ボイスロイドが実在する世界に来たらヤンデレハーレムだった件について 作:美月海月
外出から帰ってきた後、外でついた匂いを上書きするかのように茜ちゃんと葵ちゃんにひたすらスリスリされながら、俺が買ってきた高級エビフライとチョコミントアイスを3人で食べた。
その後、茜ちゃんは夜ご飯の準備があるからといい、葵ちゃんは用事があるからといって俺から離れていった。
この世界に来てからこの家にいる間はずっと琴葉姉妹がくっついていたから、1人で過ごすのは新鮮だった。とはいえ、特にやることもなかったので、とりあえず俺の部屋を物色することにしたのだ。
元の世界で住んでいた8畳の1Kという、ごく一般的な一人暮らし用のアパートの一室とは比べものにならないほど広いこの部屋。元の部屋の3……いや、4? 4倍くらいの広さはありそうだ。
広さだけじゃなく、置いてある家具や家電も最高級のものばかりだった。この部屋だけでもとんでもない金額がかかっていそうだ。これからこんな部屋で過ごしていくと思うと、なんだか少し落ち着かないな……。
部屋を探索していると茜ちゃんが夕飯ができたと呼びに来たので、朝食を食べたリビングダイニングへと向かった。用事を終えたのか、葵ちゃんはすでに席についていた。
メニューはうな玉丼と豆腐とわかめの味噌汁という、これまた豪華な夕飯だった。昨夜がコンビニ弁当だったからなおさらそう感じる。
朝食の時のようにまた口移しで食べさせられるのかと思ったが、意外にも普通に食べさせてくれた。……俺が食べている時の茜ちゃんの反応やら、彼女の手の指に貼ってある絆創膏からして
まあ、朝に葵ちゃんがやったし、茜ちゃんもやってくるだろうなと思っていたので特に気にすることもなくそのまま平らげた。そもそもそれっぽい味はしないし、ただただめちゃくちゃ美味いご飯としか感じられなかった。
そして、夕飯を済ませて一息ついていると――。
「マスター、お風呂入ってきたら?」
「せやせや。今日は色々あって疲れたやろ?」
「あー、そうだね。じゃあ入ろうかな」
茜ちゃんの言う通り、今日はこの世界に来た初日ということもあって疲れが溜まっていた。……疲れの原因のほとんどが琴葉姉妹によるヤンデレ攻撃な気もするが、そこは深く考えないでおこう。
そのまま2人に、浴場まで案内をされたのだが……。
「広ッ!?」
案の定、風呂場――もとい、脱衣所はとても広かった。しかもなんか床があったかい……? 床暖房か? もはやここを居室にできそうな空間だった。
「着替えとかタオルとか必要なものは、こっちで用意しておくから」
「マスターはゆっくり楽しんでな」
「ありがとう」
「ほな……また後でな」
「?? ああ」
そう言って2人は去っていった。去り際になにやら不敵な笑みを浮かべていたのが気になるが、深く考えることもなく服を脱いで浴室へと足を踏み入れた。
「やっば……」
想定はしていたが、それでも想像以上にこちらもとんでもない光景だった。
床一面が大理石で、壁は木材で高級感がある空間で、中央には楕円形のバスタブがあった。そのバスタブも集団で入れるくらいの大きさで、1人で入るには贅沢すぎるくらいである。
端っこの方に複数の洗い場があったので、そこで身体を洗うことにする。
「まるで旅館だな……」
昔、家族と行った旅館の風呂を思い出す。子どもの頃の話なので記憶が曖昧だが、そこも結構広かった気がする。だが、ここはそれ以上かもしれない。まあ、当時の俺から見て広いと感じただけで、実際にはそんなに広くなかったのかもしれない。
そんなことを考えながら、髪を濡らし、シャンプーで洗っていく。そして、それを洗い流していく。
次は身体を洗おうか……そう思った時だった。
「マスター、入るよー♡」
「マスター、入るでー♡」
「えっ!?」
突然、声をかけられて思わずそちらへ振り向いてしまう。
すると、そこには一糸纏わぬ姿で茜ちゃんと葵ちゃんが立っていた。
「えっ、ちょっ、ちょちょちょっ!?」
俺はすぐさま視線を逸らし、必死に2人の姿を見ないようにする。
な、なんで2人がここに!?
「あはは、マスターめっちゃ驚いとるやん。かわええな~?」
「マスター、なんで目逸らすの? もっとちゃんと見てよ」
「いや……いやいや、なんで入ってきたの?」
「なんでって、そらマスターと一緒にお風呂に入るためやん?」
「一緒にって……」
はっ! そういえばさっき「また後でな」って言ってたけど、それってこれのことだったのか!
マジかよ……。いや、美少女姉妹と一緒に風呂に入るなんて最高のイベントかもしれないが、それはつまり裸の付き合いをするということだ。
それはまずい、非常にまずい。そんな状況ではアソコが元気になってしまうのも時間の問題である。元気になったアソコを、このヤンデレ姉妹が見たらどうなることやら……。
「マスター、今から身体を洗うところだよね?」
「う、うん……そうだけど……」
「じゃあ、私が洗ってあげるね!」
「えっ」
嫌な予感がする。
「えいっ」
「うおっ!?」
次の瞬間、ヌルヌルとした感触と温かくてフニフニとした感触が、背中に伝わってきた。
すぐにそれが葵ちゃんが自身の身体にボディーソープをつけて、そのまま俺の背中へと擦りつけているのだと理解した。
こ、これはやばい……! 背中越しに葵ちゃんの女の子らしい柔らかい身体の感触が、ダイレクトに伝わってきて……。
「マスター、気持ちいい?」
「あ、あ……」
葵ちゃんの問いに、俺は脳がショート寸前で答えることができなかった。
「ふふふ、マスター気持ちよさそうやなぁ。ほな、ウチは前失礼するで♡」
「――えっ!?」
背後からの葵ちゃんボディの誘惑にフリーズしかけていると、突然視界に茜ちゃんが入ってくる。
当然、目に映った彼女はなにも身につけておらず。
「あわわわ」
「やっと見てくれたなぁ。どうや? ウチの身体♡」
今朝、たくし上げした状態での下着姿は見た。だが、今目の前にいるのは、下着すら身につけていない全裸の茜ちゃん。ブラジャーやショーツで隠されていた部分は露わになっている。
先程、姉妹が入ってきた時はすぐに目線を外したが、頭がオーバーヒートしているのと本能で彼女の姿を見たいという欲があったのだろう、今度は目の前にいる彼女をまじまじと見る。
豊満な肉体というよりかはスレンダーな体つきをしていて、胸も控えめで手に収まるくらいのサイズ感であるが、それが細めな彼女の肉体とマッチしており、まさに理想的な身体だった。
「……え、えっと、すごくいい、と思う」
「ほんまに!? えへっ、マスターに褒められた……えへへっ……」
小学生並みの語彙力で褒めると、茜ちゃんは両手を頬に当てながら嬉しそうにする。可愛いなオイ。
「マスターが褒めてくれたこの身体で、いーっぱい洗ったるからな?♡」
そう言って、茜ちゃんはボディーソープをシュコシュコと出して自身の身体に馴染ませていく。
そして、そのまま俺に抱きついてくる形で密着をしてきて、そのままズリズリと動く。
うわぁぁぁぁぁっ!? これはやばい! やばいって!! 理性がものすごい勢いで散っていく!!
「マスター、気持ちええか?♡」
「ぁ……あ……」
「ふふっ、その顔を見れば聞くまでもなさそうやな♡」
きっと、今の俺はとんでもなくだらしない顔をしているのだろう。
だが、それも仕方ないだろう。裸の美少女姉妹に前後から密着されれば、誰だってそうなる。
「マスター」
「……っ! な、なに?」
「……くちゅっ」
「ッ!?」
耳元で葵ちゃんに囁かれたかと思えば、急に柔らかいナニかが耳の中に入ってきた。
「ちゅっ……れろっ……くちゅっ、はぁっ……」
吐息混じりの水音と共に、柔らかいナニかが耳の中で蠢く。
それが葵ちゃんの舌だと、ほんの少しの間を置いてから気づく。
穴の中を舌先でほじくられ、舌を中に入れて塞いできたり、耳全体を咥えられたりして、葵ちゃんに耳舐めをされる。
もちろん背中への密着も欠かさず、姉妹による前後からの密着に加えて耳責めもされて……ついに、俺の下半身が元気になってしまった。
「んっ、マスターの、おっきくなってきたなぁ♡」
戦闘態勢に入ったアソコが茜ちゃんの臀部に当たり、彼女がそれに気づいてしまう。
愛おしそうにそれを見つめる茜ちゃんを見て、俺はもはや思考を放棄しつつあった。
「こら、お姉ちゃん。今はまだ我慢だよ」
「そうやった。お楽しみはこれからやもんな」
いつの間にか耳舐めを終えた葵ちゃんが茜ちゃんを制止して、俺のアソコに手を出されることはなかった。
触られはしなかったものの、うっとりとした表情でそれを見てくるものだから、ある意味生殺し感が否めない。
その後も前は茜ちゃんに、後ろは葵ちゃんに、身体を使って洗われた。たまに茜ちゃんのお尻や太ももがアレに当たってやばかった。
しばらくして洗い流されて、ようやく解放される。
2人は髪を洗うとのことで、俺は一足先に湯船に浸かる。
「あ゛ぁ゛~~、生き返る~~……」
お湯の温度はちょうどよく、なんだかんだで疲れたこの身体にしみる。
案の定、この浴槽は俺1人で入るには広すぎた。泳ぎ回ることができるくらいには広い。まあそんなことはしないけれども。
「マスター!」
「……ん?」
すっかり極楽気分になっていると、突如声をかけられる。
すると、目の前に茜ちゃんと葵ちゃんが立っていた。
「私の身体はどう?」
葵ちゃんが、そう聞いてくる。
茜ちゃんのを見た後だったからか、今度は抵抗なく彼女の身体を視界に入れることができた。しかし、俺が少し見上げる形になっているので、茜ちゃんの時よりも色々と見えてしまっている。
俺に見せつけてくる彼女の身体は、双子ということもあってか茜ちゃんと同じようなスレンダーな体つきをしている。
だが、気のせいだろうか。心なしか、胸は妹の方が大きい気がした。
「う、うん……すごくいいよ」
「ふふっ、本当に? 嬉しい!」
またしてもシンプルな言葉で彼女の身体を褒める。
「マスター、おっぱい好きだよね?」
「え!? な、なんで……?」
「お姉ちゃんの時もそうだったけど、すっごく見てるんだもん」
ば、バレてた……。
女の子は胸を見られていることに気づくってよく言うけど、あれ本当だったんだな。でも仕方ないだろ、男が女の子の胸を見るのはもう本能なんだよ……。
「まぁ……俺も男だから……そりゃあ、ね?」
「うふふっ、全然いいんだよ? それでね、私の方がお姉ちゃんよりもおっぱい大きいんだよ?」
「「なっ……!?」」
葵ちゃんの衝撃的な発言に、俺と茜ちゃんの声が重なる。
どうやら気のせいなんかではなく、本当に妹の方が大きいらしい。
「いうても、2カップ差の違いやろ! 誤差や誤差!」
「いやいやお姉ちゃん、2カップはだいぶ違うよ?」
「ぐぬぬ……」
勝ち誇った顔をする葵ちゃんと、悔しそうにする茜ちゃん。
まあたしかに大きい方がいいのかもしれないが、それでも控えめなサイズでも俺はいいと思う。
「俺は……その、どっちも好きだよ。大きいのも、小さいのも」
「――! マ、マスター! そうやんな! 大きさだけが全てやないもんな!」
俺がフォローすると、茜ちゃんは一転して明るい表情になる。
「えへへっ、マスター大好きやでー!」
「うわっ――っぷ!」
そして次の瞬間、茜ちゃんがこちらに目掛けて飛び込んでくる。勢いよく入ってくるもんだから、お湯がめちゃくちゃ飛び跳ねてきた。
「もう、お姉ちゃんはしたないよ」
続いて、葵ちゃんがゆっくりと湯船に入ってくる。
茜ちゃんは右腕に、葵ちゃんは左腕にぴったりとくっついてきて、3人で湯に浸かる。
「ふぅ~……ええ湯やなぁ」
「そうだねぇ……マスターと一緒に入ってるからいつも以上に気持ちいいねぇ」
両隣で姉妹が気持ちよさそうに入浴を楽しんでいる。
俺はというと、さっきまでの極楽気分はどこへやら、すっかり左右から襲いかかる姉妹の肉体の誘惑に駆られていた。
完全に下半身はギンギンになっており、世界で一番幸せで苦痛な時間を過ごすことになるのであった。
お待たせしました。
茜ちゃんよりも葵ちゃんの方が、胸が大きいというのが私の”癖”です。