鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~   作:DreamFrog

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金城潤矢の身辺情報について、かなり独自解釈が含まれます ご注意ください
逮捕後の情報が余りにも少ない為、かなり情報や経緯を独自解釈で補っています



第105話 5/15(日) 金城潤矢の『終わり』

 

〜〜

夕方

〜〜

 

※鴨志田卓視点

 

用事を終えて、家に帰ってきた。

膝にモルガナを乗せて、テレビを見る

 

ニュース番組の女性

『渋谷を蝕んでいた悪意が取り除かれました。』

『 彼らには特定の議員から援助を受けていた形跡があり…獅童正義議員主導にて原因の究明、また検察による犯罪者としての処罰が予定されています。』

 

ニュース番組の男性

『不逮捕特権の終わる時期が楽しみです。』

『いやー、まさか議員の資金源に犯罪組織なんて。いつの時代だって話ですよ。』

『それを見抜いた獅童正義議員が居なければどうなっていたことか。』

 

スタジオでの映像では

モニター部分に、逮捕された金城潤矢のパトカー内写真が映されている

 

その顔は絶望に染まっており…酷く狼狽していた。

 

テレビは、そのまま金城潤矢の話題を話し続ける。

鴨志田卓はソファーに大きく背中を預け上を向き、1つ息を吐く。

 

 

鴨志田卓

「奴らに出し抜かれたのか?金城潤矢。」

 

 

そう、呟く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…言葉の返事は、すぐに帰ってきた。

 

金城

「だったら、俺はここに居ねぇよ。」

 

それは、隣に座る『本物』の金城潤矢だった。

 

顔には痛々しい火傷があり、髪色が黒の短髪になり

極めつけに、体がとんでもなく痩せこけていた。

 

鴨志田卓

「…その、本当に驚いた。なんだ?脳みそを移植したのか?」

 

金城

「絶食やら、ドラッグやら、毒やら。色々手段は用意してあんのよ。」

「何度も人を『終わらせた』罪悪感の、いい気晴らしにはなったさ。」

 

突然家に上がり込んで来た金城潤矢は、

クマがでかでかと目立つものの、爛々とした熱い光がある瞳で

事の顛末を語ってくれる。

 

 

金城は、最も効果の高いタイミングに『自爆』したらしい。

 

まずは自然な形で、自身の部下たちに尻尾を出させクズ共を纏めて警察に。

とある食堂にて偶然、昼食中の検察官と居合わせた部下達は抵抗虚しく捕まり、財布の中に入れていたシゴトのリストが流出。

そのチャンスを逃さなかった警察達は、相手がアジトを変えるまでの間に本拠地まで踏み込んだのだと。

 

本拠地には、丁度荷造りをしていた金城とその部下たちが集結。乱闘の末一網打尽にした…というのが、表向きの真実らしい。

 

 

 

金城

「警察が網を張ってる店は部下に伝えてあるが…ある検察が時々通う、小さな食堂なんて知らねぇのさ。」

 

*1

 

 

鴨志田卓

「こんだけ情報がバレてりゃ、警察に足が付かないのも納得だ。」

 

金城

「だろ?だからこそ、ガ…子供を舐めたのは失策だった。」

 

目の前の人物の仲間への言葉遣いに配慮ができる金城潤矢

 

鴨志田卓

「ははは、不思議な力で精神弄ってくるとか普通想定しないだろ。」

 

金城

「いや、最近の精神暴走事件への警戒を怠った俺のミスだ。結局、俺を搾取したクソ共と同じように…俺も胡座をかいてたんだよ。」

 

 

そして話は、裏の真相について。

 

捕まった『金城潤矢』は、なんと弟らしい。

 

金城

「昔の俺以上にバカで、ただ自分じゃ何も行動できない奴だった。俺が盗ってくる飯を食べて、俺が盗ってくる服を着て、路上で寝てた。」

「やっとの思いで返した借金を…ヤミ金に引っ掛かって、次は5倍に増やしてきた時は呆然としたよ。俺はより底辺にドンだ」

 

「一度縁は切ったが…俺が成り上がった後、弟は擦り寄ってきた。内臓を売って、今の俺みたいにガリガリに痩せてたよ。」

 

「ああいう手合いは、もう社会じゃ生きていけねぇ。最後くらい、恩返しをしてもらう事にした。」

 

 

モルガナ

「…その手の輩は改心が相当難しいだろうぜ。つまりは…歪んだ欲望がある悪人ってわけじゃなく、ただ頭が悪いんだろ?」

 

金城

「正解だ、猫ちゃん。」

 

モルガナ

「猫じゃねぇ。」

 

モルガナが口を開き それに金城潤矢が回答する

 

今話冒頭の『用事』というのは、認知の異世界でモルガナが話すのを金城潤矢に聞かせることだった。

今では、問題なくモルガナと金城は会話できる。

 

 

鴨志田卓

「まぁ…自分の中で折り合いが付いているなら良い。なるべく多くの人間を幸せにしたいものではあるがな。」

 

金城

「知恵の足りないアイツなら、ぬくぬく刑務所で暮らすさ。」

「弟は、自分の手は一切犯罪に染めてない。俺が見てない時も、騙されはしてるだろうが自分から行動できる度胸はねぇ。」

 

 

鴨志田卓

「…入れ替わりって訳か。」

 

金城潤矢は無言で頷く

弟を拾い、自分と同じ贅沢な暮らしで肥え太らせ影武者として用意していたらしい。

 

 

鴨志田卓

「指紋とかは良いのか?」

 

金城

「ハッ、俺はクズの犯罪者だぜ?」

 

金城潤矢は手を見せる。

指紋が無かった。見た目の馴染みようからして、昔からなのかもしれない

 

鴨志田卓

「おお珍しい。肉球と同じような感触になるって聞いた事あるんだ、試させてくれ」

 

金城

「今知的好奇心を出すなよ、ガキかよ」

 

モルガナ

「おお、言おうとしてる事は分かるぞ!」

 

金城

「許可してねぇ」

 

モルガナと共に金城潤矢の手を触って怒られた後

 

 

金城

「…これまで、何も足をつけてねぇ。大半の奴はアレが本物と思うだろ。」

「元より、俺が出してやった議員との取引記録。アレに載ってる議員たちを全員尻尾切りしてんだ。俺の正体を調べる暇もなく揉み消されるだろうぜ。」

 

鴨志田卓

「自分が断罪する張本人って風にしてるのも揉み消す為だろ?けど、その獅童本人にバレないか心配だな…」

 

金城

「お前らがやった訳わかんねぇ方法なら、何かあるかもな。ま、時間稼ぎにはなんだろ。」

 

モルガナ

「自分から強い欲望を出したり行動できない馬鹿なら…脅してもメメントスに顔を出すことは難しいはずだ。探すのは骨が折れるだろうぜ。」

「そもそも、カネシロのパレスは消えてるんだ。確かめる術は殆ど無い。」

 

また、獅童がああやって正義ヅラできているのは…議員との取引の証拠に、獅童正義の情報が無いかららしい。

意図的に抜いて、下手に追い詰めすぎず揉み消せる範囲に留めたのだとか。

 

金城

「トドメはお前らの手段で刺せる。けど…今は手札が足りないんだろ?なら、今は弱らせる事だけ考えりゃいい。」

 

鴨志田卓

「…完璧な仕事ぶりだ。犯罪のプロフェッショナルか?」

 

金城

「犯罪のプロフェッショナルだよ。」

「表向きの好感度は上がったが…裏の、金と人手は減ったんじゃねぇの?」

 

愉快そうに、テレビで演説する獅童正義を見る金城潤矢

 

 

 

金城

「今、手元に残ってんのは…透明な身分くらいだ。」

「…心の怪盗団は、俺でどんな絵面を書く?」

 

その愉快な目線を、鴨志田卓へ向けてくる

 

鴨志田卓

「…今、頼りたいこととして、考えてる事とすれば。」

「獅童正義に取り入ってるヤクザをどうにかしたい。消したほうがいい奴なのかとか調べる所からな。」

 

金城

「手段は?」

 

鴨志田卓

「近い内に、羽柴組の津田が破門になるんだよ。大ミス犯したのがバレてさ。」

「破門された後を拾うなり、破門の前に助けるなり…手段は任せる。上手くやれば、任侠に溢れたヤクザと繋がりを作れるさ」

 

ヤクザと言えば思い浮かぶのは、刑死者コープに出てくる岩井宗久、そして改心ターゲット津田利光の名前。

 

金城

「最近のヤクザのミスつったら…香港マフィア絡みか?」

 

鴨志田卓

「いい耳だ。あの取り引き、実は金持ち逃げされてんだよ。」

 

金城

「マジ?だっせー。それを揺すれば良いの?」

 

鴨志田卓

「いんや、改心させるから協力するのは楽勝だ。」

 

金城

「ふーん…武器は、今空っぽの渋谷を使えって訳か。」

 

鴨志田卓

「裏に、改心したお前が残ってくれたら…新しい害虫は湧かないだろ?」

 

少し、考えるように目を閉じて 気分良さそうに頷いた金城潤矢

 

金城

「イイね、乗った。」

「俺が過ごせる場所の中じゃ…ヤクザの任侠は、まだマシな居心地だろうさ。」

 

鴨志田卓

「計画は、まず津田を改心させてからだ。それまで暇なら、ウチを居場所にしたら良い。布団買ってやる。」

 

モルガナ

「皿洗いくらいはしろよ?」

 

金城

「…。」

「そうか。」

 

絞り出すように、一言だけ喋って

しばらく、金城潤矢は感慨深そうな態度で黙っていた。

 

 

〜〜〜

 

 

ラヴェンツァ

『我は汝…汝は我…』

『汝ここに、勝利を1つ積み重ねたり。』

 

『勝利は優勝へ昇る旅路となりて』

『道化師が、真に愚者へ堕ちる道標とならん』

 

 

〜〜〜

 

 

ーーー

人形召喚 15SP

 

絆を深めた人間の認知存在を、

人形として杯の中に浮かべることができるようになる。

人形次第で様々な強化を受ける。

ーーー

 

ーーー

召喚可能な人形

・雨宮蓮

→Technical発生時、対象がDOWNする

・校長 

→攻撃力上昇、激怒の状態異常が付着

・金城潤矢 NEW!!

→周囲に居る味方は防御力が上がり、狙われ難くなる

ーーー

 

新しい力の誕生を、心の内に感じる…

 

(ロイヤルで、イシを拾うと『金庫の番人』って名前でマハラクカジャが使えたけど…金を守りたい亡者、って感じだった。)

(もしかすると…自分の大切な物や居場所を守りたいって欲の、矛先が歪んでパレスを作ってたのかな。信じれるのはもうお金だけ…みたいな。)

 

 

 

 

 

金城

「はー。気ぃ抜けた。」

「ソファ借りんぞ。」

 

鴨志田卓

「好きに使え。」

 

鴨志田卓がソファから立つと、金城潤矢は横に倒れる。

 

モルガナ

「ワガハイの毛布貸してやるよ。洗って返せよ。」

 

モルガナが、ちっちゃい毛布を運んできてくれた

 

金城

「くせーからいい。」

 

モルガナ

「なんだと!?」

 

乱暴に断り、金城潤矢はすぐに眠り始めた。

容姿を変えるのにかなり苦労したのだろう…寝付くまで10秒も掛からなかった。

 

 

ヤクザ系のお話だとこういう時大体死んでるので、不安になりながら確認するが息はある。

 

寝顔は、憑き物が取れたように安らいでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
94話

パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください

  • 原作と同じ本名表記
  • わかりやすいコードネーム表記
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