ボイスロイドが実在する世界に来たらヤンデレハーレムだった件について 作:美月海月
琴葉姉妹と一線を越えてからというもの。
あれから俺は、タガが外れたように姉妹とコッショリしまくる日々を送っていた。
もちろん俺からすれば、大好きな茜ちゃんや葵ちゃんと愛を確かめ合えることについては大歓迎である。だが、一度身体を重ねたことをいいことに、彼女たちの方から求めてくることが圧倒的に多かったのだ。
例えば――。
ある日のこと。
朝、目が覚めると、茜ちゃんが俺の上に跨っていた。
「おはよう、マスター♡」
「おはよう……って、んっ!? ちょっ! ちょちょちょっ!?」
上に乗っかってきて起こしてくるなんて、エロゲーの妹キャラや幼馴染キャラみたいだなぁなんて、呑気なことを考えていたのも束の間。
下半身の――主にアソコから伝わってくる違和感で、今この状況が普通ではないことに気づく。
「んっ、朝から元気やなぁ♡」
「そりゃこうなってたら元気にもなるって!」
そう、跨っているだけかと思いきや、身体の奥まで1つになっていたのだ。
「マスターの、物欲しそうにしとったから頂いたんやで?」
「男は朝そういう風になるものなの……ってか、下りて! あっ……アーッ!」
会話をしながらも継続的に与えられる快楽に俺は耐えられなくなり、ついには茜ちゃんの中で限界を迎えてしまったのだ。
というようなことがあったり。
他にも――。
「まったく……朝からハードだよ。もう」
起きて早々茜ちゃんに散々搾り取られた日の昼前のこと。
俺はリビングダイニングのテーブル席につきながら、朝の出来事を振り返っていた。
どんな時でも求めてくるからある程度は覚悟していたが、まさか起きたらすでに最中だったとは……。
アイランドキッチンで鼻歌交じりに料理をする茜ちゃんを見る。その姿はさながら天使のようだが、実態は朝から求めてくるサキュバスなのである。まあそれは最高なんだけれども。
「マスター♡」
「ん? どうしたの、葵ちゃん」
葵ちゃんに声をかけられて、彼女の方へ振り向く。
今日の昼食当番は茜ちゃんなので、葵ちゃんは料理をしていない。
「ちょっとこっちに来てくれる?」
「? うん」
呼ばれたので、席を立ち彼女のもとへ近づく。
「なんかあった?」
「えいっ」
「ちょっ!?」
葵ちゃんの前まで行くと、いきなりズボンをパンツごと下ろされた。
いきなりのことで俺は思わず声を上げる。
「朝からお姉ちゃんと愉しんだんでしょ? 私が朝ご飯作ってる間にさ」
「な、なぜそれを……」
「気づいてるに決まってるでしょ! マスターのことはなんでも知ってるし、そもそもお姉ちゃん顔がツヤツヤしてスッキリしてたし!」
どうやら朝から茜ちゃんとコッショリしたことは、葵ちゃんにはバレていたらしい。
「お姉ちゃんだけはずるいよね? ってことで、私もマスター食べるね?」
「えっ……あ、ああーっ!?」
葵ちゃんはそう言って、口を開けた。
――結果、葵ちゃんに一足先に
姉がサキュバスなら、その妹もサキュバスなのである。
ということもあった。
さらには――。
「おかしい……」
その日の夜。
自室にて、自身の身体の異常事態に頭を抱えていた。
というのも、未だに下半身が元気なのだ。
朝は茜ちゃんと、昼は葵ちゃんと、その後もなんだかんだでコッショリしまくって今に至るのだが、まだまだ暴れたがっているのだ。
まさか自分が絶倫だとは思わないし、仮にそうだったとしても1日中しておいてまだ元気があるというのは、もはや絶倫とかそういう次元の話じゃないと思う。
「「マスター♡」」
自分のムスコと向き合っていると、琴葉姉妹が部屋に入ってきた。
風呂上がりの彼女たちは、初めて抱いたあの日の夜と同じように、髪を解きランジェリードレスを身に纏っていた。
「夜はこれからやで?」
「朝までたくさん愛し合おうね?」
当然、今日がこのまま終わるわけもなく、夜の運動会が始まろうとしていた。それは茜ちゃんと葵ちゃんの格好を見れば明白である。
体力的にも問題ないので誘いに乗る……前に、2人に聞いてみることにした。
「ねえ、今日あれだけして、まだアソコが元気なんだけど……なんでか知ってる?」
「あ~、それはな。ウチらの体液に、そういう作用があんねん」
「そうそう。だから、マスターはいくらでも私たちとえっちできるんだよ」
「マジかよ……」
恐るべしヤンデレ(?)
体液ということは、彼女らが作る料理の隠し味である血や唾液もそうだし、コッショリの際に分泌されるものも含まれるのだろう。
まあ要するに、彼女たちと過ごすだけで底なしっていうことだ。すごい。
「ってことで、いっぱいしような♡」
「一緒に気持ちよくなろうね♡」
結局、その夜は姉妹丼を美味しく頂いたのだった。
という感じで彼女らに求められた結果、朝昼晩と1日中コッショリする毎日を過ごしていた。
ヤンデレハーレムということでそれなりに覚悟はしていたが、まさかこんなにも淫らで乱れた生活になるとは……。
そして、姉妹と幾度となく身体を重ねていて、ふと疑問に思ったことがある。
それは、彼女たちは妊娠するのかどうかということだ。
避妊もせずに中に出しまくっているので、デキていてもおかしくはない。
「そういえばさ、妊娠とかってするの?」
ベッドの上で、腕に絡みついてスリスリしている茜ちゃんと葵ちゃんに聞いてみる。
「ウチらは人間と全くおんなじ身体を持っとるけど、あくまでアンドロイドやから妊娠はせえへんで」
「でも、マスターが望むなら
「そうなんだ……」
言われてみれば、茜ちゃんと葵ちゃんはボイスロイドで、この世界では超高性能アンドロイドという存在だったな。人間と全く変わらない身体をしているから、普通に忘れかけていた。
ていうか葵ちゃんの言い方的に、孕むようにすることができるということか? すごいな……さすが、超高性能といわれるだけはある。
「私、マスターの赤ちゃん産んでみたいな……ふふっ♡」
「ウチも♡ ウチとマスターの愛の結晶……絶対かわええに決まっとるよな♡」
意外にも、この姉妹は子作りに積極的らしい。
俺も……茜ちゃんと葵ちゃんとの子が欲しいか欲しくないかでいえば、欲しいとは思う。
だけど、まだその時期ではない。もちろん、いきなり父親になることの決意ができないというのもあるが、それよりも……。
「そうだね。将来的には欲しいね」
「その時が楽しみやなぁ」
「欲しくなったらいつでも言ってね」
この世界に来てから琴葉姉妹と濃厚な日々を送ってきたが、俺は忘れていない。
この世界に、この家に、茜ちゃんと葵ちゃん以外のボイロがいるということを。
それは、これまでの彼女たちの発言からしても確実なはずだ。だが、一向に琴葉姉妹以外のボイロが現れることはない。
「マスター、今日もいっぱい気持ちよくなろうな♡」
「子作りじゃない、純粋に愛し合うえっちたくさんしようね♡」
茜ちゃんと葵ちゃんの手がこちらへ伸びてくる。
今日もこのまま、特に変化もなく琴葉姉妹とコッショリしまくる日になるのか。
そう思った時だった。
バァンッ! と、部屋の扉が勢いよく開かれた。
一瞬にして、俺の視線はそちらへと向けられる。
そこにいたのは――。
「マスター! やっと逢えました!」
「マスター! ずっと逢いたかったよぉ!」
――結月ゆかりと紲星あかりだった。
今回のお話でようやく序章が終わったというか、一区切りついたかと思います。
次回からはゆかりさんとあかりちゃんも加わり、話が展開していきます。
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