???「先生、ね…。」
暗闇の中に1つの明かりがあった。
それは少し明るいぐらいの明るさ。
その明かりが放出されているのは「スマホ」だった。
そして、暗闇の中。スマホだけではなく、子供のような声が聞こえた。
それは高くなく、少女の声とは違った。少年の声に近い。いや、少年の声だ。
???「さてと、行くか。」
暗闇の中、少年の姿は見えない。
しかし、突然機械音とともに光が部屋の中に差し込む。
すると、少年の姿は自然と見えるようになった。
しかし、少年はフードを被っており、顔は見えなかった。
そして、少年は暗闇だった部屋を出ていった。
先生「うぅ〜!仕事多すぎてシヌゥ!」
ユウカ『はいはい、さっさと仕事を片付けましょうねー。』
先生「なんで構ってくれないかなぁ…。」
ユウカ『構うって…。そんな事言ってる暇があったら仕事を片付けてかださい!はぁ…コユキと言い先生と言い…どうしてこうも不真面目なのかしら…。』
先生「あはは…。ごめんって…。」
ユウカ『はぁ…。』
プレナパテスの件から1週間経った。
今日も私は仕事に追われている。
隣ではユウカが手伝ってくれてる。
ほんと、感謝でしかない。
今度何かお礼しなければ…!なんて思っている。
それにしても……。
先生「こんな仕事量後2週間で終わるかな……。」
ユウカ『「終わるかな」じゃなくて終わらせるんです!そもそも、先生が仕事そっちのけでプラモデルしてるのが悪いんじゃないですか!!ちゃんと納期は1ヶ月以上ありましたよね!?それをプラモデルに……。先生も大人なんですから!計画的に!前にもお金の件で計画的にと言いましたよね!先生は計画性が無いんですよ!もっとちゃんと――』
先生「――わー!わー!聞こえないなー!」
ユウカ『んなっ……はぁ…。』
ユウカ『これ以上私も言いません。ですが!ちゃんと終わらせるようにするんですよ!いいですか!』
先生「はい…。」
ユウカ『はぁ…。それじゃ、続きやりましょうか。』
う〜…結構言われちゃった…。
まぁ、納期は1ヶ月と20日も貰ってたし…。
プラモしてたし……。
ほんと、ぐうの音も出ない…。
それでもこんな私の仕事を手伝ってくれてるユウカにはほんとに頭が上がらない…。
先生「あ、そうそう。ユウカ、この後私学園回んないと行けないんだった。」
ユウカ『なっ……!?そういうのは早めに言ってください!!なら行くまでにこの書類だけは終わらせますよ!』
先生「は〜い。」
ユウカが手渡してきた書類の内容は「ウスエクナ学園」に関するものだった。
私自身も初めて聞いた学園だった。
ウスエクナ学園…。
どこにあるんだろ…。
私は気になり、スマホのマップアプリ「モモマップ」で「ウスエクナ学園」で検索する
すると、森林の奥深くの場所にピンが示した。
へぇ〜。
こんな山奥なのか。
気になるな…。
一応時間が余ったら行ってみるか。
私はユウカから渡された書類を片付け、学園を回りに行った。
最初はゲヘナ、次にトリニティ、ミレニアム、山海經、レッドウィンター、アビドスと。
いろんな生徒達と話をしていた。
そして、回り終えた頃には夕方だった。
どうしようか。
私の今の悩みはウスエクナ学園、ただ1つだけだった。
私はモモマップで再びウスエクナ学園を検索する。
すると、電車で15分。徒歩で27分だった。
意外にも電車は通っているみたいで行くことにした。
――電車で揺られること約13分。
電車は駅に止まり、ここからは徒歩らしい。
私は電車を降り、改札を通る。
駅から出ると森の道が続いていた。
意外にも地面は土だが道は整備されていた。
そんな事を考えているといつの間にかウスエクナ学園に着いていた。
先生「ここか。どんな子が居るか――」
???『――止まれ。』
その言葉と共に喉元に冷たい感触が伝わる。
その瞬間、冷や汗が溢れ出す。
???『お前、何者だ。答えろ。』
先生「えっと…――」
???『――冗談ですよ。先生。』
先生「え…?」
???『少しお遊びが過ぎましたね。すみません。私は
先生「……???」
私はポカーンとする。
それもそのはず。いきなり喉元に武器を突きつけられ、急に冗談と言われ、自己紹介……。
未だに状況を飲み込めれていない…。
百鬼『あはは…少し混乱してますね…。』
百鬼『落ち着いてくださいよ。』
先生「あ、ごめんごめん。もう大丈夫だよ。」
百鬼『なら、自己紹介をしましょうか。お互いを分かり合えるようにするならば、まずは自己紹介ですからね!』
先生「そうだね!」
良かった。いい子そうだ。
百鬼『私の名前は出雲百鬼!性別は男!好きなものは猫と泳ぐことで、嫌いなものは虫と大人ですね!身長と体重は169.6cmで57kgですね!それで好きなモモチューバーは――』
ん?嫌いなものは虫と大人…?
大人…?
え?大人…?
大人って言ったの…?
百鬼『最近の趣味は――』
先生「ご、ごめん!嫌いなものもっかい言ってくれる?」
百鬼『いいですよ!嫌いなものは虫とお芋ですね!』
先生「お芋ね!わかったよ!」
お芋…。
なんだ、ただ仕事の疲れで聞き間違いしただけか。
良かった。
あぶねぇ。
焦った。
つい大人って本当のこと言っちゃった時はどうしようかと思った。だが、こいつは脳内がお花畑だったからな。大丈夫だ。