ウスエクナ学園…。
俺が所属する学園だ。
知名度は低く、5000人に1人が知っているぐらいだ。
その位知名度が低い。
それに追い打ちをかけるかのように森林の奥深くに建てられている。
ま、俺にとってはどうでもいい。
静かで自然が豊かなウスエクナ自治区。
俺にはぴったりだ。
俺はいつも通り、行動する。
全ての敵から対抗、抵抗する為に。
ウスエクナ学園は3年前、大罪を犯したらしい。
大罪の内容はキヴォトスを崩壊に追い込んだ感じらしい。
だからか、一定の人はウスエクナ学園所属の俺を嫌っているらしい。
ほんと、最悪そのものだ。
俺は森林を歩く。
ウスエクナ学園は生徒数は1人。
そう、1人しか居ない。
その1人こそ俺である。
だから何するにしても1人でこなさなければならない。
歩いていると学園に着く。
俺は寂れた教室へ向かう。
3年前は先輩が2人居たが、キヴォトス崩壊未遂の罪で火炙りの刑になって死んだ。
あのキヴォトス崩壊未遂事件は事故だと思いたい。
先輩2人が何をしていたかわからないが…。
この寂れた教室も慣れ――
???『――貴方が出雲百鬼さん、ですね?』
その瞬間、体が言う事を聞かなくなる。
恐怖に支配されたかのように。
俺は必死に恐怖からの支配を振りほどこうとする。
しかし、背後からの敵のせいで恐怖は無くならない。
百鬼「お前…何者だ…!」
???『クックックッ、そんなに警戒しなくてもいいですよ。私は黒服と呼ばれる者です。貴方は御二人の先輩が何をして処刑されたか気になりませんか?』
百鬼「っ……!!」
百鬼「気になるのは気になるが…。」
黒服『そうですよね。気になるなら、私が所属している組織、「ゲマトリア」に来てはいかがですか?』
百鬼「っ、そんな怪しい組織に行くわけねぇだろ!」
百鬼「第1お前の事すら信頼してねぇのにそんなトコトコお前について行くわけねぇ!!」
クッソ…!!
刀が…!手が動かねぇ…!!今すぐにでも後ろの黒服とか言うやつを殺してぇのに…!!
黒服『そうですか…。御二人の先輩はとても素直でし――』
百鬼「――お前が先輩達を語るな!!」
百鬼「今すぐ…殺してやる…!」
黒服『クックックッ、怖いですね。私は見てますよ。貴方という人間を。』
百鬼「っ…!!」
俺はやっと恐怖からの支配を振り解けた。
俺は愛刀の「
しかし、もうそこには黒服は居なかった。
百鬼「クソッ!!」
百鬼「いつか…!あいつの首を…!!この妖狼で…!」
俺は妖狼に言葉をかける。
百鬼「なんだか…さっきのでドッと疲れたな…。」
百鬼「でも…ウスエクナ学園は俺が守らないと…。」
百鬼「見回りに行かないと…。」
俺はいつでも戦闘できるようにコンバットナイフをしっかりと握る。
銃が扱えない分…ナイフで補わないと…。
これしか…俺にはできない…。
百鬼「なんだ…あの大人…。まさか…この学校を…!」
百鬼「――ぶっ殺す」
俺は自身の殺意に信じ、裏口から素早く大人のいる場所まで移動する。バレないように。
2度とウスエクナ学園に来れないように痛めつけてやる…!
俺は大人の背後に回り、コンバットナイフを喉元に刃をぴったりとつける。
百鬼「――止まれ。」
このまま俺がコンバットナイフを右に引けばこいつは死ぬ…!
いや、待て。少し、こいつの情報を聞いてみるか。
百鬼「お前、何者だ。答えろ。」
先生『えっと…――』
百鬼「――冗談ですよ。先生。」
こいつ、この見た目からして先生か?
今の言葉、ミスれば迷わずこのまま右にナイフを引く…!
百鬼「少しお遊びが過ぎましたね。すみません。私は出雲百鬼いずもなきりです。以後、お見知り置きを。」
先生『……???』
百鬼「あはは…少し混乱してますね…。」
百鬼「落ち着いてくださいよ。」
先生『あ、ごめんごめん。もう大丈夫だよ。』
百鬼「なら、自己紹介をしましょうか。お互いを分かり合えるようにするならば、まずは自己紹介ですからね!」
先生『そうだね!』
百鬼「私の名前は出雲百鬼!性別は男!好きなものは猫と泳ぐことで、嫌いなものは虫と大人ですね!身長と体重は169.6cmで57kgですね!それで好きなモモチューバーはアヘロアで最近の趣味は――」
先生『ご、ごめん!嫌いなものもっかい言ってくれる?』
百鬼「いいですよ!嫌いなものは虫とお芋ですね!」
先生『お芋ね!わかったよ!』
あぶねぇ。
焦った。
つい大人って本当のこと言っちゃった時はどうしようかと思った。だが、こいつは脳内がお花畑だったからな。大丈夫だ。
百鬼「それより、先生ですよね?」
先生『そうだよ!私はシャーレの先生だよ!』
百鬼「良かった。」
百鬼「それより、先生はなぜウスエクナ学園に?」
先生『いや、聞いた事のない学園だったから興味を持ってね。』
百鬼「なるほど!」
ひとまずはいい子風にしておくか。