本作品の世界観設定を書いておく場所。
気になったらご覧ください。
世界観・歴史
本作の舞台は、現実世界とよく似た歴史を歩みながら、第二次世界大戦末期から徐々に異なる道へ進んだ世界である。
第二次世界大戦そのものは現実と大筋で同様に進み、日本も1945年に敗戦した。
しかし、この世界では大戦中からアメリカとソ連の間に史実以上の緊張が存在しており、戦争終結後、両国の関係は急速に悪化していく。
1945年───日本敗戦
1945年、日本は第二次世界大戦に敗北。
大日本帝国陸海軍は解体された。
一方で、旧軍を支えていた人員、技術者、工場、生産設備、工作機械、設計資料などが全て失われたわけではなく、その多くは戦後日本へ残された。
これらの人的・産業的基盤が完全には途切れなかったことが、後の日本の軍事・産業発展へ大きな影響を与えることになる。
1940年代後半───冷戦の早期激化
第二次世界大戦後、米ソ対立は史実より早く本格化した。
中国大陸や朝鮮半島を巡る情勢も急速に悪化し、日本は西側陣営にとって重要な拠点として再評価されていく。
これに伴ってアメリカの対日政策も早い段階で転換され、日本を恒久的に軍事無力化するのではなく、共産圏に対する防波堤として再武装させる方針が採られた。
そのため、史実の日本国憲法第9条に相当する「戦力不保持」の枠組みは成立せず、代わりに「国防のために戦力を保持する」ことが認められている。
1948年───日本国防軍創設
1948年、日本国防軍が創設された。
国防陸軍、国防海軍、国防空軍の三軍から構成され、発足時点から国家防衛と対外戦闘を担う正規軍として位置付けられている。
旧日本軍を制度そのままに復活させた組織ではないが、人員、技術、軍事文化、兵器開発などには強い連続性が存在した。
そこへアメリカをはじめとする西側諸国の技術や制度も取り込み、日本国防軍は戦後の新しい軍隊として発展していく。
1949年前後には日本も主権を回復し、日本国防軍は占領下で認められた軍隊から、主権国家日本が自ら保持する軍隊へと移行した。
冷戦時代
冷戦期の日本は西側陣営の一員として、東アジア・西太平洋における防衛上の役割を担った。
経済復興と工業力の成長に伴い、日本国防軍も段階的に近代化されていく。
本作世界の日本における特徴の一つが、旧日本軍時代から残された技術を単純に捨てるのではなく、戦後技術や外国由来の技術と組み合わせながら発展させていった点である。
そのため、現実世界でも見られる兵器や技術と、日本独自の経緯で発展したものが混在している。
また、冷戦が進むにつれて、日本は単にアメリカに守られる国家から、西側陣営の一員として自ら相応の軍事的責任を負う国家へと変化していった。
1990~1992年───湾岸戦争
冷戦最末期、本作世界でも湾岸戦争が発生した。
この世界の湾岸戦争は史実より大規模かつ長期化しており、1990年後半から1992年初頭にかけて、米ソ両陣営が直接・間接に多数の戦力を投入する「冷戦最後の熱い戦争」となった。
日本国防軍も多国籍軍側として本格的に参戦。
当初の主目的は米軍を中心とした友軍の支援だったが、実際には陸・海・空軍の各部隊が前線へ進出し、本格的な戦闘を経験した。
多数の犠牲を出した一方、日本国防軍は1948年以来積み上げてきた組織、技術、訓練が実戦でも通用することを示し、国際的な軍事的地位を大きく高めることとなった。
湾岸戦争の終結と前後して、長く続いた冷戦そのものも終焉を迎えた。
1990年代───冷戦後
最大の仮想敵であったソ連の消滅によって、日本国防軍も大きな転換期を迎えた。
軍縮や装備体系の整理が進められる一方、それまでの半世紀で築かれた軍事技術、研究開発能力、組織文化の全てが失われたわけではない。
1998年には日本国防軍が創設50周年を迎える。
1945年の敗戦から始まった戦後日本は、半世紀を掛けて独自の軍事・産業基盤を再構築し、新たな時代へ進もうとしていた。
2000年───新世紀
2000年、日本国防軍創設から52年。
第二次世界大戦と冷戦を経た世界は、新しい世紀を迎えようとしていた。
日本もまた、戦後半世紀にわたって積み重ねてきた技術、組織、人材を次の世代へ受け渡しながら、21世紀へと歩み始める。
なお、1945年から2000年までの戦後史、日本国防軍の成立と発展、各時代の軍事・政治・技術史については、
『自我持つ兵器の英雄譚“Prequel” 1945 to 2000』
にて、より詳細に扱う。
あ と が き
もし気になったらPrequelの方もご覧ください。