鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~   作:DreamFrog

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第101話 5/10(火) COOP:魔術師④/2回戦の報酬

 

〜〜

夜

〜〜

 

ミーティングの翌日。

特に何も無い平和な1日を過ごし、校長先生の誘いに乗ってちょっと高い飯屋に行った後。

 

 

眠る前に、モルガナが話しかけてきた。

 

 

モルガナ

「なぁカモシダ。ワガハイって、どんなニンゲンだったと思う?」

 

鴨志田卓

「ん、急だな。」

 

閉じていた目を開き、顔をモルガナの居る方に向ける

 

モルガナ

「人の欲望の塊に夢中になったり、異世界で猫や車に変身したり。」

「良く言えば特別だが、悪く言えば奇妙だろ。」

 

鴨志田卓

「人間の頃はイリュージョニストだったって訳だな。」

 

モルガナ

「悩み相談してんの!ちゃんと聞いてくれ。」

 

鴨志田卓

「すまん、緩めといた方が良いかと」

 

モルガナ

「締めろ。キュッと。」

 

額を肉球スタンプされた もちっ

 

モルガナ

「ああもう、何処まで話したっけ…」

「そう。聞きたいんだよ」

 

真剣な目で、問いかけてくる

 

モルガナ

「お前がワガハイの事を、何処まで知ってるのかをな。」

「オタカラに触れた時に…感じたんだ。ニンゲンじゃないのかも、なんて。」

 

(やばい、これ真剣に答えないといけない奴じゃん。えーどうしよ、ヤルダバオトにヒントになる情報を与えるわけにはいかないからなぁ…直にベルベットルームの住民だぜって言うのはナシだろ?完全に嘘を付くのも、言えないと答えるのも誠実さに欠ける。)

 

(ぐぬぬぬ……結局、誰かの為とかじゃなく自分の計画の為に情報を伏せて身勝手な事をしている感じが出て辛い……秘密重い…)

 

心で、憑依転生者から鴨志田卓に問いかけようとも

専門外だとしか返事は返ってこない。

バレーボール日本代表として、戦略など秘密の情報は抱えてきたものの

親密な者に聞かれるのではなく報道陣などが主体で、嫌われようと拒絶して問題ない手合いだった為

誠実かつ柔らかくその場を乗り切る策は持っていなかった。

 

モルガナ

「…言い辛いか?」

 

言い淀んでいると、モルガナが不安そうに様子をうかがってくる。

 

鴨志田卓

「…。」

「わかった。言える範囲で、少しだけ明かす。」

 

モルガナ

「!」

 

鴨志田卓

「お前の情報を…俺は多分、全て知ってる。」

 

モルガナ

「ワガハイと二人きりでも、明かすと危険なのか?」

 

鴨志田卓

「そうらしい。」

「俺は、言いたいんだけどなぁ…」

 

モルガナ

「コーチ殿の、言伝か。」

 

鴨志田卓

「そうだ。」

「俺の判断で話すのは、絶対に駄目だとな。コーチが誰かとか、言ったほうがお互いの結束とか信頼関係とかにも絶対良いと思うんだけど…」

「正直、少し嘘をついてまで三島なんかを丸め込んでるのは心が痛む。」

 

モルガナ

「ふぅむ…」

「そうだな、お前のコーチ殿には、情報面で尋常じゃないほど力添えを頂いている。」

「コーチの方針に従うよ。聞いて悪かったな。」

 

鴨志田卓

「本当に申し訳無い…」

 

モルガナ

「気にすんな。寧ろワガハイは少し嬉しいまである。」

「お前自身が悩む所なんてあまり見ないからな。コウチョウが仕事面では話を聞いてくれるだろうが、異世界の事ならワガハイに何でも泣きつけよ?」

 

鴨志田卓

「はは、頼もしいな。」

 

モルガナとの関係が深まるのを感じる…

 

 

(すまんモルガナ、この『嘘をつきたくないから、明かせないということを正直に答えます』形式で許してくれ…!!)

(ヤルダバオトも明かせない秘密を持っているって話がコーチからの伝言だって偽装を見破らないでくれよ…!)

 

 

 

 

ヤルダバオトの監視と、真実を知りたがる仲間たちの板挟みに苦しみながら

 

鴨志田卓は、この聖地を歩み続けている。

 

 

 

 

 

〜〜

?

〜〜

 

睡眠時、いつものベルベットルームに入る感覚。

 

イゴール(ヤルダバオト)が、ベンチに座ってこちらを見ていた。

 

ジュスティーヌが水瓶座の名を冠するドリンクを手渡してくれる

 

鴨志田卓

「ありがとうございます!」

 

青色なので、ベルベットルーム特有のデザインの容器かと思っていたが

間近でよく見るとド定番のあのスポーツドリンク容器だった。中身もあの味。

 

カロリーヌ

「試合の後だ、飲みながらの傾聴を許す!」

「主の寛大な心に感謝しろ!」

 

咽び泣いて喜ぶよう言うと本当に咽び泣く事を学んだカロリーヌは言い回しを変えていた。偉い

 

イゴール

「2回戦も突破か。実に喜ばしい事だ。」

 

ジュスティーヌ

「主がお喜びです。誇りに思いなさい。」

 

鴨志田卓

「押忍!」

 

正座をして、イゴールの話を真剣に聞く素振りを見せる

敵対するゲキヤバ上位存在とはいえ推しは推し。長い話があれば乗って雑談しまくってやろうと思いワクワクしていれば

 

イゴール

「お前の更生は順調だ。より一層、励むがいい。」

「これは、私からの贈り物だ。」

 

イゴールが手を掲げると、バレーボールが出現する。

それは、赤い炎の意匠が描かれていた。

 

イゴールからボールを受け取ったジュスティーヌが手渡してくれる。偉い人がやる贈与形式だ

 

 

カロリーヌ

「お前の仲間に与えてやれ!燃える情熱の球をその身に宿すぞ!」

 

イゴール

「私が与えた力を…彼は有効に使っているようで何よりだ。」

 

(え、ヤルダバオトが力の贈与を…?いやまぁ、あの見た目からしてベルベットルームが関係しているのは間違いないんだけども)

(ラヴェンツァやイゴールの物じゃないのか?目的は『大衆がいい奴らか愚鈍な奴らか判断しようゲーム』の勝利だろ?ならやるメリットなんて欠片も無いのに現状でそこまで舐めプするか?戦力大幅増加だぜ?)

 

(確かに要所でイセカイナビの付与とかして助けてくれてるけど…何か引っ掛かるな。)

(頂いた物は活用させてもらうが警戒は怠らない様にしないと。)

 

鴨志田卓

「ありがとうございます!」

 

 

イゴール

「時間だ。試合に戻れ。」

 

鴨志田卓

「押忍っ!」

 

(会話内容も淡白寄りだ。モルガナに関連した踏み込んだ質問とかをしてもいいはずだし…俺もめちゃくちゃ世間話とか参加したい姿勢なのに。)

(統制の神は何を考えてらっしゃるんだ…?)

 

意識が薄れ、夢の中へと帰っていく…

 

 

 

ジュスティーヌ

「言ったでしょう?行動に移せるような比喩表現が良くないのです。」

「こうして、感謝しろや誇れなどと言えば道化師も暴れません。」

「耳の穴をかっぽじって良く聞けとか言ったら…まず間違いなく耳から血を流すでしょう。」

 

カロリーヌ

「目からウロコだ。メモを貸してくれ。」

 

ジュスティーヌ

「書いても確認しないでしょう?」

 

 

…。

 

ヤルダバオトも策略を練って行動しているようだし

双子も、何か作戦を練っているらしい…

 

 

 

 

余談ではあるが。

消化不良だった為…翌日の夜に2人を誘い、吉城寺へメンチカツを食べに行った。

原作で双子と神田の教会に行くと、カロリーヌが一人で勝手に食べに行った話が聞けるアレである。

 

双子には好評を受け楽しく会話に興じることができたが、相変わらずヤルダバオトは殆ど話すことが無かった事をここに記しておく。

 

 

 

 

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