミュゼット:)あ、忘れ物は!!アメリカに行ったとき、取りに行かなかったよね!?」
「(ミント彩香:)あ...そういや忘れていた。原作者の事が精一杯で、忘れ物どころじゃなかったんだ。どうしよう...。」
「(アレグロ雪郎:)なら、別行動を取るべきか?まあ、案ずることはない。プランはもうできている。レベッカよ、あんたのその愉快な仲間達で俺の妹を含めた捕らわれし者を救出し、奴に立ち向かうのだ。いいな?ほら、プランを記したノート。あんたがレベッカチームの班長だ。」
「(レベッカ:)合点。私の仲間を助けるためなら、どんな困難だろうと突き進むよ。」
「(アレグロ雪郎:)ハルミやミュゼットは、ガジュを守りつつレベッカ達のフォローを頼む。例の忘れ物は彩香がやってくれるそうだ。心配することはない。」
「(ミュゼット:)...ちゃんと、取ってきてよ。」
「(アレグロ雪郎:)俺と彩香は一度本部へ戻り、精鋭部隊を連れてくる。皆よ、幸運を祈るぜ。」
それぞれの役割を担う仲間達、日本海の中心への出航を見届ける「原作者」、「アレグロ雪郎」と「ミント彩香」はE.G.本部へ戻り、準備を進めているのであった。