この素晴らしいヒロインズと恋愛を!   作:おふざけちゃん

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この五等分のめぐみんと祝福を!

 

 

 

『並行世界』

 

 

 

 目を覚まし、騒がしい広間へと足を運んだ俺は目を疑ってしまった。

 何時もと変わらない光景、何時もと同じくアクアがやらかしているのだろう、そんな風に思っていた俺の考えは見事に裏切られてしまった。

 

「___から!!貴方は一体誰何ですかっ!?」

 

「何度も言わせないで下さい、私はめぐみんです。貴方こそ私の姿形はしていますが...まさかドッペルゲンガー...?」

 

「...何か、貴方だけ他と比べて何と言うか...簡易的な作りですね。」

 

 一体何が起こっているのだと言うのだ。

 見慣れためぐみん、と口論している何処か気怠げで大人びためぐみん、白黒......そう、本当に白と黒色だけで構成されためぐみん、少し子供っぽいめぐみん、最早一人だけジャンルの違うめぐみん、非常に様々なめぐみんが俺の目には映っていた。

 

 そうか、これは夢なんだな...。

 此処まで意識がハッキリとしている夢と言うのも珍しい、しかし夢ですらめぐみんを見る程俺は...ん?

 

 いや、もしかしたらこれは...夢は夢でも、サキュバスに見せられている夢...では無いか?

 注文した覚えは無いが、どうせ酔っ払った拍子に利用させて頂いたのだろう。

 

 しかしどうすればこんな夢に...まさかだとは思うが、俺の深層心理は大人数のめぐみんとの乱行を望んでいるとでも言いたいのか...!?

 ......ならしょうがない、本能に抗う必要等無いのだから。

 

「全く...!!拉致が飽きませんね...って、あっ!カズマッ!!」

 

 と、五人のめぐみんが一斉に此方に振り返る。

 その様子は言い表しが違ったが...まぁ、少し恐怖を覚えるな。

 

 見知った同じ顔が五つ、何処の花嫁だと言いたくなる。

 

「まぁまぁ落ち着けお前達、今はそんな事をしている暇は無いだろう?」

 

「これが落ち着いていられますかッ!?何故カズマはそんなにも落ち着いて...!!って、何ですか目の前に来て。」

 

 それは状況に置かれた怒りから来るものか、はたまた別のものか、頬を少し赤くさせ目を爛々と輝かせているめぐみん。

 何ですか...フッ、野暮な事を言う奴だ。

 

 現実じゃ手玉に取られてるんだ、夢で位俺のしたい様にしても良いだろう。

 ヘタレて絶対出来ない様な事を考えつつ、先ずはとめぐみんの頬に片手を添えると壁際へと押し付ける。

 

「な、なななな何ですかカズマ...!!今はそんな事をしている場合じゃっ!!ちょ...っ!?んむぅッ!!」

 

 抵抗するめぐみんの両手をクロスさせ片手で持ち上げると、そのまま壁へと押し付ける。

 爛々と輝く赤い目をキョドらせながら俺にされるがままのめぐみん、そのまま頬に添えていた片手を下の方へと___

 

 ___ゴンッ!!

 鈍い音と共に頭に激痛が走る。

 

「...何見せつけちゃってるんですか、カズマ。」

 

「つぅぅぅッ!?」

 

「そうですよ!!何時もはへたれてる癖して、どうしてこんな時に限って!!」

 

 あーヤバい、良い所に入ったせいか声も見た目も同じ連中の言葉に頭の痛みが加速する。

 ...ん?痛み...?

 

 未だクラクラする頭を抑えつつ、感じる筈の無い痛みにより徐々に覚醒していく意識。

 これは、夢何かじゃない...現実....?

 

「...誰だ?お前ら。」

 

「その話し合いの邪魔をして来た張本人が何言ってるんですかッ!?」

 

 ダンっとテーブルを叩き俺を睨み付ける...子供っぽいめぐみん。

 いやいや待って欲しい、あまりにも情報処理が追い付かない。

 

「しかし驚きですね。まさかカズマにあんな積極性があるとは...はぁ、何故今発揮するのでしょうか。」

 

 と、一人だけデフォルメされためぐみんがぼやく。

 

「ですが、素直に羨ましいですね...カズマ、次は私にして下さい!!」

 

 白黒で構成されためぐみんが前へ出る。

 

「取り敢えずカズマにも理解して貰いましょう、この現状を...おい、何時まで呆けているのですか私。良い加減立ち上がって下さい。」

 

「...っ!!と、とんでもない目に合いましたよっ!!全く...全く...!!」

 

 俺にキスされヘタレこんでいためぐみんが悪態付きながら立ち上がると、俺をチラチラと見つめて来る。

 その視線に気付いているのか、周りのめぐみんもそのめぐみんを睨み...あぁややこしいなコイツら。

 

「えーと...うん、まずは第一に確認なんだけど...お前達は全員めぐみん、って事だよな?」

 

「「「「「はい。」」」」」

 

 おぉこうも綺麗に揃うと最早気持ちが悪いな。

 

「...次に、これは一体どう言う状況なんだ?またウィズの碌でも無い魔道具の副作用か何かか?」

 

「いえ、目が覚めたら皆此処に集まっていました。」

 

「えぇ、見知った場所な筈なのに、何処か見知らぬ雰囲気の場所で目が覚めると大量の私が目の前に...!!悍ましいったらありゃしないですよ。」

 

 ちゃんと喋っているめぐみんへと目を向けなければ、誰が喋っているのかさっぱり分からないなこれ。

 

「じゃあまぁつまり何だ...お前達は、別の世界のめぐみん...的な感じなのか?」

 

「概ねそう考えて正解かと。」

 

 そう答える何処か大人びためぐみん。

 と、何故かグイッと此方に近付く。

 

「...何だ?」

 

「いえ、随分と見せ付けられたのでその仕返しでもしようかと。」

 

「「「「なっ!?」」」」

 

 俺とソイツ以外の周りのめぐみんが反応するも少し遅く、黒マント黒ローブ黒ブーツ、そんな従来のめぐみんから派手さを少し抜いためぐみんが俺に顔を近付ける...も、間に差し込まれていた人差し指が俺の唇に触れられる。

 正直大人びているめぐみんに迫られ、ドキドキとした俺の純情な心は遊ばれてしまった。

 

 やはりめぐみんは何処のめぐみんも魔性の女みたいだ。

 

「冗談ですよ、カズマ。今はそんな事をしている暇はありませんから...今は、ですが。」

 

「...お、おう。」

 

「何照れてるんですかこの男は!!さっき自分がした事をもう忘れたのですかっ!?」

 

 白黒のめぐみんがそうキレる、いやお前にはしてないだろう。

 

「さて、カズマからすれば其処のちんちくりんな私が本来の私みたいですが...皆さん、此処で目覚める前の記憶は思い出せますか?」

 

「ちんちく...っ!?......私は、何も変わらない平和な一日を過ごしていました。起きて、ご飯を食べて、爆裂散歩を行い、ギルドで騒ぎ、皆で此処へ戻り床に付く、そんな一日でした。」

 

「ふむ、私も同じ様な感じですね...他の三人はどうですか?」

 

 俺の知っているめぐみんと大人びためぐみんは、どうやら同じ様な世界らしい。

 本題は子供っぽいめぐみんでは無い二人、明らかに此処では無いと言う事は分かる見た目だ。

 

「私は、昨日はエーリカと共に食べ歩きしていましたね。随分と美味しい場所を見つけたので、リアやシエロにも紹介するつもりでした。」

 

「...すまん、エーリカやリアやシエロって誰だ?」

 

「えぇっ!?カズマ忘れてしまったのですか...?カズマがプロデュースするアイドルグループのメンバーですよ!!アクセルハーツの!!」

 

 成る程、明確な分岐点を見つけた。

 

「...申し訳ありませんが、私もアクセルハーツとやらは申し上げません。その三人も。」

 

 子供っぽいめぐみんを除き、俺達は頷く。

 

「そんな...此処は、アクセルハーツが存在しない世界...?なのですか...。」

 

 ガクッと項垂れためぐみんには申し訳ないが、こうした違いを見つける為にも今は構っていられない。

 残された本命二人の話が先だ。

 

「私は...カズマと、その...えっと......。」

 

 お?何だこの反応。

 モジモジと先程のめぐみんとはまた違った恥ずかしがっている反応、もしやこの世界の俺は...まさかまさかなのか...!?

 

「焦ったいですね。本当に私だと言うのなら、そんなゆんゆん見たいにならずにさっさと言ってしまう筈ですが?」

 

「デ...デートですデートッ!!カズマと初めてのデートを約束して、その...楽しみに何時もより早く寝て起きたら...。」

 

 ...何だこのめぐみん、めっちゃくちゃ可愛いな。

 ただ白黒な所が残念ではあるが。

 

 てかこれただ白黒って訳じゃないな...?

 良く見た事のある、まるで漫画の様な感じだ。

 

「ハッ!そうですかデートですか!!しかも初めての!!先程からやけに怒りっぽかってのはそう言う事ですか!!」

 

「...すいません、私にカズマとの初デートをワクワクしていた記憶は無いのですが、どう言う事ですか?カズマ。」

 

「いや俺に言われても...。」

 

 他のめぐみんと比べ大人っぽいめぐみんに睨まれると、可愛いよりも怖さが勝ってしまう。

 しかし見事なまでに皆に違いが出ている、話を聞く身としては少し楽しくなってきた。

 

「それじゃあ、そっちのちょっとデフォルメチックなめぐみんはどうなんだ?」

 

「デフォルメ...?が何かは分かりませんが、私はこの中でもかなり特殊な部類だと思いますよ。」

 

 まぁ見た目から特殊だしな。

 コホンッと咳を一つ溢すと、俺達を見上げながら語る。

 

「私は、二つの世界を経由して此処に来ました。」

 

「二つの世界、とは何ですか?」

 

「一つは皆さんと同じ、ここアクセルの街での暮らしの日々...もう一つはとある拍子に飛ばされた、見た事も無い様な人々が集まる学校でした。」

 

 ガタッと思わず立ち上がる。

 学校...この口ぶりから見るに、レッドプリズンの事では無いのだろう。

 

「骸骨姿の魔王の様な存在、戦争真っ只中の幼女、綺麗な女性に囲まれ元気なカズマと同じ日本人...とまぁ本当に様々な者の集まりでしたね。」

 

「...その日本人の周りは、どんな女性が居たんだ?」

 

「えーとですね、私に良く似た声の銀髪のエルフ?でしょうか。青髪と赤髪のメイドの姉妹に、彼にベッタリくっ付いている黄色い髪の特徴的な語尾の幼女、でしたね。」

 

 な、何だそれは...何て羨ましいんだッ!?

 同じ赤色でも頭の可笑しい燃費の悪い奴に、同じ青でも致命的に頭の悪い馬鹿に、同じ黄色でもとてつもない趣味を持った女...何処で、何処でここまで差が付いたんだ...?

 

 思わず項垂れでしまうのも仕方がないだろう、話に聞く限り彼の異世界生活は充実し過ぎているのだから。

 唯一の良心は銀髪だけだ...あぁ、やっぱり俺のメインヒロインはエリス様...!!

 

「この男ッ!!何か失礼な事考えてますよ!!」

 

「どうせ自分の置かれた状況と比べて嘆いているだけでしょう。」

 

「...まぁ、良いじゃないですかカズマ。カズマには私が居るではありま___」

 

 ___パシッ!!と差し伸べられた救世主面の手を弾く。

 

「何が私が居るだ!!お前も立派なアッチ側だろうが!!」

 

「なにおうっ!?誰がアッチ側ですか!!...色々な私、この調子に乗った男を今此処でボコボコにしてしまいましょう!!」

 

「良いですね、何だかんだカズマは私に対する感謝が足りないと思うんです!!」

 

 ズラっととんでもない威圧と共に並べられためぐみんず、その拳はポキポキと音が鳴っていた。

 ...コイツは何故魔法使いだと言うのに拳を交えようとしているのだろうか。

 

「ちょっと待って下さい!!」

 

 と、静止の声が掛かる。

 見ると、唯一参加していなかった大人びためぐみんが何やら考え込んでいた。

 

「皆さん、此処でカズマを殴るのもやぶさかではありませんが...一つ、私達らしい仕返しをして見ませんか?」

 

 やぶさかであって欲しかったが、どうやら拳以外での解決法になりそうだ...拳よりマシじゃ無くなるかも知れないが。

 

「私達はもしカズマが其処ら辺の女に靡いている状況を見てしまった場合、そのまま見過ごしますか?」

 

「...いえ、邪魔しに行くと思います。」

 

「そうですね、では先程カズマは一人の私に対してキスを行い更にその先までおっ始めようと...おや?ただ見ているだけで良いのでしょうか。」

 

 ...ん?

 

「良いチャンスなのでは無いですか?皆さんのカズマに対する日々の男女としての鬱憤、此処で晴らすのもまた一つの手だと思いますが。」

 

「いやいやちょっと待て!!その俺に対する鬱憤とやらは、各々の俺に対して消化するべきだろ!?」

 

 と、ガシッと俺の腕を掴む大人びためぐみん。

 その目は最早人の話を微塵も聞くつもりは無い、決めた行動を行う姿勢であった。

 

「五月蝿いですね、幾ら私と言えどカズマが別の女とキスする所を見せられる気持ちにもなって下さい!!」

 

「結局テメェが嫉妬してるだけじゃねぇか!!良いのか!?俺だって幾ら俺でも、てか俺だろうと関係無くお前が別の男とそう言う事してるの知ると不機嫌になるぞ!?良いのか!!」

 

「それを知る術は此方の貴方には無いでしょうし、寧ろ私の事で不機嫌になるカズマは見てみたいです。」

 

 この野郎ッ!!

 

「安心して下さいカズマ、私はカズマ以外には靡きません...ただちょっと、カズマに対して悪戯するだけですから。」

 

 同じ悪い顔をしためぐみん五人に取り囲まれ、その手が俺に伸ばされようとした時___

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「___やめッ!?...って、んだよ結局夢か。」

 

「...んむ、かずまぁ...?どうしたんですか...。」

 

「あぁ、嫌何変な夢を...っておい、何故お前は俺の布団に潜り込んでいる、そして俺の服は何処へ行った、てかお前も服着て無く___」

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