焦っているノモクには悪いがチィファンが説明を求めているという事で、少し離れた場所でオレは尋問……詰問……質問を受けていた。
「えっと、つまり……? ヴァンさんの目的は世界中に溢れる悲劇を減らす事で、そのためにあの子──ノモク君でしたっけ? 彼が重要な役割を果たしてる。そういう理解でいいですか?」
「おう。正確には、あの子だけじゃなくてノルンって少女も重要だがな」
言えば、“ふわふわした説明ですね……”と溜息を吐かれる。
とはいえ、これ以上はやはり譲れないラインを超える事になる。そこまで巻き込むつもりがオレに無い以上、ここで我慢してもらうしかないだろう。
「いきなり『この世界は悲劇で溢れている。そうは思わないか、チィファン』なんて言われたからどんなことが飛び出てくるのかと思えば……」
「いや、うん。ちょっとテンションがバグってたんだよ」
「バグ……?」
「あー、おかしくなってたんだ。悪かったって」
チィファンの冷めたジト目に当てられたのか、はたまた単純に冷静さが戻ってきたのか。恥ずかしさが襲ってきた。駄目だな、これは。明日には悶える事になるやつだ。
それも人生だと言えばそうだが……これ以上考えるのは止めておこう。うん。
「しかしまあ、あの子が。……失礼ですけど、普通の子どもにしか見えないんですけど」
「だが、きっと何かある。それは間違いない」
「はあ。まあ、分かりました。ヴァンさんの師匠の話とか色々気になることもありますけど、一旦後にしておきます」
釈然としない顔ながらも歩き始めたチィファンに続いて、オレもノモクの方へと戻る。
さてさて、ここからどうなるか。改めて気を引き締めていかねえとな。
日付も跨ぎ、一刻も惜しいといった様子ながらもオレたちを待ってくれていたノモク。人探しをする彼に同行しつつ、あった事を聞いていく。
「僕とノルンは、一緒に住んでいるんです。……住んでいるって言っても、スラムの廃屋なんですけど」
15歳ほどにしか見えない、成人には程遠い子どもがスラムで生活している。その事にチィファンの顔が曇るが、先を促す。
言い方は悪いが、この世界ではよくある事だ。
邪教だののクズ共や魔物を含めた
で、スラム住みという事は十中八九スルヂェレには外から入ってきたパターン。子どもの足で移動できる範囲に都市や街はない。つまりは、そういう事だろう。……口減らしに捨てられた、なんて可能性も残ってはいるが。
「それで、昨日の夕方ごろでした。……その、盗みをしたんです。それで、追いかけられているところをルキフさんに助けられて。だけど、ノルンは凄く嫌な気配を感じてたみたいで」
「なるほどな……それで?」
「それで、今朝の事でした。ルキフさんが僕たちの住処を訪ねてきて、また話をして……」
「それで、ノルン嬢がおかしくなったと。その時、ルキフは何か魔法を使ったりしてなかったか?」
「たしか……使っていた気がします」
どんなだったか覚えていないか、と問えば、曖昧ながらも返されたのは“記憶の読み取り”を指すであろう空属性の魔法。当然ながら、許可なしに他人に使う事は違法なソレである。もっとも、空属性の魔法はそこそこの割合がその行使を違法であるとされているのだが。
まあ、ルキフがその辺りを気にするような性質の人間であるかと言えば否である以上、そういった手を使っているのも宜なるかなといったところではある。もしかすれば、ノモク少年が曖昧にしか覚えていないのも記憶封印を受けていたりするのかもしれない。
……しかし、まあ。さすがに、ちょいとマズさの段階が上がるかね。
ノモクの記憶については、そこまで問題ないと思う。
悲惨な過去──ルキフ風に言うのならば悲劇、あるいは苦難の記憶──はあるかもしれないが、現状のこの子には師匠の打った布石として運命が編みこまれている事ぐらいしか特殊な点がなく、それにしたってオレにしか把握できないもの。つまり、一般的な子どもでしかないのだ。
が、ノルン嬢に関しては別だ。
こっちについては師匠から聞き及んでいるが、奴の好む“英雄”としての素質を十二分に宿している。なにせ、あの子は……
「あの、ヴァンさん。なんか勢いに流されてノルンちゃん? の捜索手伝ってますけど、ところでここまで焦る必要ってあるんですか?」
“いや、ヴァンさんの目的に重要ってのは理解しましたし、手伝ってあげるのも全然やぶさかじゃないんですけどね?”と続けるチィファン。……よくよく考えたら、大した説明もしてないってのによく手伝ってくれてるな。良いやつ過ぎないか? コイツ。
「そうさな。ノモクに関してはオレの願い、世界の変革に必要だってのは言ったが、ノルン嬢の方はちと事情が違ってな。出生が特殊ってのもあるんだが……ワンチャン
「……え。それ、ヤバくないですか?」
「ヤバいよ。ルキフが食いつく可能性がめちゃくちゃあるし、暴走した時の危険性もエグイし。めちゃくちゃヤバいよ」
うんうん、分かる。想像したくないよね。
嫌な顔したくなるよね~。分かる(天下無双)。
なんてふざけてる暇もないんだけどね。ただまあ、そろそろ時間切れっぽい感覚があるからさ。ルキフがやらかしてきそうって感覚が。
「ノルンちゃんの特徴ってどんな感じでしたっけ!?」
「白髪紅眼。そんで凄腕の魔法使い。分かりやすい部類ではあるはず」
さっきまでの状況が掴めずにいた様子から一転、顔を青ざめさせたチィファンが注意深く周囲を見るようになる。
──が、やはり。オレの直感は当たっていたらしい。
スルヂェレを囲むようにそびえ立つ外壁。その奥から魔物の遠吠えが響くと共に、無数の足音が地響きを轟かせる。
敵性反応はひぃふぅみぃよぉ……はん、数えられるような規模感じゃねえな。包囲されてるんじゃなくて一ヶ所に集中してるのだけは不幸中の幸いかね。
始まった、か。
「な、なにが……」
「チィファン。改めて言っておくが、ここが一つの区切りだ。今朝言った通り、これは十中八九ルキフの画策した“試練”だ」
“試練”。
ルキフが勝手にそう言っているだけで、正確に表現するならば事件なり事故なり災害なり、少なくとも“試練”なんて厳かさを感じさせるようなものじゃない。
アイツが気に入った対象に対し、『その相手が悲劇に直面した時にどうするのか』を眺めるために仕組まれたカスのイベントだ。
今回の“試練”は
「ここで魔物侵攻に対抗してアイツの邪魔をすれば、それはすなわちアイツへの敵対宣言をするに等しくなる。どう反応してくるかは分からんが、少なくとも普通の生活に戻るのは難しくなるだろう。もちろん巻き込まれる事になった発端はオレなんだから、できる限り護るつもりはあるが──」
「だからぁ! 私はヴァンさんについていくって言ってるでしょうが! 世界をひっくり返すだのぶっ壊すだの、物騒で子どもの絵空事みたいなことを素面で言うようなヴァンさんに! この程度で怖気づくと思ってるんですか!?」
“そもそも今はそんな問答をしてる余裕もないと思うんですけど!”と続けられては、もはや言える事はない。
巻き込む事に対して未だに迷いはあるが、チィファンの選択に横槍を入れるのも違う話だ。オレが好きにやってるんだ、他人の自由もまた尊重するべきなのは間違いないだろうよ。
「あいよ。んじゃあ、背中は任せてもいいか?」
「お安いごよう、です!」
チィファンが頷くと同時、都市を囲む防壁の一角へと視界を白飛びさせるような光が着弾。堅牢であるはずのソレを、轟音を立てて破壊する。
エフェクトを見る限り……光と火、それに風の複合魔法か? 随分なやる気だな、ルキフさんよ。
「って、おいおい……まだ続けるのかよ」
破壊された壁の方角。その上空に、比喩抜きで空を照らす巨大な火球が生成される。スルヂェレの4分の1程度は覆ってしまえるような、馬鹿げた規模の魔法だ。
夜空の黒色が散らされるようにして、青い空が見えた。
──いや、違う。アレはルキフじゃない。
火球が圧縮され、槍の形をとり、放たれる。向かう先は防壁の方角だが、その射線上にあるのは壊れた後の個所のみ。
つまりあれは、都市の防壁を壊すための魔法ではない。
「見つけた」
圧縮されてもなお巨大な火槍。それが未だ上空高くにあるタイミングで、その全周を囲むように水球が展開される。
転瞬、光。次いで、爆発音と衝撃波が叩き付けられる。
魔法で生成した水で水蒸気爆発が起きるって、イかれてんな。そんな高温の熱源を生成できるのも、それだけの量の水を生成できるのも……怪獣大決戦もいいところだ。
極まった魔法使いは単騎で戦場を支配する、とも言われるのはこれが理由。規模感が違いすぎるんだよ。ちなみにセィトゥンはこの規模の魔法を片手間で使えたりするけどな。
馬鹿かな???
──ん? ルキフは魔法使いじゃないだろって? 知らん知らん。そもそもアイツは“ジョブ:ルキフ”とかだからいいんだよ。
「チィファン。ノモク。あっち、向かうぞー?」
「あはは……やっぱりあそこですかぁ。ノルンちゃんって思ってた数十倍ぐらいヤバいんですね」
「…………」
まだ余裕がありそうなチィファンに比べて、ノモクの表情は硬く強張っている。熱意の差からくる緊張感の違いもあるのだろうが、何よりも鉄火場への慣れ方が違うからだろう。
日常茶飯事、と言えるほどではないが、この規模の魔法をぽんぽん放てる奴が身内にいたからな。高位の魔物──それこそ竜種とか──との戦闘なんかじゃよく見たものだ。そのせいでオレは背中が怖かったんだけどね?
背後からアゾット剣刺してきそうな奴に、そいつを匿ってる戦略級魔法を使える奴。ついでに信頼はできるけど天然で戦士(アサシン)な幼女。
おいおいおい死んだわオレ。
まあ、それで言ったら、オレだって勇者の使命なんぞ知るかよオレはオレのやりてえ事があるんだよ! こんな世界ぶっ壊してやるぜ! ってタイプの反骨精神の塊だからな。
……地獄絵図かな?
なんて思考を切り上げて、スイッチを切り替える。ここからは一瞬の油断が全てを左右しかねない戦場だからな。
「あっちに、ノルンがいるんですよね」
「おう。
「じゃあ、行きましょう」
ノモクも覚悟できたようだし、チィファンもストレッチをして準備万端といった雰囲気。
「んじゃ、行くか」
オレたちは、最初の火槍よりは規模感を落としながらも十分に高位の魔法が飛び交っている最前線へと駆け出した。
「僕の村は、3年前に滅んだんです──そこ、右です」
走りながら、ノモクの生い立ちなどを軽く聞いていく。
防壁が破壊されたのがスラム街の方角だったのもあり、早々にノモクには案内役に徹してもらう事にした。現在はオレが担ぐ事で移動している。
「それで、スルヂェレに入ったんです。スラム街がある、って聞いたことがあったので。次、左です」
同郷の人間の話が出てこないって事は、つまりは
しかしまあ、隣村とかじゃなくてスルヂェレに来た理由が『スラム街があると聞いたことがあったから』だってのは、ちょっと引っかかるが。
「しばらく直進です……それで、ノルンに出会ったのが2年前で。物漁りによく使っているゴミ捨て場で、気を失っていたんです」
「なるほど。……惚れたか?」
「ヴァンさん。色々と失礼な上なんでも恋愛に結び付けるのは爺臭いですよ」
うーん見事なまでのド正論パンチ。チィファンって定期的に刺してくるよね。
ただまあ、オレの推測が正しければそうでもないと辻褄が合わないんだよな。タイミング的に、ノモクに運命が編み込まれたのが村は滅んだ時のはず。となれば、そのタイミングでノルンとも出会ってるはず。
で、同郷だって話が出てこないって事は。
……色々とドロドロしてそうね。ルキフが好みそうだ。
「どう、なんでしょうね」
返ってきたのは、思い悩んでいるのが透けて見える言葉。曖昧で、歯切れの悪い疑問だった。
…………なるほど、な。
「ノモク。オレはお前さんとノルン嬢との間に何があったのか、どんな関係なのかは知らない。勝手に想像するしかできない。だがな、オレにも一つ知っている事があるんだ」
こんな語りをしてる暇なんて、欠片もないんだが。
ま、悪くはないだろうよ。無駄を全て削ぎ落したら、それは人間じゃないからな。これこそ人間、人生だ、ってえね。
「恋情や愛情ってのは暴走感情だ。抑える事なんてどう足掻いてもできねえ。理屈も道理もすっ飛ばして、その衝動だけが先行しちまう」
「暴走、感情……」
「おう。ただ『好き』ってだけで、何もかもを無視して行動できる。損を被る事も、見返りが無くとも、あるいは死ぬ事でさえ無視して。受け入れて。それが恋情や愛情だ」
この感情は人間にとってのエラー、バグだとさえオレは思っている。ただし、否定的な感情は欠片も抱いていないがね。
人間ってのは極論自分のためにしか生きられないんだ、他人のためにそうなれる、ってのは夢があっていいだろうよ。
「だからまあ、言ってしまえば受け入れるしかないんだよ。『惚れた弱み』なんて言葉もあるがな、まさしくその通りだ。好きになったんなら、仕方がない。どんだけ自分が正しくないって思おうと、そんなわけがないって目を逸らそうと──その感情は、衝動は抑えられない」
難儀なもんだねぇ、まったく。
それもまた、なんだろうけども。
「まあ、一長一短に悲喜交々、一概にそれが善いとも悪いとも言えないだろうよ。好きって思いに振り回されて、悩む事もあるだろう。どうしてなんだって叫びたくなるような事だって。それでも、オレはそこまで好きになれるのは良い事だと思うよ。そんな相手、滅多に逢えるものじゃあねえからな」
願わくば、どうかその行く先に光の満ちん事を──なんて。それは流石にクサすぎるかね。
「……爺臭いこと言ったかと思えば、今度はロマンティストみたいなこと言うんですね、ヴァンさん」
そこ。混ぜ返さない。
「っと、そろそろか」
近道である小道を抜けて、大通りに出る。
辺りには、死の臭いがこれでもかと漂っていた。機動力の高い魔物が既に抜けていったのだろう、息絶えた人間の死体がそこら中に打ち捨てられている。物陰に隠れている気配は残っているが……探知に優れた魔物が来れば終わりだろうな。
「あー、オレはこの先に向かわないとなんねえから忠告だけしおく。命が惜しいなら、次の波が来る前にちゃんとした避難場所に逃げた方がいい。できれば地下に作ってあるやつだな」
返事はなし。動く気配は僅かばかり、と。
生きる気が残ってないとしても助けてやりたい、という思いはあるが。その衝動は封じ込めるべき場面だろうよ。未来に絶望したこの場の少数と、世界中の明日を望む多数。
天秤には、乗せるまでもない。
「悪いな、オレはお前たちを助けない。恨み程度は引き受けてやるし、あるいは妬み嫉みも引き受けてやる。オレからは以上だ」
それだけ言って、再度足を動かす。ノルン嬢の方がちと押し込まれてきているようだし、急がなくては。幸い、目的地はすぐそこだ。
「……ヴァンさんって、やっぱり優しいですよね」
「そりゃどうも」
余計な事は言わないようにして、十字路を右に曲がる。
「チィファン。魔物の相手、任せた」
「へ?」
曲がって、直後に踏み込み。既に状況は把握している。位置関係まで、もれなく全てを。
地を蹴る。駆ける。
白髪の少女を追い抜き。少女を囲む壁のような魔物の大群ごと。その奥、中空に立つ黒ずくめのカソック姿の男へと。
全て、断ち切る。
「──偽式! 《終始如一》!」
「っ! ははっ、貴方の方から会いに来てくれるとは!!」
「チィッ、無手で軽く流してんじゃねえよ」
さすがに無理があったか。
できれば、奇襲の初撃で撤退を考えさせれるだけの傷を負わせておきたかったんだが。
まあいい、とにかくオレはルキフを抑えるだけだ。魔物に関してはチィファンとノルン嬢に任せる。身を護る程度ならできるだろうし、最悪でも合流して撤退するまでは可能なはず。
殲滅じゃなく生存に重きを置くなら、この程度はオレ一人でもどうとでもできる。伊達に世界の変革なんぞ目論んでないんだ。
「ああ、ああ! 最高だ、なんと素晴らしいのか!」
「気持ち悪い反応してんじゃねえよ。明日になって悶えるのはお前だぞ」
「ははっ、これを喜ばずして何を喜べと? どうやら勘違いしているようだが──私が
──マズい。
直感が、そしてルキフの言葉を理解した理性が叫ぶ。何かをされるより先に狩れと。
だが、しかし。
「残念。一手、遅れましたね。《
知らない魔法。形式が違う? 独自設計? 効果は? 毒──麻痺──催眠──違う。バフ? 攻撃? 変化は見えな……違和感。
まさか。
「おや、もう気付きますか。魔法言語を理解しているわけでもないでしょうに……やはり勘が鋭いようで」
「大気中の魔素を、固定したのか……っ!」
「ご名答。セィトゥン・フォルビーデンを仮想敵として構築した魔法ですが、問題なく機能したようですね」
魔素が固定される、すなわち魔力と混ぜ合わせられなくなれば、現代魔法は行使自体が不可能になる。
もちろん固定自体はルキフの魔法による結果のため、それ以上の技術か強制力があるならば魔素を動かす事もできるだろうが……咄嗟の判断でそれができるのは一握りに限られる。幸いオレは魔法メインの戦闘スタイルじゃないし、影響はない……は、ず──
──マっズい。
ルキフを前にしている事も忘れて、背後へ振り向く。
白髪紅眼の少女が、目に見えて狼狽しながら後退りしていた。
「──ッ!」
「どこへ行こうと?」
「てっめ、邪魔するんじゃねえ!」
踏み出そうとするも、ルキフからの拳撃がオレを縫い留める。受け流しがっ、間に合わない!
マズいマズいマズい! ルキフを相手取るために集中したのが裏目った! チィファン一人でノルンとノモクを護るのは厳しいはず、それにノルンはまだ合流できていない。このままじゃ──
「──ぁ」
「ああ、なるほど。そうなりますか」
背後。どこか興醒めしたような、それでいて隠し切れない愉悦を孕んだ呟き。
視線の先で、魔物が駆ける。双角の、トリケラトプスのような見た目の魔物。鋭い鋒が、どこかから燃え広がった炎の光を反射した。
鮮血が舞った。赤く、紅く、毒々しいまでに鮮やかな紅色。声が響く。少女の声が。
「ノモ、ク……?」
少年が。ノモク・ウォロフが。
どさりと、音を立てて地面に倒れる。胸部に穴を開けて。紅色を振り撒きながら。
空は、黒色をさらに深めつつあった。
Tips.勇者は、ある特性が原因で他人より情報収集が得意である