鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~ 作:DreamFrog
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午前
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遂に、テスト期間である。
学生達が、片や諦めた顔をして黙り
片や軽薄に「勉強してない」などと隣席と笑い合う
(そうそう、本当に勉強してなくて焦ってる人は何も喋らないんだよな。)
鴨志田卓
「あと5分で配るぞ。最後の詰め込みチャンスだ、頑張れ。」
…。
何もやることがない、しかし生徒の不正を見過ごすと大問題となるため気を抜くことができない
苦手な人はとことん苦手であろう、試験監督。
鴨志田卓
「…。」
この世界そのものが憧れの聖地である鴨志田卓にとっては朝飯前だった
原作のスチルでも眺めるかのように、心底楽しく生徒達を眺めていた…
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昼
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※モブ女子校生視点
学校中庭、自販機が並んである場所近くにて。ちょっと不良気味な女子校生達がたむろしていた
プリン頭だったり、飲み終わったペットボトルを地面に捨てたりしている。
一人は血圧低そうにぐったりとしていた
モラルが無い女子
「ね、鴨志田先生ずっとこっち見てなかった?」
プリン頭の女子
「違うよ、見る度に一瞬でこっちに目ぇ合わせてくるの。ガチキモい。」
低血圧の女子
「去年はそもそも監督して無かったのに。」
鴨志田卓はサイゼの間違い探しを見つめるかのようにじっくりと生徒達を見ていた
その為、生徒が鉛筆を落とすのを見逃さず、生徒が鴨志田の方を見た際に一瞬で反応する
女子が、地面に捨てた缶を踏みつけながら困り顔を浮かべる
モラルが無い女子
「これじゃ、見たいものも見れないよね…」
プリン頭の女子
「だり〜〜〜〜。」
カンニング常習犯を未然に防げている辺り、
結構良い監督ができているらしい。
モラルが無い女子
「ストレス溜まっちゃう。生徒の居心地とか考えないのかな。」
低血圧の女子
「…あんたD組だよね。」
プリン頭の女子
「そだけど、何?」
低血圧の女子
「イラつくし、あの高巻って奴になんかして遊ぼーよ。」
「『鴨志田にフラれたストレスでカンニングに走る女!』ってしたらアガるっしょ?」
プリン頭の女子
「いーじゃん!さっすが我らがさんぼー!」
モラルが無い女子
「左右田くんも高梨くんも遊んでくれなくなったし…学校がよくない方向に向かってるよね。」
「今こそ、私たちが立ち上がる時!」
何度も踏みつけていた缶を隅の方に適当に蹴り、その靴のまま椅子に片足を乗せ、空に拳を突き上げるモラルが無い女子
プリン頭の女子
「うし、そうと決まればカンパイ!おりゃあ!」
自販機で追加購入したコーラを良く振り、吹き出る炭酸を女子1に向かってまき散らす
それはカンパイではなく野球等優勝した時のお祝いである事を、教養の無いプリン頭の女子は知らない。
モラルが無い女子
「もーやめてよ!アハハ!」
低血圧の女子
「ふふ、あんたらほんとバカ。」
友達2人をバカにして笑う低血圧の女子も、同様に底辺である事に変わりはない…
5/12
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午前
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※鴨志田卓視点に戻る
今日は、D組の監督日だった。
雨宮蓮も三島由輝も高巻杏も居る素晴らしいクラスなため、心置きなく見慣れない角度からの景色を楽しんだ。
雨宮蓮がすごい速さでペンを走らせたかと思えば、20分ほどしてものすごく暇そうにし始め 紙を裏返した上でペンを回し始めている
あの調子では、ワンチャン学年トップに名を連ねる可能性があると考え
カンニングの疑いをかけられた時用に、答案を裏返した時間をメモしておいてやる事にした。
5/13
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午前
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本日D組の担当だった牛丸先生と一限目だけ代わってもらい、教室をもっと別の角度からも眺めることにした。
D組の聖地感が強すぎた為、期末までにおかわりもう一杯しないと気がすまなかったのである
深い理由なく、テストを始める5分前に生徒たちの机の間を歩き回っていれば
高巻の机の少し前、床に付箋が貼ってあった。
床の色味に似た…クラフト紙に花柄の付箋。以前には無かった違和感。
プリン頭の女子
「げ」
(お、なんだこの付箋。)
(ふむふむ、英単語…ああ、これカンニングペーパーってやつか?生で見るの初めてだな。俺やらなかったし、やる友達ってか友達自体いなかったし。)
カンニングペーパーを拾い上げて、中身を眺める。
当然、付近に座っている高巻杏の目にもカンニングペーパーは入っていた
(確かこの花柄は…昨日、あの女子が使ってたよな?開始前、筆箱と一緒に机に出てた気がする。)
高巻杏に目もくれず、女子2に近寄る鴨志田 女子2は冷や汗をかきながらも目線を反らし、自習するフリをする
鴨志田卓
「ほれ、忘れ物だ。」
プリン頭の女子の机上に、付箋を置く
プリン頭の女子
「ぇえ…?な、なんすか、言いがかり付けるとかキモいんすケド…」
鴨志田卓
「お、当たりか?」
その付箋は裏返して置かれており
何も書いてない面を見ただけで『言いがかり』と言ったのは…墓穴を掘ったも同然だった。
付箋をひっくり返し、カンニングペーパーが書かれた面を見せる。
プリン頭の女子
「っ」
鴨志田卓
「良く纏まってるぞ。テスト前なら何も違法じゃ無いんだ、頑張って最後に詰め込んどけ。」
プリン頭の女子
「……チッ。」
高巻杏
「…。」
気づかなかったが、自分の近くにあったカンニングペーパーらしきもの
それを指摘するのに、一番怪しいであろう自身を一切疑わなかった鴨志田卓を
不思議そうに高巻杏は眺めていた。
(いやー、いい事したなぁ。ああいうメモは直前に見るのが一番効果的なんだ、失くしてアイツも焦ってた事だろう。うんうん。)
鴨志田卓のキモい間違い探しスキルにより、不良共の電車痴漢冤罪クラスにエグい計画は無自覚に防がれた。
さらに、これまでの鴨志田卓と違ってそれを何もアピールしない姿に。高巻杏のマイナス好感度借金が少し減ったのだった。
心中に共生する鴨志田卓が、ダシにして揺すれば良かったのにと言い出すのをねじ伏せながら、のんびりと試験監督を全うした…
パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください
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原作と同じ本名表記
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わかりやすいコードネーム表記